山田兄がバンドを止めたい話 作:コンソメ
ギターをやめようと思うんだけど、やめる前にワイの懺悔を聞いてくれないか?
1:懺悔マン
以前ここの掲示板でモテるために何をすればいいかを安価で決めて4年間やり通す企画を立てたものなんだけど………覚えているか
2:名無しの狂人
マジか!?あの時の自暴自棄男か
3:名無しの狂人
久しぶりだな、イッチ
4:名無しの狂人
音楽の神と仲良くなったのに、好きな女とは全然距離が近づかなかったイッチじゃん
5:名無しの狂人
え?安価の末に一番無難な音楽活動をチョイスしたはずだけど、イッチの熱意(女への)と才能に引け目を感じた周りに距離を取られて、結局バンドを組めなかったイッチ?
6:名無しの狂人
チャンネルを消す前は登録者50万人で、一躍時の人にもなっていた正体不明のワンマンバンドマンのイッチ?
7:名無しの狂人
誰ともバンドを組めなかったから仕方なく、ギターもベースもドラムも全部自分で演奏して編集し挙げていた伝説のワンマンバンド。レジェンドオブボッチや
8:名無しの狂人
名が売れてきたときに告ったのにあっけなく振られて泣いていたイッチ。
9:懺悔マン
何故証拠も出していないのにワイだと思っているのか。これがわからない
10:名無しの狂人
昔とIDが変わっていないから。パスワードを知らないとスレを開けないし。
11:名無しの狂人
この板では伝説だしな
12:懺悔マン
で、懺悔なんだけど音楽止めようと思う。4年過ぎたし、大学生になったし。知り合いのカリスマアル中クズベーシストが辛いなら一端音楽から離れろって言うしさ
13:名無しの狂人
カリスマとアル中って同居するんか
14:名無しの狂人
ベーシストはみんなクズ
15:名無しの狂人
イッチを振ったのもベーシスト
16:名無しの狂人
初恋は違っただろ?ベーシストは三人目。二人目はピアスのお姉さんだっけ?
17:名無しの狂人
まあ、イッチ頑張ったよ
18:名無しの狂人
ゲロ吐きながら作曲してたもんな
19:懺悔マン
>>18
お前たちが失恋直後に、失恋ソングを書けとか言うからな
今の癒しはピアス年上お姉さんと知り合いの妹さんだけなんだ………。
20:名無しの狂人
草
21:名無しの狂人
ベーシストはやめておけよ。屑だぞ?古事記にもそう書かれているぞ
22:名無しの狂人
>>19
飛んでもねえ発言が………
23:名無しの狂人
知り合いの妹って何歳?
24:名無しの狂人
高校生
25:名無しの狂人
イッチって何歳だっけ?
26:名無しの狂人
結局、音楽止めるのがイッチの懺悔か?
27:懺悔マン
いや、なんか音楽止めるって言ったら妹がふさぎ込んじゃって最近は外に出てくるようになったけど会話しなくなちゃった。で、だんだんワイも気まずくて家に帰ってなくて妹と3ヵ月くらい話していない。
28:名無しの狂人
おい
29:名無しの狂人
拗らせてんな
30:名無しの狂人
妹になんて言って音楽止めたの?
31:懺悔
特にもうやる意味がなくなったって言った。流石にモテたくて始めたけどモテなかったから音楽やる気なくなったとは言えん。
32:名無しの狂人
草
33:懺悔
帰っていないときに泊まっていたのが、ピアスお姉さんの家なんだけどちょっと色々あってこの人とも気まずい。
34:名無しの狂人
は?
35:名無しの狂人
は?
36:名無しの狂人
は?
37:名無しの狂人
家出先が女の家なのバンドマンだよな
38:名無しの狂人
バンドマンへの熱い風評被害w
39:名無しの狂人
手を出したのか?
40:名無しの狂人
通報した
41:名無しの狂人
通報案件ですね!
42:名無しの狂人
兄妹そろってヒモになるのが将来の夢なんか?
43:名無しの狂人
ピアスのお姉さんって7つくらい年上だっけ?歳の差だな
44:名無しの狂人
ジェネレーションギャップえぐいだろ
45:名無しの狂人
舌にピアスをしていると勝手に予想されていた人や
46:名無しの狂人
ライブハウスのスタッフなんだっけ?
47:懺悔
>>45
君らの性癖だろ
>>40
隠していた秘密を知ってしまったみたいな感じや。
48:名無しの狂人
あー、気まずい奴
49:名無しの狂人
ァァアアァァァァァァァァァァァァ、黒歴史ィ
50:名無しの狂人
発狂しているスレ民がいるな
51:名無しの狂人
デジタルタトゥーや
52:名無しの狂人
そう言えば、ミステリアスキャラを気取ってワンマンバンドをしていた男がいたな
53:懺悔マン
やめろ、それはマジで古傷に効くから
54:名無しの狂人
歌詞のフレーズは攻撃的な奴ばっかりなの好きやで。思想強めかつ攻撃的なフレーズは鬱屈としている奴には響くぜ。
55:名無しの狂人
いい曲なんだけど、これをすまし顔で歌って最後に中指を立ててるイッチが最高に面白い。中指立てる練習、めちゃめちゃしてたもんな。全部安価が悪いけど
56:懺悔マン
殺してkレ
青年は深夜に目を覚ました。いつも通りのパーカーに着替え外に出る。買い出しに出るつもりで外に足を向けたわけだが、寝起きの運動がてら、少し散歩をすることにした。といっても近場を散歩しても退屈だと判断した彼は、少し遠方まで足を延ばした。
街の大通りを歩くこと10分、その喧騒から遠ざかると緑で覆われた中央分離帯と上下合わせて4車線ある道路をぐるっと一つの輪っかで結んだ巨大な歩道橋に出くわす。
歩行者用の信号はないので歩道橋に上がるしかない。歩道橋の上から見下ろす。夜の街を見ながら、少し思考に耽る。
昔は歩道橋が好きだった。夜の歩道橋で物思いに耽りアコギを演奏している奴がかっこいいと思ってたのだ。その意見は変わっていないが、彼には悩みがあった。
音楽を止めようと動画配信サイトのチャンネルを削除し、楽器を妹に渡した際に思いっきり平手打ちを喰らった。そこから妹とは口を聞いてもらえていない。正直、悪いことをしたなとは思っている。音楽を始めたのは自分が後であり、妹の練習量を才能で嘲笑い先に有名になった。プライドが傷ついたことだろう。そんな自分が音楽を止めるというのは、さぞイライラすることだろう。だが、彼には音楽をやり続けたい動機がなかった。
「なんか、もう恋とかどうでもよくなちゃったんだよな」
恋愛感情も性欲だって普通にある。しかし、モテたくてバンドを始めた在りし日の熱が今はない。端的に言えば、刺激がないのだ。
「ある種のスランプとも表現できるってきくりちゃん先輩には言われたんだけど、結構的を射てますよね………どう思いますか?佐藤愛子先輩」
「電話で深夜に呼び出しておいて言いたいことはそれだけ?私は人生相談所じゃないんですけど」
「学生時代に独占取材をやって書いた記事、すごい反響でしたね。最終的に駆け付けてくれるところ好きですよ?」
「………あんたいい性格してるわよね」
佐藤愛子は音楽情報サイトに寄稿するフリーのライターであり、過去に青年の独占取材を取り付けてアクセス数を爆稼ぎした女だ。
「私に愚痴を吐いたら記事にするわよ?」
「いやいや、ないない。もしそうなら俺が何をきっかけに音楽始めてたか拡散されてるって。俺、先輩のこと信用しているので」
信頼されていることを少し屈折して表現する青年を見て、佐藤愛子はため息を吐いた。甘い顔に騙されてコロッと踊らされる女は多い。しかし、目の前の男が本気でないことは知っている。
「山田………あんたいつか刺されるわよ?」
「それはロックですね」