MOREMOREJUMP!は、二人のアイドルを目指す少女と、
アイドルを辞めた三人の少女による、
異色のアイドルユニットで、
今現在は、ネットで活動しています!
国民的アイドルだったのに、
突然引退した、遥ちゃん。
バラエティ番組で活躍していて、
半年前に辞めちゃった、愛莉ちゃん。
現役アイドルなのに、
他の子との関係が上手くいかず、
辞めちゃった、雫ちゃん。
私には、遥ちゃん、愛莉ちゃん、雫ちゃんが、
アイドルになれたのに、
どうして、辞めたのか、よくわからない。
だって、私とみのりちゃんは、
アイドルを目指して、たくさん、頑張って、頑張って、
まだ、なれていないのに…
折角、貰った、神様からのチケットを破り捨てるなんて、
私には、到底理解出来なかった。
正直言って、気持ちが落ち着かなくなりそうだけど、
私は皆に悟られないように、笑顔で!スマイル!スマイル!
「…ゆめ!」
「ほぁ!?」
少し機嫌が悪そうな、遥ちゃん。
私を睨みつけるように、何か言いたげな顔。
うん、そうだよね。
みのりちゃんやゆめとは違って、
アイドルの才能がないから…
同じアイドルを目指しているっていう、
スタートラインに立っているだから!
でも、みのりちゃんとゆめとで、
少しだけ差が出ていたと感じていた。
ゆめとみのりちゃんの決定的な違い、
それは、エンターテイナーとしての煌めき。
みのりちゃんがステージ上で、歌って踊る姿を見ていたら、
輝く虹が架かっていた。
その輝く虹の下で、曇り雲を発しているのが、私。
ゆめ、どうしてだろう…同じアイドルを目指している仲間なのに…
「ゆめちゃん。ステップのテンポが、
ちょっと遅れている!」
私も、みのりちゃんみたいに、頑張っているのに…
「ご、ごめんなさいっ!
みなさんに支障が出てしまって…」
「じゃあ、ゆめは、このステージから降りる訳?」
と、愛莉ちゃんが私を睨む。
あぁ、四面楚歌だ。まさに、四面楚歌だ。
「降りる訳ないですっ!」
ニッと、精一杯の笑顔。
折角、神様から貰った、夢のゆめのチケット。
誰が破り捨てるもんか。
しわくちゃにしてても、絶対にチケットを使い果たすんだ。
これが私のアイドル。
泥臭くても、中身は汚くて、
でも、ステージの上では、天使のように喜びへと導く。
これが、私のアイドル。
唇を噛み締めて、ステップのテンポを合わせる。
とん、とん、とーん。
「ゆめちゃん!出来ているよ!いいよ!」
「良くなったんじゃない?」
「この調子でやってみて、ゆめ。
ゆめなら、出来るはずだから」
みんなからの、期待に満ちた瞳。
だからこそ、私は頑張るんだ!