宮益坂女子学園 屋上 放課後にて。
5人で撮影をしていた。
「みんな、今日は見てくれて、ありがとう!
次が最後のコーナーだよ!」
「次は…モモジャン、コメント返しコーナーよ!」
「みんなのコメントに出来る限り、答えたい!
でも、配信中には、答えられなかった、
コメントもいっぱいあると思うの!」
「だから、前の動画を見返して、
気になったコメントを観てみる!
っていう、コーナーだよ!」
「それじゃあ、早速、どのコメントにしようかな…?」
「もう一回、遥ちゃんのライブが観たいなー」
「それは、みのりの願望でしょう?
それに、配信する側でしょう!」
と、愛莉が言いだす。
「そうだけど~!」
「ゆめも、観たかったなー」
「ゆめも、便乗しないの!」
「はいっ!」
「ファンを大切にしている様だし、
ある意味、良いかもしれないわ。
それじゃあ、次の配信もお楽しみに!」
と、動画の配信が終わった。
「今日の配信も、無事に終わったね」
「えぇ、楽しかったわ!」
「それにしても、遥ちゃんのソロライブ。
ゆめちゃんとみのりちゃんが、とっても、応援していたわ!」
「そうだね。動画を配信するたびに、コメントも多くなってきたと思う」
「何か、少し照れちゃうね…」
「だって、本当にすごかったよ!
あの時の遥ちゃん!すっごく…その…いい香りがした!」
「ゆめは、遥ちゃんのソロライブを見て、癒されたよー!」
「何で、こういう時に限って、ファン目線なのよ…まぁ、いいわ」
「みのりもゆめも、早くここまで来てね?」
「はいっ!遥ちゃん!」
と、みのりとゆめが敬礼した。
ゆめとみのりは、同じ事を思っていた。
(もし、ソロステージになった時、ちゃんと、歌って踊れるかな…?)
と、少し疑問を抱いていた。
翌日。
みのりは少し落ち込んでいた。
「はぁ…」
「どうかしたの?みのりちゃん?」
「あっ、ゆめちゃん!
それに、一歌ちゃんにこはねちゃん!」
「あっ、ごめんね!ついつい、ぼんやりしちゃった…」
「本当に大丈夫?」
「だ、大丈夫だから!」
「何かあると思う」
「こはね?」
「う、うん…実は最近、アイドルをしている仲間に。
追いついていないなって、思っちゃって…」
「そうなの…?」
「みんなは、一人でステージに立ったことがあって、
ファンが沢山いて、大切にしているけど、
わたしは全然だなって…」
「ゆめも、ゆめ自身もだよ…」
「ゆめちゃんもだけど、
前よりも話せるようになったし、
練習で、いっぱい踊れるようになったけど、
ステージ上では、みんなに支えてもらってばかりで…」
「ゆめも、そう思う!」
「歌もダンスもまだまだだから、
皆に早く追いつきたいなって思ったんだ」
「みのりちゃん…ゆめちゃん…わかるかも。
私もチームの中では、歌や音楽の経験が無かったから。
みんなの足を引っ張っているかもしれないから、
だから、練習しているよ」
「そうだったんだ…」
「私も、みのりとゆめの気持ち、わかるな。
最近、初めて、ライブをしたんだけど、
全然、思ったより盛り上げられなくて、
まだまだって、思っちゃったよ…
だから、上手くなりたいって気持ち。
本当にわかるよ」
「こはねちゃん…」
「一歌ちゃん…」
「悩んでいるのって、わたしとゆめちゃんだけじゃないんだね」
「そうだね。意外と同じことを考えているかもしれないね」
「だから、どうすればいいのか、一緒に考えてみようよ」
「うんっ!ありがとう!」
「あっ、こはねちゃんと一歌ちゃんは、
普段、どんな練習をしているの?」
「私は少し前まで、ライブハウスとか、
路上で、一人で歌ったり、杏ちゃんと一緒に歌っていたよ」
「えっ!?一人でもやっていたの?す、すごい!」
「最初は凄く緊張したけど、でも、一番経験が少ないから、
練習を重ねて、頑張れたんだ。
一日も早くみんなと同じステージに立ちたいから、
がむしゃらに練習をしていたんだ」
「そうだったんだ…一歌ちゃんは?」
「私は咲希と一緒にやったり、一人でやったことがあるよ?
最初は、必死で喰らいついて、練習していて、
早く上手くなりたい気持ちがあったな…
人前で歌うにも、それでしか、得られない事があったから、
すごく大事だと思ったよ」
「そうなんだ…二人共、すごいなー…」
「みのりちゃん!ゆめと一緒にやってみようよ!」
「そうだけど…どこでやったら良いんだろう…?」
と、ゆめとみのりは、考え込むのだった。