吉良涼介のブルーロック(仮)   作:たかみね

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長らくお待たせいたしました(待っててくれた人いるのかな?)
亀更新ですが執筆は続けていきますので、よかったら応援のほどよろしくお願いいたします。


試合を終えて

 

「さて、誰を奪う?」

 

「俺は誰でもいい」

「凜は本当にブレないね…じゃあ俺は凪がいいと思うんだけど?氷織はどう思う?」

「総合的に考えて脅威だったのは凪くんだけど、蜂楽くんのパスがあればこそだったと思うな。だから奪うのなら凪くんか蜂楽くんがベストだと思う」

「蜂楽のドリブルやパスがあればゲームメイクの幅が広がるのは確かだけど、俺は先に進むためにはチームに変化を与えてくれる存在が必要なんだと思うんだ」

「変化…絵心が言うてた化学反応の話やね。確かにそれを言われるとこのチームにない武器を持ってるのは凪くんだね」

「うん。蜂楽のパスやドリブルが起点だったのは確かだけど、凪の想像力を生かした2種類のトラップとポストプレーは俺たちに大きな変化を与えてくれる逸材だと思う」

 

そこまで話すと氷織と凜も納得してくれたようでこれ以上の反対意見は出なかった。

 

「凪、俺たちと行こう。次の対戦相手は誰だかわからないけど俺たちならワクワクするような試合ができるはずだよ」

「俺にとっては最初に願ってた通りに吉良とチームメイトになれるのなら異論はないよ…ルールだしね」

 

そを生かしながらこまで言うと凪は潔くんたちの方に向かって最後の言葉を残した。

 

「初めて感じた"悔しさ"って感情の正体を知るために俺は吉良とサッカーをするよ」

 

二次選考(セレクション)3rdステージ 吉良、凛、氷織 AND 凪 クリア

二次選考(セレクション)3rdステージ 潔、蜂楽 敗退

 

まだ4thステージに進んだチームは少数だったみたいだ。待合室に踏み入れると好奇の視線が突き刺さる。

 

(日本の宝の吉良涼介じゃないか…一緒にいるのはNo.1かよ)

(うわぁ…絶対に試合したら負けるわ)

(それに一緒にいるのはバンビー大阪ユースで代表常連の氷織羊じゃないか)

 

凪がそんな様子を見渡しながらあきれたような表情になる。

 

「なんというか1stステージの成績とネームバリューにビビりすぎなんじゃない?」

「まぁ…代表常連だったり、同じステージを最速でクリアというのはわかりやすい指標の一つだからね」

 

吉良自身彼らを擁護するような発言したが、このままだと対戦相手がいなそうだと考えて若干憂鬱な表情を浮かべる。まあ、どっちにしろ24時間は試合ができないから今日はクールダウンして休むか…

 

そう考えてチームメイトに目を向ける。

 

「試合のすぐ後だから今日はクールダウンして休まない?」

「そうだな…すぐに相手も見つからないだろうし、俺はそれでいい」

 

凜が賛成に回れば、氷織と凪も異論はない感じだったので、今日はクールダウンして休むことになった。

 

「ただ、明日はどうするん?一応交渉はするけど相手が見つかるとは思えへんよ?」

「この4人でのフォーメーションと連携の練習をしようと思うけど、どうかな?」

「…2VS2の試合形式もやるのなら付きやってやる」

 


 

事件が起きたのはクールダウンが完了し、メシを食べてる時だった。凪が俺にサッカーを教えてほしいと言ってきたのだ。

 

「サッカーを教えてほしいって…急にどうしたの凪?」

「俺は吉良に勝ちたい。そのために筋トレとか頑張ったけどまた負けちゃったから、俺に足りないものを教えてほしいんだ」

「なんか面白そうな話をしてるやん、吉良くん、凪くん」

 

氷織が興味津々という感じで会話に参加して来ちゃったよ…

 

「確かに凪くんのポテンシャルは高いと思うんよ。でも、才能だけじゃあ限界がある。それに吉良くんも昔よりプレイの質が段違いに上昇してるから僕も興味あるねん」

「プレイの質が向上した理由は新しい目の使い方…ネオ・ビジョンのお陰だけど、これを二人が習得できるかはわかんないよ?俺の場合、ビジョン…俯瞰があったからね」

 

そう言いながら二人に俺の新しい目の使い方について説明しながら、凪に足りないものを頭の中で整理していく。

 

(凪に足りないもの…それは多分、独力でゴールに結びつける個の力だと思うけど…)

 

「なるほど…周辺視野を使いながら常に周りの情報をインプットして予測と実行を繰り返すんか…」

「なにそれ…意味わかんないんだけど…」

 

両極端な反応に思わず笑いそうになる。

 

「氷織はパサータイプだし合ってるのかもね。むしろ凪は俺がネオ・ビジョンで使ってる一対一の使い方の方があってるかも」

「確かにそっちの方なら俺でもやれそうな気がする」

「うん。それと凪には独力でゴールをこじ開ける個の力が必要だと思うよ。俺たちみたいにドリブルしろとは言わないけど、一つ二つのフェイントで相手をずらすプレーはありだと思う」

「なるほど。シュートコースを創り出せれるのであれば極端にドリブルする必要はあらへんね」

 

メシの後にトレーニングルームで俺と氷織が凪に実戦して見せることになった。

 


 

トレーニングルームに移動した俺たちは凪 VS 俺 パスは氷織でゲームをすることになった。

 

KICK OFF

 

先手は俺。氷織にパスを出しながら凪の動きを観察しながらとりあえず得意の左サイドに走り出すと凪が並走してくる。

 

それならばと俺は目線やボディーフェイントを交えながら凪に誘いをかける。

 

そして俺の急加速しながらのサイドステップに凪の反応が遅れる。

 

そのタイミングで氷織からの正確なパス。それをトラップしながら切り込む態勢を見せながら凪の動きを観察する。

 

本当なら反応が遅れてる時点でダイレクトシュートでも良いけど、此処は大人しくスピードを緩めて凪が追いつくのを待つ。

 

「なんか手を抜かれてるみたいで嫌だな」

「ちゃんとダイレクトシュートのコースを限定してるのとシュートコースを創るフェイントを見せるためだから許してほしいな」

 

そう言いながら右側に大きめにボールを動かす。そして凪が反応した瞬間にエラシコの要領で左側に動かし左足でのシュート!

 

GOAL

 

「今のが大きくボールを動かしてシュートコースを創る感じかな…フェイントの感覚は自由にボールをトラップする凪ならすぐにつかめると思う」

「なるほどね…あとは速くボールを動かしてシュートする速さ重視のプレイがあるんだよね?」

「うん。ボール一個分くらいのスペースを創って可能な限り早くシュートするイメージだよ」

 

凪にそう伝えるとボールを抱えながら何かをイメージしている様子だったので、再開を提案すると凪が素直に移動する。

 

ReSTART

 

凪が氷織にパスしながらこちらに向かって真っすぐにダッシュしてくる。

 

俺は凪から一定の距離を保ちながら凪と氷織の二人をネオビジョンで捉えながら次の動きを予測していく。

 

凪のサイドステップからのダイアゴナルラン。そして凪が一瞬フリーとなった瞬間に氷織からのパス。

 

これを凪はブラックホールトラップ。そしてそのタイミングで俺が凪に追いついてチャージするけど、凪はボールを俺の背後のスペースに浮かせるようにボールをコントロールする!

 

反転しながら凪のシュートコースに身体をねじ込むけど、凪は慌てずにボールを浮かせたままでボールを自由に操って見せる。そして、俺の反応が遅れたのを見逃さずボレーシュート。

 

GOAL

 

「…肩トラップからのヘッドでボールをコントロールしながらボレーシュートとか漫画みたいやね」

「吉良には速さで負けてるけど、俺の方が高さあるからね。分かってても止められないプレイってこういうことでしょう?」

 

天才 凪誠士郎の凄さをまざまざと見せつけるようなプレイ。これには完全に闘志が沸き上がる。

 

ReSTART

 

氷織とパス交換をしながら凪の動きをネオビジョンで取り入れながら観察していく。

 

凪はポジショニングを修正してきてる。今までが感覚重視だったのに対して冷静にゴールとプレイヤーたちのポジションから逆算しながらポジショニングをするようになってる。

 

こういう部分でも成長が速いと厄介だな…氷織からボールを受け取りながら思案する。

 

凪に向かってスピードドリブルを仕掛けると凪の反応が一瞬遅れる。このタイミングで氷織にバックパスしながらさらに加速してオフザボールの動きで抜き去る。

 

凪が反転しながら追いかけてくるのと氷織からのパスが俺の足元に届くのはほぼ同時だった。

 

凪の体勢を見極めながら冷静にボールをトラップ。

 

その状態からエッジターンと見せかけての変則ダブルタッチ。そして最速のシュート!

 

GOAL

 

「…今、シュートコースほとんどなかったよね?」

「一応、コースはあったよ?通せるかどうかは結構ギリギリだったけどね」

「これが最小の動きでコースを突くシュート…ここまでくるとえぐいね…」

「本当は膝下の振りを意識したり工夫が必要なんだけど、俺の場合はこの形が俺に合ってるシュートになんだと思う…」

「丸パクリしようとしても無理ってことだね?」

 

凪の回答に無言で首肯して同意する。どうしても選手一人一人の骨格や筋肉の付き方とか色んな要因である程度はまねることはできるけど、それ以上の望むことはできない。やはり最終的にものを言うのはオリジナリティだと思う。

 

そこまで凪と氷織に話すと二人もなんとなく察した部分があるのか同意してくれた。ただ、続きをしようとしたところで、まさか凜が乱入してくるとは思っていなかったよ…

 

どうもクールダウンが終わって食事も済ませたのに俺たちが帰ってこないのを不思議に思い、トレーニングルームに来たところ俺たちが1on1で練習をしているのを見て、潔くんたちとの試合だけでは消化不良だったのも重なり、「混ぜろ」の一言で乱入。凜が満足するまでゲームすることになったのは本当に誤算だった…

 

 

 

 

 




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