通り魔事件が解決して翌日
通勤列車、車内
ウルとリーゼは何事も無い様に学園に通っていた。
だが、例外が有った。
それは
ルナ「ふふふ・・・」
魔剣士学園の制服を着たルナの姿だった。
何故ルナが一緒に登校しているのかと言うと
酒場アオイ、地下ゴースト本拠地
リーゼ「ルナを学園に潜入させる?」
ウル「言い換えれば・・・学園に通わせると言う事だ!」
リーゼ「ま、雅か!?」
そう、これはウルとユーリが考えたルナの学園への潜入作戦だった。
しかもルナ専用の制服まで用意している。
雅に用意周到だ。
ミドガル魔剣士学園
とは言うものの
ルナ「私、ボスと学園に通うの夢だったんです!」
ルンルン気分なルナ。
ウル「そ、それは良かったな・・・」
だがウルは気まずかった。
リーゼ「ふふ・・・ルナちゃんのおもりは大変だね!」
気まずいウルを嘲笑うリーゼ。
ミドガル魔剣士学園
学園に入った後、ウルと別れ、リーゼとルナはアーティファクトが保管されている場所へと向かう。
授業中なので、学園内は生徒が少なく、保管場所に向かうのは楽だった。
ミドガル魔剣士学園、学術棟
階段を上がり、シェリーの研究室の側に到着したリーゼとルナは辺りを見回すと
リーゼ(護衛が居る・・・あれが例の紅の騎士団!?)
ドアの前に護衛の紅の騎士団のグレン、マルコの姿が有った。
リーゼ(如何しよう・・・流石に素直に通してはくれないし・・・他の方法を考えないと・・・)
ウルから戦闘はなるべく避けるよう言われているので、リーゼは、他の方法を捜す事にし、その場を去る。
ルナ「これから如何するんですか?」
ルナは、これから如何するのか問う。
リーゼ「取り合えずシェリー・バーネットを探しましょう・・・彼女を使えばなんとか・・・あ、やばい!?」
ルナ「ん?」
それに対して、リーゼはシェリーを捜す事にしたが、前方からとある人物がやってきた。
リーゼは、見つからない様としたが
「ちょっと貴方!」
結局見つかってしまい、声を掛けられる。
ローズ「此処で何してるの?」
それはローズ・オリアナ生徒会長で、職務質問される。
リーゼは仕方なく、ローズの方を向くと
ローズ「貴方は2年のリーゼさん!・・・此処で何してるの、1年生を連れて?」
リーゼを見て、ローズは直ぐに分かり、しかもルナを連れて何してるのか問う。
ルナ「わ、私達はその・・・」
リーゼ「すみません・・・この子転校してきたばかりなんで、迷子になってたところを探しに来たんです。」
リーゼはローズに対して、ルナが迷子になていたところを探しに来たと嘘を言う。
ローズ「そう・・・それは大変だったわね・・・でも今は授業中よ・・・早く教室に戻りなさい!」
それを聞いたローズは納得し、早く教室に戻りなさいと告げる。
リーゼ「す、すみません・・・直ぐに戻ります。」
2人は直ぐにその場を去る。
ローズ「転校生っていたかしら・・・」
ルナを見て、ローズは偽の生徒とは分からなかった様だ。
ミドガル魔剣士学園、中庭
リーゼ「はぁ・・はぁ・・・此処まで来れば・・・大丈夫?」
ルナ「は、はい!」
ローズを振りきったリーゼとルナは中庭まで逃げていた。
リーゼ「じゃ、シェリー・バーネットを捜しましょう!・・・先ずは何所から探そか・・・」
落ち着いたリーゼはシェリーを探そうとするが、何所に居るか分らなかった。
ルナ「それなら図書館から調べたら如何でしょう・・・たいていの研究者なら先ず図書館に有る資料を調べますから・・・」
それに対して、ルナは図書館から調べるべきだと言う。
リーゼ「成程・・・ルナちゃんがそう言うなら調べる価値はあるかも!」
リーゼは研究者でもあるルナの言葉を信じ図書館へと向かう。
ミドガル魔剣士学園、図書館
リーゼ「さて図書館に来たけど・・・何所に居るのか・・・てっ!?」
図書館に来たリーゼは辺りを見回すと、ルナが突然何かを見つけた様に書庫の奥の方へと行く。
すると
シェリー「これは・・・」
古い書を調べているシェリーを見つける。
リーゼ「流石ルナ!本当にいた!?」
ルナの言う通りに図書館に来たら、あっさり見つかった。
だが、見つけたのは良いが、如何やって協力させるか
するとまた、ルナが
ルナ「それて・・・古代魔術か何かですか?」
気安く声を掛ける。
シェリー「は、はいそうです・・・何故分かったんですか?」
ルナ「私も興味が有って・・・私ルナ!」
シェリー「私はシェリー・バーネットです!」
2人はお互いに自己紹介し、魔術について話し合う。
リーゼ「先ずはお友達からね!」
2人を見て、ルナはシェリーと接触。
友達に成る事に成功した。
数時間後
ミドガル魔剣士学園、中庭
ユーリ「ルナがシェリー・バーネットと接触に成功した。」
非常勤講師に変装したユーリが隣に座るウルに報告する。
ウル「初戦ではまずまずだな・・・あとは彼女を上手く利用するかだ。」
ユーリからの報告で初戦は上手くいき、後はシェリーを使って如何アーティファクトに近づくかだけだった。
ウル「話は変わるが、先日捕まえたネズミは如何だった・・・何か掴めたか?」
話を変え、リーゼ達が捕まえた黒服の男について問う。
ユーリ「いや、残念ながら・・・あの後諜報部でも調べたが・・・何も掴めず結局処理された・・・だが、奴の背後にはラウンズが関わってる事は確かだ!」
それに対して、あの後諜報部でも拷問したが、何も掴めず、結局処分された様だ。
だが、ユーリは黒服の男の背後にナイツ・オブ・ラウンズが居ると掴んでいた。
ウル「その根拠は?」
ウルはその根拠について問う。
ユーリ「敵の中に叛逆遊戯のレックスがいた・・・奴が居るって事は必ずラウンズも居る。」
その根拠として、叛逆遊戯のレックスの存在があった事だ。
叛逆遊戯のレックスはユーリと同じネームドチルドレンの1stの1人であり、奴を動かせるのはナイツ・オブ・ラウンズぐらいの大物だけである。
ウル「ラウンズか・・・ユーリ!・・・お前なら誰だと思う?」
それを聞いて、ウルはナイツ・オブ・ラウンズの誰か問う。
ユーリ「恐らくは・・・あいつしかいないだろうな・・・こんな真似事ができるのは・・・」
それに対して、ユーリは心当たりがあった。
ウル「だとすると・・・学園内に侵入してくるかもしれんな・・・もしかすると、もう紛れ込んでるかもしれんな・・・」
ウルは教団がアーティファクトを奪いに学園に侵入してくる可能性があると予測するが、もしかするともう潜伏しているかもしれないと告げる。
ユーリ「そうだな・・・一応全員には伝えておくが・・・」
ユーリは、一応学園内潜入しているアオメ達にも伝えると言う。
ウル「何か起これば対処は任せる。」
それについて対処は任せると告げ
ユーリ「了解した。」
2人は分かれる。
奇遇にも別の場所でシドもニューから報告を受けていた。
次の日
ミドガル魔剣士学園、闘技場
この日、学園ではある行事が行われていた。
審判「勝者・・・クレア・カゲノ!!」
『うぉぉ・・・!!!』
それはブシン祭の予選とも言われる学園個人選抜戦であった。
一回戦を余裕で勝利するシドの姉クレア・カゲノ。
学生A「流石クレアさんね!」
学生B「アイリス様に目を掛けられているだけある。」
クレアの強さに学生達は感心する。
続いて
審判「ウルムナフ・ヒューガ対リーゼロッテ・ヴェルトール」
今度はウルとリーゼとの対戦が始まろうとした。
ウル「何でお前と何だよ!」
試合にやる気がない様なウル。
リーゼ「それはこっちのセリフよ・・・よりにもよって・・・」
ウルと戦う事に愕然とするリーゼ。
そして
審判「試合・・・開始!」
試合が始まり、2人は対戦する。
結果は
ウル「がはぁ!?」
審判「勝者・・・リーゼロッテ・ヴェルトール!」
勝負はあっけなくウルが負け、リーゼが勝利した。
ウル「痛ってな・・・お前は師匠に対して手加減ないのか?」
あんまり強かったか、手加減しなかった事にウルは起こるが
リーゼ「ごめ~ん!・・・何だか体が手加減できなくて・・・」
本人はかなり恨みがあった様で手加減ができなかった様だ。
ウル達の試合後
審判「ローズオリアナ対シド・カゲノ」
今度はシドとローズの対戦が始まろうとしていた。
審判「試合・・・開始!」
試合が始まり、両者は対決する。
お互いの剣が交わろうとした時
シド(今だ!)
ウル「ん!?」
シドは隠していた血糊を口に放り込み、ワザと攻撃を受け、グルグル回転し地面に叩き付けられた。
最早勝負はついていたが
シド「ま、まだだ!・・・これで終わり何て冗談じゃない!」
それでもシドは立ち上がり、ローズに挑もうとするも
またもあっけなく負け、それが何回も続き
やがて
審判「其処まで!・・・勝者!・・・ローズオリアナ!」
審判が無理やり入り込み、試合は終わり
ローズが勝利する。
リーゼ「全く・・・諦めるって事はないのかな・・・」
負けたシドに呆れるリーゼ。
ウル「そう思うか?」
だがウルは、そうは思わなかった。
リーゼ「如何言う事?」
それに対して、リーゼは理由を問うが
ウル「分からないなら・・・お前はまだ修行が足りないな・・・」
ウルはリーゼにお前はまだ修行が足りないなと言って去ってしまう。
リーゼ「ん・・・」
ウルに言われ、流石に落ち込むリーゼ。
暫くして、シドは闘技場から出てきた。
ローズによって、やられたせいか、顔は包帯でぐるぐる巻きだった。
そんな時
「よう、其処の包帯男!」
誰からか声を掛けられ
シド「ん!?」
シドは振り向くと、其処にはウルが立っていた。
シド「ヒューガ先輩?」
ウル「派手にやられたな・・・大丈夫か?」
シドの怪我を心配するウル。
シド「いえ、お気になさらず・・・」
それに対して、シドはお気になさらずにと言うが
ウル「そうか、じゃ・・・」
ウルはシドの耳元で
ウル「上手くやったつもりだが・・・まだまだな・・・もう少し上手くやらないとモブらしくならないぞ!」
先の対戦でシドが演技をした事を見抜いていた。
シド(え!?・・・何で?・・・何で分かったの?)
ウルに見抜かれていた事に驚愕するシド。
2人が話していると
「あの!」
『!?』
再び誰からか声を掛けられ、振り向くと
シェリー「お怪我は大丈夫ですか?」
シドの怪我を心配するシェリーと
ルナ「ん・・・」
ウル「ルナ?」
ルナの姿があった。
4人はそのまま学園内にある喫茶店に腰を下ろす。
シェリー「その・・・試合、見てました。」
シェリーはシドの試合を見ており
シェリー「それにしても不思議ですね・・・雅か同学年のヒューガさんがルナちゃんと知り合いだったなんて・・・」
更にルナがウルと友達だった事にも驚く。
シド「そ・・・ありがとう。」
ウル「ま、成り行きと言うか・・・」
2人は何とか誤魔化す。
シェリー「剣術の試合とかいつもは見ないんですけど、何度も立ち上がって凄くかっこ良かったです!」
シェリーはあまり剣術には興味がなく、普段は研究で忙しいが、シドが試合に出ていたので、特別に見ていた。
シド「そう・・・」
それに対して、シドは返さなかったが
シド(変わった歓声の子だな?・・・まあ、中にはそういう子もいるか・・・)
変わった歓声の子だと内心そう思っていた。
ウル(成程・・・こりゃ惚れてるな・・・)
そして、ウルもシェリーがシドに恋を抱いてる事を察する。
2人がシェリーを観察していると
シェリー「あ、あの!」
シェリーが突然立ち
シェリー「こ、これ・・・どうぞ!」
シドにある物を渡す
シド「これは?」
シェリー「クッキー焼きました・・・お返しに・・・」
それはクッキーで、何かのお返しだった。
シド「え、え・・と、ありがと。」
シドは難なくそれを受け取る。
それを見たウルは
ウル(おいおい・・・ジャジャウマ王女と別れて、今度はシェリーか・・・乗り換え早や!?)
乗り換えが早いと呆れる。
そして
シェリー「も、もしよければ、お友達からお願いします。」
シェリーはシドにお友達からと友人になってくれますかと告げ
シェリー「勿論ヒューガさんも・・・ルナちゃんの友達仲間として・・・」
ウル(俺もか?)
更にウルにも友達になってほしいと言い
シド「良いよ。」
ウル「まあ、ルナさんの友達仲間なら・・・」
2人はあっさり承諾する。
シェリー「えっ!?・・・やった!・・・やりました!」
2人が友達になってくれた事に大喜びし
シェリー「お義父様、お友達になれました!」
室内に隠れていた副学園長のルスラン・バーネットに報告する。
『は?』
雅かルスランが隠れていた事に驚く。
隠れていたルスランはシェリーの隣に座る。
ウル(ルスラン・バーネット・・・雅か監視していたとは・・・)
ウルはルスランの存在に気づけなかった。
すると
ルナ「誰ですかこの人?」
ルナが耳元でウルに誰かと尋ねる。
ウル「ルスラン・バーネット・・・この学園の副学園長でシェリーの義理の父親だ。」
ウルはルナにルスランの身分を告げる。
シェリー「やっぱり何処か痛いんですか?」
シェリーは、あまり話さないシドを見て、まだ傷が痛むのかと心配する。
シド「あ、いや大丈夫。」
シドは大丈夫だと言う。
ルスラン「ちゃんと医師に診てもらいなさい・・・いいね?」
ルスランも心配し
シド「あ、はい・・・帰りにでも・・・」
シドは帰りに医者の所に行くと言う。
ルスラン「この子は研究一筋でね・・・今も騎士団から依頼を受けて、アーティファクトの解析に没頭している・・・そのせいか、ろくに友達もいないんでね。」
ルスランがシェリーの事を話す。
シェリー「お、お義父様!」
照れるシェリー。
ウル「それは困ったものですね」
シェリーの事を聞き、同情するウル。
ルスラン「今はこうしているが、色々あったんだ・・・できれば仲良くしてやってくれ・・・」
シド「はい」
シドはルスランからシェリーの事を聞いて、友達になる事を承知し
ウル「分かりました・・・それと、その研究についてですが」
うるは、友達になると序にシェリーが関わっているアーティファクトの研究に話を移し
ルスラン「ん?」
ウル「もし失礼がなければ・・・このルナにもシェリーさんの研究に携わるのをお許しいただけますでしょうか?・・・彼女はこう見えて、魔術研究には詳しいものでして・・・」
ルナを研究に参加させようと売り込む
ルスラン「ほお・・・」
それを聞いて、ルスランはルナを興味深く見る。
ウル「決して、損はないと思いますよ!」
売り込みを続けるウル。
更に
シェリー「私からもお願いしますお義父様!・・・ルナちゃんの知識さえあれば、あれの解明が早くできると思うんです!」
シェリーもルナの知識を認め、研究に参加させてほしいとお願いする。
ルスラン「そうか・・・まあ、他ならぬ娘からの頼みなら仕方ないな・・・騎士団には私から言っておこう。」
娘であるシェリーのお願いにルスランも腰を下ろし、ルナが参加する事を認める。
シェリー「あ、ありがとうございますお義父様!・・・よかったねルナちゃん!」
シェリーは喜び
ルナ「はい!・・・ありがとうございます。」
ルナは礼を言う。
ルスラン「礼ならシェリーに言ってくれ。」
ウル(よし、これでアーティファクトに近づける!)
ルナを研究室に忍ばせる事でアーティファクトに近づけると確信する。
それからしばらくして、予選はローズ・オリアナが勝利し、リーゼは途中で敗退した。
空は夕焼けで、皆帰る中、ウルはシドが学園を歩いていると
シド「先輩って、以外とロリコンなんですね!」
ウルがルナを連れている事で、ロリコンだと思っているシド。
ウル「乗り換えが早いお前に言われたくねぇよ・・・てか、あのジャジャウマ王女は如何するんだ?」
それに対して、アレクシアからシェリーに乗り換えが早いなと言い返す。
シド「だから、もう別れましたので、僕とは関係ありません。」
シドはアレクシアとはもう別れたとあっさり言う。
ウル「どうだか・・・まあ、あの嬢ちゃんと付き合う時は気を付けろ・・・特にルスランには・・・」
分かれたとは怪しむウルは、シェリーと付き合うならルスランに気をつけろと警告する。
シド「副学園長?」
ウル「奴からは途轍もない殺気が感じる・・・それも危険な・・・」
ウルはルスランの殺気に気づいていた。
しかも、それは途轍もなく危険な
ウル「まあ、お前には関係ない事だが・・・」
ウルは、そう言ってルナを連れて去る。
ニュー「シャドウ様!」
シド「ニューか?」
ウルが去った後、後ろにニューが現れ
ニュー「あの男・・・何やら怪しいかと思います。」
ウルを見て、怪しいと見て
ニュー「打ちますか?」
ウルを殺そうとするが
シド「ん・・・やめとこう・・・流石にやばいし・・・」
シドはやばいと思い、殺すのを止める。
ニュー(ウルムナフ・ヒューガ・・・)
ニューはウルの素性を調べる事にした。
それから5日が立った。
ルナはシェリーと共にアーティファクトの解明に着手し、その情報はルナを通して、ウル達に伝達される。
ある程度の情報を手に入れたウル達は
ウル「機は熟した・・・これよりアーティファクトを奪取する!」
いよいよアーティファクトを奪取作戦を開始するのだった。
アオメやリュドミラ達は配置に着き、作戦の開始時刻が目前と迫っていた。
しかし、想定外な事態が起きる。
ミドガル魔剣士学園、2年生教室
それはウルとリーゼが教室で、作戦開始を待っている時に事態は起きた。
その時は自習で生徒達が教室で待機していた。
ウル「そろそろ行くか・・・」
リーゼ「うん!」
そろそろだと言って、2人が立とうとした時
『ん!?』
2人は異変を感じ取る。
それは突然、何かが学園を包み込み
リーゼ「魔力が」
魔力が結合しない。
更に
ドサ!!
『!?』
教室に黒服の男達が乗り込んできて
黒服の男「全員動くな!・・・我々はシャドウガーデン!・・・この学園を占拠する!」
黒服の男はシャドウガーデンだと叫び、瞬く間に学園を占拠した。