深夜
辺りが夜になり、戦闘服に着替え、誰もいない事を確認してから窓から外へと出る。
出た後、素早く動きながら、酒場アオイを目指す。
ウル「!?」
アオイに行く途中、ウルはふっと何かに気づき、先の曲がり角から路地に入る。
路地
路地に入ると人気はなく、前は行き止まり
路地に入ったウルは
ウル「はぁ・・・」
溜め息をする。
ウル「隠れてないで、そろそろ出てきたら如何なんだ?」
そう言うと
後ろから影見たいに剣を持った黒服の男2人が現れた。
黒服の男「・・・・」
ウル「そうか・・・道理で尾行が居ない訳だ・・・大方俺を殺しに来たか?」
ウルは、黒服の男2人が何故居るか大体見当がついていた。
生徒とは言え、教団の秘密をしている者は消せと言う事だった。
黒服の男2人は容赦なくウルに襲いかかってきた。
ウル「遅いな!」
2人の容赦ない攻撃を巧みに避けるウル。
それでも向かってくる2人。
次の瞬間
アオメ「葬る!」
バッサー
突然現れたアオメの一撃で黒服の2人はあっと言う間に倒された。
ウル「流石だなアオメ!」
ウルは、死んだ黒服の2人の死体を見る。
ウル「やはりな・・・ディアボロス・チルドレンだ!」
死体を調べると黒服の2人はディアボロス・チルドレンだった。
ディアボロス・チルドレン
ディアボロス教団によって、魔力適正のある者を誘拐し薬物投与や洗脳教育によって教団の尖兵へと作り変えられた存在。
雅に黒服の2人はディアボロス・チルドレン。
と言う事はゼノンはディアボロス教団の1人に間違いない。
死体を放置して、先に行こうとした。
その時
ボーン!!
ウル「な、何だ!?」
突然爆発が起こり、ウルは何が起きてるのか分らず、爆発が起きた方向を向く。
ウル「おい、おい・・・一体何だ?」
ウルは急いで通信機で連絡を取る。
ウル「おい!・・・誰が勝手な事をしてるんだ!!」
リュドミラ『はぁ・・・何言ってるの?・・・私は何もしていないわ・・・てっきり貴方かリーゼかと・・・』
今先の爆発は、リュドミラではなかった。
ウル「俺はまだ何もしていない・・・リーゼ!・・・リーゼ聞こえるか?」
リーゼ『聞こえてるわ・・・今の爆発は何?』
そして、リーゼでもない。
ウル「リーゼでもなく、リュドミラじゃない・・・一体誰なんだ・・・」
ゴーストの知らない何者かによる教団への攻撃。
とは言え、このまま見ている訳にもいかない。
ウル「取り合えずリーゼ!・・・お前はリュドミラと合流して、状況が分かる場所へ!」
先ずリーゼとリュドミラに状況が分かる場所へと移動させ
リュドミラ『ボスは?』
ウル「俺はちょっと見に行ってくる。」
ウルとアオメは現場へと向かう事にした。
リュドミラ『雅か現場に?・・・危険だわ!』
それに対して、リュドミラは危険だと言うが
ウル「俺を誰だと思っている・・・それに何かが起きている以上・・・それを確かめる必要が有る・・・序にジャジャウマ王女の救出もしなきゃいけないし・・・」
ウルの言う通り、何かが起きている以上、それを確かめる必要が有る。
序に捕らわれているアレクシア王女を救出しないといけない。
リーゼ『気を付けてねウル!』
ウル「誰に言ってるんだ・・・じゃあな!」
ウルは通信を切り
ウル「いくぞアオメ!」
アオメ「うん!」
ウル「さあ狩りの始まりだ!」
アオメを連れて現場へと飛ぶウル。
ディアボロス教団、フェンリル派アジト
一方、教団のフェンリル派のアジトでは、何者かの襲撃を受けていた。
「た、助けて・・・うわぁ・・・!!」
デルタ「ひゃあ・・・!!」
相手は何者か分らず、まるで猛獣が暴れているかの様に教団の連中を次々倒して行く。
辺り一面、血と無残な死体が残る。
ユーリ「・・・・」
その様子を影ながら見るユーリ。
その後、影の様に姿を消す。
騎士団本部、入口付近
騎士「錯綜していますが・・・確認しているだけで8か所・・・集団による破壊活動が確認されています。」
アイリス「警備部隊は学園の事だけ集中させて!」
騎士「はぁ!」
アイリス「私は現場に向かいます。」
騎士「ごぶ運を!」
アイリス「一体何が起きているの・・・アレクシア!」
学園の守りを警備部隊に任せアイリスは現場へと向かう。
とある塔、最上階
リュドミラ「派手にやるわね・・・」
塔の最上階から双眼鏡で辺りを見回すリュドミラ。
リーゼ「遅れて御免!」
後から魔女服姿のリーゼが合流。
リーゼ「状況は?」
リュドミラ「もうメチャクチャよ!」
そう言いながら双眼鏡をリーゼに渡し、双眼鏡を覗く。
そんな時
『!?』
ユーリからの通信が入る。
王都、上空
その頃、ウルとアオメは王と上空を飛んでいた。
そんな中、リュドミラから通信が入る。
リュドミラ『ユーリから連絡よ・・・アレクシア王女の捕らわれている場所が分かった・・・今襲撃を受けている場所の地下牢に捕らわれているそうよ・・・もう間に合わないかも・・・』
ユーリからアレクシア王女の捕らわれている場所が分かったと言う通信だった。
ウル「行くしかないだろう!」
今行っても手遅れかもしれない
だが、それでも向かうウルだった。
ディアボロス教団、フェンリル派アジト、地下牢
その頃、地下牢に捕らわれているアレクシアは、外が慌ただしさで起きていた。
アレクシア「五月蠅くて寝てられないわよね・・・けど起きていた方がいいわ・・・きっと楽しいから・・・」
と言って、隣の化け物と話していると
謎の男「ちくしょう!ちくしょう!!ちくしょう!!ちくしょう!!」
さっきの男が勢いよく扉を開けて入ってきた。
謎の男「や、奴らが、奴らが来やがった!!・・・お、お終いだ、もうお終いだ・・・み、皆殺し・・・皆殺しだ!!」
男は何かあったのか、アレクシアから採取した大量の血で何かをしている。
アレクシア「騎士団は無用な殺生をしないわ。」
アレクシアは騎士団は無用な殺生をしないと言うが
謎の男「騎士団なんて如何でも良い!・・・奴らは皆殺し、皆殺しなんだ!!」
全く聞く耳を持たず
謎の男「し、試作品を作った・・・こ、これなら出来損ないでも役に立つ・・・」
デカい注射器を持ち
謎の男「さあ、見せて見ろ!」
化け物に刺す。
アレクシア「やめておけば・・・嫌な予感がするのよ・・・」
それにアレクシアが忠告するが
謎の男「ディアボロスの片鱗を・・・!!」
男は無視して、注入した。
すると、化け物の身体が膨張し、筋肉が見る見る発達、骨格すら成長して伸びてゆく。
元々太く長かった右腕は、さらに凶悪に禍々しく肥大し、人の脚ほどもある長い爪が生えていた。
左腕は変わらず何かを抱き締めるかのように胴に癒着している。
化け物は甲高い叫びのような咆哮を上げた。
謎の男「す、素晴らしい、素晴らしいぞ・・・!!」
化け物の急成長に喜びを上げていた男だったが
次の瞬間
バッサー!
アレクシア「だから言ったのに・・・」
アレクシアの想像通り、男は無残にも殺されてしまった。
男を殺した化け物は、隣のアレクシアに目を向ける。
アレクシア「さて・・・」
今度は自分番だと思い逃げ様とするが、手足は拘束された状態で逃げられない。
化け物の右腕を上げ、殺されると思いきや
アレクシア「!?」
化け物の右腕はアレクシアを避けて、そのまま彼女を拘束する鎖だけを破壊した。
アレクシア「助けてくれたの?」
アレクシアは、化け物が自分を助けてくれたのかと思ったが、化け物は、そのまま天井を突き破る。
アレクシアは、急いでその場を離れ天井の破片を避ける。
天井を突き破った化け物は、そのまま地上へと出てしまう。
王都、上空
ウル「おい、おい!?」
現場に到着したウルが目撃したのは、突然地下から現れた化け物の姿だった。
ウル「爆発の次は化け物か・・・一体如何なってるんだ?」
爆発の次は謎の化け物の出現。
何が何だか分からなくなっているウル。
とは言えこのままにしてはおけない。
そんな時
アオメ「ボス!・・・あれは私が仕留める!」
アオメが自分から化け物退治を志願する。
ウル「任せる・・・俺はそのまま地下に降りる。」
ウルは、化け物の退治をアオメに任せ、そのまま穴へと降下する。
ディアボロス教団、フェンリル派アジト、地下牢
一方、捕らわれていたアレクシアは
アレクシア「悪運強いわね・・・我ながら・・・そうでもないか・・・」
死んだ騎士から鍵を拾い、拘束具を外し
アレクシア「まあ、災厄よりマシよ!」
剣を拾って、地下牢を出る。
ディアボロス教団、フェンリル派アジト、下水道
地下牢を出ると、その先は下水道に繋がっていた。
アレクシアは、何とか地表に出ようと暗い下水道を進む。
その時
「勝手に逃げられては困るな!」
アレクシア「!?」
アレクシアの前にとある人物が現れた。
アレクシア「貴方!?如何して此処に?」
それは、アレクシアの許婚でもあり、学園の項でもあるゼノンだった。
ゼノン「此処が私の施設だからだよ・・・私があの男に投資した・・・それだけさ!」
此処は如何やらゼノンの施設だった様で、しかもさっき死んだ男のスポンサーもゼノンだった様だ。
それを聞いたアレクシアは
アレクシア「くうぅぅ・・・」
段々腹が立ち
アレクシア「良かった・・・私、貴方の事頭可笑しいんじゃないかってずっと思ってたの・・・やっぱり可笑しかったのね!」
今まで思っていた事を散々愚痴る。
ゼノン「如何でも良いさ!君の血が有れば!」
それに対して、ゼノンはアレクシアが自分に対して思っていた事など如何でもよく、唯アレクシアの血だけを求めていた。
アレクシア「どいつもこいつも血の話・・・」
ゼノン「君の血と、研究があれば私はラウンズの第12席に内定する・・・剣術指南役などと言うくだらない地位ともおさらばだ!」
ゼノンは自分の企みをアレクシアの暴露する。
アレクシア「ラウンズ?・・・狂人の集まりか何かかしら?」
ラウンズの言葉を聞いて、アレクシアは狂人の集まりか何かかしらと思うが
ゼノン「教団最高位の12騎士ナイツ・オブ・ラウンズ・・・今と比較にならない富と名声だ・・・本当は、その手みあげには、アイリス王女の方が相応しかった・・・だが、まあ君で我慢するさ!」
本当は、アレクシアではなく、姉のアイリスを誘拐する筈であったが、何処かの手違いが有ったせいか、仕方がなく妹のアレクシアの方を誘拐したと言う訳だ。
それを聞いたアレクシアは、更に腹が立ち、ゼノンに切り掛かる。
ゼノン「ああ失礼!・・・君は姉と比べられるのが嫌いだったね!」
アレクシアの一撃を簡単に受け止めるゼノン。
アレクシア「はあ・・・!!」
それでもアレクシアは攻撃を続ける。
ゼノン「何時もよりは良い・・・でも、所詮凡人の剣だ!」
だが、全くゼノンには通じず、余裕をかます。
アレクシア「だったら見てなさい!本当に私が凡人か如何か!!!」
今度は全魔力を集中させて、思い切りゼノンに切り掛かる。
すると、アレクシアの一撃がゼノンの腕に命中した。
ゼノン「姉君を真似たごう剣か・・・こんなものを君が隠しているとは思わなかったよ!」
だが、かすり傷程度しか付けられておらず
アレクシア「何度でも見せてあげるわ!」
アレクシアはもう一度切り掛かるが
ゼノン「では私も時期ラウンズの剣を見せてやるとしよう」
ゼノンは、本気のアレクシアに答えるかの様に構えを変え、無防備さを晒す。
アレクシア「はぁ!?・・・はあ・・・!!」
それを見たアレクシアは、最初は恐れたが、それでも先手必勝と斬りかかろうとした。
次の瞬間
アレクシアの手から剣が消え、更にゼノンの剣先がアレクシアの目の前に有った。
一撃で相手の剣を弾き飛ばし、更に相手の顔に剣を向ける。
最早勝負は着きた。
剣を下ろし拳を振るうゼノン。
ゼノンに殴られ、下水に落ちるアレクシア。
ゼノン「君は姉のようにはなれない・・・一緒に来てもらうよ!」
最早これまでなのか、ゼノンに連れて行かれて、また実験台にされるのかと思いきや
「ジャジャウマ王女を虐めて面白いか・・・ゼノン・グリフィ!」
ゼノン「ん?」
アレクシア「はぁ!?」
突然、アレクシアの後ろからゴーストの仮面で顔を隠し、ボロボロのコートを着たウルが現れた。
ゼノン「何者だ?」
ゼノンは、ウルに何者かと告げる。。
ウル「俺の名はゴースト!・・・お前を冥土へと導かん男だ!」
アレクシア「ゴ―スト?」
ゼノン「へ・・・これは驚いた・・・雅か・・・2年前王都を騒がせた伝説の殺し屋・・・貴様がそのゴーストとはね・・・貴様を倒せば私はラウンズの12席に入れる!」
ウルがゴーストだと知って、ゼノンは不気味に笑う。
ウル「笑っているのも今のうちだ。」
ゼノンが構え、ウルの影が伸びようとした時
その時
ウル(何だ・・・この殺気は?)
前から殺気を感じたウルは、直ぐに攻撃を中止し、前方を見る。
ゼノンも感じ取ったのか、後ろを向く。
すると、前方から漆黒のロングコートを纏った男が現れた。