とんでもない馬鹿が世界を巡るそうですよ?   作:命 翼

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お疲れ様です命です。少し風邪を引いておりました。
それでも頑張りますよおー。


なんだお前ら♪オレとラップで勝負するかよ♪

 前回のあらすじ、お前を殺す。

 

「物騒だなあ…」

 

「好きなセリフ入れているだけじゃないの…」

 

「それってあなたの感想ですよね」

 

「それっぽい言葉で返してくんな!」

 

 リリィタウンから離れリャフレと再び会うためにハウオリシティにへと逆戻りしたキョウスケ達。目標はメレメレの花園に向かう事。

 

 ホテルゾーンから離れた一行がたどり着いたのはハウオリシティの商店街エリア。

 

 商店街と住宅が並ぶ場所からメレメレの花園に向かうべくキョウスケ達はいつも通り迷惑の掛からない範囲での会話を展開しながら歩を進めていた。

 

「てかこっちで合っているのタケル。こっちから進んでいくとかなり山の方面を歩いて行くことになるんだけど…」

 

「しょうがねえだろ。リリィタウンから通ずる道は島めぐりとかそんなことをやっている奴しか行けないんだ。部外者なんてもってのほかだろ」

 

「え!?俺達って部外者だったんですか!?」

 

「昨日話したよな俺!」

 

 キョウスケの煽りにタケルは翻弄されながら歩を進めていく。ロゼッタは徐々に視界に入ってきた山の方面を見て嫌そうな表情をする中で少し遠めの方の住宅街から聞こえてきたのは何か言い合いからの怒鳴り声。

 

 一行の視線がメレメレの花園からその住宅街から発せられた怒鳴り声の方に傾くと…

 

「これは何かトラブルの予感!俺は悪は絶対許せないから成敗しに行くぜ!」

 

「こら!無理やりトラブルに足を突っ込みに行くな!」

 

「放せ!俺の相棒が!」

 

「違うキャラ混ざってるって!」

 

 住宅街のトラブルに足を突っ込もうとするキョウスケをタケルとロゼッタが体を掴んで防ぎにかかる中でキョウスケは顔を思い切りしかめながらそのトラブルの方に進もうとする。

 

 すると住宅街の方から未だに怒鳴り声に似た声が発せられる中でキョウスケ達の前に姿を見せたドクロの服と黒色のマスクを着た二人組の男性。ロゼッタとタケルがこいつらか…という感じでため息を吐く。

 

 二人組は変なポーズを取りながらキョウスケ達にこう語り掛ける。

 

「そこの平凡そうな奴たち。俺達にポケモンをくれないッスカ!」

 

「何だお前ら。俺のヨクバリスとピチューのラップでぶっ飛ばすぞ」

 

「ラップで対抗するな!こっちの頭が痛くなるわ!」

 

「こいつらスカル団。アローラの不良集団だよ」

 

「俺達悪い事大好き、早くポケモンよこせ」

 

「ほほう。この流派東方不敗にポケモンをよこせというのか!」

 

 二人組の人物の組織はスカル団。

 

 アローラ地方にいる不良集団という話らしくラップ口調で語り掛ける彼らにキョウスケはどこからか取り出したマイクで対応していたがスカル団がもう一度呟いたその瞬間に、ボールから出てきたヨクバリスとピチューとともに謎のカンフーポーズを取り、謎のオーラを纏いながらスカル団に身構える。

 

「何か変なオーラ出てるんだけど!」

 

「ちょっと待て!こいつもしかしてマジモンのヤバい奴ッスカ!?」

 

「今更気づいたところで貴様らはもう終わりよ!行くぞ流派東方不敗の…」

 

「サヨナラッスカ!?俺達この世界から抹消されるッスカ!?」

 

「何遊んでいるんだいお前達。変な喧嘩絡みに行くなと言った記憶はないよ」

 

 怯えるスカル団の後ろで聞こえてきたのは一人の女性の声。キョウスケ達は一旦そのカンフーポーズのオーラを緩め、女性が近づいてくるのを待つ。ロゼッタとタケルがキョウスケに耳打ちで…

 

「幹部だ。プルメリ。リーダーの右腕の存在だ」

 

「あ、姉さん!聞いてください!こいつらが!」

 

「元々怒鳴り声挙げられたのもアンタらがマサラダ店の皿を割ったからじゃないか」

 

「おいおい。不良集団が皿割っただけでトラブルもどきとは!アローラは平和だなあ!」

 

「よく見たらエーテル財団じゃないか。真ん中の奴は知らない顔だねえ」

 

 スカル団女幹部プルメリ。リーダーグズマの右腕的な存在でありアローラチャンピオン就任からはトレーナー修行を地道にし始めている。

 

 プルメリによればこの先にある食事店にて前にいるスカル団の二人が皿を割ったことでプルメリが詫びの代金を支払っていたという。怒鳴り声だけでは想像できない平和なトラブル。

 

 バンダナを付けたそのプルメリにキョウスケはどこから取り出したマイクを持ってヨクバリスとピチューとともに迫る。

 

「ようよう。お前どこの二郎系。俺は吉村の二郎系」

 

「変なこと言って喧嘩仕掛けようとするな!ダメだってその喧嘩の仕掛け方は!」

 

「二郎系ってアンタ腹減っているのかい?」

 

「謎に通じた!てか二郎系って何!」

 

「二郎系はあれだよ。マサラダという奴の油ギットギットの…」

 

「そんなん聞いたことないわ!」

 

 ヨクバリスとピチューとともに謎の絡みをしに行ったキョウスケだったがプルメリに冷静に言い返され若干ショックを受けた様子でマイクを3人共捨てる。

 

 そして続いて言った言葉にタケルたちだけではなくスカル団からもツッコミが入る中で、プルメリは予想外のボケだったのか思わず笑みをこぼす。少しニヤリしながらキョウスケの方を向くと…

 

「アンタ名は?」

 

「俺はルフィ。海賊王になる男だ」

 

「普通に違う名前を言うんじゃない!キョウスケです。キョウスケ!」

 

「キョウスケ?ああ…アンタか。ガリュウを倒したって奴は」

 

「え?キョウスケの事知っているの?」

 

 キョウスケに興味を持ったプルメリにロゼッタが問いかけるとキョウスケの事を知っているという人物が先ほどスカル団と遭遇し持ち前のポケモンを武器にダメージを受けることもなくバトルで圧倒していったという。

 

 プルメリ以外にいる二人の人物はその被害者であり、あまりにもやられ方が圧倒的だったためヤケとなりマサラダ店の皿を割ってしまったんだという。話だけ聞くと八つ当たりのようにも感じる。

 

「キョウスケの事を知っているってこないだ会った妹さんとか?」

 

「レイカさんはハウオリシティの商店街に行く予定はないってキョウスケ言ってなかったか?」

 

「おい!兄貴の俺を差し置いて勝手に妹の話すんじゃねえ!てか!そんな奴知らねえよ!俺のファンとかじゃねえのか!」

 

「お兄さんファン多いんスカ!マジパナイス!」

 

「そうだろそうだろ!」

 

「名前だけ知っていると言っていたような…丁度山の方に向かっていった。もしかすると会うかもな」

 

 キョウスケ達が向かおうとしていた山の方にその人物は歩いて行ったという。同じリャフレの目的だろうか。

 

 謎にスカル団の二人組から尊敬の目を向けられるキョウスケではあったが、プルメリからその話を聞いたキョウスケ達はプルメリに背を向けそのまま三度山の方へ歩く方角を直す。そのまま3人の方から去っていったのだが…

 

 プルメリが息を吐くとスカル団の二人に…

 

「おい。グズマにはキョウスケが来ていると言うなよ。強いトレーナーが来ているのを知ると真っ先に噛みつきに行きそうだからな」

 

「了解っす!」

 

「てかキョウスケってガラルで相当な有名人らしいっすけどエーテル財団と組んで何やっているんすかね」

 

「縛られるのが嫌とは記事で見たことあるよ。自由気ままに歩いているんじゃないかい?」

 

 そんな会話が繰り広げられていることを知らずにキョウスケ達は山の方に足を踏み入れていた。少しの坂道を上がった先にはハウオリビーチに繋がる道とハウオリ霊園に繋がる道。3つの分かれ道となっているが…

 

「おいビーチあんぞ!よしビーチに行くぞお前ら!」

 

「水着持ってきてないからまた今度にしてくれよ…」

 

「何だてめえ日和りやがって!俺のよだれでべとべとにしてやるぞゴラ!」

 

「じゃあハウオリ霊園でも行く?お化け出るかもだけど」

 

「お、お化けは勘弁願いたいでやんすビ」

 

「ビビりすぎだろ…」

 

 先ほどまでの自信満々の表情から一転しロゼッタからお化けという言葉が飛び出した瞬間に顔を栄養失調にでもなったのかというぐらいに真っ青にしたキョウスケ。

 

 そんなキョウスケを怯えさせてやろうとロゼッタとタケルはハウオリ霊園に行くことを提案するがキョウスケはその場に石の石像となり、霊園に行くのを拒むが一度ボールに戻ったヨクバリスに持ち上げられると、そのまま抵抗もむなしく提案したロゼッタ達より早くに霊園の方にへと向かっていった。

 

 ロゼッタが一息吐きタケルが苦笑いを浮かべる中で何もお化けが出ていないのに怯え倒すキョウスケを見てロゼッタとタケルは思わず笑みを浮かべる。

 

「何にも出てきてねえって。怯えすぎだろ」

 

「ヨクバリスを俺は憎しみで殺す」

 

「お化け嫌いを克服してからな」

 

「何だとゴルァ!」

 

「そんなことを言ったらお化けが出てくるぞ」

 

「ひい!」

 

 相変わらずにヨクバリスに喧嘩を売りに行こうとしていたキョウスケだったがタケルの一言により再び顔を真っ青にして霊園の端の方に出向き体育すわりで座り込む。

 

 そんなキョウスケをからかっているとこちらに近づいてくる足音が。タケルとロゼッタが怯えるキョウスケから目を離しそちらの方に向くとそこには銀髪の女性の姿。女性は一礼すると…

 

「霊園で団体を見るのが珍しいものだからふと一礼してしまった。観光客かい?」

 

「いえ旅の途中で…」

 

「おい俺を無視すんな!主人公だぞこちとら!」

 

「あ、あなたは?」

 

「イレイナ。もしかすると君たち3人の中では一番キョウスケが名前を知っているかもしれないね」

 

「誰だテメエ!」

 

 女性の名前はイレイナ。

 

 そのイレイナに向かってキョウスケが叫んだためヨクバリスにしばかれた後にボールに戻っていたピチューに頭に乗っかられる中で「名前は知らないだろうな」とばかりに笑みを浮かべたイレイナがキョウスケに向かって語り掛ける。

 

「初めましてキョウスケ。私はイレイナ。ガリュウの娘さ」

 

「何!?アイツ子供がいたのか!?」

 

「君は既にガラルにてリュウに会っている筈だよ」

 

「そうだった…」

 

「リュウ?」

 

「ガリュウには二人の子供がいて上にイレイナそしてリュウがいる。目の前にいるのがそのガリュウの長女であるイレイナ。ポケモンの腕も相当なんだってさ」

 

 ガリュウの娘であるイレイナ。ガラルにて会ったリュウは彼女の弟にあたりイレイナはそのリュウの姉に当たる。キョウスケがピチューを頭に乗せながら立ち上がると…

 

「やいガリュウの娘!お前は何でこのアローラにいる!」

 

「君こそ何でいるんだい?」

 

「俺は未知なるポケモンヌードルを求めて…」

 

「そんな目標一言も俺らに言ってねえよ」

 

「面白い人とは聞いていたが父の言葉は当たっていたみたいだね」

 

 キョウスケの言葉に笑みを浮かべるイレイナ。そんな様子を見守っていたのがロゼッタとタケルだったがふと二人の視線に墓に置かれている花束が目に入る。

 

 それに気づいたかとばかりに花束の方に向き直したイレイナがそのことについて語り始める。

 

「アローラは私の恩師がいた場所でね。時々こうやって墓参りに来ているんだ。残念ながら私がトレーナーとして完成する前にポックリと逝ってしまったんだが…」

 

「今が完成されているというのか?」

 

「その時よりは完成しているさ。君も知っているだろうがポケモントレーナーは死ぬまで進化する。ポケモンが死なない限りな」

 

「会ったばかりの奴に言われても分かんねえな」

 

「そうだろうね。しばらくアローラに滞在するからまた会う機会があるかもしれない。強いトレーナーを見れば気分が昂ってしまうのだが…君とはアローラ以外で対戦しそうな気がするね」

 

「奇遇だな。俺もなんとなくそう思っていた」

 

 キョウスケの言葉にイレイナはニヤリと笑みを浮かべると「良い旅を」とだけ言い残してその場から去っていく。

 

 残された面々がイレイナがいた墓の前に足を運ぶとそこには彼女とガリュウの師と書かれた人物の名前が書いていた。

 

 残念ながら3人はその人物の名前を知らないので、一度顔を見合わせた後にハウオリ霊園から立ち上がりその場から去っていく。

 

 キョウスケ達がそのままハウオリ霊園から再びメレメレの花園に足を進めていく中で彼らの背を追いかける紫が実の人物が。

 

「隊長…再び奴らの背を捉えました」

 

「よくやった。分かっているとは思うが一旦キョウスケという人物に対しての怒りを消せ。それは任務に不必要な感情だ」

 

「…御意」

 

 再び彼らの背にいるのはリナ。

 

 当然あの敗戦でリャフレの事を諦めた訳ではない。キョウスケ達の背中を見つめる彼女の後ろには彼女について来た何人かの工作員。

 

 リナは彼らの方を見つめると頷きを入れ彼らを一旦先に行かせる。モンスターボールを取り出し少し握りしめたリナ。

 

 一度沈んだ魔の手が再びキョウスケ達の方にへと迫ろうとしていた…




見てくださりありがとうございます。
やはり風邪引きながら書くもんじゃないですね。今度は万全で書きます。
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