すでに燃え尽き症候群気味ですw
よかったらモチベになるので、評価と感想お待ちしています
「それでは、これよりブルーロック一次
体力テストの終了とともにランキングが更新された俺たちに絵心は、俺たちが265位~275位のメンバーで構成された最底辺のチームであることを告げると、次の選考の説明を開始した。
同棟内5チームによる総当たり
勝ち点上位2チーム22名が勝ち残りで、下位3チームのチーム得点王以外の30名が強制退場
『己のゴール』か『チームの勝利』か、ストライカーの
「これはサッカーをゼロから創るための戦いだ。第一試合はチームX VS チームZ」
試合開始までの時間は2時間…
久遠が音頭を取り、俺たちは第一試合に向けての準備としてポジションの話し合いを始めた。ブルーロックに集まったのは全員ストライカー。当然攻撃的なポジションしか経験がない。
まあ、体育の授業とかだとDFやGKの経験はあるが、結果が全てのブルーロックでは、危険だろう。本来なら適性を考えてコンバートして、練習するプロセスが必要なんだろうけど…時間がなさすぎる!
「とりあえず時間もないし、じゃんけんで勝ったやつからポジションを決めようか?そこから軽い連携の確認をして、試合という感じにしようと思うけど、どうかな?」
「それなんだけど…今日のミニゲームやったメンバーで、前半と後半の攻撃的なポジションを決めない?ゼロから連携を練習するより、多少はマシだと思うんだけど…」
「なるほど…それなら時間の節約になるし、ある程度平等にチャンスがあるから俺はいいと思う。でも審判だった千切はどうしよう?」
俺と久遠が話し合った内容に千切がDFの固定でいいと回答すると、多少の不満はあれど全員が合意した。ちなみに作戦名は「3×3オールスターとデュオ作戦」(久遠命名)らしい…
「じゃんけんの結果、前半は俺たちがオフェンス、後半は俺たちがディフェンスやることになったわけだけど…ディフェンスの時はMF:潔 + 4バック(左から千切、俺、イガグリ、蜂楽) + GK:伊右衛門でいいかな?」
「そのポジションに理由はあるのか?」
伊右衛門の質問に対して、俺は簡単に根拠を説明する。GKが伊右衛門の理由はその身長と手の大きさ。DFは一対一に強い俺と粘り強いイガグリが中央で、サイドは固定の千切とスピードとドリブルが武器の蜂楽。ポジショニングが良い潔はボランチ。
「そこまで考えてるのなら俺に異論はない。攻撃はどうする?」
「それなんだけど…それぞれの武器を教えてほしい。それを生かしたポジションを選ぶのが勝利へのカギだと思う」
本音を言うとこの時、俺はオフェンス時のパターンを二つ考えていた。だけど、それを押し付けて反発しあって空中分解という状態は避けたかった。だからこそポジションを決める決定打になればと確認の意味を込めての逆質問だった。
俺の武器は"視野の広さとシュート"
蜂楽の武器は"ドリブル"
イガグリの武器は"諦めない心"
伊右衛門の武器は"オールラウンド"
潔の武器は悩みに悩んだ末に"ポジショニング?"
…俺が言った長所をそのまま答えただけのような気がする奴がいたけど、見ないふりをした。
話し合いの結果、俺と蜂楽の武器を生かしてゲームメイク。他のメンバーはそれをサポートしつつ、シュートを狙うことになった。雷市チームの話し合いの結果を踏まえるとフォーメーションはこうなる。
前半 | 後半 | |
GK | 我牙丸 | 伊右衛門 |
DF | 千切、國神、久遠、今村 | 千切、吉良、五十嵐、蜂楽 |
MF | 吉良、雷市、蜂楽 | 雷市、潔、今村 |
FW | 潔、伊右衛門、五十嵐 | 我牙丸、久遠、國神 |
どうも雷市チームも俺たちの話し合いを聞いていたらしい。そのため、それぞれの武器を顧みた結果、このようなフォーメーションになった様子である。
雷市が自分から中盤を希望したと聞いて驚きもしたが、本人曰くセクシーフットボールのゲームメイクをできるのが自分だけとのこと。まあ、どちらかというと、パワープレーやカウンター寄りの人材が雷市チームに集まった印象だからな…
試合のフォーメーションが決まったので、あとは軽く連携を確認しながらチームの約束事をまとめてた所で良い時間になったので、遅刻で不戦敗にならないようにセンターフィールドに移動。
俺たちチームZの初戦が始まる。
チームX VS チームZ の試合は開始序盤からチームZが主導権を握る形で始まった。急造とは言え、しっかりとチームの骨格があるチームZ対して、チームXはバラバラの個が11名集まっただけのチームだった。
俺と蜂楽を中心にパスを交換しながら、チームXのボールホルダーに群がるだけのハイプレス擬きを交わし、潔にボールを預けたところで、PA内に伊右衛門とイガグリが侵入。
潔のサポートに、蜂楽が移動してるのを確認すると、伊右衛門とイガグリが走りこんだことで、チームXのDFが釣られて、空いたスペースに移動しながら指でボールをスペースに出すように要求。それに気が付いた潔が速いパスを出してくれたので、あとはダイレクトで右足を一閃。
チームZの先制ゴール。静かに喜びを見せる吉良にパスを出した潔たちが駆け寄って飛びついた。
「ナイスゴール!」
「潔もよく気が付いてくれたね。ナイスパス」
チームXにとっては、痛い1点だった。元々、戦術的ビジョンがなかった中で開始したら、あっさりと失点。こうなると悪循環だ。チームXが再開すると、即座にハイプレス。流石にこれ以上の失点はまずいと思ったのか、チームXはボールをすぐにパスするが、パスコースを切るように伊右衛門、イガグリ、潔の三人で追い掛け回すようにコーチング。そして自分もパスカットを狙える位置に移動。
そうすると相手は苦し紛れのロングパス。
だが、うちの最終ラインには、高さとフィジカル自慢がいる。
「久遠、國神、頼んだ!雷市、こぼれ球ケア!!」
俺に指図すんなと言いつつも雷市はこぼれ球を拾える位置に移動し、久遠がヘディングでクリアしたボールを回収し、すぐにパス。
「俺様がDFしてるんだ!点を取ってこい!!!」
ボールをトラップした蜂楽が得意のドリブルで敵陣を切り裂いて、カウンターのために残っていた伊右衛門にセンタリング。伊右衛門のヘディングは、相手DFに挟まれてジャストミートしなかったが、こぼれ球に潔が反応。そこに相手の10番がマークに着くが…シュートコースを完全に塞がれる前に潔が迷わずシュート。
以前の練習の時にアドバイスしたシュートは迷わず振り抜けを実践してくれたようだ。
追加点。チームXの顔が絶望に染まり、チームZは得点者の潔を手荒い祝福。
前半30分で2-0にできたのは大きい。それにチームXは今、攻め手を欠いてる状態だ。
こっちは手を緩める必要はない。油断しているのなら意識を切り替える必要があるけど、ここにいるのはストライカーたちだ。貪欲に次は"俺"がゴールを決めるという良い目をしている。
「残り15分、今のまま攻撃的に行こう!」
「「「「おう(うん)」」」」
そんな俺たちにチームXの背番号10が話しかけてきた。
「さっさと戻れ、再開できねぇだろうが」
威圧感剥き出しのその男の言葉を受けて、遅延行為で反則がとられないように自陣に戻る。
目が死んでない。
この男は危険だ。
俺の中の何かが警戒を発する。
「お前らは
再開されたチームXのボールを背番号10が無理やり回収すると、ドリブル突破を仕掛けてくる!
チームXが復活したわけじゃないが、それに釣られるように何人かが攻めあがってくる。
「パス警戒!10番には俺がつく!!」
「お前じゃあ、力不足だよ」
単独突破を警戒して、マークにつくが、見た目通りのフィジカルと予想以上のスピードを生かした強引な突破だった。抜かれる前にチャージしたが、びくともしなかった。
プレスバックしながら後ろに警戒を発する。
「ぬるいんだよ」
「ちぃ。すまん!単独で来るぞ!!」
背番号10は、スピードを生かしたフェイントやフィジカルを生かしたボールキープでチームZの守備陣を破壊していく。
スピードは俺のほうが上だった。何とかPAの若干手前で追いついたが、フィジカルに優れた國神を抜いた時点で、迷わず右足を一閃。シュートを撃ってきた。
悪あがきに、シュートブロックのために足を伸ばすが無駄だった。
ゴール右上隅を狙った完璧な軌道。
これにはバネに優れた我牙丸の手も届かなかった。
「いいか、おぼえておけ。ピッチの上じゃあ、俺が
ゴールを決めた10番…馬狼を中心に歓喜の輪が広がる。
これでチームXは息を吹き返した。
チームZが一点リードしているが、先ほどまでとはチームXの目の色が違う。
馬狼を中心に攻めるという指針が共通認識になったんだろう。
「まずいねぇ…」
近くにいた蜂楽も同じことを感じ取ったのか…いや、全員が同じ認識なのは顔を見ればわかる。
この流れを変えるために必要なのは…ゴールだ。
次に点を取ったほうが主導権を握ることになる。
「雷市…すまん。守備は任せる」
「あぁ?…糞が。俺がDFする以上、負けたら殺すぞ」
「ありがとう」
頬を叩いて気合を入れなおす。そして時間を確認。前半残り8分。
勝利という名のエゴのために、全力でゴールを取りに行く。
「いくぞ…みんな」
そうして再開されたゲームは膠着した。チームXは先ほどまでバラバラだったのが、嘘のように団結し、声を掛け合って、スペースを埋めあっていく。
俺は前線を動き回る。そしてコーチングしていく。
「蜂楽、いったん預けて!イガグリ、右に開け!!」
「潔、蜂楽と俺の中間でジョイント役になって!伊右衛門は前線で駆け引きして!」
徐々にゴールへの道筋が見えてくる。パス交換を中心にドリブルをアクセントとして敵を誘導していく。
時間的にチャンスは一度きり。
そして…アディショナルタイムが3分と表示された。その瞬間。
俺は蜂楽の足元に今日一番の速いパスを出しながらアイコンタクトしていた。
「…なるほどね」
蜂楽はその速いパスを正確にトラップ…ゴール前に速いアーリークロスを上げていた。
その速さにパスミスだ。クリアしろ。という声が聞こえる。
伊右衛門が愚直に飛びつくが…届かない。
イガグリが詰めようとするけど、「動くな!!」とコーチング。
「伊右衛門じゃないよ。俺の狙いは…そのスペースに走り出した吉良だ!!」
敵のGKが前に出て処理しようとするけど、遅い!
俺は伊右衛門とイガグリにコーチングして作ったスペースに全力疾走しながら、全身のバネを使ってジャンプ。そしてドンピシャで届いたボールをヘディングシュート。
前半アディショナルタイムにチームXの希望をへし折るゴールだった。
前半終了時点で3-1、この試合を観戦していた絵心にとってもこの結果は予想外だった。
それぞれのチームのトップランカーである吉良と馬狼に大きな差はない。
フィジカルは馬狼の方が上
スピードは吉良のほうが上
テクニックはほぼ互角
それでも大きな差が出た理由は…吉良のコーチングとキャプテンシーだった。
まるで頭上から全体を俯瞰してるかのような広い視野を生かしたコーチング。
そして…ミニゲームのように自分から率先して動き、気が付いたら彼の声に耳を傾けさせる力。
正直に言おう…絵心は吉良涼介に期待していなかった。だがそれでも招集したのは二つの理由からだ。
一つ目は、彼はどの世代でも諦めず最後には勝利を手にする
それゆえに彼の二つ名は"日本サッカー界の宝"なのだ。
二つ目は、化学反応だ。
己のゴールを至上とする
絵心は自分が想像もしていなかった
「吉良涼介…見せてみろ、お前のそのエゴの全てを…」
そうして吉良が後半からCBをやることを知っている絵心はつまらなさそうに…
だが、試合結果がほぼ予想通りになることが分かっていながらも、吉良が何を見せるのかを楽しみに後半開始を待った。
ライバルリーバトルの最後の相棒
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蟻生十兵衛
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時光青志
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黒名蘭世
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剣城斬鉄
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氷織羊
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西岡初
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二子一揮
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