ドンキーコングに転生したら、ポケモン認定されるのか簡潔に述べよ   作:生牡蠣

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……誰もいないよね?

いないと思うからこっそり投稿。
この話は条件3を読んだあとにお楽しみください

前回のミュウの反省を生かして、今回は正統派ヒロインを書いたぞ!
HENTAIを期待していた紳士たち、残念だったな!!
それが嫌ならこの作品のことは忘れてお外で遊んでくるんだな!!


それでも良ければどうぞ















ほんとに正統派だよ……多分……


追記資料② カヌチャン〜デカヌチャン

“ガンッ!!!“ ”ガンッ!!!“

いつものように洞窟の壁を叩く。こうすると、鉱石がどんどん出てくるから面白い。

この鉱石を使って自慢のハンマーを強化したいが、今回は我慢だ。

なぜなら、この鉱石を使ってもっとあいつを喜ばせてやるんだから!

 

“ノシ…” “ノシ…” 

 

!!

丁度やってきたようだ。どんなにハンマーの音が大きくったって“相棒”の足音を聞き逃すわけがない。

あいつがおいらのことを呼ぶ声が聞こえる。でも、あえて聞こえないふりをして作業を続ける。

 

『いい加減にしろぉぉぉ!!!』

 

ほら、こうしているといつも決まっておいらを抱き上げてくれるんだ。

…へへ♪やっぱりドンキーに抱きあげられるのはいいなぁ!心がポカポカとあったかくなって、満たされるのがわかる。

…それにしても、おいらのハンマー軽く100Kg超えてるはずだけど、それでもハンマーごとおいらを抱き上げるなんてさすがおいらの“相棒”だな!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは少し昔の話。

“あたち”が“おいら”になるまでの話。

 

 

あたち、カヌチャンはこの島が大嫌いだ。

この島のポケモンはみんなをいじめる悪いポケモンやなんでも独り占めするポケモンばかりだからだ。

あたち達弱いポケモンは毎日ビクビクして生きていくしかない、力では勝てないのだから。でも、あたちは生まれながらに蹂躙されるこの理不尽な出来事が嫌で、立ち向かいたいと思った。

 

力で勝てないのなら、知恵で戦うという答えに行きつくのに時間はかからなかった。

あたちは岩山などで採れる鉱石で武器を作り、強いポケモンたちに対抗しようとした。

何度も失敗し、時にはせっかく作った武器を奪われて泣いた時もあった。しかし、諦めても他のポケモンに蹂躙される毎日に戻るだけと考えるともっと嫌だったからあたちは武器を作り続けた。

 

そして、ついに武器が完成した!

これで、あいつらにもきっと対抗できる!少しはあらがうことができる!!そう思った。

しかし、あたち自身はおくびょうで泣き虫。せっかく武器を作っても強いポケモンを前にすると怖くなって逃げてしまう。

何度も勇気を出そうとしたが、あたちみたいな小さいポケモンが、自分より遥かに大きくて強いポケモンを前にすると、頭の中が恐怖で支配され逃げ出すか、頭を抱えて災難が過ぎ去るのを待つしかできなかったのだ。

 

『カヌチャン、もうやめなよ。僕達はなにをやっても無駄だよ』

 

『そんなもの作ったって何の役にも立たないしできないよ…』

 

あたちと同じく弱い立場のポケモンからもそう言われることも多かった。

そう言われても諦める気はなかった。でも失敗が続き、他のポケモンたちからの嘲弄や落胆した様子を見ていると段々それが真実ではないかと思えてきた。

 

 

そんな時だった。あいつと出会ったのは

 

 

いつものようにハンマーの手入れをしている時であった。

突然、大きな影に覆われて驚いて後ろを振り向くと

 

「ドラァ~…!」

 

巨大なコドラがあたちの後ろにいた。

このコドラは、よくあたちのハンマーを奪って食べてしまう嫌な奴であった。

コドラはしっぽであたちを振り払い、残ったハンマーを食べようとする。

 

『や、やめてぇ!!それはあたちの……!』

 

『別にいいだろ?どうせまた作るんだろぉ?どうせ無駄になるんだし、俺が有効活用してやるよ!』

 

『!……無駄じゃない!!それであたちは悪い奴らを懲らしめて』

 

『うるせぇよ!!お前みたいなのが何やったって無駄無駄!鬱陶しいからあっちいけ!!』

 

なんとかハンマーを取り返そうとするが、振り払われ近くの木に叩きつけられてしまう。

……やっぱり、あたちなんかが、何やったってなにも変わらない。すべて無駄なんだ。

心の中の何かが、音を立てて崩れていくのがわかる。その時であった

 

突如、巨大な何かが上から降ってきたのだ

 

『な、なんだぁ!!ひ~!助けて~!』

 

コドラは驚いて情けなく逃げて行ってしまった。正直、ちょっとスカッとした…

あたちは驚きすぎてその場から動けなかった。

落下の衝撃で舞い上がった土煙が晴れてくると、そこには茶色い毛で覆われた巨大な身体の見たこのないポケモンがいた。そのポケモンが落下した衝撃で地面にはクレーターができていた。

 

あたちは最初、恐怖のあまり動くことができなかった。あんなポケモンに攻撃されたら、あたちも無事じゃいられない。恐怖のあまり涙が出てきた。

その生物はあたちの方を振り向き

 

『驚かせて悪かったな…』

 

と一言だけ言ってその場から去ろうとした。

助かった。そう思った時だった。

 

『ん?なんだこれ』

 

そう言って謎のポケモンは地面からあるものを拾った。

それは、さっきコドラに奪われたあたちのハンマーであった。

 

『あ、あたちの…』

 

ハンマーが無事だったことが嬉しくて思わず声を上げてしまう。

 

『あん?これお前のか?…自然にできたものじゃないな……誰かに作ってもらったのか?』

 

『あ、あたちが作ったの…か、返し…』

 

謎のポケモンのつぶやきに反射的に答えてしまう。

しまった!余計なことを言ってしまった!!

謎のポケモンが逆上して襲い掛かってくるかもしれないと身構えていると

 

『マジで!?これお前作ったの!?すげぇなおい!!』

 

予想に反して謎のポケモンは襲い掛かってくるどころか、あたちに称賛の声を浴びせてきた。

 

『……ふぇ?』

 

『へぇ~ここってこうなってんのか~…うお!?ここなんか作り細か!?お前小さいのにこんなすごいことできるんだな!!』

 

『そ、そうかな…えへへ/////』

 

今まで、否定的な事を言われ続けて、自分でも諦めかけていた時にこんな直球に称賛されて嬉しかった。今までの自分が初めて認められた気がした。

謎のポケモンはしばらくハンマーを見ていたが、急に何かを考えるそぶりをしたかと思うと何か良いことをひらめいた様な表情を浮かべた。

 

『なぁ、お前の名前はなんて言うんだ?』

 

『ふぇ!?え、え~っと…カヌチャン…』

 

急に名前を聞かれたので驚きながらも種族名を答えた。

 

『そうか、カヌチャンか…なぁ、カヌチャン。お前の腕は本当にすごいと思う。まだ若いのにここまでのものが作れるなんて、もはや才能の塊だ』

 

『へへ//そ、そんなに褒めても何も『だからこそもったいない!』…はへ?』

 

急に大きな声を出されて、キョトンとしてしまった。

 

『これ程の腕を持つカヌチャンが、こんなジャングルだけで満足するなんてもったいない!君はもっと広い世界を見た方がいい!そうすれば、君のすごさもみんな認めてくれるし、旅をして経験を積めばもっと多くのことができるだろう!!』

 

『え、えぇ~~~!!』

 

あまりの急な一言で思わず大声を出してしまう。

少し、芝居かかっている気もするが、初対面のあたちをそこまで評価してくれるのは照れくさいがとても嬉しい。

でも、ダメだ。あたちは弱くて臆病で泣き虫だから、強いポケモンたちに対抗するすべがないし、考えただけで背筋が震えあがる。

…期待してくれるのは嬉しいが、あたちには無理だ。残念だけど、そう言おう。

 

『で、でも、あたち、弱虫だし、臆病だし、そんな勇気ないし…』

 

『だったら、一緒に行こうぜ!!』

 

『……えっ?』

 

謎のポケモンが発した言葉の意味が一瞬理解できなかった。

 

『弱いならいつか強くなればいいし、勇気なんていつの間にか出て来るさ!だから、それまで俺が守るから、一緒に行こうぜ!!』

 

初めてだった。ここまで、あたちが求められるのは。

心の奥底で何かが湧き上がってくるのを感じる。

 

『…いいの?あたち、ものすごく迷惑かけるよ……?』

 

『あぁ!というか俺がお前と一緒に行きたい!!だから、俺の“相棒”になってくれ!!!』

 

謎の生物が手をこちらに差し伸べてくる。

 

『カヌチャン、もうやめなよ。僕達はなにをやっても無駄だよ』

『そんなもの作ったって何の役にも立たないしできないよ…』

『うるせぇよ!!お前みたいなのが何やったって無駄無駄!鬱陶しいからあっちいけ!!』

 

今までの嫌な記憶が一瞬蘇ってきた。

でも、それらはもう気にならなかった。

 

目の前にあたちを必要としている存在がいる。

あたちを認めてくれる者がいる。

 

それだけで、手を取る理由は十分だった。

 

 

 

あの時の暖かくて力強い手を、あたちは決して忘れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして、あたちは謎のポケモン――ドンキーと旅を始めた。

しかし、最初の頃はあたちは全然役に立たなかった。

基本歩くのは遅いからドンキーにおんぶされたまんまだし、戦いになるとやはり怖くなってドンキーだけに任せてあたちは頭を抱えて怯えているだけだし、新しく作った武器もその度に他のポケモンに取られて、その度にドンキーに取り返してもらうしであたちは完全に旅のお荷物になっていた。

しかし、あのことがきっかけで、あたちは変われたんだ。

 

海辺でのことだ。

いつものようにドンキーに助けてもらった後のこと。せっかくドンキーがあたちを必要としてくれたのに、あまりにも自分が情けなくて半泣きになっていた。

 

『もう気にすんなってカヌチャン…あいつはもう追っ払ったから……』

 

『えぐっ…えぐっ…ごめんね、ドンキー…あだぢ…あだぢぃ…』うるうる

 

『うーん…そんなにあいつが怖かったのか…?』ナデナデ

 

違う。違うんだよドンキー。怖かったけど、ドンキーが守ってくれたから大丈夫だった。

今泣いてるのは自分が情けないから、ドンキーがあたちに愛想つかせて置いて行かれるかもと思ったから。

だから、そんなに優しくしないで…

 

『……うん?あれは…カヌチャン、ちょっと待っててな』

 

ドンキーが海の方に走って行く。

海の近くで何かを拾うと、それを後ろに隠して戻ってきた。

 

『カヌチャン、ちょっと目ぇ瞑っててな?』

 

『?…ぅん……』

 

ドンキーに言われるがまま、目を瞑る。

……この瞬間、ドンキーがいなくなっていたらどうしようと不安になった。

そう考えた時、あたちの頭に何かが被さってきた。

 

目を開けると、あたちの頭には赤いものが乗っかっていた。

 

『これは…?』

 

『これは帽子って言ってな、人間が頭に被るものだ。実は俺、さっきこれに魔法をかけてな…これを被っていれば、カヌチャンはもう怖くない。強い子になれるんだ。だから、カヌチャンはもう泣かなくていいんだよ』

 

ドンキーが優しく笑いかけてくる。

…こんな足手まといなあたちの為に、こんなすごいものを…!

胸の中で熱いものが込み上げてきた。

 

『…!?カヌチャン、ちょ~っとここで待っててくれよ~…やばい、漏れる漏れる…』

 

そういうと、ドンキーはジャングルの方へ向かう。

あたちは帽子を見ながら、ボーっとしていた。ドンキーからのおくりもの。なんだかふしぎな気持ちになる。

 

『…えへへ//』

 

自然とだらしのない笑みが浮かんでくる。

ドンキーを見送ってすぐのことであった。

 

「グマー!」

 

『!』

 

突如、後ろのジャングルからポケモンが飛び出してきた。

あれは、先程ドンキーに追い払ってもらったポケモン―――リングマだ。

 

『あの筋肉ダルマはどこだー!!ぶっ殺してやる!!』

 

『ヒィ…!?』

 

リングマの怒りに満ちた形相に短い悲鳴が上がる。

 

『あん?さっきのチビか!お前なんぞに用はないわぁ!すっこんどりゃ!!』

 

怖い。怖い怖い怖い怖い怖い!!

恐怖のあまり、いつものように頭を抱えしゃがみ込――もうとしたとき、いつもと違う感触が手の中にあった。

それは先ほど、ドンキーがくれた帽子であった。

 

『これを被っていれば、カヌチャンはもう怖くない。強い子になれるんだ。だから、カヌチャンはもう泣かなくていいんだよ』

 

 

……そうだ。そうだった。これを被っているんだ、だから、怖くないんだ!

 

『……まない…』

 

『あん?なんや?』

 

すっこまない!!あたちは――“おいら”はドンキーの相棒だ!!お前なんておいらだけで十分だ!!』

 

あたち……ううん、おいらは武器を構えてリングマに立ちはだかる。

恐怖は感じない。なぜなら、おいらは強い子だから!!

 

『んだとゴラァ!!簀巻きにしたろかぁ!!』

 

リングマがこちらに爪を振り下ろしてくる。

それを寸前で躱し、ハンマーでリングマの足を殴る。

 

『いだっ!なにすんじゃこのがきゃ!!』

 

『がっ……!』

 

おいらはリングマに振り払われ、そのまま大きな岩に衝突する。

あまりの激痛に顔がゆがむ。

痛くて怖い。今にも泣きそうになる。

 

 

 

でも、おいらはもう、()()()()んだあぁぁぁぁぁ!!!

 

 

 

 

リングマに目掛けて突撃するカヌチャン。その身体がまばゆい光を纏っているのは本人は気が付いていない。

あまりの眩しさに顔を逸らせるリングマ。

その隙に、カヌチャンのハンマーがリングマの腹部に突き刺さる。

強い衝撃にそのまま倒れ込むリングマ。倒れたリングマの上に乗る小さめの影。

 

リングマが目を開くとそこにはカヌチャンの進化系――()()()()()()が立っていた。

 

リングマが意識を失う前に最後に見た光景は、大きく振りかぶられたハンマーがこちらに向かってくる光景だった。

 

 

 

『はぁ…はぁ…』

 

…なんとか勝てた……勝ったんだ……おいらやったんだ……!!

 

『ん~♪スッキリしたぜ…ってなにこれ?えっどうなってんの?』

 

丁度ドンキーがジャングルから戻ってきた。

 

『ドンキー!おいらやったよ!!おいら泣かなかったよ!!』

 

『えっ誰?おいら?』

 

ドンキーが混乱しているようだったのでこれまでの経緯を説明した。

 

『あー……つまり、さっきの奴が仕返しにきて、カヌチャンがやっつけたってことか……えっ、カヌチャンすごくね?少し見ない間に成長しすぎでしょ……』

 

『へへ!おいらだってやればできるんだい!』フンスッ!

 

『……えっ、お前一人称おいらだっけ?なんかたくましいんだけど…』

 

『いつまでも“あたち”じゃ舐められるからね!だから、“おいら”にしてみたんだ!別にいいだろドンキー!!』

 

『…………あれ?こんなにグイグイ来る子だっけ?………まぁいいや。それより、成長…進化だっけ?進化すると種族名変わるんかー……めんどくさいな…』

 

ドンキーがぼそぼそと何かを言っている。

……そんなに変だろうか?ポケモンなんて進化したら呼び方なんていくらでも変わるだろうに……もしかして、ドンキーは進化しないポケモンなのかな?

 

『……えーい!めんどくせぇ!!お前今日から“ヌーちゃん”でいいか?』

 

『……ヌーちゃん?』

 

『そ。進化していちいち呼び方変わるのとか面倒だろ?だからあだ名つけたんだよ。どうだ?気に入ったか?』

 

『ヌーちゃん……うん!気に入ったよ!!おいらは今日からヌーちゃんだ!!』

 

『そうかそうか!気に入ってくれてよかった!』

 

名前を付けてもらって喜ぶおいらとそれを見て安心するドンキー。

あぁ、本当にうれしい!これでおいらはドンキーの相棒で―――

 

『えへへ//…ドンキー、もう一回呼んでくれよぉ』

 

『うん?……ヌーちゃん?』

 

『////~~!!もう一回!!』

 

『…………ヌーちゃん』

 

『/////……ワンモア!!』

 

『しつけぇ!?』

 

そうやってドンキーと駄弁りながらおいらたちはまた旅を続けた。

もう怖くもないし、泣きたいとも思わない。

頭に手をやり、帽子を触る。

 

『……えへへ//』

 

こうして“あたち”は“おいら”になったのだ

 

 

 

 

 

 

 

『あ~やっぱ食事は新鮮なものに限るねぇ~』

 

今は、ドンキーに持ってきてもらった食事を食べている。

ヌーちゃんと名前を付けてもらってからもおいら達は旅を続けた。

今度はドンキーに守られてばかりではなく、おいらもハンマーを振り回したりしてドンキーと一緒に戦った。旅をしている間に、ドンキーに色々な物の作り方を教わり実際に作ってきた。時には流れが激しい川の上に橋を作ったり、ポケモンたちの簡易的な住処を作ったりで感謝されることも多かった。……こうして皆に認められるなんて、あの頃は想像もつかなかったなぁ…

島を一周した後も一緒に居て、畑やドンキーの家づくりを手伝ったり、一緒に遊んだりして楽しく過ごした。

……この島で過ごして楽しい、なんて感情抱くなんて思わなかったなぁ……

 

……今、ドンキーには「ドンキーの方がおいらが食べたいのわかる」と言って食事を持ってきてもらっているのだが、それは嘘だ。

この山に籠っているとドンキーと会えなくなるからと適当に作った口実。別にドンキーと一緒ならなんでも美味しく食べれる。

……ただ、ナナの実は控えて欲しい。畑作り時代に嫌になる程食べたからしばらくは食べたくない……

 

『こら、好き嫌いはダメだぞヌーちゃん。好き嫌いしたら大きくなれずに小さいままだぞ』

 

小さいは余計だ!とハンマーを振るうが、そんなに怒っていない。

こうして怒ったふりをすれば、おいらをなだめるためにドンキーは決まって頭をなでなでしてくれる。

 

……にゅふふ♡やっぱりドンキーの手は気持ちいいなぁ♡♡

ふみゅ♡……ぅん♡……///♡♡♡

今にも蕩けちゃいそうだよぉぉ♡♡♡♡

心のがキュンキュンして張り裂けそうだ。

頭だけでこんなにも気持ちいのだ。

も、もし、他の場所をな、撫でられた、もっと―――

 

 

 

『お前の帽子、もうボロくなってきたしそろそろ新しいのを』

 

 

……は?今このバナキチなんつった?

…………帽子を新しくする?…………なんで???

 

『嫌』

 

自分でも驚くほど冷たい声が出る

帽子はもういらない…………?それってつまり…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おいらは、ヌーちゃんはもう、ドンキーの物じゃなくなるの???

 

 

 

 

 

 

 

 

 

名前を付ける。

それは、名前がないと不便なためそのものに呼び名をつける行為である。

しかし、名前を付けるという行為は名付けた者の所有物であるという証明でもある。

さて、ぶっちゃけた話、デカヌチャンはドンキーにベタ惚れである。

カヌチャンの頃から一緒に居て、自分のことを守ってくれて、自分のことを認めてくれる文字通り強い雄。そんなのが近くにいて惚れないわけがないのだ。

そして、そんな心持の中“ヌーちゃん”という名前をドンキーにつけられた際、ヌーちゃんは

 

 

 

あぁ、本当にうれしい!これでおいらはドンキーの相棒で―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドンキーの(もの)になっちゃった♡♡♡♡♡♡

 

 

 

思考が飛躍しすぎて、大気圏を突き抜けたのである!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……さらに、デカヌチャンの中では、特別な帽子をかぶった後に名前を付けられたため、もはや帽子も自分の一部である。

その帽子を新しくすること、つまり

 

 

 

帽子を新しくする=帽子を捨てる=自分はもういらない

 

 

 

 

という思考になってしまったのである!!

 

 

 

 

なんで?なんでそんなこと言うの?

ヌーちゃん、いっぱいがんばったよ?

ドンキーのためにいっぱい邪魔な奴らやっつけたよ?

ドンキーが欲しかった物何でも作ったよ?

畑だって、タル大砲だって、がんばってドンキーの役に立つ物作ったよ?

その度に『すごい、すごい』って頭撫でてくれたよね?

でも、もうおいらは、“あたち”はもういらないの???

 

…………嫌だ

嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だッ!!!

 

ドンキーに捨てられる。そんなの嫌だ!!

もっと一緒に居たい!もっと一緒に色々な場所に行ってみたい!もっと一緒に遊びたい!もっとナデナデして欲しい!もっと色々な場所をナデナデして欲しい!もっとあたちに依存して欲しい!もっと―――

 

『新しいのと思ったけど、やっぱその帽子がヌーちゃんに一番似合うなぁ!!うんうん世界一似合ってる!!』

 

………うん………そうだよ…………そうだよ!!

あたちに似合うのはこの帽子!!

ドンキーがくれたこの帽子だけ!!

やっぱり、ドンキーがあたちを捨てるわけがないんだ!!!

も~~ドンキーは冗談が下手なんだから!!しょうがない奴だよなぁ!!

 

…………本当は、ドンキーはこの帽子に魔法なんてかけてないなんてこと、お見通しだ。

ドンキーは見るからに脳筋でそんな特殊能力ないからね………

でも、この帽子には間違いなく魔法がかかってるんだよ……♡

 

『…………うん、そういうことにしたげる…さ、こっち来て一緒にご飯食べよ!!』

 

うんうん!おいらお前の相棒だから、この帽子に免じて許したげる!!

……でも、もうそんなくだらない冗談は言うなよ?

 

これからもドンキーのために邪魔な敵はおいらがぶっ飛ばすよ?

ドンキーのために望むものなんでもおいらが作るよ?

ドンキーがやって欲しいことおいらなんでもするよ?

 

だからさ、ドンキー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ずっと一緒に居てくれよ……♡

 

 




執筆前「よ~し、HENTAIなしの正統派ヒロインを書くぞ~!!」

執筆中「あれ、この娘なんか重くない……?」

執筆後「うん、正統派だな!(麻痺)」

………うんやっぱ私末期だわ…

ネタ探しのためまた旅に出るから次回は思いついたら更新
アンケート増設したから結果によっては反映されるかもしれません(必ず反映されるとは限りません。ご了承ください)

ドンキーコングの二次創作………増えて♡……オエッ…



ここまでご拝読ありがとうございました
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