吉良涼介のブルーロック(仮)   作:たかみね

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オリジナル設定でU-17ワールドカップを日本で開催。そこに16歳だった吉良が参加して日本を優勝に導いたという超捏造が同世代の憧れの原因です。

吉良の唯一無二についての解説回。わかりづらいけど、ネオエゴイストリーグで潔が開花する超越視点の下位互換を想像してもらえたらわかりやすいかな?

高評価、感想はモチベーションになるので、随時お待ちしてますmm



憧れの理由と吉良の唯一無二

チームZ VS チームYの試合があったその日、潔世一は興奮から眠ることができなかった。

 

それは憧れだった吉良くんの一端に触れた興奮であり、チームYを潰したという快感…そして、もし俺のゴールでチームYを潰してたらどれだけの快感を感じたのだろうというエゴによるものだった。それを自覚した潔は、自分の成長の実感と、どれだけ性格が悪い奴だよという自己嫌悪で悶々としていた。

 

だからこそ、自己分析と自分の活躍を再度見るためにモニタールームへと向かった。そしてそこで思わぬ人物と出くわすことになる…それはチームメイトの千切豹馬だった。

「潔か…何しに来た?」

「…いや、ちょっと寝れなくて…千切は?」

「俺も眠れなくてさ…チームYとの試合を見直してた」

 

そう言われて潔は納得した。自分はチームYを潰す決定的なプレーをしただけで、この興奮である。それに比べたら渾身の勝ち越しゴールを決めた千切はどれだけの興奮を得たのだろうと思った。後半開始のギリギリまでトラウマで自分の武器を発揮することすらできなかったのだから…

「千切って、吉良くんが言ってたみたいにマジで俊足だったね。速すぎてびっくりしたわ…」

 

潔がそう言うと、千切は笑いながら。

「そりゃ、世代トップクラスの俊足ですから…これを武器に俺は夢を…世界一を目指すってもう一度決めたんだ」

 

そう言いながら千切は大切な宝物を触るかのように右膝を撫でていた。それを見ながら潔は羨ましいと感じていた。潔は胸を張ってこれが武器だと言える物がない。吉良くんや千切が言ってくれた空間把握能力に起因するゴールの匂いを嗅ぎ分ける力やポジショニングに自信が持てないでいた。気が付いたら潔はその気持ちを素直に白状していた。

「千切や吉良くんは、空間把握能力に起因する長所があるって言ってくれたけど、俺は千切みたいに胸を張って、これが武器とは言えないや…」

 

その言葉に千切は、笑いながらそれは違うって言ってくれた。

「確かに俺の俊足みたいに誰が見てもすごいという能力じゃないよ。でも、サッカー選手や同じフィールドに立つ選手ならその凄さと有効性はよく分かるよ…それこそ吉良が優れている部分じゃないか」

「え?」

 

自分は憧れていた吉良くんと同じ長所を持っていると言われた潔は思わず生返事をしていた。それを聞いた千切はまた笑いながら

「…なんだ気がついてなかったのか?俺は吉良の唯一無二(オリジナル)は、ゴールを描き出す能力だと思ってる」

「ゴールを描き出す能力…確かに吉良くんが言ってた。ゴールへのビジョンが見えるって!そこもっと教えてほしい!!!」

 

それこそ掴みかからないという勢いで、潔は千切に先を促していた。なぜなら潔はチームYとの試合の最後に確かに見たのだ…吉良くんがいうゴールへのビジョンを!

「やけに食いつくな?まあ、俺が話せる範囲で言うのなら…自分を含めた敵も味方も22人の行動を俯瞰…例えるのなら神様の視点で見るみたいに把握してる時があるんだ。それこそフィールド(チェスの盤面)全体をね」

 

そう言いながら千切は天井を指さしていた。

「そんな時に吉良は、ゴール(チェックメイト)までの手筋を敵も味方も操って誘導(配置)していくんだよ。そして最後はキングでゴール(チェックメイト)

「…それこそ神の視点じゃん!?」

「言っただろう。そういう時があるって。完全じゃないんだ…それこそゴール(チェックメイト)までの二、三手が見える。そういうレベルだと思う」

 

それを聞いた潔は仰向けになって、天井を見つめながら吉良くんという憧れの一端に触れたという興奮は早とちりだったと思っていた。

「どうした、潔?」

 

心配そうに顔を覗き込んでくる千切に潔は素直に告白していた。チームYとの試合の最後のプレーに吉良くんが言うゴールへのビジョンを見たこと。そして、吉良くんの一端に触れたと興奮していたことを…

それを聞いた千切の感想は驚きを含んだものだった。

「…いや、それ相当すごいことだぞ。吉良はそれこそハーフタイム中にあのチームYから一点を確実に取る手段を思いつくレベルでサッカーIQが優れた選手だ。その一端に触れたって…十分にスペック高いよ」

 

千切の言葉に潔は驚きと同時に…興奮していた。千切の言葉が本当のことなら、俺は確実に成長し、あの日本で行われたU-17W杯で日本を優勝に導いた憧れの背中に一歩近づいてるということなのだから。しかし、意地悪そうな顔で千切はダメ出しもした。

「でも、技術面では吉良の足元にも及ばないよ。吉良は特徴がないって言ったけど、俺に言わせれば基礎の全部が高レベルに鍛えられてるってことの裏返しだ」

 

そう言うと、千切は基礎のトラップ・パス・ドリブル・シュートの内、吉良くんはシュートが10でそれ以外は9か8だと統括し、それに対して潔は4か5が精々の所だと言った。

これには、潔も弱音を吐いていたが、千切は厳しく指摘した。

「まさかの平均かそれ未満だった」

「ブルーロックは選抜された300人のストライカーの集まりだよ。その中で平均が取れるかどうか考えてみろ?」

「…確かに!そう考えると吉良くんが265位なのが不思議に思えてくるよ?…何せ俺たちの世代のエースだ」

 

潔の疑問に千切は少し考えこみながら自分の意見を述べていた。

「ブルーロックの考えまでは分からないけど、直近のFWの実績とわかりやすい武器を持ってるかじゃないかな?世代別…U-17W杯の吉良はFWでプレーすることもあったけど、中盤でプレーすることが多かった。それに吉良の唯一無二(オリジナル)は数値化しづらい。チームZのメンバーは俺の俊足みたいな一芸を持つ選手や捨てるには惜しい選手が集まったと思ってる」

 

そう言われると潔は自分の場合、埼玉県大会の準優勝と得点ランキング3位という実績が評価されたのかと思う。イガグリですら県大会ベスト8であるチームのチーム内得点王だったらしい。

「そう言えば吉良くんは、青森星蘭は県大会優勝したけど、試合数が少なくて得点ランキングは低いって言ってた気がする」

「じゃあ、そこら辺がトータルに判断されたんじゃないかな…そろそろ寝よう。これ以上は明日に響く」

 

そう言って千切が立ち上がって部屋を出ていこうとするので、一緒にモニタールームを出て明日のために就寝することになった。

 

翌日、絵心からチームZのブルーロックランキングが発表され、潔は自分が266位になったことに驚くことになる。ちなみに265位はチームのトップスコアラーである吉良だった。

 

 

ライバルリーバトルの最後の相棒

  • 蟻生十兵衛
  • 時光青志
  • 黒名蘭世
  • 剣城斬鉄
  • 氷織羊
  • 西岡初
  • 二子一揮
  • その他(活動報告へ)
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