2000年前
かつて民族の戦争が絶えない時代があった。
弱い者は死に、強い者が生きる
それが何度も繰り返され、遂に1人の男が民族を統一した。
人々は彼を始皇帝と呼び、崇めた。
だが、破滅の女神はそれを許さず、両者は対決する。
そして
相討ちとなり
破滅の女神「見事だ!・・・我を貫くとは・・・」
始皇帝「お前もな!・・・流石は破滅の女神ってとこか・・・」
相打ちとなりながらも両者はお互いに己の強さを認識するが
破滅の女神「貴様もそう言うのか!・・・貴様ら人間はそう言って我を下げずむのか!」
始皇帝の言葉に破滅の女神は怒りを露にする。
だが、始皇帝は怒りを露にする破滅の女神の目を見て
始皇帝「お前・・・悲しい目をしているな!」
悲しい目をしている事に気づく。
破滅の女神「お前に何が分かる!・・・我の気持ちなど!!」
始皇帝「分かるさ・・・俺も同じだったからな・・・お前と俺は似ているのさ・・・同じ境遇を受けた身として・・・」
破滅の女神とは言え、元は普通の神だったんだろう。
それが戦いの中で破滅の女神として、人々から下げずまれ、忌み嫌われてしまった。
そして、始皇帝も同じ様に虐げられ、下げずまれていた。
だが、それを実力で勝ち取り、今に至る。
始皇帝「喋り過ぎたな・・・そろそろ・・・」
やがて、始皇帝の意識が朦朧となり
破滅の女神「死ぬのか?」
始皇帝「ああ・・・俺の人生は戦いの連続だった・・・俺を殺せるものは誰もいなかったが・・・だがこれで死ねる・・・破滅の女神と言うお前と戦えたからな・・・」
始皇帝にとって、人生は戦いの連続だった。
幼い頃から強さを求め、強い者を倒しながら民族を統一。
自分を倒せる者は誰もいない、そう思っていたが、破滅の女神と言う自分と互角な奴と戦い、そして、相打ちとなった。
最早悔いはなかった。
安らかに死のうとするが
破滅の女神「嫌だ!」
始皇帝「!?」
破滅の女神「私の許しなしに死ぬ事は許さん・・・私と共に・・・」
破滅の女神は泣きながら死ぬ事を許さず、周りに魔法陣を形成する。
始皇帝「お前一体何を!?」
破滅の女神が唱えたのは転生魔法だった。
破滅の女神「さらばだ!・・・また会える時まで」
2人は光に包まれた。
それから2000年後
ミドガル王国の安アパート
此処はミドガル王国の安アパートの2階の部屋
「・・・・」
ベッドで爆睡する男。
彼の名はウルムナフ・ヒューガ 通称ウル
かつて始皇帝と呼ばれた男。
今はミドガル魔剣士学園の生徒である。
彼は気持ちよく眠っている。
そんな時
寝ている隣で魔方陣らしき物が光
光の中から女性が1人現れ、ウルの側に立ち
「も~お!・・・まだ寝てる!・・・起きなさい!!」
そう言って、寝てるウルを起こそうとする。
彼女の名はリーゼロッテ・ヴェルトール 通称リーゼ
魔導師でウルの弟子。
今はウルと同じミドガル魔剣士学園の生徒である。
ウル「うう・・・もう少し寝かせてくれ・・・」
だが、ウルは起きない。
リーゼ「いい加減に起きないと遅刻するよ・・・起きなさい!!」
それでもリーゼは起こす。
ウル「うう・・・分かったよ・・・起きてやるよ!」
ウルはリーゼに屈し、起きて急いで仕度をする。
数分後
仕度をしたウルは、部屋を後にする。
すると
リーゼ「遅かったわね!」
リーゼが待っていた。
2人は急いで学園へと向かう。
途中で学園への通勤列車に満員ながら乗り込む
リーゼ「あ~もう・・・毎日何でこんなに多いんだか?」
毎日満員な事に苛立つリーゼ。
ウル「仕方ないさ・・・殆んどが身分の低い奴らだからな!」
ウルの言う通り、乗っている殆んどの学生は身分が低い貴族の家柄で下町から通っている。
リーゼ「でも流石にこう毎日じゃ・・・身が持たないよ・・・」
身が持たないと言って、駄々を捏ねるリーゼ。
だが、その3人の中にシド・カゲノーが居た。
ウルとシド
2人はいずれライバル的存在になる。
ミドガル魔剣士学園
此処は、ミドガル魔剣士学園
魔力を持つ貴族が通う学校で、当然実力が有る者も通える学校でもある。
列車は学園に着き、生徒達は登校する。
登校する中
リーゼ「ん!?」
ウル「如何した?」
あるものを目撃する。
ウル「何だ・・・またアレクシア姫さんに告白してるのか?」
それは、王国の第二王女アレクシア姫への告白シーンだった。
リーゼ「相変わらず懲りないね・・・どうせダメなのに・・・」
リーゼの言う通り、これまで何度アレクシアに告白した奴が全滅しているか、数えるまでも無い。
どうせまた
リーゼ「やっぱり!」
あっけなく撃沈された。
リーゼ「遊びでやってる事に気づかないのかな?」
ウル「罰ゲームだから仕方ないよ。」
リーゼ「で、でも!」
ウル「それよりリーゼ!・・・前々から言いたかったが・・・」
突然ウルは、リーゼに迫る。
リーゼ「な、何・・・」
リーゼは告白と思いきや
ウル「寝ぐせ直ったか?」
リーゼ「え?」
告白ではなく、寝ぐせの事だった。
それを聞いたリーゼは、しだいに腹が立ち
ウル「お前寝ぐせ酷いからな・・・いい加減治せよ・・・うぇ!?」」
ウルを思い切り殴った。
リーゼ「この馬鹿!!」
リーゼはカンカンになって行ってしまう。
ウル(何て惨めな俺!)
何とも惨めな姿だった。
ミドガル魔剣士学園、教室
生徒達は授業を受ける中、ウルはうあの空を見て、授業など全く見いていない。
何時もの事である。
授業を受けない、選択科目もサボり
彼にとって、全ての魔術を極めているので、授業など如何でもよく、唯学園生活を過ごしたかっただけであった。
こんな日々が何度も続いていた。
しかし、彼にも目的があった。
ウル(アウラ・・・お前も何処かで転生しているだろう・・・いずれお前と戦う時が来るだろう。)
それは自分を転生させた張本人。
破滅の女神アウラとの再戦であった。