俺、岡本達也は不幸体質である。
それもただの不幸体質とは違う......中途半端なのだ。
例えば、御神籤を引けば必ず末吉か吉、宝くじを買えば掛けたお金と同額が当たる、第一志望校には落ちるが第二志望校には成績優秀者として合格する、美人の友人はいるが彼女は居ない、商店街の恒例イベント・ガラガラくじでは二等が当たる。「二等って良くね?」とは思ってはいけない........誰が何処かの素人彫刻家が彫った微妙に不出来な金ピカの某AUOの像を欲しがるというのだ。
分かって頂けただろうか?
そして今......俺は......異世界で......女の子になっていた......。
それも勇者の妹というポジションで......
「いや、なんでさ?」
誰もが抱くであろうその疑問に答えるべく現状を説明しよう。
まず、俺はその日いつも通り出勤途中だった。そこで布団叩きが脳天に直撃して死んだ。即死だったようだ。どうも横の高層マンションから落ちできたようなのだが......何とも情けない死因だ。布団叩きって.......
しかし、考えてもらいたい・30階地上約110メートルから落下してくる物体の威力を。
布団叩きの重量は大体80グラムそれが大体110メートルの高さから落下して来るとすると
落下時間=1分 落下速度は約時速6.5km......
あれ?全然致命傷になりそうじゃ無い...と思うだろう。違うんだよ...もし、ここが真空だった場合で考えて欲しい
落下時間四秒 落下速度は時速約167km
さらにここで、その布団叩きの重さが80キロの物体として考えて欲しい。落下速度こそ変わらないものの、発生するエネルギーはおよそ1003倍の86298.56Jである。普通に死ねる。
つまり、簡潔に説明すると・出勤中に高層マンションの下を通る→たまたま三十階の住人が筋トレ馬鹿→何故か80キロの布団叩きを所持→落とす→当たる→俺死ぬ。
以上である。
そしてお約束の神様登場→DO☆GE☆ZA→頭を踏む→気分が良い→恍惚→俺引く→ハアハア→放置する→放置プレイハアハア→見下す→視線ハアハア→放置する→ループ。
女性なら萌えた→でも男性→しかもイケメン。どうしろと?
それで一時間ぐらいすると、その残念ドM細マッチョイケメンも元に戻り改めて謝罪された。
内容を要約すると
「こっちのミスで(俺の頭上が真空だったなど)君が死んだ。やったね岡田君チート転生ができるよ。ついでにもっと虐めてくれたらチートのランクを上げてあげよう。」
その後一時間ぐらい虐めてやった。それ以上は俺の精神衛生上無理だった、二度とやらん。
そんな訳で俺の希望通りのチートを頂き転生したまでは良かった。性別が変わったのもまだ良かった。あらかじめ女性になる確率が少なからずあるとは聴いていたから。
魔物がいるのは、行くのがファンタジーな世界だと聴いていたので仕方が無いと思った。チートもあることだし。
だが、住んでいるところが辺境の村だと聴いて「ん?」と思った。
さらに金髪青目の二つ上の兄がいて、さらにイケメン、そして鈍感、正義感強し。ついでに両親はこの辺りではポピュラーな茶髪茶目の普通顔で普通の農民。ただし父は村の自警団所属て剣の腕もあり、母は元冒険者でそこそこに強く魔法が使える。その影響か兄も剣の腕は良く父を抜きつつある。
そこに、燃えるような真っ赤な髪のスレンダーなツンデレ美少女な幼馴染。しかも兄に好意を寄せている。ついでに火魔法が得意。
フラグ?
と思ったいたら当たりだった。
最近魔王が復活した。それと時を同じくして兄の右肩に、明らかに勇者の証的な刻印が出現した。
そして数週間後に村にたまにくる行商人の人から「勇者が出現した」と言うお告げを教会の聖女様が受けたと言うニュースがもたらされた。
その数日後には村長に王都から使者が来た。すなわち「そちらの村に勇者がいるから近い内にお迎えに行く。なお勇者には身体の何処かに刻印が出現しているので、それを目印に捜しておくこと。」と言う内容だった。
これはすぐに村中に広った。ついでに兄の刻印の存在も広まった。何しろ小さな村なのだ。
兄は「人の役に立てるなら頑張って魔王を倒して来る。みんなを笑顔にして見せる!」と意気込んでおり、件のツンデレ幼馴染は
「べ、別にあんたのためじゃ無いんだからね!あんたが倒れたらみんなが困るから、ついでに行ってあげるだけよ!か、感謝しなさい!」と安定のツンデレ。
兄も「おう、助かるぜ。お前が居ると安心だな。」なんて言うもんだから顔を真っ赤にして、後はお察しの流れになる訳で......リア充爆発しろ。
そんなこんなで村はお祭り騒ぎになっている中、私はこれからやってくるであろう数々の面倒事に思わず溜息が出るのであった。
ISの作品の方でやっている後書き説明は今話では無し。
次から入れるかも