五人目のモアモアジャンプ!   作:アッシュクフォルダー

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第六話 うさぎのぬいぐるみ

花里みのりは、

海原ゆめの描いたイラストを、見ていた。

 

「うわぁ!ゆめちゃん!イラスト上手だね!」

 

「うん、好きなんだ、イラストを描くの」

 

「すごい…わたしには無い能力があるなんて…」

 

「みのりちゃんにもあるよ」

 

「えっ?」

 

「だって、みのりちゃんは、振り付けの完コピが出来るから、

ゆめには、マネが出来ないよ」

 

「そ、そんなことないよ!わたしなんか、全然…」

 

「でも、みのりちゃん、なれると思う、

ゆめと一緒にアイドルに」

 

「だね!」

 

「あっ、みのりちゃん」

 

「どうしたの?ゆめちゃん?」

 

「今度、ぬいぐるみのフェアがあって、

一人一点で。それも、ランダムなの…」

 

「ゆめちゃんが、好きな、うさぎのぬいぐるみの?

それって、デパートでやるやつだよね?

わたしで、よければ、付き合うよ!」

 

「本当?ありがとう!みのりちゃん!」

 

ゆめちゃんは嬉しそうに、口元を緩ませた。

人当たりの良い笑顔じゃなくて、

人懐っこい、ゆめちゃんの笑顔は、

わたしの癒しであり、お気に入りだった。

 

待ち合わせの場所と時間は、決まったものの、

その日が待ち遠しく、て、わたしは、ずっとドキドキした。

 

思わず興奮して眠れない夜だった。

 

 

それから、当日。

 

「みのりちゃん!どうしたの!?」

 

「ごめんね、ゆめちゃん、今日が待ち遠しくて、眠れなくて…

あっ、ぬいぐるみのフェアにいかないと!」

 

「そうだね!じゃあ、レッツゴー!」

 

「ゆめちゃんは、うさぎのぬいぐるみが好きなんだよね?」

 

「あの、ぬいぐるみは、一つ一つデザインが異なるから、

どれがいいか、悩んじゃうけどね…」

 

「ゆめちゃんの言っていた、ランダムは?」

 

「えへへ、レジで購入できるよ?

だから、一緒に並んでくれる?」

 

「うん!そのために、わたしがいるから!」

 

「…」

 

「どうしたの?ゆめちゃん?」

 

「ううん、何でもない、みのりちゃん、

今日はありがとう」

 

ゆめちゃんは、言葉を詰まらせながらも、

わたしが、ゆめちゃんの名前を呼ぶと、

いつもの笑顔を見せてくれた。

 

レジに向かう、ゆめちゃんを追った。

 

「よかったね、これ、シークレットだよね?」

 

「うん!みのりちゃん!ありがとう!」

 

うさぎのキーホルダーまで、手に入れた、

ゆめちゃんは、興奮した表情で、

喜びを浮かべている。

 

その顔を見た、わたしまで、嬉しくなった。

 

楽しい時間が過ぎるのは、あっという間だった。

わたしは、この時間が続けばいいと思っていた。

 

「みのりちゃん」

 

ゆめちゃんは、わたしの手を握って、

紙袋を渡した。

 

「これは…?」

 

「新作の、うさぎのキーホルダーだよ、

後、これは、ストラップ。

みのりちゃんに、渡したくて」

 

「えっ、でも…」

 

「ゆめも、みのりちゃんの笑顔、大好きだから!」

 

「うぅ…ありがとう!ゆめちゃーん!」

 

と、みのりはゆめを抱きしめるのだった。

 

「また、一緒にデートに行ってくれる?」

 

「うん!え、デ、デート!?」

 

「うん、デート」

 

「アイドルとデートなんて、聞いていないよー!?」

 

ゆめちゃんは、可愛くて、キレイで、

ちょっとだけ、小悪魔。

 

きっと、わたしはかなわないや。

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