時系列としては、半終末突入してしばらくした後です。
「藤野さん。先日の件の報告書が上がってきましたよ」
「おお、そうか。見せてくれないか?」
「分かりました」
半終末になりそれなりに過ぎたある日、京都伏見のガイア連合派出所の執務室では二人の人物が相対していた。一人はここの代表である『藤野槇雄』と、もう一人はかなりぽっちゃりとした体つきのメガネを掛けた若い男がそこにいた。
黒い陰陽師が着る狩衣にその体躯を押し込めたその男は通称を【カトーニキ】と呼ばれる黒札である。この太った体格に見えて実力はレベル30を越え、山梨で失われた術の幾つかを再現して身につけた京都にいる陰陽師系俺たちの中では頭一つ抜き出ている実力者でもあった。
差し出された書類を読みながら藤野はカトーニキに聞いた。
「数日前に起きた『京都寺社同時放火事件』、やはり連中が後ろにいたのか」
「はい。
実行犯は、ダークサマナーの混ざった極左活動家でした。
被害は、霞会館京都支所と太秦警察署梅津警察官派出所で、時限式発火装置が発火しました。
その翌日には、京都市内の青蓮院、仁和寺、三千院、田中神社が相次いで放火されています。
ボヤだったり全焼したりと被害はまちまちだったようですが。
そして、極左の中核派が『反皇室』を名目に犯行宣言したのが表向きな事件の流れです」
「前世ならそれで終わりだが、こっちでは裏で指示したのがいたという事か。
それで、やっぱり連中か」
「前世と違って他の大規模なカルトや新興宗教は粗方潰されていますが、代わりにメシア教は隆盛ですから。
何せ前世だと与党の一角だったあの党もこっちだと後ろにいるのがメシア教らしいですし。
今回のことも、たぶん過激派に近い考えの一派の仕業ですよ」
ちなみに、日本の“教会”の数のランキングでは1位が大阪府、2位は東京都で3位は兵庫県である。京都府は第9位で998箇所あるとされているが1~3位は2千を越える数になり、4位の北海道は1611箇所となっていて5~8位は千箇所を越えている。
もちろんこちらの世界では、その9割はメシア教の影響下にあるのは言うまでもない。
「悪魔除けの結界も悪意のある人間には反応が鈍いのは問題だが、ああいう連中は内ゲバをするのは恒例の行事のようなものだ。
で、裏で唆した奴らは捕まえられたのかね?」
「いいえ、こっちの事情も知っている警察と共に踏み込みましたが実行犯だけでした。
過剰かとは思いますが、タツタネキや木っ端テングニキにも出てもらったんですが。
証拠は大まかなものだけですから、メシア教会の連中は知らぬ存ぜぬですね。
深く関わり合いになりたくないですし、どいつが過激派に同調しているのかはさっぱりですよ。
と、いうか話を聞きに行ってハニトラされるのはもうゴメンです」
ガックリとうなだれるカトーニキに、すまなそうな顔で藤野は続ける。
「すまんね。こっちもいろいろあってね。
ウカノミタマ様の分祀先の宮城県で一騒動あったので忙しかったのだよ。
稲荷神の総本山であるこちらにも話が回ってきて、後処理に出ていたのだよ」
「掲示板で見ましたよ。相手は宮城の幼女ネキでしたっけ?」
「やらかした分霊の方にはうちのウカノミタマ様が直々に説教はしたそうだ。
本神は今も他の稲荷神への対応で本殿の異界に籠ったままだ。
お詫びに、うちからも私の蔵元で出来た霊酒を贈っておいたがね」
藤野はいわゆる『富豪俺たち』の一人であるが、元々は河童のキャラがトレードマークの酒造蔵元の経理出身で伏見の酒造組合の理事としても辣腕を振るっている。そこの蔵元では杜氏の何人かに人に化けた酒キチの本物の河童が混じっており、ヒノエ米の高水準の霊酒の開発に成功していた。
後に『探求ネキ』を招いて、ソウルハッカーズの酒各種の再現品質向上と量産化に一役買う事になるがそれはまた別の話になる。
その話を聞いた彼は、不承不承ながら頷いた。
「それで一条さんも京都内で不穏な動きがないか動いてもらっていますし、こちらの件は処理しておきます。
それと『古都結界』の件ですが、先日『くそみそニキ』に診て頂きました」
「結果と『料金』の方は大丈夫だったかね?」
「ええ。異常なしでした。
いつものように『蔵土師家』に滞在されて、祇園の舞妓と遊んで帰られました」
「彼自身、金銭には困ってはいないだろう。
なにしろ、霊山同盟支部の後援で恋人がライダー型のデモニカの制作者だからね。
謝礼は金銭でなく、現物か後腐れのない“遊び”相手になるのは妥当だろう」
東海道の霊山同盟支部の代表の金札の少年の師匠をしている男である【くそみそニキ】は、ショタおじを除いた黒札の中でも上澄みに入る随一の実力を誇る陰陽師で男女構わず“食べて”しまう事でも有名な黒札である。彼は弟子である仮面ライダーの少年と共に大江山の酒吞童子退治の際に、鬼を退ける目的で機能不全になっていた京都の『古都結界』を再起動させていた。
大江山の戦いの後、再起動したその結界は京都にいる藤野を始めとした黒札達が維持していた。そして、ときどきくそみそニキに結界の調整を頼んで来訪してもらっているのが実情である。ちなみに、彼の『遊び相手』は種乞いを考えるような名家の人間でなく伏見派出所で抑えている裏の事情も教育済みの歓待用の本職の舞妓である。
そして、【古都結界】。簡単に言えば、「四神相応の地」としての平安京の風水に関わる配置を利用して昔の陰陽寮の術師達が悪霊や魑魅魍魎・百鬼夜行などの悪魔除けを目的に作り上げた結界である。
【四神相応】とは風水において好適地とされる地勢や地相のことで、古来よりこの条件を満たす土地に住むと長く繁栄すると考えられていた。四神はそれぞれに川・道・池・山を象徴しているとされ、京都では鴨川・山陰道・巨椋(おぐら)池・船岡山がそれに当たり、四神を守護するために平安京には東に八坂神社、南に城南宮、西に松尾大社、北に上賀茂神社が、その四神の中心に平安神宮が造られた。
京都の黒札たちはメシア教によって機能不全になり現代に再起動したそれの維持のために、各所の霊能的な復興と派出所としての強化に祭神の再降臨と契約をと最近まで走り回っていた。
しかし、藤野にはその古都結界に懸念があった。
「来たる終末の日、占術の結果では帝都の大結界が崩壊したその日だと言われているね。
何時になるか不明だが、古都結界の方もそれに合わせて崩壊する危険性が問われている。
だから、終末に間に合うように新しい結界を構築してシェルター化する計画が進んでいる」
「ええ。だからこそ、京都の裏鬼門に当たる『石清水八幡宮』を掌握するために私が婿入りして急ピッチで進めているんですから。
両親から早く孫を見せろと言われていたこともありますが」
「それは果たせそうじゃないか。
君達の提案で我々も業績を伸ばせたからこそ、君を今回抜擢している面もある。
私も仲介した介があるというものだ。それに、奥さんは大事にしているんだろう?」
「妻のことは自分なりに大切にしていますよ。子どもも生まれますし。
それに、あれは功績とは言えないですよ。
後で長野県に支部を作った馬ニキには悪い事をしたような物ですし」
彼の言う功績とは、あの映画「火◯るの墓」でも有名な缶入りの飴を作る会社の工場を彼や銀時ニキを始めとする甘味好き勢で長野から山梨に誘致するように動いて移転させた件である。そのお陰で、色々な味のチャクラドロップが生産される切っ掛けになっていた。
「岩屋神社と大原野神社の方はもうすぐ終了するぞ。平等院の方も進んでいる」
「はい、承知しています」
現在、伏見派出所では関西支部の協力も得て、古都結界の予備として市街の新しい結界型のシェルター化を進める計画が進んでいる。半終末に入り不安を覚えた京都市内の神仏や連合に従う名家の要請によって始まったものだ。
それは星型五角形の形状をしており、北から時計順に平安京大極殿跡、岩屋神社、平等院鳳凰堂、石清水八幡宮、大原野神社の五箇所を基点にした中心部に伏見派出所が来る計画である。現在、異界の主である茨木童子がアーッニキにより倒されて仲魔になる事で沈静化した異界の羅生門が近くにあるのも関係していた。
「とにかく、八幡宮の方は間に合わせてみせますよ」
「頼んだぞ、加藤くん」
そして、その一つである石清水八幡宮を抑えるべく、半終末直前にカトーニキはそこの宮司の娘と見合い結婚して家に入り神宮のある男山内部を大改造していた。
ーーーーーーーーーー
「進捗の方はどうだ、エジソン?」
「おお、マスター! すこぶる順調だぞ。マザーマシンの調子も上々だ!」
今カトーニキがいるのは京都府の南西、八幡市にある標高143メートルの男山の南東にある山頂の平安時代から桜の名所として知られる石清水八幡宮の地下施設に来ていた。その場にはカトーニキの他に、白獅子の頭部をした青・赤・黄のヒーロースーツの上に白衣を纏った彼の専用シキガミである【トーマス・エジソン】がいた。
住宅街に浮かぶ島のようなここ男山は、古くは大阪から京都へ通じる要衝で859年に山上に石清水八幡宮が創建され、八幡宮と一体となって広く尊崇の対象とされ八幡宮の森は今日も立派な天然林となっていた。京都府の歴史的自然環境保全地域に指定されており、山頂にある展望台からの眺望は素晴らしいものである。
石清水八幡宮の祭神は応神天皇が神格化した『誉田別命 (ほんだわけのみこと)』と彼の母『神功皇后』に、宗像三女神が合一した『比咩(ひめ)大神』が合わさった『八幡(三所)大神』で、中でも誉田別命はメガテン的には『魔神ハチマン』となり別名を「弓矢八幡」「八幡大菩薩」と呼ばれる武士たちの護り神でもあった。
しかし、メシア教の封印から解き放たれた現在は、以前の半分以下のレベルまで下がり本殿の異界の中で療養中である。
ここ八幡宮の境内には白熱電球の改良に際し境内の竹を使用した縁によりエジソンの記念碑があり、毎年2月11日にはエジソン生誕祭も行われていた。彼はその記念碑に蓄積した信仰のマグを利用して招いたミナミィネキに召喚された『英傑エジソン』をシキガミ体に入れてカトーニキと契約した専用シキガミである。
彼はその能力と頭脳を活かしてここの地下に研究所を作ると、技術担当として働きつつ発明に勤しんでいた。
カトーニキのその問いかけにエジソンが答えた。
「シキガミ用3Dプリンターを含むマザーマシンの完成で、日々簡易シキガミの『仄(ほのか)姉妹』のパーツ量産は順調だ。
今は表に出せないために地下の拡張工事に割り当てているが、その時が来たなら総勢100名の姉妹たちは吾輩の指揮のもとに敵を撃退するだろう!」
「そうか。今はとにかく地下シェルターの完成を急いでくれ。
嫁の一族を匿う分には充分だが、予定では非常時には200名を収納できる広さが欲しい」
「協力者である西の淀城近くの華門神社のシェルターの人物達が、ここに非常時に逃げ込む先でもあるのは聞いているとも。
予定していた計画分の進捗は約80%と言ったところか。
遅くなっているのは、掘り出した土砂の処分に難儀しているのが問題点だ」
エジソンのいう仄姉妹とは、ここで生産されている女性のシキガミ体に高級用のコアとなるスライムではなく一反もめん型のものと同じ呪符を仕込んだ簡易シキガミになる。彼女らは区分としてはレベル10の『妖鬼シキガミ』となるが、彼女らの統率者はエジソンに集約しており彼の指揮によりいろいろな任務に駆り出されるシステムになっている。
また、エジソンのシキガミとしてのスキル構成も物作りと彼女らの指揮統率中心に割り振られている。
「山中の廃旅館や軍人病院跡の解体に紛れて土砂を運び出す手はもう使えないからな。
廃寺跡の解体はもう既にしているし、森には捨てずに廃棄処分する方法は考えておく。
それまでは、少しづつ彼女らのパーツの材料に加工して処分してくれ」
「心得たとも、マスター。此処の事は任せたまえ」
そう答えるエジソンに手を振り、カトーニキは日も暮れた地上へと戻って行った。
カトーニキは隠蔽されている記念碑近くの地下への階段から地上に出ると、観光客のいなくなった展望台とケーブルカーの山頂駅の近くに建てられた『岩清水派出所』の建物に入った。その中では2人の女性が中心となって事務仕事をしていた。
そのうちの一人がカトーニキに気が付き声を掛けた。
「あ、お戻りやね旦那さま。伏見の方はどうだったん?」
「ああ、向こうの件は片付けてきたよ。
こっちはどうだ?っていうか、こんな事をしていて大丈夫なのか?」
「そうだよ。お姉ちゃん、もうすぐ8ヶ月でしょ?
妊婦さんはゆっくり休んでいて。哲郎さんの相手はあたしにまかせて」
「そうやって、卯月がうちの隙を伺うからおちおち休んでもいられへん。
妹に横から寝取られるやなんて冗談やないわ」
そこにいたのは、ここの当代神主の娘の森本葉月と妹の卯月であった。
カトーニキと結婚した黒髪を腰まで伸ばした巫女姿の美女の葉月は、彼の子を身ごもり腹部も大きくなってきていた。その横でからかい混じりに半分は本気で彼を狙っているショートカットの巫女姿の女性は、彼女の妹の卯月である。
その二人の様子にため息を付きカトーニキが声をかけた。
「卯月とそういう関係になるのは状況次第だ。
家や祭神の都合してはもっと増やせと言う所だろうが確約できない。
そもそももう一人いるだろうが」
「ええ~っ」
「ええー、やない。彼女を無視して迫ったら寸刻みにされるで?」
「主殿~!」
そうこうしているうちに、外からそのもう一人の美少女が駆け込んで来た。
黒髪の長髪を独特なヘアスタイルで束ねて競泳水着の上に日本の甲冑を着込んだ姿のその少女は、カトーニキの専用シキガミである【遮那】と言う。見た通り、FGOの牛若丸をモデルにしたシキガミでわざわざ神奈川県藤沢市の白旗神社まで赴き交渉の末に『八艘飛び』のスキルを手に入れている。
「どうした、遮那?」
「またあの連中ですよ! 早く蹴散らしに行きましょう!」
「また、あいつらか!」
ーーーーーーーーーー
『ヒャッハーッ!』
『『『ヒャッハーッ!』』』
『汚物は消毒だーっ!』
『『『汚物は消毒だ~っ!』』』
彼女がすぐ近くに現れたと言う報せから準備をして、シキガミの遮那と共にカトーニキが夜道を向かうと本当に近所に現れていた。
ここ男山には八幡宮のすぐ近くにフットサル、テニス、野球用のコートの他、会議室、公園、キャンプ場がある運動センターがあるのだが、観光客もいなくなり閉鎖されているはずのそこの半異界化したグランドに停めた数台の車の近くに暴走族のようなナニカがいた。
月明かりと遠い街の光の中で騒いでいるそいつらは、鋲の付いた革のブーツに革ズボンに革のジャケットに身を包みモヒカンの髪型をした【妖鬼オニ】と【妖鬼モムノフ】の集団だった。さらに彼らの周囲に停めてある数台の車は世紀末風味のプ◯ウスやア◯アやハ◯エースの姿をした【怪異ミサイルカー】であった。
この連中は、京都付近の山森に湧くようになった鬼たちであった。どうやらこいつらはいつもの如くまるでチンピラのように街に出ては食料や金品を強奪したり、そこいらにいる人間を死なない程度に殴ったり脅迫して人々から恐怖のマグを得ていたようだ。
『よう、がいあ連合! ようやくお出ましかぁ? ヒャッハーっ!』
「またお前か、鬼童丸! 嫌がらせばかりしやがって!」
そしてその中心でカトーニキを出迎えたのは、鬼たちのリーダー【妖鬼キドウマル】こと『古今著聞集』に酒呑童子の子どもだという伝承のある『鬼童丸』であった。リーダーらしくより豪華な鋲や鎖の付いた周りの連中と同じく世紀末ファッションに身を包んでいた。
周りの鬼たちがコンビニのトラックから強奪した食べ物を貪る中、金髪に染めたその逆立った髪を櫛で整えながら鬼童丸は言い放った。
『【京の鬼は都の人々を襲う】。
こいつは、俺ら京都近辺に湧いた鬼や魑魅魍魎共の長年のニンゲン共の考えから出来た概念から刷り込まれた本能だ。
マグネタイトという食事のためにやっていた事が元だとしてもなぁ!』
そこまで言うと、鬼童丸はニカッと笑いカトーニキをビシッと指さして続ける。
『次の京の鬼の指導者は俺だ!
しかし、親父を倒し茨木の姉御を愛人にしたお前らとまともに戦り合えば負けるのは俺だ!
だからこそ俺は時代に合わせた装いをして、本能を満足させつつマグにもありつけ、本気でお前らが討伐に来ないやり方を模索した結果が今のやり方だ!
どうだ!? ニンゲンは殺していないし後に残る怪我もさせていないぞ!』
「いちいち、微妙にグレーなムカつくやり方をしやがって!
どっちにしろ、お前はここで倒す! 遮那!」
「お任せを、主殿! 【チャージ】【空間殺法】!」
「燃えつきろ! 【くりからの黒龍】!」
カトーニキの放つ4つの炎弾が飛び、それに合わせてシキガミの遮那が鬼たちに斬り掛かった。
周りのオニやモムノフ達が「ヒャッハーッ!」と攻撃を受けて叫ぶ中、鬼童丸は素早く逃走に掛かった。
『秘技! モムノフ防御!』
『……へ、親分!? ぎゃあああっ!!』
『あばよっ!』
鬼童丸は近くにいたモムノフを掴むと自分に向けて飛んで来た炎弾にぶつけ、彼らの視界がその爆発で遮った瞬間にカラスに姿を変えると素早くこの場を飛び去り、京の森の深い山々の方へと飛び去っていった。
「ああっ、主殿! またあいつがっ!」
「くそっ! こういう時だけ妙に素早しっこいんだよ、アイツ!」
『カーッ(あーばよー!)』
鬼達を全滅させカトーニキと遮那が悔しがる一方で、悠々と鬼童丸は一人だけ逃走に成功していた。
伝承では、寺に参る源頼光に牛に化けて不意打ちを狙ったが見破られて逆に斬り捨てられた鬼童丸であるが、復活した後は変化術と逃走術に磨きをかけてメシア教からも逃げ切ったその能力からこうやって何度も逃げてはしばらくしてまた鬼達を集めて活動する事を繰り返していた。
そして、この行動は終末を迎えた後もこの嫌がらせは続くことになる。
『俺は酒呑童子の子、鬼童丸! あいつらに俺の名を忘れなくしてやるぜ!』
これが、半終末のある日の石清水八幡宮の光景であった。
後書きと設定解説
・主人公
名前:カトーニキ(加藤哲郎・かとうてつろう)
性別:男性
識別:転生者(ガイア連合)・29歳
職業:ガイア連合伏見派出所所属陰陽師
ステータス:レベル33・マジック型(魔・速)
耐性:破魔無効・呪殺無効(装備)
スキル:九字切り(敵単体・中威力の破魔属性攻撃。
中確率で緊縛を付与する)
くりからの黒龍
(敵複数・4回の中威力の火炎属性攻撃)
退魔符・軻遇突智(かぐつち)
(敵単体・中威力の火炎属性攻撃。
低確率で破魔相性の即死を付与する)
尊勝陀羅尼(テトラジャ)
(味方全体・一度だけ破魔と呪殺の即死を無効化する)
結界符・治癒(ディアラマ)
結界符・物理(テトラカーン)
大魔脈(最大MPが大きく上昇する)
占術(我流混じりの家伝の術で的中率は上々)
見鬼(アナライズ)
装備:黒色の狩衣一式(ガイア連合製霊装)
呪殺無効の護符
精神無効の指輪
COMP(アナライズ、エネミーソナー、百太郎)
詳細:
ガイア連合が支部を全国に立てている頃に合流した転生者
背が170ちょうどのぽっちゃりとした体の眼鏡をした凡庸な容姿
元は京都で辻占いで生計を立てるまでに落ちぶれた名家の出身
たまたま占った良い卦が当たってその客が黒札で連合に出会えた
その後、その黒札の招きで山梨に行き覚醒修行の末に覚醒した
仲の良い今世の両親は関西支部の占術の部署で職員をしている
自身の術の大半は山梨に来て同じ術者系黒札と復刻した昔の秘術
伏見派出所に所属し術の研究のために時々山梨に行く生活だった
前世は関西在住のオタ趣味のある交通事故で死亡した普通の会社員
両親の圧と仕事上での理由で藤野の斡旋で見合いし現地の女性と交際
子供が出来てそのまま石清水八幡宮の神職の家へ婿入りになった
通称が「加糖」になる程、実は大の甘党で糖尿病予備軍の甘味好き
四国の銀時ニキとは食の好みもあって文通仲間の友人
【サ◯マ式チャクラドロップス】
チャクラドロップの味を美味くしたいと考案の末にこうなった
飴の製菓会社として老舗の某企業を買収し山梨に誘致して出来た製品
効果としては安定して従来のものとほぼ同じ回復量になる
映画「◯垂るの墓」にも登場した「サ◯マ式ドロップス」と同じデザイン
味付けが製菓会社の物になるので甘味好きな黒札には好評
・関係者
名前:藤野槇雄(ふじのまきお)
性別:男性
識別:転生者(ガイア連合)・66歳
職業:ガイア連合伏見派出所代表
詳細:
戦後の早い時期に産まれた転生者の中で経済的に成功した【富豪俺たち】の一人
河童をイメージキャラにした蔵元の出身で酒造組合で頭角を現して重役になった
関西支部の大口スポンサーで、淀川水域の霊道建設にもしっかり食い込んでいる
京都神社庁理事の一条氏とは友人であり、京都内の霊能関係では協力をしている
上の息子二人は父親と折り合いが悪く家を出て関東で連絡もなく消息は知れず
末娘の藤野秋葉(ふじのあきは)は、関西の黒札の嫁として送り込んでいる
現在は関西支部と連携を取りながら伏見稲荷を中心とした派出所の代表をしている
容姿のイメージは、某錬金術師漫画のティム・マルコー
名前:森本葉月(もりもとはづき)
性別:女性
識別:異能者・23歳
職業:ガイア連合岩清水支部代表補佐
ステータス:レベル4(成長限界)
詳細:
石清水八幡宮の神職の家の娘の長女でカトーニキの現地嫁
孫が出来た彼女の父は現在、神社の神職と氏子代表となっている
宗家の代表は彼女の家ともう一つの谷村家が代々競っている
祭神の八幡神はメシア教の封印解放後から現在はリハビリ中
その他のノウハウも連合の手を借りて再構築の途上にある
妹に20歳の卯月(うづき)がいる
名前:遮那(しゃな)
性別:女性
識別:シキガミ・16歳相当
職業:カトーニキの専用シキガミ
ステータス:レベル31
耐性:物理耐性・破魔無効・呪殺無効
スキル:八艘飛び(敵複数・ランダムに8回の小威力の物理攻撃。
このスキルは物理相性を貫通する)
空間殺法(敵全体・大威力の物理攻撃)
チャージ(自身の次の物理攻撃のダメージを2倍にする)
猛反撃(自身が物理や銃属性で攻撃された時、確率で反撃。
高い威力の通常攻撃)
物理ブースタ(物理攻撃の威力が上昇する)
戦神の加護(クリティカル率が大きく上昇する)
食いしばり(HPが0になった時、1度だけHP1で復活する)
勝利のチャクラ(戦闘勝利時、MPが小回復する)
シキガミ契約のため主人以外からの精神状態異常無効
スキル(汎):会話・食事・刀術・戦術・性交
装備:妖刀サライ(京都の鬼のドロップ品を打ち直した霊装)
源家竜胆具足(京都の鬼のドロップ品を加工した霊装)
羅刹の帯(攻撃の心得が付与された京都の鬼のドロップ品)
詳細:
カトーニキが手に入れた1人目の専用シキガミ
FGO牛若丸そっくりの眉目秀麗な陽気な雰囲気の美少女剣士の容姿
前衛として戦うために作成したため、猟犬のような性格になった
敵の首を刎ねて主殿に褒めて構ってもらうのが大好きである
他の女性が主殿に近づく以外は他人にあまり興味を示さない
鎧はFGOのビキニ鎧ではなくメルブラ風の自重した競泳水着武者鎧
源義経の祀られた神社まで行き交渉の末、【八艘飛び】を手に入れた
名前:エジソン
性別:男性
識別:シキガミ
職業:カトーニキの専用シキガミ
ステータス:レベル23
耐性:物理耐性・破魔無効・呪殺無効(装備)
スキル:マハラクカジャ(味方全体・防御力を1段階上昇する)
マハタルカジャ(味方全体・攻撃力を1段階上昇する)
メディラマ(味方全体・HP中回復)
大魔脈(最大MPが大きく上昇する)
アナライズ(レベル・名前・耐性が判明する)
限定的悪魔召喚(自分の作製した妖鬼シキガミのみ)
アイテム作製(専門とするアイテムの作製技術)
アイテム修復(専門とするアイテムの修復技術)
シキガミ契約のため主人以外からの精神状態異常無効
スキル(汎):会話・食事・工学知識・科学知識・統率
装備:アメリカン・ヒーロースーツ(呪殺無効の付与された専用霊装)
耐爆白衣(火炎・衝撃耐性の付与された白衣型霊装)
詳細:
カトーニキが召喚した悪魔を元にし手に入れた2人目の専用シキガミ
アメリカ国旗模様のボディスーツと白衣を着た白獅子の頭部をした大男
現地の防衛を考えた際に藤野と関西支部のテコ入れで購入したもの
作製は石清水八幡宮内にあるエジソンの記念碑から抽出したマグを使用した
毎年2月11日に八幡宮ではここの竹を使ったエジソンの生誕祭も行われる
その碑を使い「英傑エジソン」を召喚してシキガミに固定化して生まれた
最大の能力は自分で作製した女性型簡易シキガミの大量動員とアイテム作製
FGOエジソンをモデルにした為、性格や容姿もそっくりになった
【妖鬼シキガミ】
レベル10 耐性:電撃耐性・衝撃弱点・破魔耐性
スキル:突撃(敵単体・小威力の物理攻撃)
道具の知恵(戦闘中にアイテムが使用できる)
一分の活泉(最大HPが上昇する)
詳細:
石清水支部施設地下に作られたエジソンの工場で作成された簡易シキガミ
薄ピンクの髪と赤い目に白い肌の白のボディスーツを来た少女の姿
容姿は「シドニアの騎士」の仄(ほのか)姉妹の姿パーツで統一
式神用3Dプリンターのボディとコアは簡易式神の呪符を使用している
高級式神のスライムコアの代替のため呪符は通常のものより高性能で高価
呪符の素材も基部は紙ではなく霊木や霊的加工の金属板を使用している
日々、更新とパーツ生産が行われ常時100体が備蓄されている
エジソンの統率により10人単位の部隊として色々な任務に送り出される
戦闘、工作、警備、霊能者の警護が主な任務とされている
・敵対者
【妖鬼“モヒカンの”オニ】
レベル10 耐性:銃耐性・氷結弱点・衝撃弱点
スキル:突撃(敵単体・小威力の物理攻撃)
道具の知恵・攻(攻撃用のアイテムや装備を使用可能)
詳細:
半終末時に大江山の影響で京都周辺に湧いた鬼
何故かモヒカンと同じ髪型と格好をして暴れ回っている
基本は徒歩だが乗り物を運転はド下手ながら乗り回す
また、相手の銃器や武器を奪って使用する知恵もある
口癖は何故か皆、「ヒャッハーッ」
【妖鬼“モヒカンの”モムノフ】
レベル13 耐性:銃耐性・氷結弱点・衝撃弱点
スキル:突撃(敵単体・小威力の物理攻撃)
火炎放射(敵複数・1~4回の小威力の火炎属性攻撃)
道具の知恵・攻(攻撃用のアイテムや装備を使用可能)
詳細:
半終末時に大江山の影響で京都周辺に湧いた少し強い鬼
何故かモヒカンと同じ髪型と格好をして暴れ回っている
モヒカンオニより装備が鋲や棘や鎖が多く派手である
基本は徒歩だが乗り物を運転は下手ながら乗り回す
また、相手の銃器や武器を奪って使用する知恵もある
こいつは何故か火炎放射器を持っている少し強いタイプ
口癖は何故か、「ヒャッハーッ」「汚物は消毒だ~!」
【妖鬼キドウマル】
レベル27 耐性:銃弱点・氷結耐性・破魔耐性・呪殺無効
スキル:鬼神楽(敵単体・中威力の物理攻撃。
クリティカル率が高い)
会心波(敵全体・小威力の物理攻撃)
物理ブースタ(物理攻撃の威力が上昇する)
道具の知恵・攻(攻撃用のアイテムや装備を使用可能)
逃走加速(ボス以外の戦闘からの逃走率が上昇する)
変化(動物の姿に変化できる)
詳細:
鎌倉時代の説話集『古今著聞集』などに登場する鬼「鬼童丸」
酒呑童子の子とされる鬼で仇の頼光を襲い返り討ちにあったという
半終末時に大江山の影響で京都周辺に湧いた巨漢の鬼
何故かこれもモヒカンと同じ髪型と格好をして暴れ回っている
モヒカンモムノフより装備がさらに鋲や棘や鎖が多く派手である
基本は徒歩だが乗り物を運転は下手ながら乗り回す
また、相手の銃器や武器を奪って使用する知恵もある
容姿はストリートファイター4の「バーディー」に似ている
【怪異ミサイルカー】
レベル8 耐性:物理耐性・電撃弱点・衝撃耐性
スキル:突進(敵複数・1~3回の中威力の物理攻撃。
残HPが多いほど威力が上昇する)
ブーストアップ(戦闘から逃走出来る)
詳細:
人や車輌、果ては建造物に対して突進して体当たりをしてくる怪異
どこからともなく現れて誰か相手を目掛けて突っ込んでくる
運転席には老人を始めとする老若男女の亡霊が座っている事もある
舗装された道路がある場所ならどこにでも現れる
車種は軽トラからプリ○ス、ア○ア、ハイ○ースなど様々
幼女ネキ:
タマヤ与太郎さん著「【カオ転三次】TS^2ようじょの終末対策」より出典
探求ネキ:
緋咲虚徹さん著「【カオ転三次】終末を約束された世界で心のままに生きていく」より出典
くそみそニキ:
ボンコッツさん著「霊能力者、鷹村ハルカは改造人間である。」より出典
馬ニキ:
れべっかさん著「【カオ転三次】マイナー地方神と契約した男の話」より出典
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