【カオ転三次】『俺たち』閑話集   作:塵塚怪翁

68 / 78
今回は、64話の少し後の修羅勢のお話

時系列としては、終末に突入してしばらくした頃です。



 とある修羅勢の終末後楽隠居日和

 

「まったく、行方不明になったかと思えば急に帰って来るとはどういう事だ?

 説明してもらわん事には気が収まらん」

 

 

 終末になってしばらくした頃、山梨支部の道をブツブツと言いながらアーチャーニキが歩いていた。向かう先は星杖ニキの自宅で、終末直前から山梨を出て行き暫くの間彼は行方が知れない状態となっていたのだ。

 

 彼もつい昨日まで終末前後のここの修行異界の深層から湧いてくる悪魔達への防衛戦で損耗した黒札達から来た大量の刀剣類などの刃物の修復依頼に追われていたため仮眠を取っていたのだが、急遽彼の自宅の留守を預かる管狐の【永寿】から彼が帰って来たとの連絡があり大急ぎで向かっていた。

 

 アーチャーニキとしては彼も星祭の修羅勢たちと共に深層に行くのかと思いきや、『神主殿への恩を返すのと葛葉としてメシア教への意趣返しを果たす』と言い残して山梨を後にしていた。その彼が戻って来たのだからぜひとも説明をしてもらおうと早足で向かっていた。

 

 そして家の前に着くと、知人の女性が玄関を箒で掃いているのが見えた。落ち着いた色調のブラウスとロングスカートにエプロンともうここが自分の家かのような佇まいの枯れ専ネキこと【樋口まどか】である。

 

 

「……あ、アーチャーニキさん」

 

「枯れ専…おっと、樋口くんじゃないか。暫く振りかな?」

 

「ええ、しばらくぶりですね。今日はどんな御用で? 彼なら家の中にいますよ」

 

「……そうか。ああそれから、もし包丁が必要ならうちの工房に注文するといい。

 あのジャンニキを始めとする料理人の黒札達にも好評を頂いているのでね。

 なにしろ、修羅勢や高レベルの悪魔でも傷つけられる逸品だからな」

 

「……わたしを何だと思っているんですか?」

 

 

 星杖ニキがいなくなる少し前に正面から彼に告白した結果、両親を説得し許可が出たならという条件を出されそれを達成したら真剣に考えると彼女は言われていた。それを受けて彼女は星杖ニキの資産を管理する永寿からいろいろと聞き出し、自分も高レベルの異能者としての収入と共に目に見える形で前世での経験を活かした財務諸表などの資料を作って両親にプレゼンの様な提示をする事で反論を全て潰し正式な許可を取り付けていた。

 

 そして星杖ニキ自身に対しても言質を取っていた事で押し切って、未だにキスの一つもなく手を出されない清い交際ではあるが彼から通い妻のような今の関係の了解を得ていた。その事は友人であるアーチャーニキも、星杖ニキから「若い娘さんに押し切られましたよ」と苦笑交じりに事情を聞いていた。

 

 じろりと睨む愛の重そうな彼女のその様子に迂闊なことを言ったアーチャーニキは話題を変えて話を逸らす。

 

 

「なに、新妻が似合いそうだと思っただけさ。それより上がっても構わんかね?」

 

「……ええ、まあどうぞ。

 しばらくは遠くに出かけないようにと言いつけているので今も家にいます」

 

「それなら失礼する。星杖ニキ、いるか?」

 

「いらっしゃいませ、アーチャーニキさま。こちらへどうぞ」

 

 

 アーチャーニキの言葉に若干だが頬を染めて答える彼女に断って中に入ると、彼は待ち構えていた永寿にこちらですと居間まで案内された。居間にはいつものように静かに椅子に座っている星杖ニキと、その隣に客人であろうか黒い詰め襟の学ランと学帽姿の美青年がいて客人の方はテーブルに置かれた大学芋を緑茶と一緒に幸せそうに堪能していた。

 

 その様子を不可思議に思いながらも入口に近い座布団に座るとアーチャーニキは話を切り出した。

 

 

「しばらくぶりだな、星杖ニキ。どこに行っていたんだ?」

 

「はっは、最初から手厳しいですな。

 なに、その事をお話しようと思ってお呼びしました。ここにいる客人もその関係でおられます」

 

「では、聞かせてもらおうか?

 俺はてっきり星祭の連中と一緒に深層に行くのかと思っていたのが違う理由をな」

 

「そうですな。始まりはこれを手に入れたことで……」

 

 

 ーーーーーーーーーー             

 

 

「……あれは、神主殿。もうその時ですか」

 

 

 東京の空を見上げそこに浮かぶ知己の姿を見た星杖ニキは自分の準備を進めるべく、用意したものを今彼が立っている神社の境内に設置していた。

 

 終末が訪れる約束の日、星杖ニキは東京千代田区の靖国神社の境内に立っていた。その日上空にてショタオジと核ミサイルから召喚されるメシア教の最終兵器『神霊エンシェントデイ』がぶつかる数刻前、彼は密かに東京に侵入しショタオジへの恩返しと殺されたヤタガラスの技術者が残した本土決戦用の霊的国防兵器の再現、そして自分の趣味のための行動を行なうためであった。

 

 いつものマントに貴力の鎧をまとい腰には村正と斬鉄剣の2本を指した星杖ニキは、袋から取り出したオレンジに光る7つのボールを地面に置いていた。

 

 

「……さてこれで良いはずですが」

 

 

 そこにあったのは、某有名格闘漫画に登場する万能の願望機の再現未完成品である中に赤い星が見える7つの野球のボール大のオレンジに光る珠【龍珠】であった。これを作った『21号ネキ』と呼ばれる女性技術者は、Fateの聖杯と同じものだと仮定し魔力つまりはマグネタイトの高純度の結晶体を加工してこれらのボールを7つ作り上げていた。ただし、原作のように呼び出す神竜までは再現できずボールを消費して願いを叶えるという形で落ち着いていた。

 

 このボールを星杖ニキが買い取りここに持ってきて使用しているのだった。手に持った古い書物のページを見ながら誰もいない境内の敷地に剣で地面を削り取る形で陣を描きそこに5個の珠を置いていた。

 

 

「……では、“祓い給い清め給え。守り給い、幸え給え”。

 “靖国に眠る246万6千余りの御霊たる英霊たちよ。今一度、護国のために立ち上がり給え”。

 “願わくば、かの城におられる現人神の末裔を護り化外の悪魔達を退散せしめ給え!”」

 

 

 その書物に書かれた文言を唱えると陣の中心に置かれていた5つのボールは消え失せて、大量のレベル一桁から最大20レベルまでの種族“英傑”の悪魔達が現れた。その姿は中世の武士から近代の軍人果ては自衛隊員まで様々で、現れた7桁の数の彼らは喚び出した星杖ニキに手を上げたり一礼するなどして挨拶をするとぞろぞろと皇居や市ヶ谷、都心などの方へと思い思いに小走りで散って行く。

 

 この時、時間限定ながら東京で一番安全なのが千代田区になった瞬間である。

 なお、千代田区内にある市ヶ谷駐屯地で“靖国で逢おう”ならぬ“靖国から会いに来た”死んで靖国で眠っているはずの知り合いが複数駆けつけて来て困惑することになるゴトウ氏がいたりするが些事である。

 

 その集団の中で、日本刀を持ち黒い作務衣の老人の姿をした男性が星杖ニキに話しかけてきた。

 

 

『お主、クズノハの生き残りか?

 この術式は本土決戦の際の切り札の一つとして用意しておいたもの。どこでこれを知った?』

 

「……この書物に。

 これはかの代々のライドウが隠していた色々な事を書き留めた雑記帳の様です。

 京都のとある名家で発見された隠し地下蔵から発掘されたものです。

 このやり方はこの書物に記されていました」

 

 

 星杖ニキが使ったこの霊的儀式は戦後の頃にヤタガラスの術者が考え出したもので、本土決戦の際に靖国神社からそこに眠る英霊達を喚び出して無敵の軍隊にしようとする必殺の霊的国防兵器案であった。使われなかったのは当時これだけ多くの悪魔召喚を行えるだけのマグネタイトを用意出来なかったからで、星杖ニキが用意した高純度のマグネタイト結晶を5つ使用したとはいえ最長でも24時間が限度のものとなっていた。

 

 

『……そうか、ライドウが。あやつが後世のために残した物が役に立ったようだな』

 

「貴方はクズノハの関係者の方で? ライドウ殿の姿も見えませんが」

 

『儂はライドウが自害した時に一緒に命を絶った者だ。

 結果的にあの連中に殺されたとはいえ、死後の魂までくれてやるほど我らは間抜けではない。

 ライドウは別の手段で自分の魂を別の場所に逃がしているのだろうよ』

 

「それでは助力をお願いしても?」

 

『無論よ。あの害鳥共は生かしてはおかん。

 ……さて、殆どの者は皇居に行き他の者は散ったようだな。

 儂は周辺の悪鬼共を駆逐して回るが、お主はどうするのかな?』  

 

「ここで時を待ちます。ここを守る者も必要でしょう?」

 

『違いない。ではまたどこかで逢おうぞ』

 

 

 そう言い残して去る彼を見送り、星杖ニキは上空を見上げるとしばらくして上空にて激しい光と音がして世界が震えるような振動が東京全体を襲った。ショタオジが何かして日本は救われたと直感的に悟った星杖ニキは数刻、この場に押し寄せた悪魔らを斬り捨ててから呟いた。

 

 

「……神主殿、無事おられれば良いのですが。さて、私もそろそろ山梨へ戻るとしましょうか。

 オルガノ、山梨へ転移は出来ますか?」

 

『…………!』

 

「無理、ですか。……仕方がありませんね、例の方法を取るとしましょう。

 せっかく、これらを苦労して手に入れたのですから」

 

 

 星杖ニキが視線を向けた先には湿気や振動などから日本刀を保護するケースが置いてあった。

 

 先程行った召喚の儀式は今回の計画に組み込まれていたショタオジ達への援護と天使達や悪魔らへの牽制のためのものであり、これを行なう報酬として東京の黒札が東京国立博物館などから運び出していた童子切安綱や三日月宗近ら東京にあった“天下五剣”を譲り受けていた。名刀のコレクションは実利も伴う彼の趣味の一つだからという理由もある。

 

 

「では、向かうとしますか。オルガノ、行きますよ。ここはもう彼ら英霊達で守りは十分でしょう」

 

『…………?』

 

「向かう途中で会った悪魔などはどうするのか、帰れるあてはあるのかですか?

 当然ですが、外道や人食いの悪魔や悪漢なら斬ります。

 それに、この方法ならまあ山梨へは帰れるでしょうから」

 

 

 それらが入ったケースを上機嫌で背負うと星杖ニキは一路、別の手段を講じるために目的地のある新宿の筑土八幡町へと移動し始めた。途中立ちふさがる悪魔や悪漢を斬り捨てながら進み、町周辺の悪魔や悪漢を全て斬り伏せると再び雑記帳を開き目印のある名もなき神社を探し出した。

 

 なお後日、彼の通った経路で『鎧武者姿の壮年男性が悪魔や悪人を刀で撫で斬りにしながら進んでいくのを見た』という噂が広がり連合の支部にも報告が行ったが、この混乱の中で眉唾物として忘れられていった。

 

 

「少し手間取りましたが、ここですね。かのライドウも通った場所というのは。……では、これで」

 

 

 懐から残っていた龍珠の2つのうち一つを手に取るとそれを掲げ、星杖ニキはこう言った。

 

 

「“ここに閉ざされし道を開き我を導き給え。かの時と空間の交差するアカラナ回廊への道を”。

 噂に聞くかのライドウも行ったというアカラナ回廊、楽しみですね」

 

 

 ーーーーーーーーーー             

 

 

「……と、まあこうして14代目ライドウ殿の残した資料を参考にして苦労して回廊を通って帰って来たのですよ。

 なかなか愉しめる貴重な体験でした」

 

「待て待て! 一番肝心なそのアカラナ回廊での事を簡単に流さないでもらおうか」

 

 

 場面は戻って現在。

 長々と話していてのどが渇いた星杖ニキは、自分のお茶を飲むとその問いに不思議そうに続きを話した。

 

 

「簡単にと言われましても、修行異界の深層とそう変わらない環境でしたので特段話すような事はないかと。

 それに現地にいた協力者とも運良く巡り会えて、私は楽をさせていただきましたし。

 なんでも比較的安全なルートを選んでいただいたそうで」

 

「……現地にいた協力者? 比較的安全なルート?」

 

 

 そう言う彼はしばらく見ないうちに人としての殻を抜き出ているようで、相変わらずアナライズは出来ないが以前会った時よりも数段実力が増しているようにアーチャーニキには感じられた。そして、ちらりと彼は隣に座るおかわりした大学芋に無言で舌つつみを打つ帽子からはみ出る特徴的なもみあげの男に視線を向ける。

 

 

「ええ、彼もその一人ですね。

 もう一人いたのですが彼の方は強すぎて私のCOMPでは契約できなかったのですよ。

 お礼に持っていた全部のガイアカレーを渡して泣く泣く帰られましたが」

 

「……ちなみにどんな人物だった?」

 

「全身に黒い線の入れ墨のあるハーフパンツと運動靴だけを来た黒髪の少年でした。

 後頭部から黒い角のような物が出ていたので悪魔変身能力者では?、と思っていますよ」

 

「……それで無事に戻って来れたわけだ」

 

「ええ。そこにいる彼と件の少年と協力して悪魔を薙ぎ払って出口まで連れて行ってもらえました。

 あの少年も久しぶりにちゃんとした料理が食えたとガイアカレーを気にいっていたようです。

 それだけに一緒に外に行けないと分かると、かなり落ち込んでいました」

 

 

 その言葉の端々からその別れたという少年とそこにいる彼の正体に気付いたアーチャーニキは、SANチェックに成功するとそこにいる人物を刺激しないように自分の正気を守るために明言を避けつつこう続けた。

 

 

「……話は大体判ったから、俺は帰らせてもらうぞ。

 刀の調整が必要なら数日は後にしてくれ。今は予約で満杯だからな」

 

「それは残念です。またお願いしますよ、アーチャーニキ殿」

 

「ああ、それでは失礼するよ」

 

 

 アーチャーニキはそう言って背後で話される会話を聞かないことにして逃げるようにして自宅に帰って寝たそうな。

 

 

「それにしても“混沌王”を名乗った彼は殊の外、ガイアカレーが好きだったのでしょうなぁ。

 嬉し泣きをしながらまともな食事を久しぶりに食べたと喜んでいましたから」

 

「…………(コクリ)」

 

「まだ大学芋は召し上がりますかな?

 ああそうそう。そういえば今代のライドウを正式に襲名した少女がいるのですよ、14代目。

 今度、会いに行きませんか?」

 

「…………(コクリ)」

 

 

 

 どっとはらい

 




後書きと設定解説


・主人公

名前:アーチャーニキ
性別:男性
識別:転生者(ガイア連合)・永遠の20歳
職業:ガイア連合山梨支部技術部所属刀匠
詳細:
 ガイア連合山梨支部技術部に所属している刀匠
 刀剣などの武器の扱いもそれなりの腕である刀剣鍛冶師
 本物の刀匠の資格持ちで刀の作成と自作の試し切りが趣味
 仕事は真面目に熟し凡人なので正義の味方は御免被るという性格
 前世と今世の事はいろいろあったのか黙して語らない
 合流したのはかなり古参だが黒札は前衛が少なく刃物全般を取り扱っている
 嫁が増えすぎたため、ほとんど鍛冶場か寝室に籠っている生活
 今の趣味はヒロインの姿のシキガミ嫁のコンプと新しい刀剣の開発
 セイバー、遠坂姉妹、岸波白野、藤村大河、カレン、ルヴィアの姿のシキガミ嫁がいる
 終末後、懲りずにプリズマ3人娘型シキガミを注文しようとして嫁たちに折檻された
 容姿は日焼けサロンと毛染めでFateのアーチャーそのもの

・関係者

名前:星杖ニキ(星丈・ほしたける)
性別:男性
識別:真人・55(65)歳
職業:ガイア連合山梨支部所属退魔剣士
ステータス:レベル101・アタック型(力・速)
耐性:電撃耐性・破魔無効・呪殺無効(装備)
スキル:一之太刀
    (敵複数・1~3回の大威力の物理攻撃。
     低確率で即死を付与する)
    雲耀之太刀
    (敵全体・力依存による大威力の万能属性攻撃。
     このスキルによるダメージは反撃効果を無視する)
    神技一閃
    (敵単体・特大威力の物理攻撃。
     高確率で即死を付与する。
     このスキルによるダメージは反撃効果を無視する。
     このスキルによる死亡時、踏み留まる効果を無視する)
    鳴神之太刀
    (敵単体・力依存による大威力の電撃属性攻撃。
     相性を無視して貫通する)
    清浄之一閃
    (味方単体・状態異常を全て回復し、
     ステータス弱体効果を全て解除する)
    気合(チャージ)
    (自身の次の物理攻撃のダメージを2倍にする)
    無拍子・流刃返し
    (自身が受ける攻撃のクリティカル率を100%減少させる。
     自身が物理や魔法で攻撃された時、確率で回避し反撃する。
     反撃はクリティカル率の高い通常攻撃を行なう。
     反撃成功時、敵単体の攻撃力・防御力を1段階低下させる)
    物理ギガプレロマ(物理攻撃の威力が大きく上昇する)
    剣鬼の反応(敵の先制攻撃率が低下し、
          自身の命中率と回避率が大きく上昇する)
    剣神の武芸
    (物理貫通を得る。
     クリティカル率が大きく上昇し、
     クリティカル時に与えるダメージが大きく増加する)
    剣心一如(奈落のマスク)
    (状態異常になる、即死する確率を大きく減少させる)
    縮地法・改(夢幻の具足+アリ・ダンス)
    (戦闘時、あらゆる障害物や環境を無視した移動が出来る。
     また攻撃を受ける際、敵の命中率が半減する)
    不屈の闘志
    (HPが0になった時、1度だけHP全回復で復活する)
    武道の心得(物理スキル使用時のHP消費量が半分になる)
    鋭い勘(何かに気づく判定(運判定)に+修正で判定できる)
剣技:鳳龍の剣
   (上記3種の物理剣技から派生して発揮された効果としての物理攻撃。
    その効果は発揮した派生技それぞれにより効果はさまざま)
権能:経津主命
   (剣の神であるので認識できたものを物質・概念関係なく切断できる。
    チャージによる効果が2倍でなく3倍相当になる。
    指導した味方の物理スキルの適性を一時的に自身と同等まで上昇させる)
装備:杖刀・七星妙法村正(友人から贈られた刀を仕込んだ仕込み杖)
   斬鉄剣・流星(白木の鞘と柄の新調した霊装刀)
   禍除けのケープマント(魔法回避率が上昇するマント)
   貴力の鎧(新調した本気仕様の霊装防具)
   大和手甲(呪殺無効が付与された手甲)
   生命の根付(最大HPが20%上昇する)
   アイテム各種の入った腰のベルトポーチ
   COMP(ガラケー型・仲魔:妖魔シャイターンなど)
詳細:
 このデータは終末直後の帰還時のもの
 前世と現世の両方の殆どを剣術に捧げてきた修羅勢の転生者
 普段、他の人には「星杖(せいじょう)ニキ」と名乗っている
 穏やかな笑みを浮かべた紳士的な振る舞いの好々爺の老人
 戦後すぐの頃に京都で生まれた転生者の初期世代の一人
 葛葉家の分家の傍流が市井に降りて剣術道場を開いていた家の出身
 前世は関東の新富流の道場で老齢で死ぬまで剣術のみに打ち込んでいた
 現世でも家に伝わる退魔も含めた新陰流に偽装した葛葉流を修めている
 己を磨く事と未知の相手との戦闘が一番の趣味である剣術家
 メガテンの基礎知識はあるが興味はなく、家の再興より剣術優先
 現世の家では独身のまま師範代として剣術に打ち込んでいた
 家の修練の過程で覚醒し自衛隊と協力し始めた頃に合流した
 現在は日本全国津々浦々を強者を求めて行脚の旅を続けている
 奈良の石上神宮にて自身の原点の経津主神に出会い新たに開眼した
 今回の旅により経津主神と関係のある神仏の権能を引き出せる事に成功した
 最近の趣味の黒札巡りの傍ら、山梨の異界の深層に潜るべく準備を進めている
 まどかの手作り料理を食べて10歳ほど若返った
 今回の旅は偶然に手に入れた14代目ライドウの残した雑記帳が発端
 容姿は「ワールドトリガー」の「ヴィザ翁」にそっくり

【鳴神之太刀】
経津主神と同一視される武甕槌命の権能を引き出した雷撃の一撃
電撃相性耐性を無視して貫通する力依存の大威力の電撃属性の攻撃
日本書紀と古事記の記述違いで経津主神が武御雷神と混同されている事が始まり
実際に香取明神と鹿島明神として双子のような関係にある

【清浄之一閃】
経津主神の本地仏とされる薬師如来の権能を引き出した一閃
文字通り病魔を絶つ一閃で対象への状態異常やステータス低下状態を回復する
明治政府の神仏分離令により春日社と興福寺が別れるまでこの神仏は習合されていた
本地仏とはその神の正体である仏の事で神仏習合の本地垂迹思想により発生した概念
逆にその仏の正体である神を指す言葉として垂迹神がある
日本の寺社で祀られる多数の神仏が習合した権現などはこれが元の思想にあたる

【剣技:鳳龍の剣】
黒札巡りと過去の剣豪との対峙の経験から編み出した彼独自の剣の技
本来はとあるファンタジー漫画に登場した侍たちが使う危険な流派の剣技
再現した特性としては気と称する内外のマグネタイトの操作技術によるもの
剣圧により生じた風を気で操る旋風斬・烈風斬・疾風斬などや、
剣戟を飛ばすものや空間を切り裂くものまでいろいろ
彼自身も面白く感じ、技の再現と単なる手妻ではなく自分の技とするため研究中

【斬鉄剣・流星】
星杖ニキが村正に代わり昔の愛刀の“斬鋼”を加工し直して新調した新しい霊刀
加工にあたって隕鉄を使用して再現したところから「流星」の銘がついている
ぶっちゃけアニメ「ルパン三世」の「石川五エ門」が持つ刀の再現品
もちろんビルや氷山も両断できるし五エ門のような芸当も彼なら出来てしまう
こんにゃくなど切れないとされる物も星杖ニキが使えば関係なく切断できる

【貴力の鎧】
星杖ニキが自身の弱点である耐久性と体力の不足を補うべく調達した霊装防具
陣羽織と日本の鎧を現代アニメ風にしたデザインの黒と茶色が基本色の鎧
深層に潜る際に使用する為、防具型高級シキガミ用の作製に使う高級資材を使用した
作製者も技術部でも携帯性で不遇をかこっていた甲冑技術者達が気合を入れて作成した
緋々色金なども使用し現存する連合製の霊装防具でも最高級の防御力を誇っている
彼の持ち味である動きの俊敏性を損なわないように細かい調整を受けている仕様
物理耐性と呪殺無効を付与し「神・魔」と名の付く種族の悪魔からのダメージを軽減する
また、緋々色金の仕様により物理相性への貫通系と防御無視系のスキル無効化も付与されている
さらに、吸精系スキルを完全無効化し状態異常と万能属性への耐性も付与されている
自然エネルギーの貴力を元にするため行動順の度に徐々にHPMPが回復する効果がある
形状は「鎧伝サムライトルーパー」の「鬼魔将の鎧(兜なし)」
ただし、アニメのような一瞬での装着は出来ずアンダースーツの着用から始める必要がある

【COMP:ガラケー型】
いわゆる悪魔召喚プログラムが内蔵された悪魔との契約を行える機器の事
カオ転世界では厄処の発祥であるがガイア連合の技術者のアプデにより払拭されている
彼の持つこの機器は黒札用に仲魔のレベル上限が自身のレベルまでになる様にされたもの
これを使うことで封魔管を使う才の無かった星杖ニキも悪魔召喚が出来るようになった
ガラケーとしてのデザインはシニア向けのグレーのシンプルなもの

【COMP仲魔:妖魔シャイターン】
レベル50 耐性:火炎吸収・氷結弱点・衝撃反射・破魔耐性・呪殺無効
スキル:ラスタソウル
    (味方全体・攻撃力、防御力、命中率、回避率を4段階上昇する)
    ラスタキャンディ
    (味方全体・攻撃力、防御力、命中率、回避率を1段階上昇する)
    食いしばり
    (死亡時に1回だけHP1で復活する)
詳細:
 星杖ニキがバフ要員としてミナミィネキに相談し召喚したCOMP用の仲魔
 仕事は戦闘の手助けで合図をしたらバフ2種類を使用するか敵を防ぐ壁になること
 シャイターンはアラビア語で悪魔を意味する言葉で中東の悪性の精霊
 サタンとも同一視されるが統率者はイブリースの名を持っている
 事前の打ち合わせによりデビルサマナーではなくDSJ仕様スキルの構成で召喚された
 今回の取引は彼としては周囲の神話連中にマウントを取り煽るために全力で媚びている
 分霊の容姿も黒札の噂に合わせ金髪ツインテつり目巨乳メイドと属性を盛りまくった
 姿のモデルは「モンスト」の「切り裂きメイド・シャイターン」
 容姿に関しては星杖ニキは頓着せず周囲の女性陣には敵視されあてが外れる結果になった
 アカラナ回廊での戦闘で何度か死にながらも強くなって戻って来た
 
【COMP仲魔:英傑ライドウ】
レベル99 耐性:物理に強い・魔法に強い・破魔無効・呪殺無効・状態異常無効
スキル:ブギウギ
    (敵単体・1~4回の小威力の物理攻撃)
    ヨシツネ見参
    (敵単体・中威力の物理攻撃。
     クリティカル率が高い)
    ミシャグジ雷電
    (敵全体・大威力の電撃属性攻撃。
     低確率で感電状態を付与する)
    ヒトコト大風
    (敵全体・大威力の衝撃属性攻撃)
    モコイブーメラン
    (敵全体・小威力の物理攻撃。
     中確率で混乱を付与する)
    的殺
    (敵単体・中威力の万能属性攻撃。
     クリティカル率が高く、確率で即死を付与する)
    ジライヤ乱舞
    (敵全体・大威力の万能属性攻撃) 
    凶鳥ガーヂアン
    (味方全体・ステータス低下状態を解除する)
    ライドウ流挑発
    (敵全体・防御力を2段階低下させ、攻撃力を2段階上昇させる。
     自身は敵に狙われやすくなりMPを小回復する)
    食いしばり
    (HPが0になった時、1度だけHP1で踏みとどまる)   
    永世ライドウ
    (自身・全属性の攻撃力が1.5倍になる)
詳細:
 星杖ニキが東京から脱出する際に通ったアカラナ回廊にいた14代目ライドウ本人
 回廊にいた間、役小角や全身に入れ墨の入ったハーフパンツ姿の少年といたらしい
 星杖ニキと契約し時間と空間が入り交じる回廊を通って共に現世へと帰還した
 現世に戻ってからは仲魔と言うより居候として日々現代の物で楽しんでいる
 かなりの無口で無表情の特徴的なモミアゲの美青年だが感情を出すのが苦手なだけ
 服装は時代掛かった黒の詰め襟学ラン服で学帽は風呂でも脱がない
 好物は蜜の多くかかった大学イモでかなりの甘党
  
名前:オルガノ
性別:女性
識別:シキガミ
職業:星丈ニキの専用シキガミ
ステータス:レベル93
耐性:物理耐性・破魔無効・呪殺無効
スキル:トラポート(長距離の転移ができる)
    トラエスト(瞬時に異界から脱出する事ができる)
    デクンダ(味方全体・能力低下効果を消去する)
    デカジャ(敵全体・能力上昇効果を消去する)
    千烈突き(敵全体・ランダムに2〜7回の小威力の物理攻撃。
         速の値が対象より高いほど回数が増加する)
    カバー
     (味方単体・味方のダメージを代わりに受ける)
    エネミーソナー(周囲の敵体反応を感知する)
    神速の寄せ(戦闘での素早さと先制攻撃率が大幅に上昇する)
    三段の猛速(ステータスの速に+15される)   
    シキガミ契約のため主人以外からの精神状態異常無効
スキル(汎):念話・飛行・虚偽感知・隠蔽化
詳細:
 このデータは終末後に帰還した時のもの
 星丈が補助のために購入した浮遊する剣型の専用シキガミ
 白い刀身と女性を象った意匠のある白色の柄が付いたブロードソード
 かなり素早い速度で飛び回り、人間一人なら乗せて飛行が可能である
 剣なのは彼が姿を指定しなかったので原作を知る製造班が気を利かせた
 彼が連合に来てしばらくしてからの仲で忠実な従士のように接している
 他人とは話そうとしないが主人にはかなり饒舌である
 成長し戦闘脱出のトラフーリが長距離転移のトラポートに進化した
 星杖ニキのアカラナ回廊突破に付き従い半壊しながらも生還した

名前:永寿(えいじゅ)
性別:男性
識別:妖獣クダギツネ
職業:星丈ニキの家の管理狐
ステータス:レベル51
耐性:電撃耐性・衝撃弱点
スキル:マハジオンガ(敵全体・中威力の電撃属性攻撃)
    マハスクカジャ
    (味方全体・暫くの間、命中・回避率を1段階上昇させる)
    テトラジャ
    (味方全体・破魔、呪殺属性の即死を1回だけ無効にする)
    見えざる手(念動により離れた場所の物を動かす)
    潜伏(敵に攻撃されにくくなる)
    人化(人の姿に変わる事が出来る)
    道具知識(霊装を含めた道具の扱い方の知識)
    道具の知恵(悪魔の姿でも道具を使用できる)
詳細:
 星丈ニキが補助のためにショタオジから分けて貰った管狐
 細長い身体と尾を持つ茶色の体毛をしたチベットスナキツネの姿
 人に変わると12歳くらいの目の細い着物を着た少年の姿になる
 主人に付いて異界に行く時はアイテムの回収と援護を担当する
 最近は手癖の悪い黒札がいるため家の管理と防犯を担当している
 読書が趣味で口数は少ないが時々、ぼそっと毒を吐く

名前:枯れ専ネキ(樋口まどか・ひぐちまどか)
性別:女性
識別:転生者(ガイア連合)・20歳
職業:ガイア連合山梨支部所属黒札
ステータス:レベル31
耐性:氷結耐性・破魔無効・呪殺無効(装備)
スキル:ブフーラ(敵単体・中威力の氷結属性攻撃。
         低確率で凍結を付与する)
    アイオンの雨(敵全体・中威力の氷結属性攻撃。
           中確率で凍結を付与する)
    マハムド(敵全体・小威力の呪殺属性攻撃。
         弱点をついた時、確率で即死を付与する)
    マカジャマ(敵単体・中確率で封技を付与する)
    凍結率UP(凍結状態にする確率が上昇する)
    氷結ブースタ(氷結属性攻撃の威力が上昇する)
    血塗られた瞳
    (状態異常の敵からの攻撃を高確率で回避する)
装備:ケブラージャケット(ガイア連合製防具霊装)
   小悪魔インナー(魅了・洗脳無効が付与された霊装下着)
   G・ラダーズ(呪殺無効が付与された腕時計型霊装)
   精強のペンダント(睡眠・混乱・魔封・魅了耐性付与)
   メンタルリング(二分の魔脈が付与された指輪霊装)
   スマホ型COMP(アナライズ、エネミーソナー)
詳細:
 このデータは終末直後のもの
 半終末後にガイア連合に参加した女子高校生だった転生者
 ボブカットの左目の泣きぼくろが特徴的なクールな容姿の美少女
 何事に対してもクールでシニカルで、常に澄ました佇まいを崩さない
 …はずが諸々の事態が続きその余裕も吹っ飛んで積極的に動いている
 前に起きた祖父の事件後、無事に東京から山梨へと引っ越しできた
 山梨のガイア系企業に両親が就職した関係で高校もこちらに転校
 幼馴染の透や小糸や雛菜も家族込みで山梨に連れて来られて満足
 その際にとても協力してくれたとある男性黒札がいるとか
 最近の男性の好みは年上で、やや枯れ専気味のおじ専というか個人
 専用シキガミはオルガノに似た装飾の白い円盾型の「トピカ」
 高校も卒業し星杖ニキの旅に同行し少しづつ強くなっている
 強くなるためにショタオジの特訓を受け本霊のスキルを覚えた
 掲示板での呼称である枯れ専呼びは本人は気にいっていない
 彼へのアプローチの結果、両親も説得し正式にお付き合いしている

ちなみに、星杖ニキがアカラナ回廊で出会った二人の人物はカオ転世界の人物ではなく、原作ゲームでライドウが遭遇したような何処かの時間軸の人物です。

半終末期のネタもそろそろ無くなりかけていたので、これからは終末後の話も書いていこうかと思います。


読んでくださった方がいるならありがとうございます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。