とんでもない馬鹿が世界を巡るそうですよ?   作:命 翼

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お疲れ様です。パルデア編残り少なくなっています。
頑張っていきますよー!


決着をつけてやる!このどん兵衛勇次郎め!

 この作品は元々あらすじなんて無かったよなという思考の上、つまんねえ作品書けるなみたいな生暖かい目でご覧ください。そうした方にはまもなく焼き鳥1年分が届く天罰が届くので覚悟しておいてください。

 

 微かに声が響き渡る。自分を呼ぶ声みたいなのが反響して聞こえてくる。眩い光とともに目を覚ましたのはペパー。

 

 ペパーが目を覚ました瞬間にアオイは安心した表情を見せる。キョウスケ以外のメンバーがいたのは研究所。今も言った通りキョウスケの姿がそこには無い。

 

「アオイ、ネモ…そしてハルトにキラさん…俺達どうしてここに…」

 

「先ほど合流したガリュウさんがここに連れてきてくれたんです」

 

「ガリュウ…!?」

 

「本来なら手助けする予定だったんだがな。まずはそいつらをどうにかしてやってくれというライバルからの言葉を受け取ってそれを行動に移した」

 

「じゃ、じゃああいつは…」

 

「まだフトゥー博士たちがいた部屋にいる。激しい火花だったから私たちの存在すら見えてなかったかもしれない」

 

 ペパーが目を覚ますとそこにいたのはネモ達のメンバーと先ほどその場にはいなかったガリュウの姿。

 

 わざわざメンバーを手助けするために来ていたそうだが、キョウスケが拒否し全員を連れて戻ってほしいという言葉を受けて全員を連れて戻ってきた。

 

 下の階の方では未だに大きな爆発音が聞こえてくると同時に上の階までも揺れが響き渡る。ペパーが歯を食いしばる中で一番不安そうにしているのはネモ。その背中をアオイが優しく撫でている。

 

 ペパーが拳を握りしめながら無事を祈る中で一行をその場から引き離したキョウスケはミライドンに進化を遂げたモトトカゲとともにシャリタツに立ち向かっていた。

 

「ドラゴンクロー!」

 

「その爪なんて剝がしてくれる!」

 

 手で銃のポーズを作り込んだシャリタツは指の先に水を溜め込み、まるで銃弾かのように一点で放出していく。

 

 ミライドンはその水をかわしながら、シャリタツの目の前に迫っていくとオーラを纏った爪を振り下ろしていく。

 

 シャリタツは腕で爪を火花を散らしながら防いでいくと、足元の地面を抉りながらミライドンを弾き飛ばし水を纏わせた拳でミライドンを殴りつけ、吹き飛ばす。

 

 ミライドンは凄いスピードでキョウスケの隣を通り過ぎたが空中でターンして空中でシャリタツを見据えるとキョウスケが声を張り上げる。

 

「ギアチェンジ!」

 

「アギャア!」

 

「空中に出るハエめ!叩き落してやる!」

 

「イナズマドライブッ!」

 

 ミライドンが声を張り上げながらオーラを纏わせるとシャリタツがゆっくり手を上に上げる。

 

 するとどこからか魔法陣が発生し隕石が大量に降り注いでいく。

オーラから雷を体に宿らせたミライドンは足のロケットのような部分から勢いよく火を噴き出し、隕石をかわしながらシャリタツの目の前に迫っていきタイヤのように素早く回転し始める。

 

 シャリタツは腕を前に突き出し防ぐ構え。激しい火花を散らしながらも今度は防ぎきれず、腕を横に無防備の姿勢となるとキョウスケがさらに声を張り上げる。

 

「ドラゴンクロー!」

 

「アギャア!」

 

 無防備となった体に向かって光らせた爪を振り下ろし、シャリタツの体に当てシャリタツを吹き飛ばしフトゥーをあっという間に通り過ぎて壁を一部破壊しながら壁に衝突。だがシャリタツは血走った眼で拳を握りしめると…

 

「パラドックスもどきが…!神を前にして調子に乗るんじゃねえ!」

 

「あれでまだくたばらねえのか…!大したしぶとさだホント…!」

 

「くそ…劣勢じゃないか!こうなったら奴らに…」

 

(ポケモンより賢い博士がみっともない真似しないよね)

 

「貴様ら…!くたばったのではないのか!?」

 

 ミライドンとシャリタツがお互いを見据える中で何か動こうとしたフトゥーに対して語り掛けたのはテラパゴス。

 

 そしてキョウスケの手持ちたちが目の前に構える。ヨクバリスがフトゥーの腹部を殴りつけ気絶させる。

 

 シャリタツはそれを見ていたが助ける余裕がなく、足元を蹴りだしあっという間にミライドンに迫っていくと一回ジャンプして回転しながら落ちていく。

 

「ミライドン、まもる!」

 

「守れるものなら!守ってみるがいい!」

 

 ミライドンはまもるでバリアを貼ったがシャリタツが衝突した瞬間にヒビが入り、その地点でキョウスケはバリアを放棄するように指示を出し、地面に全方向にヒビを入れさせる。その中でキョウスケがミライドンに指示を出す。

 

「イナズマドライブ!」

 

「終わりにしてやるぞパラドックス!」

 

 迫っていくミライドンに対してシャリタツはその目の前で地面を叩きつけると目の前から波が発生しミライドンを飲み込んでいくが、雷によりシャリタツに水中を渡って感電。

 

 シャリタツが動けない間に水を消滅させシャリタツの体にぶつかり、シャリタツを吹き飛ばす。しかし吹き飛ぶ最中で放ったみずでっぽうがミライドンの急所に命中し、ミライドンは膝を付く。

 

 とある場所にぶつかったシャリタツはその地点でヘイラッシャとの合体が分離した形となった。だがこれで倒れた形ではなく、シャリタツはとある装置の目の前。フラフラの体を動かしながら…

 

「かくなるうえは…!」

 

「何をするつもりだ…アイツ!」

 

 シャリタツが装置を叩きつけると壁が全て赤く染まっていき、シャリタツに壁からの光が浴びせられていく。

 

 シャリタツの体が装置を通してキョウスケ達のさらに上へ。シャリタツの高笑いとともにシャリタツは傷が全て回復し一体での人間の体となりキョウスケ達の元に降りてくる。

 

「合体は解けたのではないのか…!」

 

「解けたさ。これは楽園防衛プログラムの力をすべて取り込んだ…いやテラスタルした姿と言ってもいい」

 

「素晴らしい…!完璧だ…!まさに私達とポケモン達が共存した存在!」

 

「フトゥー…お前どこまでも…!」

 

「さあどうする人間。この完璧となった私に勝てるのか?」

 

「勝てるさ。そんな完璧な姿長くは持たねえ…それが答えだ」

 

「強がりを…いいだろう試してみるがいい」

 

 正直言ってキョウスケの中でも賭けにも等しかった。強がりのために言ってみたがその答えが出てこない。

 

 いわば全ての技が強化されているようなそんな存在。勝つなんて並大抵の努力では通用しない。高笑いするフトゥーが一発の水により再度気絶させられる。するとそこにいたのは倒れていたはずのヘイラッシャの姿。

 

「何の真似だヘイラッシャ」

 

「お前の姿を見て…従っていた気分が変わった…いいかよく聞け人間。その姿は5分…その間はあらゆる攻撃も無効化するが…その絶望の可能性すら超えてくれるのだろう?」

 

「お前…裏切れるのかそいつを…!」

 

「亡霊ながら人間を信じてみたくなった。あの時の人間を殺したときからの罪悪感を…お前たちに協力するという大博打で晴らさせてもらう」

 

「確かに許されねえ事だが…その姿勢は気に入った。抗おうじゃねえか亡霊さんよ。自称神様によ…!」

 

「おのれ…!どいつもこいつも…!」

 

 キョウスケの全てのポケモン。そしてテラパゴスそしてたった今離反したヘイラッシャによる最初最後での共存の神となる存在への反抗。

 

 先ほどまで無かったキョウスケの中での気持ちが溢れ返り、笑顔まで浮かばせた。シャリタツは歯を食いしばると、キョウスケ達に向かって衝撃波を放つ。

 

 それをテラパゴスがまもるで防ぐと、ボロボロの状態でヘイラッシャが飛び掛かるがバリアで防がれさらに先ほどのガリュウにより回復したウネルミナモからも水が放たれたが、これもバリアにより消滅。

 

「無駄なことを…!」

 

「ラウドボーン、ねっさのだいち!シェイミ、マジカルシャイン!」

 

「ぐおお!」

 

「チュチュ!」

 

「ガブリアス、ドラゴンダイブ!」

 

「うっとおしいわ!」

 

 シャリタツに無数の攻撃を浴びせるがシャリタツに衝撃波にて吹き飛ばされる事実。

 

 ちょくちょくキョウスケ達は吹き飛ばされながら、シャリタツのバリアに攻撃を加えていく。

 

 5分と言ったが5分待てばいいというわけでもなく、バリアを削っていけばその分数も減っていく。バンギラスがシャリタツの攻撃の瞬間にじしんで地面を揺らしていく中で、ヨクバリスがバリアをひたすら殴っていくがかすり傷すら入らない。

 

 続けてヘイラッシャのヘビーボンバーとミライドンのイナズマドライブが命中するがバリアで弾かれる始末。

 

 さらにテラパゴスのりゅうのはどうも弾かれてしまう。何十発の攻撃を浴びせては弾かれ、衝撃波を喰らい吹き飛ばれる始末で心が折れてもおかしくない感じだが、キョウスケ達の心はおれない。

 

 不死身のように立ち上がるキョウスケ達を見てシャリタツも流石に冷や汗をかき始める。

 

「何度も何度も…!鬱陶しいハエどもが!神に抗っていることを後悔させてくれる!」

 

「ヨクバリス、ギガインパクト!」

 

 シャリタツが歯を食いしばりながら手のひらをキョウスケ達に向けたその時だった。先ほどまで出ていた衝撃波が出なくなっていた。向かってくるヨクバリスに初めて顔を青ざめた。

 

 バリアに衝突したヨクバリスが火花を散らしながら、バリアにヒビを入れていくとそのままバリアを割りシャリタツに衝突。シャリタツはそのまま赤く染まった壁まで吹き飛ばされた。

 

 何度も何度も吹き飛ばされていたためキョウスケはかなり息を切らしながらその光景を見つめていたが、シャリタツが三度こちらに向かってくることは無かった。

 

 むしろ赤色の雷のようなものを発しながらシャリタツは大きな声を張り上げる。

 

「倒れると言うのか…!人間の上にいる神であるこのシャリタツだぞ!」

 

「本当の神は上下を決めねえんだよ残念だったな」

 

「おのれぇぇ!」

 

 激しい光がキョウスケ達の視界を満たしていく。視界が三度開けると底には協力してくれていたヘイラッシャの姿もなく、そして打倒を目指していたシャリタツの姿も無かった。

 

 そして軌道主を失った楽園防衛プログラムは活動を停止。赤く染まっていた壁が瞬く間に真っ黒に染まった。

 

 キョウスケのポケモンがキョウスケに駆け寄っていく中で、キョウスケは今まで気絶していたフトゥーの元に近寄っていく。

 

「ぐっ…私の計画もこれで終わりだ…殺せ…!」

 

「誰がポケモンの目の前で殺すかよ。一回お前はペパーとオーリムにぶん殴られろ」

 

「チュチュ!」

 

 その言葉だけを吐き捨てたキョウスケ。そしてわざわざ再び自分達がいる部屋に降りてきたネモ達は歓喜の表情とともにキョウスケに駆け寄っていく。その歓喜の表現を一番表していたのはネモだった。

 

 ネモはキョウスケに真っ先に近寄ると思い切り抱き着く。そんな彼らの後ろをゆっくりとガリュウが近づいて来た。

 

「良かった…!本当に…!」

 

「傷に響くからなるべくの強さにしてくれよ…アダダダ!」

 

「あ、ごめん!」

 

「いいぞネモもっとやれ」

 

「こらアオイ!てめえ後で覚えてろよ!」

 

 キョウスケ達の関りを見てニヤリと笑ったガリュウはその場に倒れ込んでいるフトゥーに近寄る。

 

 同じくペパーも同じく。不満げの表情でこちらを向くフトゥーにはペパーと合わせる顔が無い。そして大体落ち着いたところでキラがキョウスケに話しかける。

 

「終わったんですね。何か実感がないです。ずっとあなたに頼っていたイメージが…」

 

「そんなもんだろ人間って。誰かに頼らない人間なんて存在しねえんだ」

 

「…そうですね」

 

「とんでもない奴だとは思ったがまさかここまでだとは思わなかったぞ問題児」

 

「うるせえ問題児。同じ穴のムジナのクセに偉そうに言うな」

 

 シャリタツたちとの長い長い戦いが終わり、シャリタツと同盟を結んでいたフトゥーはエリアゼロから一旦オーリムのいる研究所に戻った。

 

 一時的にキョウスケ達に協力していたテラパゴスはエリアゼロに戻りそしてエリアゼロから帰還したキョウスケ達は学生の者たちだけが出迎えた。

 

 人知れずの最終決戦で帰還に感動したのはその決戦の経緯を知っている者だけだったという。

 

 のちに知らない一般人たちがキョウスケ達を喜んだのはこの決戦に帯同していたキラの記事からだったという。

 

 宝探しという過程でエリアゼロに立ち寄ったことはアキロゼとクラベルは本当に怒ったらしく、然もボロボロで帰ったことで相当叱られたという。そして…

 

「パルデアでの大会を辞退する!?本当かキョウスケ!?」

 

「ああ…もう十分だ。パルデア救ったうえでまだパルデア最強を目指せってか?おなかいっぱいで吐くぜそりゃ」

 

「でもお前目当てに来る奴も…」

 

「適当に言っておいてくれ。俺にはちょっとやりたいことが出来てな…」

 

「キョウスケ?」

 

 とある日のアカデミーにて親友アキロゼにこう語ったというキョウスケ。やりたいことがあると言った彼はその翌日に行動を起こすこととなる…

 




今回はシリアスだらけでしたが…次回でパルデア編は最後となります。どんな結末になるか!お楽しみください。
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