前回のあらすじ!こんな化け物(イダイナキバ)を倒す手立てがあるのかジョジョ!え!?逃げるのか!?
(さあ来い。人間3人では我に攻撃できない訳でもあるまい?)
「舐めやがって…っ!パルシェンれいとうビーム!」
「熱くなるなペパー!マスカーニャ、トリックフラワー!」
(相変わらず弱点攻めか。進歩がないな人間は!)
パルシェンが口からビームを吐きつける中でマスカーニャは指を鳴らし空中からイダイナキバに向けて種を降らしていく。
イダイナキバは単調にも見えたその攻撃を鼻で笑うと足を一歩前に力強く踏みしめ雄たけびを上げビームと種を粉砕する。
少しの煙からイダイナキバが目を向けるとキョウスケ達の方から放たれた緑の波動が。爆円と共に命中したがその場からイダイナキバは微動だにしない。
「食らっただけか!シェイミもう一発シードフレア!」
(無駄なあがきを!)
「モトトカゲ前へ!まもるだ!」
「マスカーニャ、グラスフィールドだ!」
慎重な入りにイダイナキバは足元を蹴りだすとオーラを纏いながら3人に向かって突撃してくる。
モトトカゲが前に出てバリアを展開したことにより攻撃は防がれたがイダイナキバはその場に立ち止まる形に。イダイナキバが再び仕掛けてくる前にラウドボーンとシェイミがその左右に陣取り…
「みわくのボイスとサイコキネシス!」
「パルシェン、れいとうビーム!」
(そのようなのろい攻撃!粉砕してくれる!)
「キョウスケ!」
「ウネルミナモ!あまごい!」
(!?)
強くイダイナキバが鼻を強く地面に叩きつけようとしたその時だった。ウネルミナモが展開した雨雲は地面を濡らしイダイナキバの動きを鈍らせる。
そして傍らから念力とボイスを放ちさらにれいとうビームをイダイナキバに叩き込んだがイダイナキバが咆哮によって雨雲を払い、攻撃を全てかき消す。しかしまだこれで終わりではなかった。キョウスケが声を張り上げる。
「ヨクバリス!マスカーニャをアイツにぶん投げろ!」
「ヨクバ!」
「ニャ!」
(砲丸投げという奴か。面白い!)
身構えたイダイナキバに対してヨクバリスがマスカーニャを思い切り投げつけそこでハルトが声を張り上げる。
「つばめがえし!」
「この程度の技!大技を使うまでもない!」
冷気を展開していくイダイナキバに対して空中から爪で引っかきにかかったマスカーニャだったがイダイナキバから発せられたバリアによりその場の空中で立ち止まったところに鼻の直撃を喰らい、キョウスケ達の元まで吹き飛ばされてきた。
「マスカーニャ!」
「っ!パルシェン、アクアブレイク!」
「サナギラス、パルシェンを援護しろ!ストーンエッジ!」
(散々苦しめてきたそちらにも退場頂こう)
「気を付けろ!何かしてくるぞ!」
吹き飛ばされたマスカーニャは一撃で戦闘不能。パルシェンが水気を纏いながらイダイナキバに突進していく中でサナギラスも援護するように岩をイダイナキバに向かって噴出させていく。
ハルトが声を張り上げた時にはイダイナキバはオーラを纏っており正面衝突で押し負けたパルシェンは紙くずのように吹き飛ばされ、キョウスケ達の下で戦闘不能に。
イダイナキバの勢いは止まらずにその近くにいたサナギラスにも突進をかましキョウスケ達の元に吹き飛ばしまたしても2体同時に戦闘不能に。
「サナギラス!」
「パルシェンまで…!?」
(ペパーの表情が青ざめてる…これ以上戦わせたら恐怖で支配される…!)
次々に戦闘不能になっていくペパーの手持ち。ペパーの中ではやはりイダイナキバには勝てないと言う恐怖心と倒れていったポケモン達への申し訳なさに満たされていた。
キョウスケもサナギラスをボールに戻す中でイダイナキバはまだまだやれるぞと言わんばかりに鼻息を荒くしている。ハルトはペパーの青ざめ方から明らかに動揺しているのを感じていた。
その感じ取り方はキョウスケも同じ。だが今ペパーを戦いから離脱させたら戦力ダウンにしかならないと余裕がない状況が続いていた。
ペパーが取り出した最後のモンスターボール。歯を食いしばりながら最後のモンスターボールを出す。中から出てきたのはスコヴィラン。くさとほのおタイプのポケモンだ。
「頼むスコヴィラン!お前が倒れたらもう…!」
「…キョウスケ少し踏ん張ってくれ」
「言われなくてもそうするつもりさ」
(やはり烏合の衆か。一気にケリをつけてやろうぞ)
「モトトカゲ、ドラゴンクロー!、ヨクバリスはギガインパクト!」
(無駄なあがきを!)
一気に仕留めようと足元が抉れるくらいに強く蹴り出したイダイナキバは一瞬にして迫ってきたモトトカゲの前に出向くと鼻で仕留めようとするがモトトカゲに再びバリアが張られイダイナキバの攻撃をガード。
さらにヨクバリスのタックルをまともに喰らいイダイナキバは吹き飛ぶ。
(技を入れ替えただと!?)
「ポケモン勝負なら出来ないんだがな…!」
「スコヴィラン、かえんほうしゃ!」
(やけになったか)
「ペパー…!」
どうにか力になりたいペパーの気持ちは伝わってきた。だが弱点ですらない攻撃はイダイナキバに炎を浴びせているだけになりあざ笑うようにイダイナキバは鼻息だけで炎をかき消した。
それは最後に残っていたペパーの抵抗心の欠片を粉砕した行動だった。ペパーはそのままその場に膝を付く。
(お前のポケモン達の戦闘不能はお前自身が招いた事だ)
「俺の…せい…」
「やめろペパー!奴の言葉に耳を貸すな!」
(かたき討ちなどお前には出来…)
「ウネルミナモ、ハイドロスチーム!」
油断し切っていたイダイナキバにウネルミナモからの水が浴びせられる。イダイナキバは踏ん張りながらやり過ごそうとしたが直に壁付近まで吹き飛ばされた。
イダイナキバが指示を出したキョウスケの方を見つめる。するとキョウスケが血がにじみ出した握りこぶしを見せ付けたままイダイナキバを睨みつける。
「喋りすぎだ…くそ古代野郎…!」
(お前が怒りを見せても我には届か…)
「黙れッ!人間舐めるの勝手だけどよ。コイツは勝てないかもしれないと最初から思いながらお前に挑んでいたんだ…!その勇気を馬鹿にするなら俺が許さねえ!」
(ならばどうする、人間よ!)
「みわくのボイスッ!」
イダイナキバにこれ以上口は開かせない。そういわんばかりにイダイナキバが言い切る前にシェイミとラウドボーンの一撃がイダイナキバに命中する。
まだ余裕すら見えるイダイナキバに対してヨクバリスやその他のポケモンがキョウスケの前からイダイナキバを睨みつける。
「キョウスケ…」
「立てペパー。お前の目的はアイツにぎゃふんと言わせることじゃねえのか。膝を付く事じゃねえだろ?」
「っ!」
キョウスケの冷静な一言でハッとしたペパーは歯を食いしばりながら立ち上がる。まだペパーのポケモンは全滅していない。スコヴィランが戦いたいとばかりに気迫を滲ませている。
爆煙を振り払ったイダイナキバが声を張り上げマスカーニャが戦線復帰する。断面側の火が弱まっていく中でキョウスケは睨みを効かせた表情で息を吐く。
(来るがいい。そのプライドをへし折ってやるわ)
「ラウドボーン、フレアソング!、シェイミはシードフレア!」
「スコヴィラン、なやみのタネ!」
余裕を気取ったイダイナキバに対してラウドボーンの炎とシェイミのシードフレア。
そしてその後指示されたウネルミナモのあまごいにより、イダイナキバの動きを鈍らせた後に攻撃を浴びせようとするがスコヴィランが浴びせた悩みのタネによりイダイナキバはフレアソングとシードフレアをかき消すことが出来ず驚いたまま直撃を喰らった。
(何…!?)
「攻撃が命中した!」
「なやみのタネはどんな特性であっても「ふみん」にする技さ!これでお前の特性はチャラとなった!」
(ふん!そのぐらいでいい気になるな!)
「お手柄だぜペパー!ウネルミナモ、ハイドロスチーム!モトトカゲはアイススピナー!」
これならイダイナキバに攻撃を阻まれることもない。キョウスケはありったけのポケモンに指示を出す。
オーラを纏いながら突っ込んでくるイダイナキバに対してウネルミナモのハイドロスチームが命中しそのままオーラをかき消していくとモトトカゲが冷気を纏いながらもタックルでイダイナキバにぶつかりふらつかせる。
態勢を立て直そうとしたイダイナキバに対してその足元でヨクバリスが回り込み…
「ヨクバリス、ギガインパクト!」
(っ!)
その浮いた足に思い切り浴びせられたヨクバリスの拳は巨大なイダイナキバの体を空中に打ち上げ、そのまま壁に叩きつけた。
一瞬起き上がる素振りも見せなかったが急に眼を開くと初めて息を切らしながら近くの壁を叩きつけ壁から落ちてきた葉を鼻で持ち上げる。
「あれは…!」
「やはりお前もスパイスを!」
(ここからは簡単に行くとは思うなよ?)
「させるかっ!モトトカゲ、ドラゴンクロー!」
(もう遅い!)
出してきたのは葉ではなくスパイスだった。豪快に空中に上げるとモトトカゲがどうにか阻止しようとしたのも間に合わず。
スパイスは口の中へ。イダイナキバからその瞬間にどす黒いオーラが地面にヒビを入れ、その周りにいたキョウスケ達含め全ての人物を吹き飛ばした。
助かったのはペパーだったが完全にイダイナキバの前で孤立したような感じで…
「何故ペパーだけ!?」
「衝撃波はほぼ風圧…あのバッグに大量に詰め込んでいたら足かせにも!」
(こいつは良い!お前の愛するマフィティフと同じ場所に送ってくれる!)
「ペパー!」
「ダメだ奴のタイミングでは届かない!」
スコヴィランも吹き飛ばされており万事休すの状況。ペパーにとどめを刺そうとイダイナキバがペパーに走り出したその時だった。
ペパーのモンスターボールから何かが出た音が響き、突進していたイダイナキバを弾き飛ばす。少し吹き飛ばされたイダイナキバはその吹き飛ばしてきた人物の方に視線を向ける。ペパーは信じらないような表情だ。
「お前…なん…で…!?」
「バフ!」
「あれって?」
「マフィティフ…!ペパーの相棒だった奴!全快したのか!?」
(こうしてまた相まみえるとは思いもしなかったぞ人間のポケモン!)
信じられない嬉しさだった。あんなに苦しんでいたペパーのマフィティフが当たり前のように立ちイダイナキバに立ち向かっている。
感情がぐちゃぐちゃになるペパーに対して元気なのをアピールするかのようにイダイナキバに向かっていき突進をかますがイダイナキバが発したオーラにより吹き飛ばされる。
そしてこのタイミングで片方の炎を鎮火したハイダイたちがキョウスケ達の方に戻ってきた。そんな彼らもペパーのマフィティフを見て驚きを隠せない様子だ。
「マフィ…!?」
「立ってる!マフィティフ!」
「大丈夫かお前さん達!」
「ハイダイさん!」
(火を鎮火させてきたか。丁度いい。この力でまともに潰してやろう)
ハイダイたちがキョウスケ達の方に合流してきたのを見て声を張り上げたイダイナキバは地面だけではなく、空間にもヒビを付けていく。
そして足元を強く蹴り出したイダイナキバがそのままキョウスケ達の方に落下しようとしたその時だった。キョウスケ達の頭上に作られた巨大な岩壁がイダイナキバの攻撃を防いだ。
そこには先ほど戦闘不能になった筈のサナギラスの姿が。
「サナギラス…!?」
(リベンジという奴か。我を倒せるかな?)
「サナ…!」
驚き過ぎて息をつく暇もないままサナギラスはボロボロの体のまま体を光らせていく。その体がみるみる大きくなっていきそして立派なバンギラスとしてイダイナキバの目の前で声を張りあげる。
「進化した!サナギラスが進化した!」
「このタイミングでかよお前…!最高じゃねえか!」
(なるほどな。先ほどは軽くあしらう形で悪かったな。我も今燃え滾っていた所だ)
「イダイナキバ…!」
(決着を付けようぞ人間ども!)
復帰したてのマフィティフや進化したてのバンギラスさらにハイダイたちが臨戦態勢に入る中でイダイナキバは自分の周りの空にヒビを入れている。カラフを守るための戦いも今が最終盤。
全員が勢いに乗る中でイダイナキバの打倒を向けてキョウスケ達全員が闘志を燃やそうとしていた。
(これが終わればやっと…)
意気揚々と戦い続けるキョウスケ達の後方で静かにカメラを力強く握りしめていたのはキラ。
彼女からは今のキョウスケ達はどう映るのだろうか。考えていた彼女ではあったがせめてこの結末だけは目に焼き付けようとジッと後方から力強く見つめていた…
見てくださりありがとうございます。パルデア編も少しずつですが短くなって来ました。これからも頑張ります。