自分のことを煉獄さんだと思い込んでいる精神異常者 作:いかのシオカラ
英霊になりました(ネタバレ)
-冬木での記録-
「筋がいいな、慎二少年。うむ、俺の継子の候補ができたかもしれない」
「...そうかよ」
冬木という地にてバーサーカーとして召喚された煉獄さん(俺)。セイバーとして召喚されなかったのが全くもって意味が分からないが、鬼と戦うような奴はくるっているという意味だろうか。身体がボロボロの間桐という男に召喚されたが...悪くない。筋のいい少年とも出会えたし。桜は...今は保留としておこう。これは俺に対処できる問題ではないからな。
「ああ、基礎が芽生え始めてるといってもいい。これなら数年後には十分な強さになっているだろうな。魔術はできそうにないが」
「...そこが僕にとって一番必要な部分なんだよ!」
「ふむ、魔術師ならそうか。...それで、少年はもし奇跡が起こって魔術師になったとして、何がしたい?」
「そりゃあ、魔術師として大成したり家の格を上げたりだよ」
「そうか。それもいい夢だ。しかしだ、君の言う未来で隣には誰がいる?」
「...ほかの家の才能のある嫁を貰うよ」
「少年、人は愛がなければ欠けた存在になるぞ。もし君が誰かに愛されたい、必要とされたいと思うなら...護れ、その剣で。俺に言えるのはそれぐらいだ」
「...」
「まあ、考えておくよ」
「ああ!修業はちゃんと続けるんだぞ!」
「うん」
...
.....
.......
アーチャーやライダー、セイバーたちから招集をかけられ、場所に集う。
何やら会合を行うらしく、戦闘の意志などはないらしい。
とりあえずボロボロのマスターは置いてきた。
「来たぞ、聖杯戦争に参加せしサーヴァントたち!!」
「ほう、服装からして極東のサーヴァントか。...それで、貴様のマスターは?」
大柄の男がこちらに話しかける。こいつ現代に染まり切ってるな。なんでシャツ姿なんだ。
「マスターはボロボロなので、俺だけの参加になる、すまない!」
「随分と潔いやつよ。サムライ...というやつか」
「そうだ。マスターがいないことのせめてもの詫びとして、名乗ろう。サーヴァントバーサーカー、名を煉獄杏寿郎。よろしく頼む!」
「平安一の怪異殺し。とある鬼を追い続け、その果てに自害したっていう」
ライダーの傍らに立つ少年がボソッと一言。
「俺について知っているか、少年。キミも俺の嗣子にならないか?」
「つ、継子?」
「弟子と言い換えてもいい。俺が此度の聖杯戦争に参加した理由も俺の剣を人に伝えるためだ」
きっかけは、救いを求める声を聞いたからだが。
せめて戦いに参加したものに対して、俺からの礼儀として告げておく。
俺の技術を後世に伝えていってほしいのも事実である。
「...では聖杯への願いは」
金ぴか鎧のおそらくアーチャーが赤い双眸を輝かせながら質問する。
「ない!と言いたいところだが、巻き込まれた人々の復活だろうな。実際、俺たちの戦いは今を生きる無辜の民にとっては迷惑以外の何物でないだろう」
「...貴様、此度の聖杯戦争に参加したのはなぜだ?」
「貴殿には隠し事はよしたほうがいいな。...救いを求める声を聞いたからだ。もとより聖杯戦争に参加したいとは思っていない。剣は後世に伝えていってほしいがな。キャスターの討伐に参加したのもそれが理由。俺の最重要事項は弱きものを護ることだ!!」
あのタコみたいなやつ本当に気持ち悪かったな。外から適当にザクザク斬ってはいたが。
「っは、偽者も貫き通せば道化になるようだな。せいぜい足掻けよ、フェイカー」
「そうさせてもらおう。とはいっても俺にやれることは残り少ない」
「...話の続きだ騎士王。もう一度聞くが、貴様の聖杯にかける望みは?」
「何度でも言おう。祖国の救済。それが私が聖杯にかける願いだ」
「っはっはっはっは。聞いたか、祖国の救済など。腹がよじれる」
「ふむ。不用意な発言は避けようと思うが、セイバー、それは主君として恥ずべきだと思うぞ」
「っはっはっはっは。まさかバーサーカーにも否定されるとはな。やめろ笑い死ぬ」
「あのなあ、セイバー」
この後の感想と言えば、ライダーの宝具がとんでもないというものと、お酒が美味しかったっていうぐらいだ。
とりあえず最後にセイバーに
「一度恋でもしてみろ。人の心が理解したいならそれからだ」
とだけ伝えておいた。
...
.....
.......
時間は若干とんでアーチャーとの闘い。
とりあえず間桐の蔵にいた蟲は全部斬っておき、セイバーのマスターに桜の中身も取り除いてもらった。
間桐少年には伝えるべきことをすべて伝え、俺のやるべきことは1つを除けばもうないと言っていい。
俺の最後の仕事はライダーを討ったアーチャーを斬ること。
正直カスみたいな魔力を温存しまくりで満足な戦いになるかはわからない。
「貴殿を斬りに来た。アーチャー」
「フェイカー、光栄に思え、貴様を今この瞬間だけ勇者と認めてやる」
「かの英雄王にそう言ってもらえるとは嬉しいものだ」
「ほざけ。おきよ、エア」
「!?」
なんだアレは...。剣なのか?
ただ言えることは、一撃で間違いなく粉砕される。それだけだ。
かの英雄王にそれまでの武具を出させるとは、ならば俺も全身全霊で応えよう。
「心を燃やせ、限界を超えろ」
炎が俺の周囲を包み始める。俺の全身全霊、最終奥義。
「炎の呼吸 奥義 玖ノ型 煉獄!!!!」
「
空間を割くような一撃と獄炎の刀がぶつかり合う。
霊核に深刻なダメージ。それでも、俺は進む
「俺は鬼殺隊、炎柱、煉獄杏寿郎だ!!!!!!!」
それから先はかすかな記憶。
アーチャーに攻撃が届いたとも、届いていないとも言える。
エアという剣による一撃はなんとか斬ったが、俺にできるのはここまでだ。
最後に、俺の意志を託そう。
きっと届く、そんな気がする。
《宝具発動 その句は理解されず》
効果は羽織と刀の鍔を残すだけというなんとも地味なもの。
しかし、ちゃんと彼が拾ってくれた。
誰かを護れよ、慎二少年
サーヴァント 狂 煉獄杏寿郎
筋力:A 耐久:B
敏捷:B 魔力:C
幸運:D 宝具:A+++
クラススキル
狂化:EX
騎乗:D
対魔力:C
神性:D
保有スキル
炎の呼吸:A
彼が生前極めた剣術と呼吸方法。
魔力放出や怪力などと複合されている
鬼滅の意志:A
鬼や怪異に対して人々に伝えようとしたものであり、貫いたもの。このスキルがある限り、彼は精神汚染などの効果を一切受けない。
炎柱:C
鬼殺隊という組織の炎柱という役職。他にも水柱や風柱などがあるらしいが詳細は不明。どのような効果があるかも一切不明。本人から話を聞こうものなら朝まで拘束されるだろう。
宝具
対鬼奥義 レンジ 1
《 炎の呼吸奥義玖ノ型煉獄 》:A+++
炎の呼吸の最終奥義。鬼や怪異に対してだけでなく魔性属性があるものや彼が『鬼』と判断したものに絶大な威力を発揮する。なお、何を基準に『鬼』と判断するかは不明
対人宝具 なし
《 その句は理解されず 》:なし
死ぬ前に書いた最後の句。おそらく現代のギャル言葉と似通たものであると思われるが詳細は不明。効果は自分の持ち物を物質として形成し残すというもの。こいつわからないことばっかりだな