『無くしたノートを語りたい』
の回は飛ばさせて頂きたいです。
なぜって?
変えるとなると原型無さすぎるしこの世界線だとあんま書く必要性無いし原型留めようとすると変わらなすぎるからっ…!
「はぁ〜……………」
命拾いをしましたわ………。あぁ、私が密かに書き溜めてきた『会長×かぐや様:真実の愛編』。
落としたときはもう死ぬしかないと思っていましたが、まさか石上会計が拾ってくださっていたとは……!見直しましたわ。結果編集になってくれたのはなんだかんだで収穫ですわね。
「……そういえばミサキが絵を担当していることを言って大丈夫だったんでしょうか…………?」
ミサキなら多分、『あーいいよいいよ、別に減るもんじゃないし。』とか言って許してくれるでしょうけれど……
……………仮にも想定外の情報漏洩でしたし、次会ったときに謝っておくとしましょう。
「…おや、あれは……………」
廊下の曲がり角の向こう側から生えているのは…なんでしょうか。真っ黒な……昆布?
いえ、見慣れた艶のある黒髪……
…っは、まさかかぐや様ッ…!?!?
お助けしなくてはっ!!!
「かぐや様っ…!!…………………………。」
…………あぁ。はい。いや分かっておりましたが?
「翼から聞いたぞー。…またかぁ?」
「ええ、また、ですわ。あとミサキ、私のマンガの絵を貴方が描いていた事を…その…石上会計にバレてしまったのですが…!」
「あー……、いいよいいよ。別に減るもんじゃないし。」
想像と同じ様な事を言いますわね、本当に…
………こういう時は物をせびらないのですのよね。
ミサキなりに気を遣っているのでしょうか。
「ほんでエリカ起きた?」
「まだですわね。そろそろだとは思うのですが……」
廊下での状況を見るに私が発見したのはかぐや様達が通ったすぐ後でしたから、無理もないですわ。起きたらちゃんとフォローをしましょう。まぁいつも通りに……
「お、気が付いた?」
「………………………ここ……」
「…保健室ですわ。先生は軽い貧血と…」
「………違うでしょ?」
「………………え?」
まっ、まさか…………!ついに気付いて…!!
「今回で何度目?自分の体だもの。一番分かってるつもりよ。………ねぇ、かれん。私、本当は─────」
っすぅぅぅ……!!
「かぐや様の前で緊張のあまりぶっ倒れてるんじゃ…?」
「そっ!そんな事はないとも言い切れないといいますかですね、その……っ……!」
バレたぁぁぁ…!!バレてしまいましたわぁぁ…!!
「散々そうじゃないかって思ってたの!!どうして言ってくれなかったの!?かぐや様の前でとんだ粗相を…!もう…!腹を、切るしか………!!!」
「だから言いませんでしたのにぃ!!!」
「まぁとりあえず落ち着こうや。ほら、味噌煎餅。」
「あ、うん。」パキッ
「貴方常に持ち歩いてますの…!?」
「おん。美味い。」パリッ
「キットカ◯トみたいに食べないでくださる!?」
まずい、ミサキがボケモードに入ってますわ…!!
私だけでなんとかしなければ…!
「焦りは人を愚かにしますわ、エリカ。ひとまず深呼吸しましょう、深呼吸!ふかーく、息を吸って…!」
「ふぅ〜〜………………」
「っ…!そうそう、まずは落ち着いてぇ……」
「メス!」
「腹を切る覚悟を決めないでくださいまし。あと保健室でもメスは無いと思います。」
「そんなこと言ったら保健室で煎餅食うのおかしくね?」
「そうですわよ?急に落ち着かないでくださる?」
収集がつきませんわ…!!あとミサキ!暇だからって保健室の訪問記録板を覗き見るのはやめなさいな!
とにかく話を進めなければ。
「そっ、それはともかく、現状を把握出来たのですからあとは特訓あるのみですわ!」
「特訓…?」
「ええ!人と話す時に緊張してしまうのは、自分が相手にどう思われているか気になるからだそうです。…かぐや様とちゃんとお話出来るように……特訓しましょうね!」
「……うん…………確かに、どう見られたいか気にしすぎたかも……………。そう、そうよ!しゃべる雑草って目標が高かったのよ!私は虫!」
「人であって!?!?」
うーん……素直ではあるんですのよね、この子…
ただちょっと頭がアレなだけで……
「…まずは、きちんと目を見てご挨拶する事から頑張りましょう?ほら、私達もついていってあげますから!」
「……でも……………」
「でもじゃありません!かぐや様の美しきルビーの様な瞳に私なんかが映っていいのか、でしょう?」
「なんで分かったの……?えっこわ………」
「慣れですわよ!!……その考え自体がまさに"気にしすぎ"ですわ!挨拶一つで考えすぎです。もっとフラットに考えてくださいまし?」
「そーだぞー。エリカ可愛いんだからー。」
「……そっ、そぉー、そうかなぁー?」
「Yeahー。エリカ可愛いー。でしょかれん。」キラッ☆
イラッ………。わざとらしいヘッタクソなウィンク………癪に障りますわね。
けれど確かにナイスなアシストですわ、ミサキ!
「ええ!エリカは可愛いです!勿論!」
「…………いやぁ…でもぉ……………」
「ほらっ、つべこべ言わずにっ!面と向かってかぐや様と語りたいのも本心でしょう!?」
「それはそうだけどぉ…!まだ心の準備が…
あっちょっ……ぐっ…かれん力つよっ…!!
分かった!分かったわよぉ!分かったからっ……ちょ、ミサキおんぶしようとするのやめなさっ…やめっ…やめ、やめろぉ!!」
「うぅ……やっと降ろされた…もうお嫁に行けない…」
「えー…?割と丁重に運んだんだがなぁ……」
「何が丁重よ!………そっ、そりゃああんまり痛くはなかったけど結局したのが俵抱きって…!うら若き乙女を俵抱きって…!!」
「まぁまぁエリカ、スカートの中身は見えていませんでしたし、そう気にすることでもないでしょう?それに嫁へ行きたいならミサキが貰ってくれますわよ。」
「………なるほど、確かにアリかも…………」
「え?俺嫌なん」
「ほらっ!会長とかぐや様ですわぁー!!」
「俺嫌なんだけ」「ごきげんようっ!!」「聞けや。」
こちら側としては、幼馴染で家族同然の相手と結婚する事がなんとなく嫌、という理由以外にミサキを断る理由は無いのですのよねぇ………。わたくしやエリカの両親からの信頼も得てますし家柄的にも…………
……いや、言いはしたもののやっぱりなんとなく気持ちが悪いですわね。ミサキはミサキですわ。
エリカもそうなんでしょう。まぁミサキの反応が面白いのでたまには話題に引き出しますが……
それはともかく生徒会のお二人が目の前にッ!!
アイコンタクトでミサキに頼みまして…と。
「…………あら、ごきげんよう。」
「こんにちはかぐや様。ほんでもってよう御行。」
「…?おぉ、ミサキか。割と久しぶりだな。
………………何か用か?」
「いやぁ〜、それが交流会の件なんだがさぁ?」
この隙にエリカへ最後の一押しを…!!
「……ごっ…ご……………うっ、う"ぅ"………………」
「もう!人見知りしてお母様の後ろに隠れる子供ですか!取って食われる訳じゃないんですよ?会長はかぐや様しか食わないんですから!」
「ナチュラルに妄想挟んでくるのどうにかならない…?」
「きっと本日だって放課後静まり返った生徒会室前の廊下で……」
「だから妄想をさぁ〜……!!」
「せっかくここまで来てまた逃げるんですの?いい加減根性を見せなさいな………」
「火力が高い…!やっぱり妄想してていいよ…?」
「ほら、今だってミサキが時間を稼いでくれていますのよ?良いから早く行きなさいなじれったい…」
「なんかかれん今日ちょっと辛辣じゃない?
あっちょ、ひぇ…押さないでぇ……」
「…………!…」
む、ミサキが今こちらを一瞥しましたわね。
ええ、もう大丈夫ですわ。切り上げてくださいまし。
「……………じゃあ、とりあえずは2年前の回をベースに備品かき集めとくわ。他なんかやることある?」
「……いや無いな。それで頼む、手間かけさせて済まないな、ミサキ。」
「いいってことよ、お前に比べれば全然仕事の量少ないしな。んじゃまたー………そうだな、明後日の昼休みあたりに報告するわ。…四宮さん、白銀引き止めて申し訳なかった。」
「いえいえ、仕事熱心なようで何よりです、ミサキさん。お疲れ様で……………おや、あなたがた…どうなされましたか?」
ほあ……!!………おっお二方のオーラが眩しくてっこれ以上近付くと消滅しそうですわっ………!!!!
さぁとうとう認知されてしまいましたよ、エリカ!やってしまいなさい!一歩踏み出すのです!
「……ぇえぇ、ぇっと、そ、そ、の。ぃぇ……」
…っ……………………!!!!
「っ………っ……!っご、ごごっご、ごきげん、よう、で、ございますっ!?」
「?ええ、ごきげんよう。」
「ッヒュ」
っ!やりやがったッ!!やりやがりましたわッ!!!
つっかえつっかえなのが気になりますが今までと比べればとても大きすぎる進歩ですっ!おめでとうございます、エリカ!
◇
「…………………」
「………ふう、行ったな。……エリカ!凄いぞエリカ!ちゃんとやり遂げれたなエリカ!偉いぞエリカ!」
「いやはや…致し方のない荒療治だったとは言えやはり肝が冷えますわね、色々と……。頑張りましたわね、エリカ。」
「……………」
「…どうか、しましたか、エリ……………カ?」
「………エリカ?」
俯いていたエリカが、顔を上げたと思えば私達の首に腕を回し抱きついてきましたが…………ど、どうしたんでしょう。よ…良かれと思って背中を押したのは失敗だったのでしょうか……っ!?
私の気のせいでなければ、今、目に涙を──────
「ふ"たり"ともぉ"………!!」
「……はい。」
「…………」
「っ…わた"しぃ"、はな"せ"たよ"ぉ"…!!」
「……ッ……!」
「…あぁ、そうだな。…おめでとう。」
………エリカ。
…エリカ、貴女…………立派になって………
「……うぅ"、うぅ"う"…!」
「は、え?ちょ、かれんさん?」
「よ"が"っ"た"で"す"わ"ね"ぇ"ぇ"ぇ"………!!!」
「あーマジぃ!?」
マ"ジ"と"は"な"ん"な"ん"で"す"か"ぁ"ぁ"ぁ"!!
こ"ん"な"の"…!
こ"ん"な"の"感"無"量"で"す"わ"ぁ"ぁ"…!!
「え、いやちょ…かっ、かれんさん?今ここ一応中庭だから!周りの人達めっちゃ見てるから!部室行こ、部室!!なっ?……うぉ鼻水付いてる!俺の制服に鼻水付いてるから!ちょっエリカもやめ…泣き…いや泣いてもいいけど!泣いても良いけどマジ一旦部室行こ!お…ぉ〜、よ…よしよーし、だ、大丈夫だからなぁー……」
「っ……ひぐ……う"ん"……………」
「わ"か"り"ま"し"た"わ"」
今まで私たちの影に隠れてばかりだったエリカが、あのエリカがかぐや様の前で、一人で挨拶できるだなんて…!
……エリカも、成長するのですね。
………そう、日々…変わっていってしまう。
「ほら、ティッシュ二箱目。………そろそろ落ち着いてきたか?二人とも。」
「……うん。お陰様で。」
「え"え"。…………っええ。……制服を汚してしまって申し訳ありませんわ、ミサキ………」
「いやまぁ…………………うん……いいよ。」
「改めて、おめでとうございます。エリカ。」
「…うんっ、ありがとう、かれん。ミサキ。」
「え?……あぁ、うん。……ポンデリング食べるか?」
「た"べ"り"ゅ"う"……!」
「…な…泣くなって………反応に困るから……」
「あ"た"ま"な"で"て"ぇ"……!!」
「え…えぇ…??い、良いけど。…よしよー…し…」
「う"わ"あ"あ"ん"ミ"サ"キ"が"や"さ"し"い"よ"お"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"……!!!!」
「どうしろってんだよぉ………!」
「……………ふふふ。」
「かれんさん笑ってないで助けてくれませんかね!?」
「ふふ……はぁーい、分かりましたわ!エリカ〜?」
「か"れ"ん"も"な"で"て"え"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"!!!」
「良いですわよ〜!よぉ〜しよしよしよし!」
「犬と同じ扱いで良いのか…?」
「っぐ…んぐ……ぐすっ……………えへへ……」
「あっこれで良いんだお前」
「うん!」
「…………そか。」
「あれー!三人とも何話してるんですかー?」
「げ。」
「あら藤原さん、ごきげんようですわ!」
「ミサキくん『げ』とはなんですか『げ』とは!?まぁ良いです!私の愚痴に付き合ってもらいます!」
「詳しく聞こうか」
「うわすごい変わり身……そういうのモテませんよー…?」
「大丈夫、もうモデてる。」
「………二人ともぉー!ミサキくんが!ミサキくんがぁ!」
「あ…あはは…」
「よしよし、ですわ。…それより、先ほど何を話そうとしてたのです?」
「そうだった!聞いてくださいよ〜、会長とかぐやさん私が淹れたコーヒー飲んでくれないんですよ!?」
「…白銀がコーヒーを?妙だな………」
「まぁ…でもきっと理由があるのでしょうし……」
「コピ・ルアクだって言ったら飲んでくれなくなっちゃって!」
「「「!?!?!?!?」」」
「ウ……か…かぐや様に…ウ、ウン………を…笑顔で…」
「へ?」
「こここ…こ…高級コーヒーではありますが…」
「え?」
「
「なんでぇ!?凄い罵倒されるー!?!?」
「…わたしは…藤原さんの様には…なれない…」
「エリカ!?しっかりなさい!エリカ!?」
「衛生兵!衛生兵ー!」
「えええー!?!?!?」
やったねエリカちゃん!友達がふえたよ!
君は(四条)マキさんのどの顔が好き?
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幸せそうな顔
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目に涙を浮かべてうるうるしてる顔
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ギャン泣き
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照れ顔
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恥ずかしそうな顔
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放心中のあへぇ顔