五人目のモアモアジャンプ!   作:アッシュクフォルダー

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第五話 アイドル達のショッピング

今日は、モアモアジャンプの皆でショッピング!

だけど…

 

「また、迷子だ…!」

 

わたし、海原ゆめは、すごーく広いショッピングモールで、

一人迷子に、またなっていた…

 

せっかく、5人でショッピングして、

お茶して、服を選んだり…とか、ウッキウキで、

もう昨日から、ずっと頭の中で、予行練習するくらい、

楽しみにしていたのに、迷子なんて…

 

ゆめのバカ…バカバカ!

 

「はぁ…他の子たちは、どうしているのかな…?」

 

ショーウィンドウに飾られている服を見る、

ぼや~と見る、ゆめ。

 

黄色いワンピース、茶色のトレンチコート。

白いパンプス。昔のゆめだったら、買えなかった物。

 

今のゆめだったら、買える物。

ゆめは、唯一無二のアイドルになれたけれども、

まだまだ、ユニットの中でも、未熟だと自覚しているの。

 

未熟だけど、必死に頑張っている。

でも、でも…頑張っているだけじゃ、何もなれない。

 

何者にもなれない。

 

アイドルというレッテルを貼られている、海原ゆめ。

 

ショーウィンドウに飾られた、海原ゆめは、

輝いているだろうか?

 

ステージの上で舞う、海原ゆめは、皆には、

輝いているだろうか?

 

なんて…

 

「早く、ゆめを見つけてよ…迷子に、

またなっちゃっているから…」

 

忘れ去られているとか。そんな、マイナスな表現が横切った。

ダメ、ダメ、ダメ、ダメ…!

 

「あー!」

 

聞きなれた声が後ろから聞こえた。

振り向くと、そこには、モアモアジャンプの皆がいた。

 

「もう、ゆめちゃん、探したんだよ!」

 

「えっ、あっ!」

 

びっくりしちゃって、声が上がってしまった。

思わず髪の毛を整えて、深呼吸。

 

「ご、ごめんなさいっ!迷子に、なっちゃって…」

 

「本当だよ。超・方向音痴の雫ですら、迷子になっていないのに」

 

愛莉ちゃんの、こつんと、と、グーで、

頭をポカンされる。イタタ。

 

「まぁ、ゆめちゃんが、見つかったから、

よしとしよう。ね?」

 

と、ひとまず、この場を収めようとする、遥ちゃん。

 

「さて!ゆめちゃんも、見つけたし、

第二ラウンド!行きますか!」

 

「第二ラウンド?」

 

「第二ラウンド!」

 

みのりちゃんは、天高くピースをする。

 

「第二ラウンドって、具体的に何をするのよ?」

 

「それは…ウィンドウショッピングでーす!」

 

みのりちゃんは、ゆめの手を急に掴んできて…

 

「さ~レッツゴー!ゆめちゃんを、目一杯、

可愛くするぞ~!」

 

五人仲良く、手を掴んで、ショッピングモールへと、

駆け出した。

 

きっと、周りは、ゆめたちが、アイドルだということを、

知らない。ただ、普通の女の子たちだと思っている。

 

そんな、五人の普通の女の子のショッピング。

普通に見えるショッピング。

 

仮面の裏側には、アイドルという、みんなが、

夢見る姿を持っている、可憐で儚い女の子。

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