時系列としては、半終末に突入してしばらくした頃です。
「……ねえ田中くん、ここの座標で合っているのよね?」
「……地図アプリの位置はここッスよ」
半終末になって暫く経ったある日、北海道南部にある日高山脈の近くにある廃集落に二人の男女の姿があった。
一人は巫女の服装をした年若い女性と、もう一人はスマホを片手に持つ高校生くらいの茶髪の少年であった。彼らは、十勝支部にある人外ハンター協会のトップ層にいるチームの一つ【試される大地】のメンバーであった。
本来ならデモニカ無しでレベル10を超える4人の優秀なメンバーが揃っていたのだが、前に受けた依頼の『日高山脈全体に頻繁に出没して人里まで来るようになった熊の駆除と原因の調査』を受けた際に、前衛の二人が大きな負傷により療養に入って活動できなくなっていた。
そのため依頼の受理に関する相談をした所、山梨支部から黒札のメンバーが派遣されるので現地での案内をするようにと言われ指定されたこの場所で待っているのだ。
指定の時間の昼過ぎになり、彼らが設営していた結界を張った仮拠点であちこちの方角を見ていた二人は西南の方向から飛んで来る物体に気がついた。
「鈴木さん、あれ何スかね?」
「……UFOにしか見えないわね。しかも、かなりレトロな」
見上げている彼らを他所に音もなく飛んで来た『アダムスキー型円盤』のそれは、高さ10mほどの高さまで降りてくると基底部に開いた穴から光が地上に向けて差し、その中から二人の人物を地上にゆっくりと降ろした。
そして、地上に降りて手を振る彼らへ返答するように周囲を旋回した後、来た方向へと飛び去りながら姿を消した。
それをポカンと見送った彼らの前に、二人の人物が歩いてきた。
一人は、長年山々を渡り歩いたように見える熟練のマタギしか見えない髭面の壮年の男性。
彼はサバイバルベストに両手に使い古した猟銃のライフルを持ち、2mはあろうかという長さの未来的なデザインのライフルが付いた白い大きな箱を背負っているのが特徴的であった。
もう一人は女性というより黒髪をボブカットにした少女で、そのメリハリのあるスタイルの全身に黒色の近未来なデザインのボディスーツのような防具を纏い、両手に人が隠れられる大きさの金属製の盾と登山用の大容量バックパックを軽々と持っていた。
「君たちが案内をしてくれるハンター協会の人たちかな?」
「は、はい。
私が巫女の鈴木で、こっちのCOMP使いの子が田中君ですよ。ほら、挨拶」
「よろしくっス」
「ああ、よろしく。
オレは【マタギニキ】と呼んでくれ。こっちの子は【かくれ奈】、助手だ。
ご覧の通り、黒札ってやつだが気にせずやってくれ。
かくれ奈、挨拶だ」
歩き寄って来て話しかけてきたマタギニキに促されるように、鈴木の方を何故か警戒していたかくれ奈は彼らに挨拶をした。
「マスターのパートナーで正妻のかくれ奈です! どうぞよろしく!」
「……はい、よろしく」
「よろしく頼むっス」
「へへっ。長い付き合いだからそうかも知れないが、あまりそう大声で言わないでくれ。
こそばゆいし、外見から周りに誤解される事もあるんだからな。
それじゃ、詳しい話を聞かせてもらえるかな?」
頬をポリポリと掻きつつそう言うマタギニキの言葉に、ムフンと自慢げな顔のかくれ奈を見て(この子、シキガミだ。イケオジゲットは無理かぁ)と考えていた鈴木が答えるより先に田中の方が手を上げて質問した。
「……あのその前に、何でUFOから降りてきたのか聞いていいっスか?」
「ああ、あれかい。あれも一種の悪魔なんだよ」
「えっ、あれが悪魔!?」
「そうなんだ。
少し前まで北米の西海岸にいたんだが、そこで夜中に飛来して人や家畜を盗もうとしたり畑の作物を変な模様で駄目にしているのを見つけてね。
天使や過激派メシアンの撃退が忙しい最中にそんな事をされたら、誰だって頭に来るだろう?
苛ついていた皆が、総出でいくつか撃ち落としてね。
珍しいからって捕まえたうちの技術者が、日本に持ち帰って輸送機に改造したんだよ。
今回は足が捕まらなくてあれに送ってもらったんだ」
「「へーー」」
「もう仕事の話に戻っても良いかい?」
マタギニキの言葉にハッとした鈴木は、(うちの支部長達もあれに乗るのか?)と考えている田中とは別に資料を取り出すと説明を始めた。
「各チームのエネミーソナーの反応とマグ濃度調査機などの調査から判明して、これが……」
ーーーーーーーーーー
ここ数ヶ月、日高山脈からの『熊出現』の通報が相次いていた。
すでに半終末に入り悪魔が出やすくなった現状では、山歩きや山菜採りは一般人には自殺行動に等しく仕事を増やす行為なのはガイア連合側としては周知の事実であった。
そのため、各地の山祭りの自粛や熊が多く出るとマスコミや行政を通じて呼びかけ抑制していた。
ところがここ数ヶ月の間、日高山脈周辺ではその数が例年の3倍近くに上り、山地での死亡者や行方不明者も増え、都市部へも時々出没しては対処に追われる状況になっていた。地元の猟友会や警察にも被害者が出て、北海道南部では一番大きいガイア連合の支部である十勝支部に対処の要請が回ってきていた。
十勝支部としても処理された熊の中に、一桁のレベルではあるが【妖獣】として悪魔化している個体が確認された為に探索と処理のためにチームを複数派遣していた。その中でも実力のある『試される大地』のチームが、レベル10を越える個体と統率された動きをする群れに遭遇し命からがら逃げ出して逃亡に成功したのが他への要請の切っ掛けとなっていた。
なお、十勝支部の代表を務める黒札の男性は、猟の為の山歩きの経験は無いために奥さんに出撃は止められていたのも一因である。
そして、マタギとしての経験も充分で、装備の点検の為にアメリカから一時的に帰国していたマタギニキに白羽の矢が当たったのである。
「……と、そういう訳で私達のチームは、一番の目的地はそこだと判断して向かっていました。
けれど、悪魔が動き回れるくらいに半異界化していた廃村の周辺で奇襲を食らって…」
「もうダメだと思ったそこで、俺っちの仲魔のコロポックルの【トラフーリ】で何とか逃げ出せたんス。
でも、前衛の高橋さんと佐藤さんが骨折しちまって、魔法や傷薬でも骨折はすぐには元に戻らないんスよ」
奥の方を指さしながら襲撃の様子を詳しく説明する鈴木と、肩に得意げな少女型のコロポックルを乗せ彼女の自慢をする田中に相槌を打ちながらマタギニキは聞いていた。
山中に入ること2日めの昼、彼らは異界化が進んでいる山道のすぐ近くまで来ていた。今は前回も休んでいた広場で足を止め休憩しているが、もう少し奥まで行けば襲撃された場所になるそこで二人はマタギニキに説明していた。
周囲を警戒しているかくれ奈を視界に置きつつ、マタギニキは森の奥を眺めていた。
「……もう一度確認するが、おまえさん方の目的地が一番“クサい”んだな?」
「はい。
奇跡的に残っていた郷土史研究家の資料によると、日高山脈のとある場所にアイヌの聖地とされる場所とそこを守る集落がありました。
しかし、移殖して来た和人によって村は強奪され聖地の祠は龍神を祀る神社に変えられたそうです。
アイヌ側の伝承は戦後のあれで散逸していますが、うちのチームの調査だと何かあると踏んでいます」
「それで、この道の先にその廃村があるのか」
「そうっス。
備えのない田舎の山村は、大体が悪魔の出現で次々に潰れているのが現状っスから。
そこの村も、今みたいになる数年前までは人がいたそうっス。
けど、山を降りて来た人の記録が役所に無いんス」
「……なるほど、な。頭を伏せるんだ」
そこまで聞いた所でマタギニキは猟銃を手に持ち立ち上がると、廃村に続く山道の奥の方角に銃を向けて発砲した。その方角を二人が見ると、茂みの奥から頭を撃ち抜かれた一際大きい体格の熊が出て来て道に倒れ伏した。
「鈴木さん! あいつ、高橋さんと佐藤さんを怪我させた奴っスよ! ほら、肩の傷!」
「…あ、確かにそうだ。私達ではあんなに苦戦したのに…」
「熊は自分の食べ物に固執する習性があるから、君らの匂いを嗅ぎつけたんだろう」
悪魔化した個体だったのか、徐々にマグの霧になり消えつつあるその熊を見ながら、マタギニキは荷物を持ち上げると皆に声を掛けた。
「休憩はここまでにしよう。
これで、向こうもこっちが来ているのに気づいただろう。
向こうの準備が終わらないうちにその廃村まで移動しよう。準備はいいね?」
「はい」「はいっス」「大丈夫です!」
「基本は今まで来た通り、先頭はかくれ奈が敵を惹きつけて最後尾のオレが撃つ。
君らは随時、中央でサポートを頼む」
頷き、移動を始める彼らの後を追いつつ、マタギニキは呟く。
「さて、狩りの時間と行こうか。
気づいているかい、顔も知らない誰かさん。お前さん達が獲物だぜ」
ーーーーーーーーーー
「……と、まあ。そんな感じで異界になってたあの廃村に突入したっス」
「そんな感じってなぁ。
報告書は見させて貰ったが、もうちょっと詳しく説明出来ないのか?」
事件解決から二日後。
田中はチームの一員であるリーダーの高橋が入院するガイア系列の病院の病室に、見舞いがてら事件の事を話に来ていた。
斥候役だったサバゲー好きの佐藤は右足の脛が折り曲がり、大型の熊の一撃を盾で受けた元警察の機動隊だった高橋は左の前腕が曲がる骨折をして入院をしていた。一回で骨折も治る治癒は高額なため、きちんと骨を元の形に繋げてから治癒する方法を取るため彼らは入院していた。
脚のリハビリのために同じ病室の佐藤がいないので、暇を持て余していた高橋は田中の訪問を歓迎していた。
「無理言わないで欲しいっス。
所詮、俺っちはヤ◯チャどころかミ◯ターサ◯ンっスよ?」
「お前にそこまでの人望は無いと思うが、まあいいか。続きを話してくれ」
「ひでぇっスよ。
とにかく、村に到着して襲ってくる熊は先頭にいた娘が大きな盾でぶん殴るか、後ろにいたマタギニキさんが丁寧に撃ち抜いて倒して行ったっス。
なんでか、熊がみんな先頭の娘を殴りに行くのが不思議だったっすけど。
そして、村の神社のお堂でボスっぽいのと出くわしたっス。
そいつは、アナライズだと『鬼女毛無しババァ』だったっス」
「確か【鬼女ケナシコルウナルペ】だろ、それ?
アイヌの伝承に出て来る老婆の妖怪だとか」
「そうそう、それっス。
髪振り乱したババアなんすけど、顔が真っ黒で親指みたいなかぎ鼻だけの気味悪い奴っした」
田中は、売店から買ってきた缶コーヒーを一口飲んで続きを話し出した。
「そいつが、ワジンが棲家を壊した云々かんぬんの復讐だって言ってたっす。
そしたら、そいつの後ろのお堂からバカでかい蛇が半透明の頭をぬうっと出してきたっス。
Dレベル測定アプリだと、女の子もマタギニキさんも化け物も測定不能でしたっス。
いや、もう訳わかんねえしたっスよ」
「田中はもう少し勉強しような。俺らの中で唯一COMP使いなんだしさ。
とにかく、俺等だったら死んでてもおかしくないのが出たんだな?」
「そうっス。けど、次の瞬間には頭が消し飛ばされて消えたっス」
「……は? どういう事だ?」
マタギニキが背負っていた白い大きな箱と2mの長さのある未来的なデザインのライフルの形状を両手で説明しながら、訝しげな高橋の疑問に答える田中の話は続く。
「こう、マタギニキさんの持っていたバカでかいライフルのぶっとい緑の光線が消し飛ばしたんス。
なんか背中にバカでかい白い箱を背負ってて、それからコードがライフルに繋がっているんス。
あとで教えて貰ったんすけど、【至高の魔弾コピー】を発射出来る【メギドファイア・コピー】とかいうライフルらしいっス。
アメリカでどみにお?とかばーちゃん?とかいう天使をよく撃っていたらしいっス」
「……まあ、すごいのはよく分かった。それで?」
「いや、俺らもポカンとしちまって。
そしたら、高笑いしてた相手のババアもポカンとしてて、次はババアもそれで撃たれて消えたっス」
「……それで解決したのか。ガイア連合のブラックカード持ちってとんでもないな」
「支部長もめちゃくちゃ強いっスし、とんでもないっス」
お互いにため息をついた二人は、力なく笑った。
「で、鈴木はどうしてる?」
「別の仕事を受けているっス。
うちは刑務所もあっていろいろ仕事はあるっスから。
俺っちもこの後、異界に潜って新しい仲魔を探すっス」
「復帰まで迷惑かける。頑張れよ」
「いいっスよ、高橋さん。
あ、あの村が怪しいって目を付けたの高橋さんが言い出したって言ったら、マタギニキさんが褒めていたっスよ」
「……そうか」
少し照れた表情で病室を出ていく田中を見送っていた高橋だったが、出る間際に田中が振り返ってこう聞いてきた。
「……そういや、高橋さん」
「……何だ?」
「あの人たち、帰りもUFOに乗って飛んで行ったっス。
本部のブラックカード持ちの人って、UFOで移動するのがデフォなんすかね?」
「知らねーよ!」
後書きと設定解説
・主人公
名前:ハンターチーム「試される大地」
詳細:
十勝支部ハンター協会のトップ層のチームの一つ
デモニカ無しでレベル10を越えたメンバーで集まっている
本来は四人だが前衛二人が負傷により療養中
あとの二人は元機動隊のおっさんの高橋とサバゲー好きの佐藤
今回の事件の案内人
【人間聖職者】
レベル12 耐性:破魔無効
スキル:ディア(味方単体・HP小回復)
ポズムディ(味方単体・毒状態を回復)
ハマ(敵単体・低確率で即死付与)
詳細:
人外ハンター協会所属のハンター
本州のイタコ出身の巫女で治療役の女性
アラフィフだが若返って20代に見えるのは秘密
本名:鈴木華子
【人間悪魔使い】
レベル10 耐性:破魔無効・恐怖耐性
スキル:COMP使い
一分の活泉(最大HPが上昇する)
サバイバル(野外での生活に生き抜く技術)
装備:COMP(アナライズ・エネミーソナー)
詳細:
人外ハンター協会所属のハンター
COMP使いの元高校生の地元の不良少年
美人の女性に弱い
本名:田中実
【地霊コロポックル】
レベル9 耐性:氷結無効・衝撃弱点・破魔耐性
スキル:ブフ(敵単体・小威力の氷結属性攻撃)
タルンダ(敵全体・攻撃力を1段階低下させる)
トラフーリ(ボス以外の戦闘から逃亡出来る)
詳細:
人間悪魔使いの少年のCOMP仲魔
お爺さんではなく珍しい少女の姿
・関係者
名前:マタギニキ(石塚隼人・いしづかはやと)
性別:男性
識別:転生者(ガイア連合)・39歳
職業:ガイア連合所属デビルバスター
ステータス:レベル39・スピード型(速・体)
耐性:破魔無効・呪殺無効(装備)・精神耐性
スキル:ウィークショット(敵単体・大威力の銃撃属性攻撃。
クリティカル率が高い)
ヘッドショット(敵単体・中威力の銃撃属性攻撃。
中確率で即死を付与する)
エイミング(銃撃の命中率が大きく上昇する)
コロシの愉悦(攻撃のクリティカル率が上昇する)
銃撃プレロマ(銃撃属性攻撃の威力が上昇する)
援護射撃(味方単体・自身以外の味方が攻撃された時、
対象は回避・防御・反撃の判定に修正を得る)
不動心
(混乱・恐怖・魔封・老化・激昂を無効化する)
鋭い勘(何かに気づき易くなる)
サバイバル(野外での生活に生き抜く技術)
ガンスミス(アイテム修復)
(銃器の手入れや調整が出来る技術)
装備:メギドファイア・コピー(再現検証用試作狙撃ライフル)
レミントンM700(昔からの愛銃)
サバイバル用大型ナイフ(霊装武器)
サバイバルベスト(霊装防具)
霊装ゴーグル(暗視可能、目眩・幻惑耐性)
呪殺無効のタリスマン
魅了・洗脳無効の指輪
弾丸各種
詳細:
半終末前まで方々の山で農家と猟友会の一員をしていた転生者
短く刈り込んだ髪とショートボックスの髭が特徴的なイケオジ
10年以上農家と猟師をしているため鍛え上げた体格の持ち主
学生時代にクレー射撃の国際大会で優勝の経験もある射撃の腕前
今世の両親は数年前に病死し他に家族もおらず家財は処分した
前世でも猟友会をしていたが動物愛誤運動家のトラブルで死亡
山中で出くわした悪魔を撃ち倒している時に黒札の一人と遭遇した
その時に転生者と判明し説得されてガイア連合に合流した
その後、ドクトルニキとロボ部の有志から今の装備を貰った
獲物を悪魔に切り替えて北米で数年鳥撃ちする内にこのレベルになった
自衛や必要があれば人も撃つが出来るだけ殺人は忌避している
臭いには気を付けているが洋風タバコの愛煙家で独身
容姿のイメージはウィリアム・テル(Fate)
名前:かくれ奈
性別:女性
識別:専用シキガミ・18歳相当
職業:マタギニキの専用シキガミ
ステータス:レベル38・フィジカル型(体・運)
耐性:物理耐性・破魔無効・呪殺無効(装備)
スキル:覚悟の挑発(自分へのダメージを軽減し、
さらに攻撃を引き受けやすくなる)
マハラクカジャ
(味方全体・防御力を1段階上昇する)
護りの盾(味方全体・戦闘中、各自1回のみ、
万能属性を除く攻撃を無効化する防壁を作る)
カバー(味方単体・味方がダメージを受ける時、
代わりにダメージを受ける)
三分の活泉(最大HPが大きく上昇する)
警戒(敵の奇襲と先制攻撃率が低下する)
スポッター(アナライズ+マッパー+幸運な助言。
成長して出来た上記の複合スキル)
エネミーソナー
シキガミ契約のため主人以外からの精神状態異常無効
スキル(汎):食事・会話・家事・通訳・性交
装備:金属製両手用大型盾(固定用アンカー付き防具霊装)
オルテナウス(デザインが同じの黒のボディスーツ型防具霊装)
呪殺無効の指輪(左手の薬指)
COMP(便利アプリいろいろ)
バックパック(荷物運搬用)
詳細:
「狙撃時の警護に優れ前衛を任せられる者」を希望したら来たシキガミ
技術部員が気を利かせて女性型にしたので最初は困惑したが今は慣れた
この個体は人気のあるマシュ風型シキガミの黒髪バリエーションタイプ
黒髪ボブカットの美少女でいつもは両目が前髪で隠れている
主な仕事は狙撃時の護衛と身の回りの世話と海外での通訳
合流時からの付き合いでかなり長くニキ自身の血肉などかなり投資された
他の女への牽制もする彼女自身は完全に恋人か正妻気分で同居している
彼女のモデルと同じ独特の形状の盾とスーツは彼女が発注して購入した
某地母神が北米で遭遇したある女性と黒髪以外そっくりの容姿をしている
実際に西海岸の拠点で目撃し悶絶して一騒動起きたらしい
・アイテム
【円盤型シキガミ】
アメリカで捕獲した「怪異アダムスキー型円盤」を式神にしたもの
マタギニキがアメリカ西海岸のガイア連合の拠点にいる時に発見
天使との防衛戦闘中に浮かんでいるのを見つけ総出でいくつか撃ち落とした
その際に中にいた「怪異グレイ」や「怪異マーズオクトパス」は排除済み
珍しいのでそのまま術で捕獲され、山梨支部で調査されてロボ部が狂喜した
現在は、技術部共用でオボログルマのように輸送機に改造して使用している
主な能力は、静音で姿を隠蔽し時速100km以上の速度で空を飛ぶ事が出来る
武装は、ジグザグ型の怪光線とライトのような引き寄せも出来る重力光線
【メギドファイア・コピー】
オリジナルの「至高の魔弾」を撃てる銃の再現を目的にした試作狙撃ライフル
形状は「ザクⅠ・スナイパータイプ」が持つ狙撃用ビームライフルがモデル
大型マグバッテリーのバックパックと狙撃用の専用ライフルのセット装備
バックパックには専用ライフルの予備バレルケースと武器ラックを装備
照準は霊装化された暗視用にも切り替え可能な最大12倍の光学照準器
照準器を変えてデモニカとリンクさせ照準を付けて命中を補正する事も可能
ライフルとバックパックのカラーはヨンム・カークス機に似た都市迷彩色
問題点一つ目がその装備の総重量により回避と移動性能は格段に落ちる事
問題点二つ目が装弾数が少なく一定数発射毎に赤熱したバレルの交換がいる事
装備時に使用可能な付与されたスキルは以下の3つ
【至高の魔弾コピー】(敵単体・特大威力の万能属性攻撃)
【万能プレロマ】(万能属性攻撃の威力が上昇する)
【鷹の目】(ライフル使用時、命中率が10%上昇する)
・敵対者
【妖獣ベアー】
レベル13 耐性:銃耐性・火炎弱点・氷結耐性
スキル:引っ掻き(敵単体・小威力の物理攻撃)
毒噛みつき(敵単体・小威力の物理攻撃。
低確率で毒を付与)
雄叫び(バインドボイス)
(敵全体・低確率で緊縛を付与)
詳細:
山に棲むヒグマやツキノワグマが悪魔化したもの
一般的な個体はレベル1~10ほどの強さの群れ
この個体はその中でも一際強く賢いもの
人間も食べ物と完全に認識している
【鬼女ケナシコルウナルペ】
レベル29 耐性:火炎弱点・氷結耐性・呪殺無効
スキル:マハブフ(敵全体・小威力の氷結属性攻撃)
マハムド(敵全体・低確率で即死を付与)
吸血(敵単体・小威力の万能属性HP吸収)
眷属召喚(妖獣ベアーを喚び出す)
詳細:
アイヌの伝承に登場する北海道南部の山野に棲む鬼女
“木原の姥”という意味の名を持つが他の呼び方も幾つかある
顔は黒く目も口も無く親指のような鼻だけがあるざんばら髪の老婆
樹木の空洞や川岸の柳原に棲んで熊を操り人を襲わせている
伝承では自分の領域を侵す者は許さずに熊に襲わせて殺すという
今回は日高山脈全体を領域にしようとして事件を起こした
目的は山脈に封印され眠る「邪龍サクソモアイェプ」を起こす事
周囲を毒塗れにする龍を解き放ち棲家を壊した和人達への復讐が目標
十勝支部:
やややさん著「【カオ転三次】現地民とのぐだぐだ小話」より出典
やややさん、ネタの方をお借りしました。ありがとうございます。
読んでくださった方がいるならありがとうございます。