旅行じゃないぞ!これはかん…旅の一つなんだぞ!
ガラル地方にて40年間無敗を誇っていたガリュウに初めての土を付けた人間それがキョウスケという人物だった。
ガラル地方から消息不明となった彼が次にいたというのがパルデア地方だった。アカデミーの学生たちと旅をしていた彼の動向をガラルメディアは捉えることが出来ず、時間だけがただ過ぎていった。
そんな中で舞い込んできたのが記者キラによるパルデアを救ったという一報。してやられたガラルメディアは今度こそ彼に接触しようとガラルに帰省した彼に話しかけようとした。だがそれは叶わなかった。
何故なら…
「そのキラという人の計らいで今アローラに観光旅行に来ていると?」
「そうなんですよ。わざわざ家族4枚分用意してくれて。リーリエさんがアローラにいるタイミングだったらよかったんですが…」
「気にしないでください。滞在している間に会えたらいいとキョウスケさんに伝えてください」
家族旅行でアローラを訪問したキョウスケの妹レイカが会話を交わしていたのが現在カントーにてポケモンの勉強しているというリーリエ。
タイミングが合わずじまいだったがレイカが少し残念な表情を浮かべる中、目の前の父と母はアローラの景色をホテルから満喫している中でそして計らいをかけられてまでアローラにやってきたキョウスケはというと…
「フハハハ!人を追いかけまわすのは楽しいな!」
「そこの変質者止まりなさい!」
まるで陸上選手のようなスピードで自分を馬鹿にしたアローラ人を猛追。いきなり警察に追われる羽目となっていた。
白目向きながら追いかけられているアローラ人は完全に顔が青ざめているが、ボールから出てきたヨクバリスがキョウスケを殴りキョウスケはいきなり地面に埋まった。
息を切らしながら警察がキョウスケの目の前に行き…
「人を追いかけるとはどういうことだ!ちょっと君来なさい!」
「俺の服装がサザエさんみたいだってコイツ言ったんだよ!」
「そんな理由で追いかけてたの!?」
警察がキョウスケを引っこ抜こうとしたその時。地面から謎の力で地面から抜き出したキョウスケは一度星になりそこから地面に落下し何故か黄金に輝きながら警察の前に着地した。
遠くから見ていた家族がもういいやとばかりに見つめている中で何故かどや顔のキョウスケに対して警察も若干呆れながら…
「追いかけていた人が君をサザエさんみたいだって?」
「このセクシーな服をサザエさんの頭って!」
「服も何もお前上半身裸じゃねえか」
「んだとクソリス!」
「話が進まないから喧嘩しないでくれる!?」
「あの…別に追いかけられただけで何もされていないのでもういいです」
追いかけられていた男性が顔を真っ青にしながらそう呟くとキョウスケの近くから去っていく。
キョウスケとヨクバリスが顎を突き出しながらにらみ合っていた中で、その視線が警察に向く中で警察は「厄介な人物がきた」とばかりに呆れを見せる。
何故か警察にカンフーみたいなポーズを見せるキョウスケにもういいやと思った警察はそのままある程度話を聞き、去っていった。
「何だアイツ根性なしだな!よしくそリス!俺のカンフーをお前に見せてやる!」
「上等だ!俺の北斗百裂拳でお前を地獄に送ってやるぞ!」
(この作品ポケモンだよな…)
心の中でツッコミを入れた観光客もキョウスケに近寄れない中で謎のオーラを放ちながら、浜辺で力強くポーズを保つキョウスケとヨクバリスに近づいて来たホテルからわざわざ降りてきたレイカがヨクバリスとキョウスケの頭を強くしばき一撃で倒れさせる。
「折角の家族旅行なのに他人に迷惑かけてどうすんのよ!」
「な、なんてパワーだ…こいつが黄金の右手…」
キョウスケの奇行が目立っていたので伝えられなかったがここはアローラ地方メレメレ島のホテルリゾート。
優雅な自然に囲まれたビーチにて張り切っていたキョウスケ。旅をしていたいと行っていた彼だったが折角の家族サービスが出来るという事で旅を一旦中断。
パルデアのポケモン達を現在別荘で暮らしているミリに預けアローラ地方にやってきていた。相棒にはヨクバリス。
「そんなボクシングみたいに言わないでよ。ほら立った立った。アローラサーフィンしに行くんでしょ?」
「そんなものがあるのか!?」
「兄貴が言っていたんでしょうが!」
地面に横たわっていたキョウスケとヨクバリスはレイカの言葉で立ち上がるとひとまず海水浴ビーチから離れアローラサーフィンというサメハダーというポケモンに乗って出来る施設に、半ば強引にレイカに連れ出される。ヨクバリスは一度ボール内へ。
キョウスケが暴れないように監視するためにレイカも列に並ぶ中で辺りを見渡していゴリラことキョウスケは…
「誰がゴリラだゴルァ!」
「うっさい!誰に向かって叫んでんの!」
「だってよ旦那!」
「誰が旦那だ誰が!」
キョウスケとレイカが派手に言い合っているのをみて驚くのは同じ列に並んでいる観客達。
そんな中で再びアローラビーチに視線が向いたキョウスケは遠目でポケモンを発見しどこぞのマサラタウンの少年かのようにとんでもないスピードで列を抜け出し、ポケモンのいる場所に向かっていく。
それを見たレイカもあわてて列を抜け出しキョウスケの向かったポイントへ。そこにいたのは一体いたナマコブシ。ガラルにもいたポケモンだが…
「ナマコブシじゃん…そんな列を抜け出してまで向かう必要があったの?」
「お嬢さん可愛いね。僕とお茶しないかい?」
「ナマコ?」
「ポケモンに人の言葉が分かる訳ないでしょ…」
「ナマコ?」
「兄貴が言っても意味ないでしょ」
ナマコブシがいたのは人が全くいないビーチでの場所。よく見ると立ち入り禁止エリアの一歩手前。
レイカがキョウスケを引っ張り元の場所に戻そうとしたのだが、ナマコブシはキョウスケをチラ見しながらキョウスケについて来いとばかりに立ち入り禁止エリアに入っていく。
「絶対ヤバい奴だって!兄貴戻った方がいいって!」
「男がついてこいのロマンから逃れろと言うのか!?俺は行くぞ!」
「ああもう!知らないからね!責任取らないからね!?」
現在ゴーストタイプのポケモンが大量出没中でマシになるまでは入ってはいけない地域にレイカは立ち入り禁止エリア目前で断念。
ナマコブシについて行ったキョウスケの視界に入ったのは立ち入り禁止エリアでポケモン達と戯れる一人の白服の銀髪の少女だった。目の色も銀色だ。
「ナマコ!」
「どこ行ってたの?みんな心配してたんだよ?」
(立ち入り禁止エリアだよな?)
「お兄さんが連れてきてくれたの?」
「誰だアンタ!ここは立ち入り禁止エリアダド!」
「ああ!観光客さんか!久々に見たなあ私以外の人間さん!」
大量のポケモン達とともに挑発気味にしていたキョウスケに近づいて来た一人の少女。キョウスケを連れてきたナマコブシとともに少女はキョウスケに頭を下げる。
「この子よく人間さんの場所に近づいてしまうんだ。ごめんね?」
「何してんだよお前は。ここ立ち入り禁止エリアだぞ?」
「何って遊んでいるだけだけど?お兄さんポケモン連れているよね!見せてよ!」
「え?あ、ああ…」
言われるがままキョウスケがボールの中からヨクバリスを出す。すると少女が目を輝かせながらヨクバリスに近づき…
「わあ!見たことのないポケモン!なんていう子なの?」
「コイツはクソリスというん…」
クソリスと言おうとしたキョウスケをヨクバリスが全力で叩きキョウスケは地面に倒れ込む。慌てた少女はキョウスケの体に手を乗せるとキョウスケの体が光り輝きキョウスケの傷が無くなった。
「なん…だと…!?」
「ダメだよポケモンが人間殴っちゃあ」
「何者だテメエ!傷治ったぞ!?」
「リザレクションって言うんだって。傷を治すことが出来るんだって」
「た…ただモノじゃねえ…」
「喋れるんだアナタ!凄い凄い!いつもこんな仲良くしてるんだ!」
キョウスケは自分の傷を治されたことによってこの少女が人間ではないというのに気づく。
だが何も知らないのか少女は自分を恐れるわけでもなくキラキラとした目でずっと見つめてきている。
一度顔を見合わせたキョウスケとヨクバリス。そんな二人の元に二人の白い服装を着た男女が近づいてくるなりキョウスケに話しかけ…
「そこのあなた!ここは立ち入り禁止エリアですよ!」
「すぐ戻ってください!」
「やべバレた!おいお前ももど…」
二人の男女が話しかけてきた地点でキョウスケが少女の方に振り返ると少女の姿は無かった。キョウスケの頭には疑問だらけだったが目をこするキョウスケを見た男性がキョウスケに…
「ポケモンの子を見たんですね」
「ポケモンの子?」
「ここには守り神カプの子がいると噂されているんです。銀髪の少女らしいのですが…」
「守り神ィ!?」
「この様子だと隠されたんでしょうね…本来なら事情聴取ですが…貴方には話があります。こちらについてきてもらえますか」
キョウスケが言われるがままに白い服装の男女に連れていかれた場所はエーテル財団と書かれたビーチ近くの施設。
キョウスケはここで一応リーリエの知り合いであることを二人に告げると少々驚いたような反応を見せていたがすぐに息を整えると…
「先ほどは急な話しかけすいませんでした。まさかリーリエ様の友人の方だったとは思いませんでしたが、あそこで聞かれては行けない話になってます」
「そのターザンの子がどうしたかって」
「どこから出てきたんですかターザン!」
「詳しくはポケモンの子。メレメレ島に生息されているとされています。そこの島キングさんによると名前はリャフレ。そう名乗っていたとの言葉が残っています」
「変な能力使ってたぞ?それもポケモンの子ならではなのか?」
「リザレクションの事ですよね。どんな状態やひん死でも手を触れるだけで元通りにしてしまう能力。体験者は傷が無くなったとそういっています」
男女がキョウスケの前で淡々と話し込んでいくん中でそもそも立ち入り禁止エリアに入っていたキョウスケが椅子に偉そうな姿で腰掛ける。男女は非常に呆れながらもキョウスケに向かって話していく。
「依頼金は5千万から…」
「アナタ一応ルール破ってますよね?」
「アナタに一つお願いがあるんです。どうかリャフレの保護を手伝ってほしい。カプ同士は非常に険悪でリャフレにまで危害が入ると島キングさんが言っています。一時的でいいですので…」
「やだねぇ!俺観光中だし!ハハハ!」
「この流れで断る奴初めて見ましたよ!どうかお願いします!」
「条件はカプ全員ぶん殴るという条件付きだ!」
キョウスケに頼み込んでいた男女の動きがその場で止まった。そして青ざめながら建物が揺れるぐらいに声を張り上げると女性の方がキョウスケを揺らし…
「正気ですか!それとも罰当たりなのですか!どっちですか!」
「撤回してください!僕らの首まで大変になってしまいます!」
「ぶん殴ったのが俺一人ならリャフレとは関係ねえだろ?」
「…乗った」
「ちょっとタケル!?」
「急に新キャラ!?」
エーテル財団男の茶髪をした人物はタケル。そして黒髪の女性はロゼッタという。キョウスケがふと提案した一言にタケルは笑みを浮かべると…
「キョウスケさんは気に入らない奴をぶん殴れ、俺たちはリャフレを回収できる。どうだ!この協力関係!」
「ビッケさんにどう説明するのよ?私達みたいなひよっこじゃ無理だって」
「やらないと上達しないんだよ!もっと熱くなれよ!」
「アッツ!分かった分かったやるから!燃やす勢いにしないで!」
この会話から生まれたいびつの協力関係であるアローラに来たばかりのキョウスケは観光早々エーテル財団のタケルとロゼッタとパートナーを組み、ポケモンの子であるリャフレを探すべく動き出すことに。
当然このことを報告したキョウスケは家族に怒られそして、この作戦をしようとした二人は幹部であるビッケに相当怒られた。
怒られながらも生まれた信頼関係。キョウスケはガラルから次はパルデアそしてアローラを巡る旅が始まろうとしていた。
家族旅行の父と母をレイカに任せ自分はエーテル財団のタケルとロゼッタと合流するために彼らと話し合ったエーテル財団の施設前に足を運んだ。そこには既にタケルとロゼッタの姿が…
「ホントに来た…」
「初めましてタケルにロゼッタ。そしてさようならだ」
「何で!?」
「お前私の家族をジャガイモって言ったな許さん」
「言ってないって!綺麗ですねって」
「今お前俺の服を見てなんつった!?」
合流したは良いものの暴れまくりの暴君と行動を共にすることとなってしまったタケルとロゼッタ。そしてとんでもない馬鹿はアローラへ。
ポケモンの子であるリャフレを探しにアローラにて新しい仲間共に旅を始めていく…
見てくださりありがとうございます。まずは慣らし。また次回から本格的に頑張ります。