戦神一刀 “唯1つ、刀を極めた侍が往く”   作:夕陽に影落ち

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他の作者様方はプロット書いたりストック作ったりして安定投稿してるんだろうけどこの小説完全に見切り発車だからな?
文才無さすぎて気力死んだら年単位ですっぽかすと思う


あ、筆が乗ったので早めの投稿




琥珀桜と紡がれた縁、チュートリアルの終わり

 

 

 

 

女子の服を剥いて土下座した(悪意のある語弊)のち、1時間ほど正座して待てと言われたので立派な紅葉を頬に咲かせて待機する。

 

あんなことしても平手一発でチュートリアルは続けて貰えるあたり優しいなぁ。

程なくして帰ってきたチュートリアルさんは刀を持っておらず、作務衣を着ていた。アレ確か作務衣って本来男性用の和装だったはず……

気にしちゃいけない。よし。

 

「……では次、と言いたいところですが、長々と時間を取るのも嫌でしょうし巻きで行きます。βと大して変わっていませんし、ハラスメントブロックやフィルタや痛覚設定なども後で変更できます」

「NPC関連で何か変わったことなどは?」

 

正直これが1番聞きたい。

βでNPCの存在は某らソロ活動が中心のプレイヤーには大きな助けとなった。

NPC関連で改善の余地ありと運営からお知らせがあったときは喜んだものよ。

 

「βでは重要人物やクエストキーNPCにのみ好感度システムが実装されていましたが、正式版では全てのNPCに実装されていますね。基本的にマスクデータなので目視は無理です」

「NPCの雇用や取引に関してアップデートの予定有り、と告知されていたが、それは?」

「高度AIが実装されるにあたり、好感度次第では様々に対応される、としか言えません」

 

うむ、流石に情報を絞るのにも限度があるか。だが好感度関連が知れたのはいい収穫だ。

思わぬ所に情報なりアイテムなりが転がっていることが多かった覚えがある。それらに踊らされたことも多かったが。

 

「ちなみにチュートリアルさんの中で某の好感度は」

「女の子を脱がしてガン見する変態国出身に、マイナス以外の選択肢があるとでも?」

……誠に申し訳ないでごさる

 

 

好感度マイナスかぁ……そうかぁ……

閑話休題。

 

「それと、デスペナルティが段階を踏むように変更されました。結構な量の苦情が届いていたので、それらを踏まえて修正した形になります」

 

また新しい情報。

詳しく聞くと、こういうことだった。

 

・HP全損による固定位置へのリスポーンは1日1回ペナルティ無し。ただし一定金額はロストする。

日付の変更で回数は復活。

 

・2回目からは上記に加えポーチのアイテムが死亡地点にドロップする。基本拾えば大丈夫だが落としたまま他プレイヤーに拾われると所有権はそのプレイヤーに移る。

時間経過でも所有権放棄とされる。

 

・3回目になるとステータスの25%が低下。これは3時間程で解除される。

 

・4回目となるとステータスの低下が25%から50%へ変更され、装備がごく低確率だが死亡地点にドロップするようになる。

 

・5回目以降、インベントリ内のアイテムが確率でいくつか死亡地点にドロップの上、また確率で所持金を全額ロストする。

こちらも拾えさえすれば大丈夫。

 

これはゲームを進めて行くほど洒落にならない場合があるのでなるべく死なないように重く設定されているらしい。

 

つまり5回目以降の最悪の場合。

 

・所持金を全額ロスト

・ポーチ内のアイテムがドロップ

・3時間ステータス50%低下

・装備がドロップ

・インベントリのアイテムがドロップ

 

これらが全て同時に起こる訳だ。

…………5段階のペナルティを受けてもβより少々重くなった程度であるな?

具体的にはステータスの低下が25%上乗せされてインベントリのアイテムが落ちるだけであるし、正直なところ対策は可能だろう。

β時代には低下前提で装備やアイテムを組み合わせて戦っていた剛の者も居たほどである。

 

「さて、あと変わったことは?」

 

そう問いかけるとチュートリアルさんは、非常に言いにくそうな表情で刀を指さして、残酷な真実を告げるように口を開く。

 

それは、

 

「βでは、刀がバランス崩壊武器と言われるほど一強状態でしたので、大幅ナーフ及び弱体化が施行されました」

「何だそんなことか」

 

別段、大したことない事実であった。

 

「……えっ」

「え?」

 

間の抜けた声に思わずこちらも応える。

いや当たり前だろう、と言わざるを得ない強武器だったからな刀。汎用性こそ低かったが斬撃と刺突を高レベルで併用出来るうえに武器自体の火力もあった。

βプレイヤーも『迷ったらとりあえず刀担いで行きゃなんとかなる』 が通説だったと言えばそれは弱体化も頷けるというものだ。

一時期刀オンリーでボス狩り周回するのが流行っていたくらいだから弱体化とかはもう予測くらいできる。

 

そう言うと、彼女は頭を抱え出す。

 

「いやいやいや、あの、そういうレベルじゃなくてですね……!耐久値がβの八割以下!累計上トップだった火力にいたっては下から数えた方が早いくらいに落とされたんですよ!?

刀が異常に強いと評価された特殊効果【裂傷】も大幅に下方修正されたんです。それでも使うんですか?」

「何を言うか、当たり前であろう」

「ダメだこの人、脳みそまでサムライロールプレイに侵食されている……!絶対、普通に剣……じゃなくても曲刀とかで妥協して戦った方が強いのに!刀で始めた人みんな手のひら返して違う武器種使ってるのにッ!」

「その程度で折れるロールプレイングならば、元より多くの武器を扱っておる。βプレイヤーで唯一、刀1本のみ担いで斬り進んだ某を舐めるでないわ」

「あぁもうこれだから戦闘狂は!!」

 

まぁ新生した今、コレだけに頼る訳ではないがな。と付け加えると、諦めたように笑うチュートリアルさん。

 

「……全く、あなたらしいですね。エンジ殿」

「おや、久方ぶりに名を呼んでもらえたな、イザナミ殿。忘れておるかと案じていたが杞憂であったか」

「忘れる訳が無いでしょう問題児」

「は、はは……いやはや、手厳しい」

 

正式版になってもプレイする前から問題児扱いされるのは少々クるものがある。

 

「本当にいいんですね?」

「応とも」

 

それで良いのかと聞かれれば応と応える他ないだろう。βより一貫して、根本からサムライ目指して突っ走っている熱意を舐めてもらっては困る。

 

「本当に、困った人。

だからこそ見ていて楽しいのですけれど。

ではこれより、試練を突破したβプレイヤーへの報酬として、βアバターのスキルや所持品のうち、なるべく……な!る!べ!く!

ブレイクスルーを引き起こさないものを選出して3つ差し上げます。目録をどうぞ」

 

………褒美、か。とはいえ修正前のβ版アイテムを投げてくるとは……運営もなかなかに豪気であるな。

 

「何故なるべくを強調……?」

「だってあなた達お上様たち(運営陣)ですら把握しなかったスキマ()じ開けていろいろなことやらかしてたわよね?」

 

やっべ色々と問題児どもに関わりがあったせいで幾つか身に覚えがある無視(スルー)しとこ。

 

話題逸らしに聞くと試練というのはあの鬼ごっこを含めた応酬のことらしい。βプレイヤーのチュートリアル担当NPCがそれぞれお題を出したり出さなかったり、達成条件は様々に分かれるうち、某の試練は格上相手の攻撃を凌いだ上で一太刀入れることだという。

一太刀は言わずもがな、攻撃を凌ぐというのは鬼ごっこを始める前のあの蹴りであろう。

 

「3つ、と申されても流石に多いな……」

 

ふーむ、βのアバターでは自然習得するものを除いて余計なスキルなどは取得しておらんし、かといって所持品も大概はソロで活動していたゆえに利便性が高く、高品質かレア度が高く、ブレイクスルーを起こさないという条件に合わないものが多かったはず。

 

それゆえ選べるとすれば……

 

「……ん?」

 

それなりに量のある目録、といっても元が自分の物であったためにつらつらと読み解けるそれを眺めていると、ふと目を引くものがあった。

 

「琥珀桜の、飾り簪……」

 

 

ちり、と脳裏に過ぎる彼女のは姿。

再開の約束こそしてはいないが、匂わせるような言を放ったのもまた事実。縁もゆかりも無くなると思っていたが、かくも細く紡がれているとは。

いやはや……因果、かの。

 

「仕方なし、か」

 

幼い頃、縁は大事にしなさいと言われて育った某としては、見逃すことには些か抵抗があった。これでひとつ枠が埋まってしまうか。

 

「ではあと2つ」

 

 

 

■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪■□▪▫■□▫▪

 

 

 

 

「──よし」

 

選び終えて目録を返す。

選んだものは飾り簪、おそらく某がβで最も世話になったスキルをひとつ、お気に入りだったアイテムをひとつだ。

 

「それじゃあ、最後にプレイヤーネーム。

名は契り。この世とこの世ならざるものを結ぶ縁。異邦の旅人であるあなたとこの世界を結び付けるもの。

βと同じようにエンジの名を使うか、新しく名乗りを上げることも出来るけれど、あなたはどうする?」

 

いつの日か、彼女に剣の師として弟子入りを願った時に頂いたエンジと彫り墨を入れた木札を差し出されるが、手には取れども受け取る気はない。

名は既に考えている。それは過去に斬った数と、正式版になったTWOの世界でどう過ごすかを考えた時にしっくり来ていたものを。

かつて八千と二百万の異形を斬り、此度は風来坊のごとく流れ往く者。

 

「八千流。これから某は、八千流の名を名乗ろう」

「……そうですか。では、こちらに」

 

これでチュートリアルは終了。某は新しい世界へと踏み入れることになる。

返上したエンジの木札を受け取った彼女は微笑みを浮かべ、やおらに立ち上がって着いてこいと促す。

 

後ろをついて行けば、このマヨヒガ屋敷の何処にあったのか玄関に出た。そういえばインベントリの中に旅の靴、という装備が入っていたな。日本建築式の屋敷ゆえ装備していないのは当たり前と思っていたが。

靴を履き、戸に手をかける。

 

「新しい門出に祝いを。あなたの吉報を心待ちにしてますよ馬鹿弟子」

「お師匠こそ()い相手が見つかればいいのであるがな」

 

一拍ののち無言で殴られた。すまぬ師匠、だが事実だ。……いい女性ではある。師匠はただ男運と巡り合わせが悪いだけで。

 

「では、師匠。また何処かで」

「……ええ、行ってらっしゃい」

 

玄関から外へ出ると、真夏のような日差しの強さに一瞬目がくらみ、顔を手で覆ってしまった。

 

雑踏。客引きの快活な声。水気を含みヒヤリとした風が背と首を撫でる。

始まりの街、フーシャ。

見覚えのある噴水広場を背に某は立っていた。

 

 

「……いやマジでマヨヒガの家でござったかあの屋敷」

 

 

 

 

 

 






チュートリアルことイザナミさんは主人公のお師匠様だったのだ!!!
( ;`ω´) (`ω´;(`ω´; )ナ、ナンダッテー!

あと婚期を気にしてる風な雰囲気も出しておくぞ!
ソレハイウナー> (`ω´;(`ω´; )



じゃ、イザナミ様の個人的キャラ設
解釈違いも起きるだろうしそれぞれ方のご想像でどうぞ

顔のイメージ:Fateの牛若丸
年齢:n「言うわけないでしょ!?私!女の子!」
性別:女の子です
職業:チュートリアル役兼〇〇
口調:普通
髪の色:黒い長髪
瞳の色:深い藍色
肌の色:日焼けしてない色白
身体的特徴:めちゃくちゃ着痩せする微巨乳
     :すらっとしたモデル体型
髪型:姫カット

やっぱ和服美人は黒髪ロング姫カットが正義だと思うんだよね異論は認める。個人の趣向は様々ゆえ。


次回:予定としては掲示板回
原稿が白紙なのは許しておくれ

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