とんでもない馬鹿が世界を巡るそうですよ?   作:命 翼

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今回からイダイナキバ戦。またギャグが減りがちになってしまいますがよろしくお願いします。これが終わればまたふざけます。


何だてめえこのチート!少しは手加減しろぉ!

前回のあらすじ!珍しくキョウスケが本気モードみたいですよ?

 

「ヨクバリスばかぢから!」

 

(無駄なあがきを。一回一撃を入れたぐらいで調子に乗らないことだ)

 

 地面を蹴りだしてイダイナキバの目の前に迫ったヨクバリスはそのまま拳を握りしめて殴りかかるが同じく技の態勢に入っていたイダイナキバの鼻部分に拳がぶつかっていく。

 

 だが火花を散らした後に相打ちとなり、両者少しだけ後ろに下がる。

ヨクバリスが少し後方に下がった瞬間にマスカーニャを出していたハルトがマスカーニャに指示を出す。

 

「トリックフラワーだマスカーニャ!」

 

(形だけでは確かに弱点だろうがな)

 

 ヨクバリスに代わる形で前に出たマスカーニャが指を鳴らしイダイナキバに種のような物を降らせる中でその場に力強く踏みしめたイダイナキバは声を張り上げると自身の体から冷気を自身の周りに出していき、マスカーニャが降らせた種を凍らせて自身の鼻で粉砕した。

 

「冷気…!奴は氷タイプの技も使えるのか!」

 

「全員出てこい!ヨクバリスを援護してやってくれ!」

 

(数を増やしにかかったか)

 

 ハイダイが傷ついたペパーたちの治療に回っている中でポケモンを持っていないキラはその場をカメラを構えながら言葉を出せない。

 

 ヨクバリスだけではどうにもならない、そう感じたキョウスケは自分の持っている全てのポケモンを繰り出す。そしてキョウスケが声を張り上げる。

 

「ウネルミナモ!ハイドロスチーム!」

 

(人間側に回るかウネルミナモ!)

 

 ウネルミナモが狙いを付けて水を思い切り吐きつける中でもう一度イダイナキバは体から冷気を出していくがハイドロスチームは冷気で凍ることなくイダイナキバに命中したがだが吹き飛ぶ様子も効いている様子もなく、睨みつけた鋭い目つきで鼻を地面に叩きつける。

 

 その瞬間に立ってられないほどの地響きが巻き起こり、鼻を叩きつけた箇所から一瞬にしてキョウスケ達の元までひびが入っていく。

 

「ラウドボーン、フレアソング!シェイミ、シードフレア!」

 

「マスカーニャもう一度トリックフラワー!」

 

(無駄なあがきを!ぶちかまし!)

 

 ラウドボーンから炎が吐き出され、シェイミから緑の波動が放たれマスカーニャから緑の種が降らせに掛る中でヒビが入った箇所から炎が噴射され3体の技をかき消す。

 

 この力技にキョウスケは歯を食いしばるしかない。だが炎の中を気にしないと言わんばかりに歩いてくるイダイナキバに対してキョウスケは声を張り上げる。

 

「サナギラス、炎に向かってストーンエッジ!ガブリアスとモトトカゲはアクアテールとアイススピナー!」

 

(所詮戦術は人間…!我を倒すまでには行かぬ!ギガ!インパクトォ!」

 

 サナギラスが炎を岩で鎮火していく中でその間を縫って動き出したガブリアスとモトトカゲは一瞬にしてイダイナキバの間合いに入り込むがガブリアスの腕に纏われた水の気と回転しながらぶつかろうとするモトトカゲ。

 

 それらをイダイナキバは声を張り上げるとともに発生させた衝撃波で2体の技を中断させそのまま2体をキョウスケ達の元まで吹き飛ばす。

 

「ガブリアス!モトトカゲ!」

 

「技を自身の技でかき消した…!」

 

(ちまちました攻撃で我にダメージを与えられると思わないことだ。さあ今度はこちらから行くぞ!)

 

「たきのぼり!」

 

 地面を何回か蹴り出し砂埃を巻き上げた後にキョウスケ達の元に向かっていこうとしたその時だった。

 

 ハルトとキョウスケの間を通過していった一体のポケモンがイダイナキバに衝突し、微かにイダイナキバを吹き飛ばしイダイナキバは鼻息を荒くしながら前方に鋭い目線を送る。

 

「ハイダイさんのミガルーサ!」

 

「治療が済んだ!ここからは加勢するぞ!」

 

「おっさん!」

 

(ほう…向かってくるか。臆さずに我に向かってくるのか)

 

 イダイナキバに一撃を食らわせたのはジムリーダーハイダイのミガルーサ。合流するかのようにキョウスケ達の元に戻ったミガルーサ。

 

 そして治療を終えたペパーたちがネモがミミズズ、アオイがエルレイド、ペパーがパルシェンを出してキョウスケ達の戦線に加わる。

 

(いくら数を出しても我には敵わぬ!)

 

「やってみないと分からないよ!エルレイド、リーフブレード!」

 

「パワーウィップ!」

 

「ボディプレス!」

 

「負けてらねぇ…!ガブリアス、アクアテール!」

 

「インファイトッ!」

 

 体にオーラを纏いながらそれぞれ向かってきたポケモン達に対して身構えるイダイナキバ。目の前に迫ってきたエルレイドとミミズズさらにガブリアス。

 

 それぞれの攻撃が一瞬イダイナキバに掠りはしたが、ピンポン玉かのようにはじき返されものすごい勢いでキョウスケ達の元に吹き飛ばされる。

 

 さらに鞭のように触手を伸ばしていた陸クラゲにもぶつかり込み、同じくリククラゲもキョウスケ達の元に吹き飛ばされてきた。

 

 イダイナキバに吹き飛ばされたガブリアスとリククラゲ、さらにミミズズとエルレイドは一撃で戦闘不能。このパワーにハイダイは驚かせられる。

 

「何と…!あんなにかかったポケモンが一撃で…!」

 

「技が当たった瞬間にかき消されて…!どうなっているんだ」

 

(言ったであろう。貧相な技の一撃では我にダメージすら与えられぬと)

 

「ぶちかましは威力120。ヨクバリスのばかぢからも威力120です」

 

「どういうことだキラ」

 

「もし自分の発する攻撃の威力が下回っている技を全て無に帰すのなら。ウネルミナモのハイドロスチームは当たってましたから」

 

 イダイナキバに4体が一気に戦闘不能にされ驚かせられたキョウスケ達。イダイナキバの言葉にもヒントが得られない中でその状況を見つめていたキラが興味深いことを一行に呟く。

 

 冷静に状況を見つめていたからこそだろう。それを聞いたキョウスケはニヤリと微笑む。それを不思議そうに見つめていたキラだったが…

 

「サンキューなキラ。おかげで冷静に出来るぜ」

 

「…そうですか」

 

(作戦会議は済んだか人間。だが何しても無駄だ)

 

「そうとも限らねえぜ?俺達にはまだポケモンはいる。お前の技の原理さえ分かってしまえば対処は出来るさ。人間には脳みそと言う考える装備があるからよ」

 

 キョウスケからの言葉を受けたキラは驚きつつも表情を変えることなく呟く。余程閃くものがあったのかイダイナキバに対してキョウスケは自信満々に語ると自身の後方にいるペパーたちに対して息を吐き直した後に発言する。

 

(だったら打開してみよ…その脳みそとやらで!)

 

「俺が先行する。遅れたタイミングでポケモンに指示を出してくれ」

 

「遅れたタイミングって…」

 

「ハルト。大体は分かるな」

 

「大体はな。お前は先にやれ。後からの攻撃は俺から指示を出す」

 

 イダイナキバは鋭い目つきから地面を一度足で思い切り叩きつけると冷気を体から巻き上げ、今度は吹雪のように冷気をキョウスケ達の方に向かわせてくる。

 

「サナギラス、ストーンエッジ!」

 

(馬鹿め!我の技は分かったはずではないのか!)

 

「まさか…」

 

 地面を狙いを付けるかのように何回も同じところを蹴りつけた後に地面が抉れるぐらいに強く蹴り出すとサナギラスが冷気を防ぐために作り出した岩壁をあっさり破壊する。

 

 サナギラスにそのまま向かってくる中でキョウスケはニヤリと笑うとモトトカゲに指示を出す。

 

「モトトカゲ、まもる!」

 

(まもるだと…!?)

 

「自信満々に突っ込んできやがって!今だハルト!」

 

「マスカーニャ、つばめがえし!」

 

「アクアブレイク!」

 

 サナギラスがモトトカゲの後方に下がり込みモトトカゲが作り込んだバリアでイダイナキバの攻撃をかき消すと左と右から迫っていったミガルーサとマスカーニャのつばめがえしで顔が上の方に挙げられた後、ミガルーサの突進でイダイナキバを吹き飛ばす。

 

 吹き飛んだところでイダイナキバが前を向いた瞬間、ペパーの3体目であるパルシェンとブイゼルのれいとうビームとねっとうがさく裂。

 

 一気の集中打にイダイナキバは思わず怯み、その場から動けなくなる。技を受けきった後に前を向くとヨクバリスが目の前に。

 

(何!?)

 

「ヨクバリス、ギガインパクトッ!」

 

 技の出す構えにすら入れないまま、イダイナキバはヨクバリスの突進をまともに喰らい再度壁付近まで吹き飛ばされる。キラが提言した後の集中攻撃にペパーたちが驚かせされる中で唖然とするネモに対してその隣に行ったハルトが…

 

「出している技はギガインパクト、インファイト、ぶちかまし…」

 

「ハルト…」

 

「技をぶつけあってはこちらが不利に立つのは当然だ。だからキョウスケは敢えてモトトカゲで一度技を中断させた」

 

「そうか!技さえ出さなければ…!」

 

「技の中断を起こさせることもない…!でもよくまもるを使うポケモンを持っていたね…」

 

 どうだとばかりにイダイナキバの方を見つめるキョウスケ達だがイダイナキバはあれほどの一撃を喰らったのにも関わらず、スッと立ち上がり足をひきつるようなそんな素振りも見せることもなく相も変わらず鼻息を荒くしながらキョウスケ達に睨みを効かせる。

 

「化け物め…!あれほど吹き飛んでもダメージはあまり蓄積されていないのか!」

 

(なるほど…確かに考えたな。その方法は正しい。だがどうしても相手ありきになってしまうな!)

 

「出来るさ。お前の技はいずれも遠距離ではない技だ。近づかないと何も出来ない」

 

(確かにそうだな。だが…お前らが見ているのはアイススピナーだが?)

 

「まさか…!気を付けてくださいみんな!」

 

(今更気づいたところで!)

 

 その巨体からは信じられないようなスピードでその場の地面を蹴りだすと一瞬にしてキョウスケ達の目の前に。キョウスケ達全員はまだ攻撃や身構えの姿勢すら入れていない。ネモがあらかじめ繰り出していたパーモットに指示を出す。

 

「パーモット!れいとうパンチ!」

 

(遅い!ここからは防げぬ!ギガインパクトッ!)

 

 パーモットがどうにかイダイナキバに迫ったその瞬間だった。イダイナキバが声を張り上げほぼゼロ距離の場所から衝撃波を打ち込みにかかるがシェイミが攻撃ではなく独断でキョウスケ達を守るシードフレアを放ったことで衝撃波の直撃は免れる。

 

 食らったのは衝撃波の熱風のみ。目の前に迫ったパーモットが吹き飛ばされどうにか生き延びた状況。

 

 肝を冷やしたキョウスケ達。キョウスケはシェイミの方を向きながら…

 

「すまねえシェイミ…恩に着る!少しパーモットの方に行ってくれ。お前のチャンスは無駄にしねぇ…!」

 

「チュチュ!」

 

「ミガルーサ、アクアブレイク!」

 

(耐えきり吹き飛ばしにかかるか。だが…!)

 

 ミガルーサが水気を纏いながらイダイナキバに突進していく中でイダイナキバはくる場所が分かっていたかのようにミガルーサの攻撃をかわす。これに驚かせられたハイダイだったがあらかじめバックアップしていたマスカーニャのつばめがえしがさく裂。少し怯んだようなそんな姿勢を見せた後に…

 

「パルシェン!れいとうビーム!」

 

「ブイゼル、ねっとう!」

 

「ハイドロスチームとみわくのボイス!」

 

 パルシェンとブイゼルのれいとうビームとねっとうがぶつかる中でその後から同時にぶつかったラウドボーンのみわくのボイスとウネルミナモのハイドロスチームがイダイナキバを近くから吹き飛ばす。

 

 だがこれでも少しよろけた程度で大したことないと言わんばかりの表情をしている。よろけたのにもかかわらずイダイナキバはもう一度鼻を地面に叩きつける。

 

 再び巻き起こる地響きと地面にあらかじめ入っていたひびが地割れを起こし、キョウスケ達が分断される形になった。

 

(ただ地割れを起こしただけだと思うなよ。こういうこともできる!)

 

「マジかコイツ…!みんなそこの地割れた場所から離れろ!」

 

 思い切り鼻息を地割れた場所に吹きかけた瞬間に何かに引火したかのように炎が真っ二つにキョウスケ達をキョウスケとペパーとハルト。アオイとネモとハイダイに分断する。ゾッとするような力に息を吞むしかないキョウスケ達の元にイダイナキバが3人の所に迫ってきた。

 

(こうした方がやりやすいだろ?なあ)

 

「イダイナキバ…!」

 

「熱くなるなよペパー。怒りは人を殺す」

 

「分かってる!」

 

「見事に俺達とネモ達に分断しやがって…!分ければ倒せると思っている考えを後悔させてやる!」

 

 してやったりのイダイナキバと歯を食いしばるしかないキョウスケ達。苦戦と劣勢の状況がずっと続く中でペパーが気づかない中でペパーの中のモンスターボールが激しく動いていた。そんなことに気づかないまま戦闘は佳境を迎えていく…




どんどん文字数増えていきますよね。頑張れば1万文字行きそうな勢いです。やりませんけどねw
しばらくこんな感じやとは思います。またよろしくお願いします。
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