病弱でツンデレで捻くれてる幸薄美少女が幼馴染ちゃんにくそでか感情を隠している話 作:虚弱体質
私───雪割 千鶴はどう擁護しても擁護しきれないくらい、くそ虚弱だ。
こう言うのは自分で言うというのも考えものだけど、まあ、そこはあんましどうでもいい。
でだ。私は皆んなとは違って体が弱いから、普通の生活をしようとすればかなり厳しい。
今は落ち着いているが、昔───といっても10年くらい前の、確か6歳くらいまでのことだけど───はどうやらかなり暴れていたらしく、命の危機に瀕したこともあるらしい。
普段は病院で暮らしているのでまだ楽だけど、それでも息切れて辛いことは多々ある。
自慢じゃないが、普通の人より多少死に近い人間じゃないかと思う。
でも。
だから、なのだろうか。
昔から、ちょっと変なものを見る時があった。
霧がかった黒い靄みたいなものが、たまに人を覆い隠しているのをだ。
最初は何か目の病気だと思ったので、両親に相談して医者に診てもらった。
しかし結果は、異常ナシ。
目に異常なんか何処にも無かったし、一応、脳も診てもらったけど、脳も特に異常があるわけでも無かった。
変なの、と思ったけど。別に異常がないなら、特段不便というわけでもないしいいか、とも思い。
それ以降は別段気にも留めることも少なくなった。
でもある時、急に気がついてしまった。
なんで急にそんなことが分かったのかは分からない。
でも、それが分かった後に、黒い靄が纏わりついていた祖父母や親戚、友人の父が立て続けに亡くなった事実が、私にそれが間違えではないという事をただ淡々と示していた。
そしてある日、
その友人───麗に、
病院に入った後も、麗のことが気が気ではなかった。
病室のドアが開く度にびくびくして、その相手が麗だった時には大袈裟に安堵していた。
……そんな、時だった。
◇
───
私の目の前で、その隠し切れない性悪で、下卑た笑みを晒しているコイツ。
コイツはいつの間にか、この病院に居た。
実のところ、いつ出会ったのか、それさえも不鮮明。
思い出そうとすると、なんだか記憶に靄がかかるようで。
ただ脈略のない記憶の断片が、ぼんやりと浮かんでは霧散していく。
その記憶の描く連なりがただひとつだけ、克明と私に教える。
「お友達、帰っちゃいましたね」
『何か、お困りごとでも?』
……違う。
「おお、怖い怖い……」
『……成程。確かにそれは、不安になるのも仕方がありませんね』
だから、違う。
「そんなんじゃあ誰もお嫁さんに貰ってくれませんよ」
『───ですが、もし、』
これは私の幻覚なんかじゃない。
私はまともだ。
そう言い聞かせても、頭が、ぼうっとする。
呼吸が、肺を犯していく。
『もし、貴女のお友達を救う方法があるとするならば───』
この記憶が私に伝えるもの。
「───っ、黙れッ!」
それは。
『───貴女は自分の命さえ賭けられますか?』
ああ。
そんな
「……そもそも……、……っ!」
その言葉が◇◇◇◇◇なことだと分かっていながら。
私は。
「お前が私の命と引き換えに麗を生かしているんじゃないッッ!!!」
そこまで言って。
あれ。
なんだか、違和感を覚えて。
「ぁ、れ……?」
それが気絶する予兆であることに気がついた時には、もう。
私は気を失っていた。
モチベは確かにすこしはあるんですけど、なんでかやる気が出なくて……
短くてすみません
次回も亀更新ですが、お付き合いいただけると幸いです……