【カオ転三次】『俺たち』閑話集   作:塵塚怪翁

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今回は、とある地方に行った修羅勢の女性のお話

時系列としては、半終末突入直後です。


 半終末における古都京都の情景その1

 

「……それで君は、こんな時期に何をしに京都まで来たのかな?」

 

「実家に顔出しと、友人から手紙を貰って顔を見に来たんです~」

 

 

 半終末直前のとある日の午前の京都伏見派出所の一室にて、複雑そうに笑う派出所の職員の横でその二人の姿はあった。

 一人は、高級そうな霊装のスーツを着た温厚そうな壮年の男性で京都府伏見派出所代表の【藤野槇雄(ふじのまきお)】。もう一人、そこにはニコニコと笑顔の黒髪を肩まで伸ばした女性用のスーツを身に着けた美女がいた。

 

 彼女の通称は【タツタネキ】。

 山梨にいる『修羅勢』と呼ばれる者達の一人で、今回京都に来た転生者の女性であった。

 そんな二人を見ていた派出所の職員が説明を始めた。

 

 

「彼女、お父さんの実家が市内にある神社だそうで、その友人の方と会う前に顔を見せに行くそうなんです。

 ただ、彼女が生まれた頃に縁が切れていたそうで。

 ご実家に向かう前に顔つなぎと言うか誰か案内の方が欲しいそうで」

 

「わたしがガイア連合にいるのが分かったらしくて。

 今更、連絡が両親のもとにかなり来ていたので直接話をつけようかと来たんです~。

 本当は、友だちの顔を見るだけにしたいんですけどね~」

 

 

 そう答える彼女の言葉に、少し考え込んだ藤野はこう告げた。

 

 

「……ふーむ。そういう事ならうってつけの人物がいる。

 彼を呼んで、車も貸すから少し待っていなさい」

 

「ありがとうございます~」

 

「私はこれからウカノミタマ様と打ち合わせがあるので失礼するよ。

 それじゃ、京都旅行を楽しんでくれ」

 

 

 そう言うと、彼は職員を連れて部屋を出ていった。

 待つこと十数分、再び訪れた職員に案内されガレージに移動すると彼女に走り寄ってくる犬の姿があった。

 

 

「ワフッ!」

 

「ホタル、よしよし」

 

 

 彼女に走りより、尾をブンブンと振りながら全力で甘えている普通より倍近い大きさのジャーマンシェパードは彼女の専用シキガミで【ホタル】という。彼女が全身で抱きとめてワシワシと撫でているその様子を運転席から見ていた人物が声を掛けた。

 

 

「やっと来たでおじゃ。

 目的地まで案内する故、はよう乗るといいでおじゃる。

 そちらの装備も既に車に積んでいるでおじゃ」

 

「……その格好、私達の仲間ですか~?」

 

「麿は、京都神社庁の理事【一条麿呂】でおじゃる。

 相談役に過ぎぬ身での。厳密には、ガイア連合の所属ではないでおじゃる。

 一応、銀札は槇雄殿より拝領しているでおじゃる」

 

 

 その大型バンの運転席に座る狩衣に白粉を顔に塗った時代劇から抜け出てきたかのような公家姿の彼は、にこやかに笑いながら親指をグッと立てていた。

 

 彼『一条麿呂(いちじょうまろ)』は国管轄の宗教法人『京都神社庁』理事の覚醒者であり、関西支部が出来た頃から京都市内や関西方面の現地組織とガイア連合の仲立ちや調整を続けている苦労人であった。

 そのおかげで妻子を含めて伏見の派出所に住み込んで、伏見派出所の相談役という名の時には祭神も相手にした交渉人を担当する重鎮でもある。

 

 

「それじゃ~、案内役ってあなた?」

 

「こんな爺ぃの運転で申し訳ないでおじゃるが、麿が案内するでおじゃ。

 さあ、行くでおじゃる。北野神社へ」

 

 

 ーーーーーーーーーー

 

 

「今の京都は混沌としているでおじゃ。

 戦後のメシア教の日本の霊能組織の殲滅は知っておじゃろう?

 核の投下と引き換えに死んだライドウ達、葛葉家の者達も同じ様にされたでおじゃる。

 神仏も殺され封ぜられ、術書や祭具は壊し捨てられ、有能な者は皆殺しにされたでおじゃる。

 ヤタガラスの本拠でもあったこの京の都は、特に念入りに更地にされたでおじゃる」

 

 

 タツタネキとシキガミのホタルは、一条氏の運転する大型バンに乗り彼の説明を聞きながら京都市内を走っていた。その車中の後ろの席でゴソゴソと何かしているタツタネキは、これから向かうとうに縁の切れていた父の実家である北野神社とそれにまつわる京都の近代史を聞いていた。

 

 戦後のライドウの最後とヤタガラスとクズノハの解体の顛末は本家様を読んでもらえば解る通りであるが、彼らが本拠にしてた京都の霊能組織はメシア教の傀儡となった帝都結界を抱える根願寺と違い、ある意味、他の地方の組織や名家以上に念入りに潰されていた。結果、メシア教の報復が終わり逃げていた連中が戻ってきた時には、封印された有名な神や天使が異界に居座る的な意味で最低限の結界のみの霊的な更地がそこにあった。

 

 逃げ戻りや生き残りの者達はそれを立て直すべく努力を続けていたが、いつの間にか一番力を携えていた強欲で傲慢だった名家諸家が『京都ヤタガラス』を名乗って京の組織を統一するべく、数十年を掛けてメシア教に頭を下げつつ蠢き蠢動していた。

 

 その京都ヤタガラスも台頭していた新興のガイア連合が根願寺に配慮するさまを見て舐めて掛かり、設立当初の関西支部をハニトラや贈賄で影響下に置こうとしたのが裏目に出て潰される事となった。

 

 もっとも後に残ったのは、市内に4桁ある寺社仏閣のうち比較的ましな性格であったが霊能は出がらしの家々であった。

 

 

「ガイア連合の関西支部が出来て、京都市内の霊能組織の再編と再興もそうして始まったのでおじゃる。

 長い時間を掛けて行なう最中には、色々とあったでおじゃる。

 市井にいたり、家を出ていた神社の関係者である黒札を連れて来てくれた『セツニキ』殿にも感謝でおじゃるなぁ。

 淀城の近くに居を構えた『アーッニキ』や『魔王ネキ』殿達の武力による尽力は今も助かっているでおじゃる。

 あと、彼らが別件で動けない時に、今は霊山同盟支部の支部長となった少年の大江山の酒吞童子退治にも深く感謝しているでおじゃ」

 

「大江山の鬼退治の概要はわたしも噂で聞いていますよ~」

 

「その後は、そちらの後援を受けた『蔵土師家』が霊地を安定させている様で安心しているでおじゃ。

 京都市内は多数の寺社が集中してある故、ノウハウの再発見や祭神の再降臨もものすごい手間の掛かるものでおじゃ。

 今だに完全には出来ず、天使は排除したものの諦めてただの寺や神社になった場所も数知れずでおじゃる」

 

 

 さらに京都市内の霊的再興を阻んでいたのは、表社会への配慮であった。

 

 京都市内には1972年に制定された『市街地景観条例』と1990年代の市議会の『バブル期における新景観政策』により、大型の建物を市内に造るのは非常に難しい状態であったからだ。

 

 つまり、他の地域で行えた市街地でのジュネスの建設による大型結界での一斉的なその地の安定化の方法が出来ないからだった。さらに言えば、市内に数百ある復興できた寺社のモザイク状の霊地と古くからあった霊的結界の兼ね合いで、ガイア連合製の結界の敷設はジュネス抜きでは無理と判断されていた。

 

 なお、大江山の酒吞童子退治の際にとある陰陽師の黒札が古都の大結界を復活させていたが、その事を後から知らされて一条氏と藤野はたいそう驚き混乱したそうである。

 

 

「個々の寺社に一つ一つ赴いて、どこまで復興できるかの調査をしてくれたのは感謝しかないでおじゃ。

 もっとも麿も交渉に赴いたが、数が多すぎて今も途中でおじゃる。

 今回そちらに同行するのもそのテコ入れが目的でおじゃるが、さっきから何をしているでおじゃる?」

 

「もう、こっち向いてもいいですよ~。

 地方の名家の当たり外れはわたしもよ~く聞いて知っていますし、今まで一度も会ったことのない親戚がそうじゃないとは限らないですからね~。

 修羅勢の端くれとしては、まず舐められないようにしないといけませんよね~」

 

「……その格好はまるで戦にでも行くようでおじゃるな?」

 

 

 そういう彼女は、異界に潜るときのフル武装に着替えていた。金属製の胸当てや金属兜に手甲、さらに革のブーツとゴーグルを身に着け、手には折りたたみ式の薙刀を持ってニコニコとしていた。

 バックミラーでその姿を見た一条氏は、難しい顔をして話を続けた。

 

 

「異界に潜る時はいつもこの格好ですよ~。似合っていますよね~?」

 

「以前、ガイア連合から来た陰陽師の方々の一人に武闘派を率いる御仁がいたが、その武闘派、確か『修羅勢』と呼ばれていたような?

 出来れば、穏当にお願いしたいでおじゃる」 

 

「最古参の人外や悪魔の可食部を探す人達よりは、わたしはマトモですよ~。

 穏当にするかは相手の出方次第ですよ~。ウフフフ」

 

「もうすぐで着くでおじゃる」

 

 

 ため息をついた一条氏は正面の方向から車の向きを変えて、人目の付かない場所の方へと車を移動させた。

 

 

 ーーーーーーーーーー

 

 

「……で、わたしにここを継いで欲しいと? 今さらですか~?」

 

「素質のない女との結婚を反対したら、家を飛び出して駆け落ちしたのはお前の父親だぞっ!

 探偵を雇ってやっと山梨にいるのを見つけて呼び出したら、この仕打ちかっ!」

 

「黙りゃ!

 平身低頭して頭を下げるならともかく麿もいるこの場でその発言、許しがたいでおじゃるな!

 彼らの骨折りで、道真公を復活できたのは誰のおかげでおじゃる!?」

 

「…ぐむっ、それは…」

 

 

 それはタツタネキが『北野神社』、北野天満宮とも呼ばれる菅原道真公を祀る神社近くの邸宅にて、一条氏と共に彼女の祖父に当たる当主と後ろに揃っている一族の重鎮たちに圧迫面接している時に起きた。

 ピーピーとなる携帯の画面を見たタツタネキの目に『ICBM警報』の一文が飛び込んできた。

 

 

「一条さん! アメリカが核ミサイル撃ったから早くシェルターに!」

 

「当主様! 祭神様から異界に強大な悪魔が来たから逃げるか助けを呼ぶようにとの報せが!」

 

 

 立ち上がったタツタネキと部屋に飛び込んできた少年の二人の発言に、部屋内がざわつきパニックになりかけた。二人の発言を聞き、一条氏が声を上げる。

 

 

「当主殿、ここにもシェルターは作ってあるでおじゃろうな?」

 

「も、もちろん。簡易なものだがあるぞ」

 

「タツタ殿、麿はこの者らを連れてそこに潜りまする。

 異界の方は任せてもよろしいでおじゃるか?」

 

「異界に籠もっていれば、祭神さえ無事なら何とかなるわね~。

 分かったわ。すぐに向かうわ~」

 

「あの!」

 

 

 部屋から出ようとしたタツタネキに、知らせを持って来ていた少年が声を掛けた。

 

 

「な~に~?」

 

「この家から人目に付かずに、祭神様のところまで行ける秘密の抜け道があるんです!

 僕が案内します!」

 

「響! 若造が出しゃばるな!」

 

「見苦しい! いい加減、黙って行くでおじゃる!」

 

「……ふ~ん。見どころはあるみたいね~?

 それじゃあ、お姉さんを案内してくれるかな響くん?」

 

「はい!」

 

 

 そう答えた少年とタツタネキが出て行くのを見送り、一条氏も避難するべく当主に怒鳴りつけながら走って移動を始めた。

 

 

 ーーーーーーーーーー

 

 

 本来は道真公とその正室と長子の三人が座しているべき宮殿のようなその異界では、どこからか投げ入れられた大岩から湧き出してくるオニが暴れまわる場と化していた。

 

 

「【マハジオダイン】!」

 

『吾の雷も食らうがいい!』

 

『『ぎゃあああっ!』』

 

 

 タツタネキの放つ範囲電撃魔法とここの祭神の天神様の雷撃が、迫りくる電撃弱点の【妖鬼オニ】たちをなぎ払う。一体一体がレベル12と現地の組織ではたちどころに壊滅する強さであったが、一人と一柱の電撃で瞬く間にマグネタイトに帰っていく。

 

 

「女の人に任せきりじゃなくて、僕だって電撃が撃てます!【神鳴るt……うわぁ!」

 

『ガウッ!』

 

「何するんだよ! 僕だって守られてばかりじゃ嫌なんだ!」

 

『…………』

 

「痛い痛い!踏ま、踏むのを止めて! 分かった、分かったから!」

 

 

 その後ろで、向こう見ずにも参戦しようとしていた少年【日高響】が電撃を放とうとした時に、彼を守っていたタツタネキのシキガミのホタルが彼の服を咥えて引き倒すと踏んづけて動けなくした。

 そのまま道真公の妻子の二柱が張る結界の場所まで引きずられていく彼を、オニたちをなぎ払いながら電撃を放つ彼らは見ていた。

 

 

『どうじゃ?

 お主の従弟になるが、まだ童ゆえ向こう見ずな所はあるが性根も才覚も真っ当で真っ直ぐな男子ぞ。

 初めて見る雅な年上のおなごにいい所を見せたいとは健気と思わんか? 【落雷】!』

 

「…ん~、悪い気はしないわ~。

 まだ中学生だし、将来性はありそうね~。【マハジオダイン】!」

 

『これが終わった後に、少しでも考えてくれると吾としても嬉しいぞ』

 

「終わったらね~。本命が来るわ~」

 

 

 奥にあった大岩からオニ達が出来なくなったと思いきや、大岩自体が変化し巨大な蜘蛛の姿のになった。黒い毛で覆われた巨体と鬼の顔をしたそれはレベル40の【邪鬼ツチグモ】であった。

 アナライズでそれの耐性を見た彼女は、チラリと視線をやり隣の道真公に声をかける。

 

 

「相手はあなたより強く、電撃に耐性のあるツチグモよ。

 奥さんの所まで下がってね~。あれはわたし達が片付けるわ~」

 

『ううぬ、口惜しいが頼むぞ。現代の巴御前よ』

 

「あら、それは褒めすぎよ~。ホタル、行くわよ!」

 

『ワンッ!』

 

 

 道真公が入り口近くの結界を張った場所に移ると、タツタネキとホタルが前に出た。

 ツチグモは薙刀を構えるタツタネキに威嚇を始めるが、それに構わず彼女らはツチグモの襲いかかったのだが。

 

 さて、タツタネキの戦い方はガチガチに防具を固めて薙刀で距離を取りながら氷結と電撃魔法を放つ堅実なスタイルで、彼女の犬型シキガミのホタルは【覚悟の挑発】で攻撃を引き受けながら大抵の攻撃は俊敏に躱しHP吸収効果のある通常攻撃を持つスタイルである。

 そんな彼女らが、ツチグモよりレベルが10以上高い現状ではこうなってしまう。

 

 

「アハハハ、どうしたの!? もうおしまい!? ほら、もっと立ちなさい!」

 

『ワンワンッ! ガウッ!』

 

『ギキィィィッ!』

 

 

 一方的に攻め立てるタツタネキ達に対し、毒の一撃や複数攻撃はいなされ躱され、電撃を放つもそれより強い電撃で逆に撃たれ、ものの10分も立たない内にツチグモは塵に帰る事になるのだった。

 

 

 ーーーーーーーーーー

 

 

「……それでこっちが潰して帰ってきてみれば、ICBMはうちのメンバーや神様たちが全部撃ち落としているし~。

 あなたは旦那と一緒に別の異界で鬼を相手にしていたのね~、なのは」

 

「そもそも、子供の顔を見に来てって手紙を出したのは、祐香がいつも異界に潜りっ放しで電話も繋がらないのが原因なの。

 事件に巻き込まれた文句は、ミサイルをぶっ放した天使と余計な真似をした邪神に言うべきなの。

 それで、祐香こそそっちの方はどうなっているの?」

 

 

 事件から数日後。

 

 タツタネキは友人である『魔王ネキ』こと、安倍なのはの自宅である淀城付近の神社に異界型のシェルターを敷設した派出所の『華門神社』に来ていた。隣室で昼寝をしているなのはの娘の『梨花』と『舞』が起きないように静かに話している。

 他の家族は通常の業務や今回の騒動の後処理のために出払っているため、タツタネキの相手はなのはが一人で相手をしていた。

 お茶請けの饅頭を食べつつ、彼女の問いかけにタツタネキは答えた。

 

 

「わたしもなのはと同じで、戦う事しか出来ないからね~。

 後始末やなんかは、一条さんや藤野さんにお任せしているわ~。

 そもそも、レベル10台のオニの群れとレベル40のツチグモ程度に殺られる訳がないじゃない。

 厄介なスキルも搦手も無しに正面から殴ってくるだけだし、弱点もわたしの得意な電撃と氷結なんだもの山梨の異界の悪魔に比べたら簡単な相手よ~?」

 

「事務仕事も熟せるから戦うだけではないの。

 それに普通の人は、レベル40の悪魔なんてこっちが踏み潰される側なの。

 こっちも隆和とわたしと他のメンバーで、それ以上に強い悪魔を倒して何とかなったからあまり言えないけど」

 

 

 核ミサイルが日本に降り注いだ事件のあの日、どこぞの某邪神が日本中にバラ撒いた悪趣味な事件の種の一つが花開いていた。

 

 京都では、異界・羅生門の主である『茨木童子』を狂わせていつかの酒吞童子のように暴れさせるのがそいつの趣向であった。タツタネキが相手をしたレベル40の【邪鬼ツチグモ】も、そいつが用意した味方を分散させるための幾つかいたデコイであったようだ。

 

 茨木童子自身は、周りの鬼を妻たちに任せて一騎打ちに持ち込んだアーッニキの【地獄突き】と【煩悩掌】のスキルによって、【妖鬼】から【鬼女】に種族を変えられるような出来事で倒され仲魔になった。

 この表現で、ここでは詳しく描写出来ないやり方だったのは察して欲しい。

 

 茶飲み話に悪魔をどういう風に殺したとかいう物騒な話題もあったが、なのはは本命の話題を切り出した。

 

 

「……それで、山梨に戻らずにここに残るつもりってどういった風の吹き回し?」

 

「ちょうど、見込みの有りそうな子も見つけたからね~。

 なのはの子ども達を見たら、自分だって子どもが欲しくなっただけよ~」

 

「こっちとしては強い友人であるあなたが残ってくれるのは嬉しいけど、向こうはどうするの?」

 

「両親は山梨にいるから会いに行けるし大丈夫よ~。

 セツニキもこういう事には力を貸してくれるしね~。

 それより、北野神社の周辺も派出所にするから援助の方、お願いね?」

 

「はいはい。話は通しておくから、これからはご近所でよろしくなの」

 

「うふふふ、よろしくね~」

 

(うんうん、あの子はわたしが手づから鍛えて教育してあげないとね~。

 理想の旦那を自分の手で作り出すのは快感だと、抱姫さんも言っていたしね~。

 わたしも負けないように頑張らないと。ウフフフ)

 

 

 こうして、タツタネキは北野神社に住み着くと上にいた頑迷な老人達を排除し、後に『京洛の鬼女御前』と呼ばれる北野神社派出所の所長となったそうである。

 

 

 どっとはらい。

 




後書きと設定解説

・主人公

名前:タツタネキ(立田祐香・たつたゆうか)
性別:女性
識別:転生者(ガイア連合)・2X歳
職業:ガイア連合山梨支部所属デビルバスター
ステータス:レベル53・マジック型(魔・速)
耐性:物理耐性(装備)・破魔無効・呪殺無効(装備)
スキル:ブフダイン(敵単体・大威力の氷結属性攻撃)
    マハブフダイン(敵全体・大威力の氷結属性攻撃)
    ジオダイン(敵単体・大威力の電撃属性攻撃)
    マハジオダイン(敵全体・大威力の電撃属性攻撃)
    イナズマ突き(敵単体・中威力の物理攻撃。
           低確率で感電状態にする)
    コンセントレイト
    (使用後の次の魔法攻撃の威力が一度だけ2倍になる)
    魔術の素養(魔法スキル使用時のMP消費量が半分になる)
    電撃ハイブースタ(電撃属性の威力が大きく上昇する)
    大魔脈(最大MPが大きく上昇する)
    獣の反応(命中率と回避率が上昇する)
    警戒(敵の奇襲率と先制攻撃率が低下する)
    勝利の雄たけび
    (戦闘勝利後に装備者のHP・MPが全回復する)    
装備:大薙刀(手元に自動的に戻る機能付きの連合製霊槍)
   たらちねの鎧(物理耐性が付与された女性用胸甲の鎧)
   アーメット(金属製のオープンヘルム型霊装)
   インテルガード(限界まで軽量化された金属グローブ霊装)
   レザーブーツ(限界まで軽量化された革ブーツ霊装)
   アナライズグラス(アナライズが付与されたゴーグル)
   鋭敏のピアス(睡眠・混乱・魔封・魅了無効付与)
   呪殺無効のタリスマン
詳細:
 自衛隊と協力した頃から参加している修羅勢の一員である転生者
 同じ似た顔のシキガミ達からの通称は「一番怖い龍田」
 ドS気味で戦うのが大好きで天龍にはこだわりのない性格
 前世は仕事が面白く気がついたら定年まで働き独身だった女性
 高卒の就活時に掲示板に気づき神社に直接来て性癖にも覚醒した
 現在はガイア系企業に籍を置き元気に山梨異界に潜り続けている
 今世の両親も山梨で暮らしているが娘の結婚は既に諦めている
 友人の魔王ネキから結婚と出産の惚気を聞かされ思う所が出来た
 今回は縁の切れた父の実家が京都の北野神社だった為呼ばれて行った
 容姿は「艦これ」の「龍田改二」によく似ている

・関係者

名前:ホタル
性別:女性
識別:シキガミ
職業:タツタネキの専用シキガミ
ステータス:レベル50
耐性:物理耐性・火炎耐性・氷結耐性・電撃耐性・衝撃耐性
   破魔耐性・呪殺無効(装備)・麻痺無効
スキル:吸収追加
    (物理攻撃で与えたダメージの25%分、HPを回復する)
    覚悟の挑発
    (受けるダメージが減少し、敵にさらに狙われすくなる)
    食いしばり
    (HPが0になった際、一度だけHP1で復活する)
    勝利の息吹(戦闘勝利時、HPMPが中回復する)
    全門耐性
    (物理、万能以外の属性攻撃に耐性がつく)
    獣の反応(命中率と回避率が上昇する)
    大活脈(最大HPが大きく上昇する)
    カバー(味方単体・味方がダメージを受ける時、
        代わりにダメージを受ける)
    シキガミ契約のため主人以外からの精神状態異常無効
スキル(汎):会話・食事・鋭敏嗅覚
装備:デビルチョーカー(呪殺無効が付与された黒い革の首輪)   
詳細:
 タツタネキが手に入れて長年使っている大型犬の専用シキガミ
 主に前衛で主人の前で壁を作り敵を引き付ける役割を熟している
 茶色と黒毛の体毛ときれいな黒目のジャーマン・シェパード種
 体高が従来のものより倍近く大きく彼女を乗せて走れる大きさがある 
 主人にはどこまでも忠実で愛想も彼女にのみ行なう性格

名前:一条麿呂(いちじょうまろ)
性別:男性
識別:異能者・57歳
職業:文部省監督宗教法人「京都府神社庁」理事
ステータス:レベル6(成長上限)
耐性:破魔無効・呪殺無効(装備)
スキル:見鬼(アナライズ)
    拍手祓い(ハマ)
    占術、執り成し、根回し、交渉術
装備:呪殺無効の護符(連合製)
   状態異常を防ぐ護符や札×多数
詳細:
 京都府内の霊能関係者のオカルト方面の相談役の重鎮
 京都府内の霊能組織の要請を何とかする役所の担当者とも言う
 最近はガイア連合と現地組織の間の調整・交渉役が主な業務
 彼の公家スタイルはもう10年以上続けている看板のようなもの
 半終末の最中、京都や関西でいろいろと走り回っている
 娘に祖父命名の「麻呂重(まろしげ)」という名の愛娘がいる
 容姿は「水戸黄門」の「一条三位麻呂」そのまま

名前:藤野槇雄(ふじのまきお)
性別:男性
識別:転生者(ガイア連合)・66歳
職業:ガイア連合伏見派出所代表
ステータス:レベル10
耐性:破魔無効・呪殺無効(装備)
スキル:ポズムディ(味方単体・毒状態を治療する)
    カリスマ(交渉時、中確率で会話相性を最高にする)
    財力・交渉術・根回し・説得
装備:男性用スーツ(ガイアブランドの霊装)
   呪殺無効の腕時計
   精神無効の護符  
詳細:
 戦後の早い時期に産まれた転生者の中で経済的に成功した【富豪俺たち】の一人
 河童をイメージキャラにした蔵元の出身で酒造組合で頭角を現して重役になった
 関西支部の大口スポンサーで、淀川水域の霊道建設にもしっかり食い込んでいる
 京都神社庁理事の一条氏とは友人であり、京都内の霊能関係では協力をしている
 上の息子二人は父親と折り合いが悪く家を出て関東で連絡もなく消息は知れず
 末娘の藤野秋葉(ふじのあきは)は、関西の黒札の嫁として送り込んでいる
 現在は関西支部と連携を取りながら伏見稲荷を中心とした派出所の代表をしている
 容姿のイメージは、某錬金術師漫画のティム・マルコー

名前:日高響(ひだかひびき)
性別:男性
識別:異能者・13歳
職業:中学生/北野神社組織宗家嫡男
ステータス:レベル3
耐性:破魔無効
スキル:霊視(弱)
    ジオ(敵単体・小威力の電撃属性攻撃)
    結界術
詳細:
 菅原道真公を祀る京都市内の「北野神社」の宗家嫡男
 長じて鬼のライダーになれるような偉丈夫に成長する
 タツタネキに喰われる事になるある意味、犠牲者

・敵対者

【妖鬼オニ】
レベル12 耐性:物理耐性・電撃弱点
スキル:突撃(敵単体・小威力の物理攻撃)
    暴れまくり(敵複数・1~4回の小威力の物理攻撃)
詳細:
 半終末時に大江山の影響で京都周辺の異界に湧いた鬼達
 酒呑童子の残滓の影響でツチグモに従っている
 いたって脳筋で暴れることしか頭にない

【邪鬼ツチグモ】(ボス)
レベル40 耐性:氷結弱点・電撃耐性
         破魔無効・呪殺無効・状態異常耐性
スキル:瘴毒撃(敵単体・中威力の物理攻撃。
        中確率で猛毒を付与する)
    マハジオ(敵全体・小威力の電撃属性攻撃)
    バウンスクロー
       (敵単体・2~3回の小威力の物理攻撃)
詳細:
 絵巻物にある北野天満宮の裏手で源頼光に成敗されたツチグモ
 全長4尺(約1.2メートル)の巨大な山蜘蛛の姿をしている
 顔の部分は鬼の顔に似た物になり2本の角も生えている
 退治されたツチグモと酒呑童子の残滓を某混沌神が混ぜて生まれた

大江山の酒吞童子退治:
ボンコッツさん著「霊能力者、鷹村ハルカは改造人間である。」より出典

セツニキ:
Lilyalaさん著「【カオ転三次】最速で出会った俺らのガイア連合活動記録 」より出典


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