第2話 寄り道
指で弾いたコインが宙に舞い、目線を通って足元に音を立てて落ちる
チャリン
瞬間常闇さんが槍を構え、後ろで天音さんと桐生さんも構える。
「常闇さん、いくよ?」
返事を聞く気のない問いをかけ、刀を抜く
「ごめんだけど勝たせてもらうよ鬼灯くん!」
常闇さんもやる気になってくれたみたいだから本気で行こう
「天星流鳶星」
最初に斬撃を飛ばし後ろ2人を遠ざける
「やっぱり分断してくるよね!でも...」
「これならどうだ!」
天音さんが遠くから地面を抉って投げてくる...
「ほんとに人間かな?」
「天使だよ!」
天使ってことは神聖属性の魔法が主な攻撃手段じゃなかったっけ?
「考え事かよ?」
いつの間にか上に桐生さんがいた
「やっば...」
「ドラゴンテール!」
咄嗟に横に回避し当たらなかったが...
「どんな威力だよ!」
地面が陥没する勢いで叩きつけたようだ...当たったら死ぬやつだ
「あっぶな...あんなの当たってたら死んでたな...」
「まだまだ!」
次いで常闇さんの追撃が迫る
「さすがに物量がすげえな...」
攻撃を流しながら周りを見ると、天音さんが踏み込みを邪魔できるように常に投げ物を持ち、上空では桐生さんが待機...素晴らしい連携だ
「でも、天星流鳶星!千夜星雲!」
立て続けに2つの技を放ち天音さんへの牽制と常闇さん、桐生さんを吹き飛ばす
「ぐっ!」
常闇さんが下がったのを確認してすぐに天音さんを取りにいく
「天星流彗星!」
「がふっ!」
天音さんの鳩尾を突きそのまま吹き飛ばす
「次!天星流流星!」
空中に居合を構えながら跳び、桐生さんに斬撃を叩き込む
「うわ!...いてて、強いなぁ」
さすがにドラゴンなだけあってタフだ...
「まだまだ!天星流天竜乱星!」
桐生さんに5連撃を放つ
「さすがに無、理...」
桐生さんが気絶し、残るは常闇さんだけになった
「ほんとに強すぎるんだよ...」
「そう?ありがとう。」
そう言いながら再度納刀し、一撃で決めるように構える
「1発で終わらせるよ?」
「どうかな?トワだってやる時はやるんだよ?」
本気でいっても良さそうだ
「魂装流し星龍刀〈彗〉」
魂装を具現化せず〈星流し〉に纏わせる
「やばそうだね。」
「どうかな?くらったら分かるよ」
腰を深く落とし、平突きの構えをとる
「天球流牙流天彗!」
「いくよ!ビビット・ザスピア!」
お互いの突きがぶつかり合い、吹き飛ばされる
「ぐっ!」
「きゃ!」
「さすがに流しじゃ無理か...」
「ほんとに鬼灯くん強すぎるんだよ!トワの全力の技を普通に弾かないで!自信なくすから!」
普通ではないんだけどな...
「あっちだしてみるか...」
〈星流し〉を納め左手を正横に伸ばす
「魂装〈天彗の破槍〉」
紺色を基調とし星のような模様のちりばめられた槍が現れる
「鬼灯くん槍も使えるの!?」
「少しね...いくよ?」
槍を深く構える
「星槍!アンタレス!」
「もう1回!ビビット・ザスピア!」
お互いの身体に槍が刺さる
「死にはしないけど死ぬほど痛いってまじなんだね...」
「これマジでしんどいよ...」
後で切り伏せて気絶させたみんなに謝ろう...
〜保健室〜
「うぅっ...」
「やっと目が覚めたの?」
「ここは?...」
「ホロライブ学園の保健室よ」
「あなたは?」
「質問が多い方ね、私はホロライブ学園の保健医、癒月ちょこです。よろしくお願いしますわ、鬼灯様。」
「よろしくお願いします。」
様付けで呼ばれたのは初めてで少し違和感を感じる
「そういえば俺と一緒に...」
「そこで寝てますわよ?」
とりあえず常闇さんは無事みたいでよかった
「うぅっ...」
「ちょうど起きたみたいね。」
「あっ、ちょこ先おはよう。」
あだ名呼びでタメ語なんだ...
「鬼灯くんもおはよう。」
「おはよう、常闇さん」
「鬼灯くんさ...」
「どうしたの?」
「トワのことトワって呼んでくれない?」
「はい?」
「なんか苗字で呼ばれるのに慣れてなくて、むりしないでいいけど、お願い!」
「了解、じゃぁ、俺のことも響巴って呼んでよ。」
「若いふたりの男女の青春燃えるわね。」
「「ちゃかすな!」」
「それに、俺はこっちじゃ1000歳超えの爺って聞いたよ?」
「そうなの?トワ悪魔だから年齢の概念がなくてあんまし分からないなぁ...」
「そういえばトワも悪魔だったな」
「響巴ってまさか猫かぶってた?」
「急にどうしたの?」
「なんか口調とか一気に変わったなって...」
「確かに、家では戦闘してた時の口調が普通だったからな...」
「そっちの方が話しやすくていいと思うよ?」
「まじ?じゃぁ、こっちのままでいこうかな?」
「うん!」
「じゃあ、仲良くなった記念にトワ様が『cover』を案内して差し上げればいいんじゃないかしら?」
「ちょこ先ナイスアイデア!」
「響巴くん今日空いてる?」
「一応1つ行く場所あるけど他はないからその後で良ければ...」
「トワもついて行っていい?」
「全然いいよ、特に何もないけど...」
「うん!じゃぁ、決まりね!」
「うん。」
「よし!教室戻ろうか!」
「あいよ。」
「「おじゃましました。」」
保健室を後にし、教室に向かった
〜放課後〜
「響巴くん!行く場所ってどこなの?」
「親父が『cover』にいた時に使ってたって言ってた武器屋。」
「なにか買うの?」
「いや、魂装を整備に出してたからそれの受け取り。」
「魂装って整備いるんだ...」
「実体があるからね、錆びたりとかもするらしいよ?」
「へぇぇ...」
「っと、着いた、ここだよ。」
「なんか、思ったより普通の一軒家だね。」
「何を想像してたの?」
「いや、なんでもない...」
「そう?いくよ?」
「うん!」
「こんにちは〜、おっちゃんやってる?」
「ここは居酒屋じゃねーんだぞ?」
「知ってる。」
「なんだキー坊、女連れかよ!」
「クラスメイトのトワって言うんだ...ってそうじゃなくて弓どうなったの?」
「あん?バッチリに決まってんだろ?誰が整備してると思ってんだ?」
「呑んべぇ...」
「おい!...たく、まあいい、1回引いてみな?」
「おう......ん、悪くない。」
軽く弦を引いたり戻したりして硬さなどを確認する
「響巴くんって全部で何個武器あるの?」
「ん?刀2本、槍、弓だけだよ?」
「十分に多いけどね...」
「そうかな?まぁ、とりあえず、おっちゃんありがとう、いくら?」
「あん?魂装とか珍しいもんの整備させてくれたんだ、いらねぇよ、ただし、今後ともうちを利用しろよ?」
「はいはい、ありがとう。」
少し雑談をした後、トワと一緒に『cover』の中央市街地に来た
「響巴くんはどんなとこに行きたい?」
「わかんないからフィーリングでお願い」
「じゃあ、服屋さん行こう!」
「はいよー」
女の子と服屋めぐりという男にとっての地獄がスタートしたのだった...
女性との服屋めぐり...まじで男からしたら絶望らしいんですよね 自分は服見るのとか好きなんでいいんですが...
皆さんどうなんでしょうか?