最後のメンバーは氷織くんに決定です。
アンケートにご協力頂いた皆様、本当にありがとうございました。
なお、いつになるかはわかりませんが、閑話で吉良が他のメンバーと組んだケースも投稿したいと思います。
凛(名前呼びを強要された)との勝負の後、俺たちは待合室に戻りながらチームを組むことで合意していた。ただ、凛には残りのメンバーについては誰でも一緒だと言われたのでメンバーの決定権は俺に委ねられた。
そして待合室に戻ったときには、結構な人数が先に進んだのかチームZの知り合いは誰もいない状況だった。こうなるとほかの知り合いを探すしかないが、問題がある。
それは…俺と凛の連動についてこれる人間が果たしてどれだけいるかということだった。
一対一をしたからこそ分かる。俺と凛は近いレベルの人間だし、目と脳の使い方とでもいうべき部分が並外れている。それこそピッチ上の状況を俯瞰して見て、最善の選択をするぐらいには…
それを踏まえると、組める人間は本当に限られてくる。すなわち一芸に優れた選手かトータルバランスに優れた選手だ。
そこまで考えていたところで声をかけられる。
「久しぶりやな、吉良君。君も参加してたんやね」
「氷織か…昨年のプレミアリーグのファイナル以来だね」
声をかけてきたのはバンビー大阪ユースの氷織羊だった。俺と同い年ながら並外れたキックセンスの持ち主で、世代別の代表でも何回か共闘経験がある選手だ。
「氷織はブルーロックの理念に積極的に賛同するようなタイプじゃないと思ってたからびっくりしたよ」
「ひどいな…僕にだって世界一のストライカーになるっていう野望はあるよ?まあブルーロックに参加したのは烏先輩に引っ張られてきたということもあるねんけど」
「ああ…烏先輩もいるんだね」
思わず苦虫を嚙み潰したような表情になる。昨年のファイナルで先輩たちを苦しめた『殺し屋』の存在は、それぐらい強く印象に残ってる。冷静にうちの弱点を分析し、徹底的にその部分を突くスタイルは驚異の一言だった。
「氷織は烏先輩待ちなの?」
「んー、それがずいぶん待ったんやけど、全然見当たらへんねん。だから先に行った可能性も考慮してチーム組める人を探しとったんよ」
正直、ちょっと意外な回答だった。自分が認めた相手には、妙に優しい烏先輩が氷織を置いて先に行くか?もしそうだったら氷織よりも自分のスタイルに合っていて、非凡だと認めた選手が二人はいるってことだ。
…ちょっと楽しみになってきた。やっぱりブルーロックには、俺が知らない強者がまだまだいる。
闘志を高ぶらせる俺の様子を見た氷織が苦笑を浮かべる。
「あいかわらずやね、吉良君は…」
「あはは…どんなライバルが待ち受けるのかを考えるとついね」
「おい…世間話はそのぐらいにしろ。最後の一人を選んで先に進むぞ」
どうやら凛が待ちきれなくなった様子で会話に割り込んでくる。確かに談笑はいつでもできるけど、今回の選考に時間制限みたいなものがあったら困るな。
「なんや。吉良君は最後のメンバーを探してたんやね」
「うん。…氷織はメンバーは誰とも組んでないの?それだったら俺たちと組まない?」
正直、近しいレベルである俺と凛のコンビネーションについて来れる選手は少ない。そういう意味で対戦経験があって実力を理解している氷織と組めたらと思う。氷織のスキルなら俺たちのコンビネーションについて来れるし、そのセンスでアクセントも加えられこともできる貴重なものだ。
「僕はまだ誰とも組んでないからええねんけど…吉良くんたちはそれでええの?」
「凜は誰と組んでも一緒と考えてる部分があるけど、実力は本物だよ。それと多分、俺と凛のコンビには、氷織クラスの実力がないとまずついて来れないと思う」
俺の言葉に凜は初めて氷織に興味の目を向けて、氷織は俺の言葉に驚いた表情を浮かべる。
「吉良君がそこまで言うとなると相当のもんやね…ええよ。僕でよければ組もう」
「ありがとう、氷織。それなら早速先に進もう!お互いに実力を確認すれば凛と氷織もチームを組んだのが間違いじゃないと思えるはずだよ」
そして俺たちはチームを組んで先に進むことで同意し、2ndステージへ足を踏み入れるのであった。
作者のモチベになりますので、高評価・感想よろしくお願いいたしますmm
ライバルリーバトルの最後の相棒
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蟻生十兵衛
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時光青志
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黒名蘭世
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剣城斬鉄
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氷織羊
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西岡初
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二子一揮
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