とあるオタク女の外伝。   作:SUN'S

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第2話

○月*日

 

私の流派は灘心陽流と灘神影流、お姉さんは灘・真・神影流という基礎は灘だけど。ほとんど他流の幽玄真影流を組み合わせた最強の格闘技。

 

そういう流派もあるのかと驚きつつ、お姉さんに幽玄真影流の技の一つ朦朧拳を見せてもらえた。お姉さんに「何やってるのか全然分かりません」と聞けば丁寧に説明してくれた。

 

まず朦朧拳は目の錯覚を利用する技。

 

左右に分身したように見えたのはステップと身振りの速さによるもので、私がやっても大雑把なウィービングだから危ない。

 

私には無理だと言わないのはお姉さんの優しさだっていうのは分かるけど。やってもいないのに出来ないって言われるのは悲しい。

 

とりあえず、私は灘神影流と灘心陽流を極めることを目標にしよう。そして、あわよくばお姉さんに幽玄真影流も教えてもらえるようになる。

 

そのためにも殺法(パンチやキック)を覚える。

 

○月㏄日

 

お姉さんが気分転換も兼ねてボクシングを教えてあげると言うので習うことにした。ただ、私の知っているボクシングとはかけ離れていたけど。

 

私は音速を越えるパンチなんて出せないんですが?と思ったりしながらスウェイやウィービングのやり方を教えてもらう。

 

ところでマッハ・パンチってなんですか?

 

そんなことをお姉さんに聞いたらアメリカの偉大なボクサーの決め技の一つだと教えてくれた。ホントに今さらだけど、お姉さんって何者なんだろ、ネットで調べても出てこないこと知るし。

 

実は翼さんみたいに裏の顔があったりなんて連続であるわけないか。むしろ、ちょっと格闘技に詳しいご近所の親しいお姉さん的な人だ。

 

そうお姉さんに言ったらクスクスと笑いながら頭を撫でてきた。そういうのは嬉しいですけど、ちょっといきなりされるのは恥ずかしいです。

 

○月£日

 

翼さんと口論になった。

 

私はみんなを助けられるようになりたい。そのためにお姉さんと頑張っているのに、翼さんから防人としての覚悟が足りないと言われた。

 

確かに行き当たりでノイズを倒す仕事をするようになりましたけど。私の人を助けたいって気持ちは嘘じゃないです。

 

そんなことを話しながら秘密基地の通路で別れ、私は今日のメディカルチェックを受けるために櫻井了子さんのいる研究室に向かう。

 

最近は鍛えているおかげで検査も安定しているし、ごはんをたくさん食べて太りにくくなってきているような気がしなくもない。

 

ただ、みんなの視線が可笑しかったりする。

 

こう羨ましいとか妬ましいとか呟く子もいるけど、とくにケンカになったりはしていない。まあ、ちょっぴり腹筋が出来てから触りたいって来る子が増えて未来は不満げに見てくるけど。

 

それ以外は問題ない。

 

いや、翼さんと言い争うことが多い。私が天羽奏さんの分まで頑張ると伝えた日から翼さんの中で私は敵として認識されている。

 

それはすごく悲しい。

 

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