ふざけて行きましょい!
前回のあらすじ!パルデアについていきなり騒ぎ起こしました!楽しかった!
「何で子供並みの感想になっているんですか。というかハッコウシティからテーブルシティまでかなり距離があった気がするんですが…」
「気がついたらここにいた」
「そんな話ある訳ないでしょう」
ハッコウシティからおっさんを殴り飛ばす形でライド状態のモトトカゲに乗って来たキョウスケ。おっさんに遅いと言われていた割にはキョウスケが吹き飛ばされそうな速度でテーブルシティまでの道を駆け抜けたモトトカゲ。オモダカはその事に驚いていた。
「グオオ!」
「フッ…このスピードを持ってしても四天王の中で最弱!」
「何、当たり前のように出て来て言葉を発してるんですか」
「世間的に言うとアレだ。チャリで来たみたいなもんさ」
ヨクバリスとキョウスケが言葉を発する目の前で小さくため息を吐くオモダカ。2人の間で息も切らさずにモトトカゲが声を上げる。先程の男に蹴られていた時にあんなに怯えていたモトトカゲが嬉しそうにしている。オモダカはそこにも驚きつつも…
「とりあえずアカデミーに向かいましょうか。待ち合わせは夕方前の予定にしてます」
「誰と?ま、まさか大魔王ゾーマ!?」
「別世界のキャラを言わないでください。アカデミーの校長さんです。緊急で連絡を取ったので少し遅めですが…」
「私は一向に構わんッ!」
「普通に喋れないのですか?」
オモダカが案内するように歩き出し、ヨクバリスとキョウスケがオモダカについて行く。ふと歩き始めたと思ったオモダカの足が止まる。あんだけ喜んでいたモトトカゲが付いて来てないのだ。元々タクシーの予定でついて来ていたモトトカゲ。キョウスケはハッとして振り返る。
そして止まっているモトトカゲに歩み寄ると…
「お前、自由になりたいか?」
「グオオ!」
「よっしゃ!あんなおっさんの付き添いでいたんだ、精一杯可愛がってやるからな!」
モトトカゲに殴りつけた男がたまたま落としていたモンスターボールを差し出すキョウスケ。モトトカゲはボールを見た瞬間に尻尾で破壊する。ヨクバリスとキョウスケはかなり驚いていたが、そのボールはいらないと言う事なのだろうか。
声を張り上げたモトトカゲに対して自分のモンスターボールを差し出すとそのまま中に入って行った。
「元の飼い主に対しての拒絶反応でしょうか」
「アイツのボールすら見るのが嫌だったかもしれねえなぁ。待たせたな、行くか!」
「はい」
ヨクバリスを連れ歩きながらオモダカについて行くキョウスケ。少し歩いて行くと遠目ながらも巨大なモンスターボールのオブジェが見えて来た。
「あれがパルデアのテーブルシティが誇るアップルアカデミーのオブジェクトです。驚かれたみたいで」
「そ、そんな!俺の眼力は50mだぞ!?」
「それはもう十分なのでは?」
「奴は四天王の中でも…」
「もういいですよ」
アップルアカデミーのオブジェクトが視界に入り、驚きを露わにするキョウスケ。だが彼の毎回の事でそのびっくりの仕方はがかなり変わっている。ヨクバリスのボケを遮る形でオモダカは再び歩き始める。するとキョウスケの目に入ったのはサンドウィッチ店。
「ん?おい、オモダカ。アレは?」
「?サンドウィッチ店ですが…何か?」
「へえ…ガラルではカレーが主流だったのにパルデアはサンドウィッチか。ガラルでは見たことないな」
「ああ…そういえばそうでしたね。折角です、何か買ってきましょうか?」
「お?いいのか?ちょっと待ってるな」
サンドウィッチと聞き、ボールの中にいたモトトカゲが出てくる。そこまでか…と思ったキョウスケと寝そうになっていたヨクバリス。キョウスケに何故かしばかれながらキョウスケと喧嘩しそうになっていると、目の前をポケモンの卵を持った赤いポケモンが通って行く。
「ちょいちょい!おーい!待ってくれ」
「ホゲワ?」
「行ったかと思ったよ」
「とんでもねえ、待ってたんだ」
赤いポケモンが見つめる目の前でキョウスケを思い切り殴るヨクバリス。先程の喧嘩紛いの出来事のせいか。それだけインパクトのある出来事を見せられても赤いポケモンは驚きもしない。顔を叩きつけられた事で赤くしながら赤いポケモンと向き合うキョウスケ。
赤いポケモンは嬉しそうに声を上げる。
「ホゲーニ!」
「アルソック!」
「ホームセキュリティはアルソック!」
「グオオ!」
オモダカがその場にいないと言うのもありキョウスケ達のボケを誰も突っ込まない緊急事態。周りの市民達が白い目でキョウスケ達を見つめる中、ざわついているのを耳にしながらオモダカがサンドウィッチを買って戻って来た。
「私がいない間に何を…あら?その子ポケモンの卵を持ってますね」
「これゆで卵じゃないのか!?」
「見たことがありませんよポケモンが持つゆで卵なんて」
「ホゲーニ!」
「テーブルでは見た事がない…野生でしょうか」
オモダカが卵を手に持ちながら歩いているポケモンがホゲータというのを説明。ホゲータは気にしてなかったみたいだがお腹をかなり鳴らしている。キョウスケはヨクバリスとモトトカゲにサンドウィッチを分けた後、オモダカから受け取った自分の分をホゲータに差し出す。
「キョウスケさん?」
「ほら、食え。腹すかしては歩く事も出来ねえぞ」
「ホゲーニ!」
「あだ!俺を噛むなサンドウィッチだけを食え!」
オモダカはホゲータにキョウスケが噛まれるのを見てクスクスと笑う。ホゲータは差し出されたサンドウィッチを必死に食べる。それを見たキョウスケは何事もなかったかのようにその場をヨクバリスとモトトカゲと共に立ち去ろうとする。
そのキョウスケに慌てて駆け寄るオモダカ。
「あの子はいいんですか?」
「あんな人懐っこい奴が捨てられたとか迷い込んだ野生とか、そんなの感じねえよ。俺が手を差し伸べなくてもいい奴に拾われるって」
「もう足元にいますよ?」
「何!?」
「ホゲーニ!」
ヨクバリスとモトトカゲはついて来ているのに気づいていたのか。立ち止まったキョウスケを嘲笑うかのように声をあげている。キョウスケの不満気な表情とは比較的にホゲータは何も気にしてなさそうに笑顔を浮かべている。人知らずとはこういう事か。
「おい、あのホゲータ野生だよな?人懐っこくね?」
「野生に餌を上げるあの人もあの人よ」
「あーん?なんだってぇ?ハトポッポハトポッポー!?」
「そんな事言ってねえよ!」
「じゃあ何を言ったんだ!3秒以内で答えろ!いーち!」
ヒソヒソと周りで話していた男女にウザ絡みしに行き、煽るような素振りで2人の前を動くキョウスケ。オモダカが少し慌てる中、キョウスケが3秒と言った中で1秒でビームを放ち、男女を引き離す。
「2と3はぁ!?」
「知らねえな。男は1だけあれば十分なんだよ」
「ホント読めない人…キョウスケさん。丁度アカデミーに孵化装置があるんです。そのホゲータが良ければ」
「ホントか!よーし孵化させに行くぞホゲータ!」
「ホゲーニ!」
当たり前のように卵を持ちながらキョウスケについて行くホゲータ。オモダカは男女を少し睨んだような目つきで見つめた後、アカデミーに向かって走って行ったキョウスケを追いかける。時刻はアカデミーにとっては休憩時間に入る。
アカデミー階段前でたむろしている3人組にキョウスケ達は目もくれる事なく、大量にある階段を見てキョウスケ達は驚きを見せる。3人組もキョウスケには反応していなかったようだが、オモダカを見つけるなり立ち上がる。
「やあやあリーグ委員長!余所者を引き連れてアカデミーに来る気分はどうかな!?」
「また委員長、ハルトに…」
「あん?」
キョウスケを無視してオモダカに近づこうとする3人組。そのうちの1人はハルトというらしい。生徒達がヒソヒソと話しながらキョウスケ達から距離を取ろうとする中、笑いながらオモダカに近づく3人の前でヨクバリスが立ち塞がる。
「何だコイツ!」
「てめぇ…誰の前に出てんのか分かってんのかコラァ!てめぇだろ、ヨクバリスの隣にいるトレーナー!」
「き、キョウスケさん…!」
「先に行けオモダカ。どっからどう見ても厄介人な奴らに一泡吹かせてやるよ」
「ちょっと聞いた?ハルト。コイツ、私達をぶっ飛ばすって!」
生徒達のざわめきと共に視線がキョウスケに向けられる。オモダカがキョウスケに言われてその場から離れて行く中、階段前に差し掛かった住人達がキョウスケ達を見つめる。
「この人はパルデア地方のチャンピオンランク、ハルト様で…」
「ふわああ…」
「おいあくびすんな!」
「ああ、聞いてる聞いてる。こんな小物がチャンピオンなんて終わってんな」
「なん…だと…!?」
真ん中にいる金の髪をしサングラスをかけた少年。隣にいる女性と男性が驚きを見せる中、キョウスケは鼻をほじり鼻くそをハルトに投げつける。チャンピオンというハルトへの対応にその場にいた全員が驚く中…
「てめぇ今何をした…?」
「俺の聖なるアンパンマンを投げつけた」
「上等だ…てめぇそこに構えろ!チャンピオンという事を信用出来ねえなら実力で見せつけてやる!」
「はーん。上等だ。やるぞヨクバリス、バトルしてくれるらしいわ」
「あいあいさー!」
チャンピオンという事でオモダカも弱気なのだろう。キョウスケが挑発した事により、ハルトという人物はバトルの姿勢へ。テーブルに来てのいきなりの修羅場。キョウスケはヨクバリスを出し、ハルトはガブリアス。ざわめきが収まらない中、2人のバトルが始まろうとしていた…
大分シリアスな展開で終わって、かなり進行も早かったですが…今のふざけ分は出せたのかなと思います。ハルトはSVの主人公ですね。男性主人公となります。まあ次回はバトル回になりますが、キョウスケもそんなに持ってないので1話で終わるかなと。
お疲れ様でした。