ドンキーコングに転生したら、ポケモン認定されるのか簡潔に述べよ 作:生牡蠣
最近タイピングが少し早くなったような気がする…何事も続けてみるものだね……
今回の話は捏造設定ってタグ付けといてよかった~って感じの話。多分スキキライ分かれると思う…
そこは固い岩壁に閉ざされた場所であった。
そこは自然が生い茂り、美しい水が流れ、様々な種類のポケモンたちがそこで生きている。まさに楽園のような場所。
しかし、そこは楽園と呼ぶには
よく見ると、木々の一部が宝石のようなものに侵食されている。しかし、木には葉っぱが生い茂っており問題なく生きているということがわかる。
明らかに人工的に作られた建物がいくつもある。しかし、そのほとんどはボロボロで周りを覆う木々がそこにはもう
空を見上げると、霧のようなものに阻まれて青空も太陽も見えない。しかし、内部はまるで日の光に照らされたように明るい。
この場所に生きる者達はもう見慣れた景色だが、初めて来た者なら不気味という表現するだろう。
ここはエリアゼロ。
パルデアの大穴の内部である。
“オォォォォ………”
そんなエリアゼロの地に何やら音が響いた。
その音に気が付いたポケモンたちは、音が上の方から近づいてくるのに気が付き天を仰いだ。
上空は相変わらず霧のようなもので覆われて空は見えないが、よく見ると小さい黒い点があるのがわかる。
“ホオォォォォォォ……!”
音が段々大きくなるにつれ、その音が何かの叫び声だとわかる。
さらに、小さな黒い点も段々と大きくなっていき、太い腕を持った生物のシルエットになっていく。
上を見上げていたポケモン達、ある者は嫌な予感で冷や汗を流し、ある者は歓喜で喜びの感情をあらわにし、ある者は待っていたと言わんばかりに笑みを浮かべた。
そして
“ウホオオォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!”
そんな叫び声とともに“ズシイィィィィン!”という音とともに大地が揺れる。
この時、エリアゼロのポケモンたちは一斉に同じことを思った。
“あいつが、来た”と
『ふぅ~♪やっぱダイブすんのは気持ちいいなぁ~♪』
うまく地面に着地できたのを確認し、俺は独り言を言う。
本当は山を一歩一歩下っていく方が安全なんだが、そんなことやっていたら日が暮れちまうからな~飛び降りが一番手っ取り早いんだよな~。それに思い切って山の上からダイブする方が風を感じられて気持ちいいからな!
『いや~あいっかわらずここの空気は澄んでてうまいな~』
俺は久しぶりに来たこの場所の景色を眺めながら、そこの美味い空気を堪能する。
この場所は本土の中心に空いているバカでかい穴の中にある場所で、昔本土を旅していた時にうっかり穴に落ちちまって偶然見つけた秘境なのだ。
この場所を初めて見た時は雄大な自然を前にして思わず見惚れてしまったっけな~。
もし俺があの島に住処を作っていなければここに移住していたかもな~。
そんなことを考えている時であった。
『――!!ぬお!?』
俺は嫌な予感を感じ、地面を蹴りその場から離れる。
すると、俺がさっきまでいた場所が炎に包まれる。
もう少し遅れていたら、いくら俺でもひとたまりもなかっただろうな。
うまく着地し、体勢を立て直すと俺の周りを紅い影がすばやく移動し始めた。
あまりにも速いスピードで動いているためその影の正体は見えない。
ほぉー今回は真正面からじゃなくて搦め手で来たか。ん?よく見たら移動しながら筋肉に力を籠めまくってるな。なるほど、あれなら次の攻撃の威力を上げるだけでなく、堅い守りも期待できるな。
こいつも成長してるんだなぁ~
久しぶりに会った親戚の子どもの成長を見るみたいで微笑ましい。だが――
『まだ遅せぇな』
俺は紅い影のしっぽを掴み、地面に叩きつける。
「グゥ…!」とうめき声をあげる紅い影。
しかし、そいつは俺の腕を振りほどき距離を取る。
そして、ある程度距離を取ると、先程とは比べ物にならない勢いで突進してきた。
余程力を込めているのか、身体が光出しており、まるでエネルギーの塊がそのまま突っ込んで来る様――まさに
しかし、威力だけに意識を置いたそれは軌道が丸見えであり、俺なら簡単に避けられる。
だが――
『本気には、本気でぶつからねぇとな!!』
俺は避けることはせず、両腕を広げて受け止める体制になる。
そして俺は、紅い影の一撃を抱きしめるように受け止めた。
あまりの威力に足元の地面が少しえぐれるが、足と腕に力を込めてその一撃を抑え込む。
しばらく拮抗した勝負となったが、やがて紅い影の勢いが弱くなっていき、動きが完全に止まった。
『よし!止めてやったぞ!次はどーすんだ?』
『……いや、もうよい。これ以上は疲れるだけだ。……いつまで抱きしめているのだ!早く下ろせ!!』
そう言って紅い影は俺の腕の中で藻掻く。
なんだよ~。お前から俺の胸に飛び込んで来たくせに……痛って!顔蹴んな!暴れるな!わかったわかった下ろすから!
『まったく…我のことを子どものように扱いおって…』
『悪い悪い!…でも実際、お前は子どもっぽい所あるぞ?』
『!!この!……いや、今の我は敗者だ…好きに言うがいい……』
『おっ!じゃあお言葉に甘えて…お前の喉袋その見た目でタイヤじゃないのかよ!?それ使って走れよ!その見た目で泳ぎ方も足チャプチャプさせてて可愛すぎんだろ!マジでワンちゃんのバタ足だよな!』
『やかましいわ!!』ブォン!!
『痛ッ!好きに言っていいって言ったじゃん!?』
そんな漫才のようなやり取りをする2匹。まるでお互いが元気であると確かめるように
『元気そうだな、コライドン』
『……ふん!おぬしもなドンキー…外の世界の
そう紅い影――コライドンは不敵に笑った。
俺とコライドンが会ったのは初めて本土に来た時であった。
うっかり穴に落ちた後、歩き回っているとコイツ、コライドンがいきなり俺に攻撃を仕掛けてきた。
何か気に障ったのかと思い対話を試みたが、言葉が通じずひたすら攻撃を続けるコライドン。もうなんだかイラっと来たのでそのままボコって気絶させた。
その後もめんどくさくて、起きる度にまた攻撃しようとするからその度にボコって気絶させ手を繰り返し、10回目でようやく諦めてくれた。最後の方「前が見えねぇ」顔になってたな。
そうして諦めてくれた後もなぜか言葉通じなくてな~。数週間、一から言葉をみっちり教えたら何とか対話できるようなレベルまでになった。
…こいつ負けず嫌いで、言葉を教えてる間も何かにつけて勝負しようとしてきてな~その度にボコってたんだが、そのせいか穴から出るとき『いくな!我はまだリベンジしていない!!』と足バタバタさせて駄々をこね始めたから、本土に来たら必ず立ち寄る約束をし何とか解放された。
そんなわけで本土に上陸したら毎回立ち寄っているのだがその度に勝負を吹っ掛けられて正直疲れる…でもまぁ、毎回着実に成長しているのが見て取れるから見てて楽しくはあるんだけどな。
それに、こいつ
さて、今回もコライドンとの勝負を終え、俺が今何をしているかと言うと
『ほら、サンドイッチ出来たぞ~』
『あぎがどー!』
『うん、ありがとう、な?』
さっき手に入れた食材でサンドイッチを作り、集まってきた生物たちに振舞っていた。
こいつらはここに初めて来たとき、コライドンの他にも牙がデカいゾウみたいな奴や三日月形の羽で飛んでるやつが突然襲い掛かってきた奴らだ。
なんかぶっ飛ばして力の差をわからせてやったらすげーなつかれたのだ。
しかし、こいつらも言葉が通じなくてコライドンとともに言葉を教えてようやくカタコトだが通じるようになった。
……教えてるときはマジで大変だった…気に入らないと叫びだすし、すぐに戦いで解決しようとするしで、まるで原始時代の人間に現代の言葉や価値観を教えている気分だった…
『これとこれで…よし、スパイシーサンド出来たぞー』
『うおー!食べる、食べる!』
長い事こいつらに言葉を教えていたら、情が沸いてしまってここの来るたびに何かしら土産を持ってくるようになってしまった。
実際こいつら喧嘩っ早い所あるけど、基本可愛い奴らなんだよなぁ~。
『ドンキー、私と
『うん、ゴリラと蛾じゃ無理だな~リンゴあげるから勘弁してな~』
『……ムゥ』
ムゥ、じゃねーよ。
頬をプクーっと膨らませてもダメだ。あとで遊んでやるから向こう行ってなさい!
…まったく、こちとらドンキーコングに転生してから性欲なくなってんだぞ……これで目の前にキャンディーコングやポリーンがいたらまた違うのかねぇ…
『……ふん、強者が弱者に食物を与えるなど。理解できんな……』
他の奴らと戯れていると、こちらに背を向けていたコライドンが独り言のようにボソリとつぶやいた。
『なんだよコライドン、そんなこと言うならお前いらないのな。ホイップクリームめっちゃ入れたやつ作ったのにな~』
『…………』
コライドンはこちらに背を向たままだったが、手だけをこちらに差し出してきた。その手にサンドイッチを乗せてやると、すぐに手を引っ込めた。
そのすぐ後に、ムシャムシャと咀嚼音が聞こえてくる。まったく…素直じゃないやつだな……少し口角上がってんの見えてるし…。
『……そーいやドンちゃんどこ居んの?』
『……知らん』
俺が声を掛けると、コライドンは明らかに触れられたくないオーラを出し始め、声色も少しキツめになる。
……こいつ、またか…
『……また喧嘩したのか…唯一の同族なんだろ?もっと優しくしてやれよ~』
『……ふん』
コライドンはそっぽを向いてしまう。
そう、ここにはもう一匹コライドンがいる。こいつと差別化するために“ドンちゃん”と呼んでいる。
ドンちゃんはこいつと違って戦いはあまり好きではないらしく、サンドイッチが大好きな優しい子なのだ。
だが、ドンちゃんとコライドンの関係は少しうまくいっていないようなのだ。
コライドンは何かにつけてドンちゃんに戦いを挑む。しかし、ドンちゃんは戦いが好きではないため、いつしかコライドンを避けるようになってしまった。
新なことを繰り返して。2匹の関係はギクシャクしているのだ。
『あのさぁ…ドンちゃんだってお前に合わせようと強くなるために頑張ってんだろ?それでいいじゃねーか』
『……あれでは、ダメだ』
『ダメって…俺もしばらく前に見ただけだけど、この辺の生物には負けないぐらい強いじゃん。それにドンちゃんはあんま戦いが好きじゃないっぽいし、無理に強くなんなくてもいいんでね?』
『……だ』
『ん?』
『それでは…ダメなのだ…!…あいつも、強くならねば…!そうでないと…!』
『一人になるってか?』
『……』
コライドンは黙ってしまう。
そう、コライドンは別にドンちゃんが憎くて戦いを挑んでいるのではない。
コライドンは、ドンちゃんに強くなって欲しいのだ。
コライドンとドンちゃんはこの場所にいきなり連れてこられた、たった2匹の同族なのだ。
コライドンにとってドンちゃんは唯一残された
そんな同族が、居なくなってしまったら一人になってしまう。
コライドンは強い。恐らくよっぽどのことがなければドンちゃんのことも守れるだろう。
しかし、よっぽどなことが起こってしまったら?
自分は
自分が離れているときに襲われてしまうのではないか?
コライドンはそう考えてしまっているらしく、どうにかドンちゃんを強くしようと自分が戦いを挑み、それを通じて戦い方を教えているのだ。
たとえ、自分が嫌われようとも
たとえ、
『……それで強くなったとしても、お前ドンちゃんに嫌われるぞ』
『……あいつが生きていさえすれば、それでいい…』
……はぁー
こりゃこじらせてんな~……こんなんほっとけないじゃん…
『……そんな悲しいこと言うなよ。ドンちゃんだってお前と仲良くしたいと思うぜ?』
『……』
『それに、俺たちこうしてお互いに会話ができて気持ちを伝えられるんだぜ?なら、伝えろよ。お前の気持ちを…言葉って意外とすぐに届かなくなるんだぜ…』
………俺も、死んじまって、届けられなかったからな
『……考えておく』
そう一言だけ言ってコライドンは口を閉じた。
『……あっそ、じゃあもう何も言わねぇよ。じゃあ俺、ドンちゃん探してくるわ』
『……おい』
『あん?なんだ?』
『………東の洞窟に行け』
『…サンキュ』
まったく、素直じゃないな…
コライドンたちと別れた後、俺は東へと向かい、そこにある洞窟に入った。
その洞窟は薄暗く、見た感じ生物もいない様だ。
さて、どこにいるかな…と探そうとすると突然何かに押し倒された。
殺気がなかったから気が付かなかったな~と思いながら頭を上げると、そこにはコライドンの姿があった。
『アギャ!どんきー!会えた!うれしい!』
しかし先ほどのコライドンとは違い、人懐っこそうな笑みを浮かべIQが低そうな顔をしていた。
そうだ。この子が別個体のコライドン――ドンちゃんだ
『おードンちゃん久しぶりだな~よーしよしよしよし』ナデナデ
『クウゥ~ン♪』
ドンちゃんが気持ちよさそうに目を細める。大型犬かな?
『そうだ!ドンちゃ~ん、これなーんだ?』
『!!サンドイッチ!!ちょーだい!!』へっへっへ
『慌てんなよ…食べやすいように少しちぎって…ほら、もういいぞ』
『うん!いただきまーす!』
サンドイッチに飛びつくドンちゃん。
その姿に実家で飼っていたゴールデンレトリバーを思い出す。
…あいつにも、お別れ言えなかったな
…よく見ると、ドンちゃんの体のあちこちに浅めの傷が出来ているのに気が付いた。
『……ドンちゃん、その傷あいつに?』
『………うん』
ドンちゃんは先ほどまでのハイテンションが嘘のように“シュン”となる。
まぁ、傷も浅いみたいだしあいつなりに手加減はしたんだろうなぁ…
『どれ、傷見せてみろ』
『……ん』
…うん、これならすぐに治りそうだな。でも、念のため手当てしておくか。
俺はもしものために持ってきていた塗り薬をドンちゃんに塗る。
この塗り薬は、島に生えている植物を混ぜ込んで作った俺特製の薬だ。前世で読んだ漫画の知識で作ったが、案外効き目がいいと好評だ。
『……これでよし!でも、無理はするなよ』
『うん!ありがと!』
ドンちゃんが頭をすりすりとすり寄せてくる。こういうとこも犬っぽいな…
『……ドンちゃん、毎回ひどい目にあってるみたいだけど大丈夫か?
『……うん、少し辛いな~って思う時ある、でも大丈夫』
ドンちゃんが少し俯きながら答える。
『……あいつのこと、嫌いになったか?』
『!?嫌い、違う!!アイツ、ほんとは優しい、俺知ってる!悪いの、弱い俺!!』
ドンちゃんは顔を上げて強く否定する。
…あいつが嫌われていないことに少し安心する。どんな形であれ、あいつなりにドンちゃんのことは大切に思っているみたいだからな。
『でも』とドンちゃんは続ける。
『昔は、もっと仲良かった。でも、今あいつ、少し怖い……俺、なにか悪いこと、した?』
ドンちゃんは不安そうな表情を浮かべる。
あいつは、コライドンはドンちゃんに強くなってほしい。
しかし、あいつは不器用だからドンちゃんには伝えられず、ただ勝負を挑むことしかできない。
そのことを知らないドンちゃんは自分が何か悪いことをして嫌われてしまったと勘違いしてしまっているのだ。
……ここで俺が勘違いだと伝えるのは簡単だ。しかし、この件についてはこいつら自身に解決して欲しい。その方が、きっとこいつらにとってもいいと思う。
これはただの俺のエゴだ。だから、俺はこいつらを見守る義務があるのだ。
『……絶対、また仲良くなれる。俺が保証するぞ!』
『どんきー…うん!!』
ドンちゃんが満面の笑みで答える。
『よ~し!俺、強くなる!そして、あいつに勝って、また仲良くしてもらう!!』
『その意気だぞドンちゃん!よし、俺も戦いについて教えるぞ!!』
『うん!どんきー!おねがい!!』
『よし!…って言っても、体の作りが違うから戦い方は教えられないし…そうだ!ちょうはつのやり方を教えよう!』
『ちょーはつ?あいつがたまにやってるこれ?』お手てクイクイ
『そーそーそれだよ!相手にダメージは与えられないが、怒った相手の攻撃が単調になるから避けやすくなるんだ!それに、俺が教える挑発は相手を確実に怒らせることができるぞ!』
『確実に…すごい!』
『そうだろ!いいか?まず両手をパーにして顔に近づけて口を――』
俺は自分のエゴを通す
このエゴを通すために、俺は自分にできることをする
願わくば、こいつらが仲直りできるミライへ
・隠し条件
コライドンはすばやく移動しながらビルドアップを6段階積んでいたものとする
あっ、ベースの世界観はスカーレットね(今更)
バイオレットのポケモンも出したいけど、どーすお…
次回は気が向いたら
ド
ン
キ
ー
コ
ン
グ
の
二
次
創
作
増
え
て
ここまでご拝読ありがとうございました