主人公が前回の事件の報酬をもらいます。
日本 山梨
藤原製薬
第7研究所
ブーーー
カタカタカタカタ
ピーピーピー
カチカチ
カタカタカタカタ
ふぅ〜
『ピコン』
ビクッ!?
カチカチ
ピ
ハッ!?
「こ、これは…?」
ーーーーーーーー
【Secret】
『Destruction of the Cells by Apoptosis and prevent Telomerase action』
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****
あのあと、実働部隊がFBIの気を引いている間に例の研究データをあの重鎮と一緒に避難させ、無事持ち帰ることに成功した。
それを直轄の上司であるピスコに電話報告すると、
まあ大はしゃぎ。
すぐに報酬をくれるとのことだったので、たった今豊田本社の超高層ビルの前にいるのだが…
日本, 愛知
なんか以前と比べて高待遇過ぎん?
なんか家から黒塗りベンツに乗せられてるんですけど?
途中和菓子もらったし!
そんな違和感しかない道を過ごし目的地に到着すると、
すぐに黒服サングラスにドアを開けられどうぞと言われる始末……
何か嫌な予感しかしない……
エレベーターに案内され別の黒服が最上階の50Fを押す。
チン♪
ガー
ドアが開き少し薄暗い廊下をあるき続ける。
その道の先に一つのドアに突き当たる。
そこには枡山憲三というプレートがあるのを見たあと中に入る。
すると
「おぉ!よく来たね、待っていたよ!」
「直接お会いするのは初めてですよね。今日はよろしくお願いします。」
「そうそう、今日は報酬を渡すんだったな!君と直接会うのが楽しみすぎてすっかり忘れとった!」
おい
「では手前のソファーに座りなさい。紅茶でも飲みながら」
「ありがとうございます」
こうしてピスコこと枡山憲三と30分ほどの世間話という名の長話につきあうのだった。
「そう、今日は君に報酬をいくつか用意していてね。」
来た。
「ここに明細書を用意した。確認してもらいたい。」
明細書は次のようなものであった。
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特別報酬明細
勤務成績: S
勤務 報酬 (円)
時間外勤務: 500000
事 務: 100000
成功 報酬: 1000000
総 合 計: 1600000
以上。
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おぉ、なんかボーナスみたいなもんか?すごい太っ腹だなピスコさん。
「ありがたく頂戴いたします。」
「ああ、あと君にはもう1つ、辞令が来ている。」
「辞令…」嫌な予感
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辞 令
仙水 悠 殿
貴殿に
藤原製薬第7研究所出向に関する権限
を与え、
量子コンピューターによる製薬開発の共同研究
を行うことを命ず。
烏丸グループ
代表取締役社長 RUM
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えぇ…
なんか色々と情報量が多くて整理できないんだけど、あの有名な大手製薬会社の藤原製薬って烏丸グループだったの?
あとまだ量子コンピュータできてないんだけど!
誰かさんのせいで!
誰かさんのせいで!
あと,
代表取締役社長RUMってなんだよ!
あの人社長なの?てか辞令みたいな仰々しいところに書く名前の欄にRUMってwww
おっと笑ってはいけない。それが組織のやり方(ブフゥゥゥーー!
ゴホンッ
「えっと、少々聞きたいことがあるのですが」
「なんなりと!」
「量子コンピューターはまだできてないのですが?」
「それには及ばんよ。できた暁にはっていう話だから、長期的なスパンでって考えて問題ないよ。これは私からというよりRUMの命令だからねぇ。」
ちょっと聞いてみるか
「あの、ここで働いていると度々耳にするんですけど、RUM?ってどういう方なんですか?ここには社長と書いてありますけど。」
「おや、ジンやベルモットから聞いておらんかったのか?
彼は我々組織のNo.2であの方の側近をされている。表向きの立場は代表取締役社長となっているが、この会社がまだ財閥だった頃の副総帥に何かしら関わっていたと言われている。そして今から17年ほど前に事故か何かで片目を失明し、左右どちらかが義眼とのことだ。」
「義眼…」
「詳しい話は知らんがその事件をきっかけに公の場に出てくることはなくなった。だから社長の諸々の仕事は秘書に任せてるとか言ってたが…時々心配になるよ。」
「なるほどそうだったんですね。ありがとうございます。」
「それとも君がその社長代理をやってみるか?君なら卒なくこなしそうだ」
「い、いえ!さすがに今の仕事で手一杯なのでお断りします!」
「ははは、いや何、冗談だよ。それで、他に質問はあるかね?」
「はい、それで、研究についてなのですが、量子コンピュータを使えば暗号技術、新薬開発など、あらゆる分野に応用可能ってことはご存知だと思います。しかしその橋渡しの技術を確立するためにはまた別にその手の研究者とそれに伴う費用がかかります。請求書については後ほどお送りしますが、おおよそ量子コンピュータを完成させるだけでも480億円が必要になるので、全額で1480億円かかると試算しています。あと、研究に専念する必要がありますので、しばらく実働部隊の方にはいけなくなるかもしれません。」
「ふむ、そうか。まあ金についてはこちらが用意する。実働部隊に参加できないのは手痛い話ではあるが仕方がない。わたしが自ら出向くとしよう。」
「え、大丈夫なんですか?」
「実働部隊も常に人手不足だからな。ジンたちと渡り合うのは少し難しいが、政治家相手ならある程度顔もきくし大丈夫だろうて」
「そうですか。感謝します。」
「いいってことよ」
そんなこんなで僕は特別報酬をもらい、往路同様黒塗りのベンツで和菓子を食いながら家路に就いた。
***
日本, 山梨
藤原製薬第7研究所第4ラボ
ブーーー
カタカタカタカタ
ピーピーピー
カチカチ
カタカタカタカタ
ピッ
カチカチ
ピッ
カチカチ
ピッ
カチカチ
ピッ
ハッ!?
ピッピッピッピッ…
カタカタカタカタ
タン!!
ピッ
プルルルル
「もしもし、私だけど、ちょっと来てくれる?
……えぇそう。第4ラボよ。
面白いものを見せてあげるわ……」
*****
東京, 首都高速湾岸線
「で、例の拳銃密輸の社長との取引場所がこんなふざけた場所って…本当にいいんですかい?」
「場所くらい言いなりになってやらんと向こうの示しもつかねえだろうよ」
「それもそうですね」
「そういやぁあの新人、もう来ないらしいですぜ?
なんでも極秘プロジェクトに専念するとかなんとか…」
「ほう?あいつにとって俺たちの仕事はそれ以下だったということか」
「そ、そうは言ってやせんが、その代わりといっちゃなんですがどうやらピスコが政界で工作するようで…」
「ピスコを言いように動かしてるってわけか。どうやらただの引き籠もりやろうってわけじゃあ無さそうだ。それで仕事は完璧ときた…面白えやつじゃねぇか…」ニヤァ
「ま、アイツのことはさておいて次は少しデカ目の仕事が来てますんでその報告からしやす。」
「手短になぁ」
閑散とした首都高の上を烏は飛んでゆく。
コナン出せなくてすみません