五人目のモアモアジャンプ!   作:アッシュクフォルダー

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第二話 アイドルは一日にしてならず

MOREMOREJUMP!は、二人のアイドルを目指す少女と、

アイドルを辞めた三人の少女による、

異色のアイドルユニットで、

今現在は、ネットで活動しています!

 

国民的アイドルだったのに、

突然引退した、遥ちゃん。

 

バラエティ番組で活躍していて、

半年前に辞めちゃった、愛莉ちゃん。

 

現役アイドルなのに、

他の子との関係が上手くいかず、

辞めちゃった、雫ちゃん。

 

私には、遥ちゃん、愛莉ちゃん、雫ちゃんが、

アイドルになれたのに、

どうして、辞めたのか、よくわからない。

 

だって、私とみのりちゃんは、

アイドルを目指して、たくさん、頑張って、頑張って、

まだ、なれていないのに…

 

折角、貰った、神様からのチケットを破り捨てるなんて、

私には、到底理解出来なかった。

 

正直言って、気持ちが落ち着かなくなりそうだけど、

私は皆に悟られないように、笑顔で!スマイル!スマイル!

 

「…ゆめ!」

 

「ほぁ!?」

 

少し機嫌が悪そうな、遥ちゃん。

私を睨みつけるように、何か言いたげな顔。

 

うん、そうだよね。

みのりちゃんやゆめとは違って、

アイドルの才能がないから…

 

同じアイドルを目指しているっていう、

スタートラインに立っているだから!

 

でも、みのりちゃんとゆめとで、

少しだけ差が出ていたと感じていた。

 

ゆめとみのりちゃんの決定的な違い、

それは、エンターテイナーとしての煌めき。

 

みのりちゃんがステージ上で、歌って踊る姿を見ていたら、

輝く虹が架かっていた。

 

その輝く虹の下で、曇り雲を発しているのが、私。

ゆめ、どうしてだろう…同じアイドルを目指している仲間なのに…

 

「ゆめちゃん。ステップのテンポが、

ちょっと遅れている!」

 

私も、みのりちゃんみたいに、頑張っているのに…

 

「ご、ごめんなさいっ!

みなさんに支障が出てしまって…」

 

「じゃあ、ゆめは、このステージから降りる訳?」

 

と、愛莉ちゃんが私を睨む。

 

あぁ、四面楚歌だ。まさに、四面楚歌だ。

 

「降りる訳ないですっ!」

 

ニッと、精一杯の笑顔。

 

折角、神様から貰った、夢のゆめのチケット。

誰が破り捨てるもんか。

 

しわくちゃにしてても、絶対にチケットを使い果たすんだ。

 

これが私のアイドル。

泥臭くても、中身は汚くて、

でも、ステージの上では、天使のように喜びへと導く。

 

これが、私のアイドル。

唇を噛み締めて、ステップのテンポを合わせる。

 

とん、とん、とーん。

 

「ゆめちゃん!出来ているよ!いいよ!」

 

「良くなったんじゃない?」

 

「この調子でやってみて、ゆめ。

ゆめなら、出来るはずだから」

 

みんなからの、期待に満ちた瞳。

 

だからこそ、私は頑張るんだ!

 

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