なんでも知ってるアルミンと、何も知らないエレン

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永久に続く壁の中で

エレン「おはようアルミン」

 

アルミン「…ああ、おはようエレン」

 

エレン「どうしたんだ?やけに元気がないじゃないか」

 

アルミン「昨日も言わなかったかい?僕は朝に弱いんだ」

 

エレン「そんなつれない事言うなうよ」

 

アルミン「それで、今日はどうしたんだい?また巨人かい?」

 

エレン「どうしたも何も、今日は絶好の運動日和じゃないか。ちょっと走りに行こうぜ」

 

アルミン「今日は雨だよエレン。…ああ、そうか、此処では関係ないか」

 

エレン「なんだ、やらないのか?」

 

アルミン「いや、やるよ。どうせ暇なんだ」

 

エレン「へえ、珍しいじゃないか」

 

アルミン「誘っておいてその言い方はどうかと思うな」

 

エレン「アルミンは本ばっかり読んでると思ってたからな」

 

エレン「今日みたいな休日は、ずっと本を読んでるのかと思ったぜ」

 

アルミン「それは偏見だよ、エレン」

 

アルミン「僕は本はあまり好まなくてね。第一此処にはまともな本が無いじゃないか」

 

エレン「そうか?まぁ、また今度外の世界の話を聞かせてくれよ」

 

アルミン「それくらいなら何時でも良いよ」

 

エレン「そうか?ありがとうな」

 

アルミン「いいんだよ。こんな話で喜ぶのは君くらいだしね」

 

エレン「何?他のやつらはともかく、ミカサまで馬鹿にするのか?」

 

アルミン「そういう事じゃないよ」

 

エレン「許せねえな」

 

アルミン「良いんだよ。もう慣れた」

 

エレン「そうか?アルミンがそう言うならいいが…」

 

アルミン「ありがとう、ところで運動するって言ってたけど、できれば室内でも出来るものがいいな」

 

エレン「室内でもかぁ…なら、対人格闘訓練でもするか?」

 

アルミン「…ねぇ、エレン。君が言う巨人は僕らより遥かにデカいんだろう?」

 

エレン「何だお前、人類の敵を忘れたとでもいうのか?」

 

アルミン「そういう事じゃないよ。第一僕はその巨人とやらを知らないからね」

 

アルミン「いや、そんな事はどうでもいいんだ。僕が言いたいのは、巨人を倒すのにそんな訓練は意味がないんじゃないのかって事だよ」

 

エレン「…俺らは巨人を倒すことだけじゃない」

 

エレン「街の人たちも守れるようにしなくちゃいけない。俺みたいなヤツを出さないためにもな」

 

アルミン「…確かに君の言うことも一理あるね」

 

アルミン「皮肉な事に、それで僕らはこんなところで過ごすハメになったんだけどね」

 

エレン「どうしたんだアルミン、お前今日なんだか変だぞ」

 

アルミン「それは君の思い違いだよエレン。僕は昨日も一昨日も変わっていない」

 

アルミン「自分で言うのもなんだけど、僕は昔からこうだったよ」

 

エレン「いや、お前はもっと変なところで熱くなるような奴じゃないか」

 

アルミン「君の中で僕はどういう存在なんだよ」

 

アルミン「…まぁ、良いよ。君は最初から何も変わっていないね」

 

エレン「まあなぁ…」

 

アルミン「…話は変わるけど、アニって子供を知らないかい?」

 

エレン「…?知らない方がおかしいだろ」

 

エレン「無愛想で滅多に喋らないヤツじゃないか…巨人だってのには驚いたが」

 

アルミン「そうか、じゃあ、ライナーとベルトルトって子…あとはユミルって女性は知らないかい?」

 

エレン「どうしたんだアルミン、同期の連中を忘れるなんてどうかしてるぞ」

 

アルミン「そりゃあ僕は詳しく知らないからね…皆君が言う巨人ってヤツなんだろ?」

 

エレン「ああ…そうだよ。巨人は一匹残らず殺すって決めたんだ」

 

エレン「同期を殺すのは辛いけど、俺は自分の意思を貫くぜ」

 

アルミン「そうか、おめでとう。少なくとも達成したじゃないか」

 

アルミン「こういうのを東洋の言葉でなんて言うんだっけ…?」

 

 

 

アルミン「……ねぇ、エレン」

 

アルミン「やっぱり君は妄想にとりつかれているんだよ」

 

エレン「何言ってるんだ。俺は俺だ。意識もハッキリしてるぞ」

 

アルミン「…まぁ、そのほうが幸せだろうね」

 

エレン「本当にどうしたんだ?」

 

アルミン「なんでもないよ。それより、対人格闘訓練とやらをするんだろう?」

 

エレン「…ああ!そうだったな!急ごうぜ」

 

アルミン「落ち着きなよ。時間はいくらでもあるんだ」

 

 

 

アルミン「ああ、さっきの思い出したかも」

 

アルミン「イチネンホッキだったかな」


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