夏、ぼっちな私は奇妙なものに出会った   作:伊笹身

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少し修正が必要になった
令和6年(平成36年)


めちゃくちゃ久々だけど、やっぱり修正
令和8年(平成38年)



一話 (人間に関しては)孤独のウォッチ使いひとり

 

 

「かーくれんぼすーるひーとこーのゆーびとまれ!」

 

 

 

 

 

誰かが人を集めてる。

 

周りはみんな行くけれど、

 

 

 

 

わたしなんかがあの指にとまって良いのかな

 

 

 

 

そう悩んでいるうちに乗り遅れて、気付いたらひとりぼっちの子。

 

小学生の時も遠足の時に先生とお弁当のおかずを交換していたひとりぼっちな子

 

小さいころからひとりぼっちなわたし

 

 

 

 

だから、友だちが欲しかった

 

 

 

たくさんの、たくさんの友だち

 

 

 

ひとりぼっちじゃない日常

 

 

 

 

心のどこか、そんな願望はいつまでも残っていた。それと同時に、いまの状況を当たり前にも感じてきてしまっていた。

 

 

 

 

 

でも

 

 

 

 

 

 

 

あの日、

 

 

 

 

空は暑くて、まぶしくて

 

 

 

知らない場所、わたしはひとりぼっち

 

 

 

さみしくて、つらくて

 

 

 

 

どうしようもなくて、誰もいなくて、途方に暮れていた

 

 

 

 

でも、

 

 

 

 

 

 

 

何かを感じた

 

 

 

 

つられるがまま、林の中を抜けていった

 

 

 

 

私は“それ”の前に立っていた

 

 

 

 

見たとき、私は“それ”が何なのか理解できなかった

 

あまりにも場違いに見えたけど、かえって馴染んでいるようにも感じた

 

 

 

 

不気味だった

 

 

 

引き返そうとも思った

 

 

でも、それでも

 

 

私は“それ”に釘付けになっていた

 

 

 

私の名前は後藤ひとり

 

友達はいないし、これといって個性があるわけではない

 

 

 

だけど

 

 

 

「………これは…………ガシャガシャ?」

 

小学生のあの時の夏、

 

 

 

ぼっちの私は奇妙なものに出会った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま」

 

中学校に入学しても、人付き合いは特に変わらなかった。

部活に入っていないので家に即帰宅。スマホは持っているけど、届くのは親のメッセージがクーポンのお知らせだけ。

 

 

でも、人付き合い以外には、変わったところがある

 

「最近大辞典も重くなってきてきましたな。ひとりどの」

 

「ともだち100人できるかな、なーんて……」

 

 

あの日から、私には友達がたくさん出来ました。妖怪だけど。

 

 

 

 

 

私はあの夏の日に、出会ったものがある

 

ひとつの時計と、ひとりのともだち

 

 

妖怪が見える時計、妖怪ウォッチで出会った妖怪たちによって

どうしてか分からないけれど、妖怪と話す時は人相手とは違ってあまり緊張しなかった。

普通に話せるようになったのぇ当然、念願の友達はできた。できたんだけど…

 

「やっぱ少しでも人間の友達が欲しい……」

 

そう、わたしに人間の友達はいない。

妖怪と友達になるのは人間より難しいんじゃないのか、と思う人もいるかもしれない。

でも妖怪は想像以上に身近な存在だった。

日常の中の些細な出来事は、大体が妖怪の仕業。

妖怪レーダーで見つけた妖怪と話をするうちに、仲良くなって、私は友だちになった。

妖怪は、友だちの印として、“妖怪メダル”を渡してくれる。その数はそろそろ100に届きそうだ。

 

だがしかし、人間の友だちは未だにゼロである。

 

 

妖怪の友だちはいるのに!

 

 

私は学校で人に話しかける勇気が無いし、コンビニに入るの前に少し気合い入れてなければ入れない。いわゆる典型的はド陰キャである。中学生になっても、基本的に人と話す時は緊張してしまう。

 

「まあまあ、人の友だちはできなくても拙者がいるでござる。部屋に戻ったらまた一緒にババ抜きでもいかがでござるか?」

 

隣にいる妖怪はカイム。忍者のような見た目で、取り憑いた相手の存在感を名前通り皆無にすることができる。でも、その能力は自らに常に適用されてしまうせいで、長い間誰にも気付いて貰えなかったらしい。けれど私にはどうしてか見ることができた。

私が見つけて以来、友だちとしていつも着いてきてくれている。

妖怪メダルを保管する妖怪大辞典の管理や相談にも乗ってくれるし、基本日常では常に一緒にいる。

カイム以外にも、仲の良い友だちは他にもいるけど、いずれにせよみんな妖怪だ。

彼らが悪いわけでは無いが、やっぱり人間の友だちが一人ぐらい欲しい。

たまーに思うこのままでいいんだろうかと

 

「これ見てる?」

 

「ううん」

 

たまたまリビングのテレビでは、音楽番組で人気バンドのインタビューが流れていた。でも、特段気にするほどのことでは無かった。音楽に特段興味がある訳ではなかった。この言葉を聞くまでは。

 

『学生の頃は教室の隅っこで本読んでるフリしてる奴でした。友達いなくて……』

 

『それが今では若者に絶大な人気を誇るバンドになったと』

 

『まぁ、バンドは陰キャでも輝けるんで』

 

バンドは陰キャでも輝けるんで

 

バンドは陰キャでも輝けるんで

 

バンドは陰キャでも輝ける⁉︎

 

 

「ん?どうした⁉︎」

 

「お父さん……ギター貸して!」

 

「え⁉︎…いいよ⁉︎」

 

「ありがとう‼︎」

 

「ひ、ひとり殿⁉︎」

 

私の心の何かに火がついた。

 

 

 

 

 

 

 

「わ〜〜!わはぁ………!」

 

「ぺろーん。ひとりさんおかえりなさい」

 

自分の部屋で早速ギターを持ってみた。

人生初めてのギター。イカしてる。

私、なんだかカッコいい。

この日、私は決心した。

絶対にギター上手くなる!そして学校でバンド組んで………文化祭とかでみんなからちやほやされるんだ〜〜‼︎

あれ?E?A?G?何で突然英語?

コードって何?えーとここをこうして………

 

 

「ひとりさんどうしたんでしょうか。あ、カイムさんいたんですか」

 

「最初からいたでござる…にしても、ひとりどのがあんなに夢中になっているのは初めて見たでござるな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、時が過ぎ

 

 

一年

 

 

二年

 

 

三年が経った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「おおー!」」」」」

 

「すごく上達したでござるな」

 

「イェーイ!やっぱり盛り上がるね!ひとりのギター!」

 

「今宵も杯が進む、もちろんスポーツドリンクだがな!」

 

「またコラボして欲しいズラ〜」

 

「オマエのその音…やっぱオレの魂を震わせる!最高だぜ!」

 

「ぺろーん。皆さん夜更かしには気をつけてくださいね」

 

ちやほや…されてるんだけど…

 

「学校で…ちや……ほや……?」

 






後藤ひとり
小学5年生の時、色々あってさくらニュータウンへ行き、御神木のガシャガシャから妖怪ウォッチを手に入れる。カイムに出会い、それから順調に友だち妖怪を増やしていくが、人の友達は未だに無し。本編より少し明るくなったが、人の友達がいないのでそろそろヤバいのではと思っている。高一時点で3までの妖怪のうち三分の一ぐらいは友だちになっている。中学三年間の間に結構増えたが、一体何があったのかは次話にて。

カイム
ぼっちちゃんの最初の友だち妖怪。取り憑かれると存在感が皆無になる。だが能力のせいで誰にも気付いて貰えないためいつも寂しく思っていた。だが、妖怪ウォッチを手に入れたぼっちちゃんによって発見され、そのまま友だちになる。ひとり以外からは見失われやすく、若干気にしている。一人遊びがめっちゃ上手い。

うんがい鏡
移動に便利すぎる妖怪。ケータ達と同じように部屋にいる。今回はほんの少しだけ登場。ヨロズマートのトイレの中によくいる。

ギターを聴いていた妖怪たち
毎回このメンツではなく、うんがい鏡とカイム以外は毎度色々なともだち妖怪ひとりのギター練習を聴きにくる。今回は家ーイ、酒呑童子、コマじろう、爆音ならしである

作者は書いてる途中でぼっちちゃんの初期友だち妖怪をネクラマ天狗にした方が良いのでは?と暫く悩んだ。
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