とんでもない馬鹿が世界を巡るそうですよ?   作:命 翼

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命です。いつも見てくださりありがとうございます。
かなりメレメレの花園まで時間かかりましたが今回から入って行く予定です。


なんだこのヤクザみたいなおっさん!?

私が男塾長!江田島平八…え?前回のあらすじはって?前回のあらすじは今回はキョウスケ目線から始まらないという事だけ告げときます。行くぞぉ!

 

 キョウスケ達がメレメレの花園の花園に達するほんの十分前の話となる。キョウスケ達の背を追いかけていたリナと工作員のチームはポケモンセンター近くで休憩を取っていた。

 

 そんな中遠くを見つめながら静かに歯を食いしばっていたリナの元に一人の工作員が近づいてくる。

 

「えらい気合が入ってますな。リーダーさん」

 

「…何の用だニシノ。任務中は話しかけるなといったはずだが」

 

「おお、こわ。流石ザンス隊長が目を掛けることがありますな。眼だけでそこまでの殺気は中々放てまへんで」

 

「口の軽いお前よりマシだと思っている」

 

 リナに話しかけたのはサングラスを付けた髭面の男。工作員の中でも異彩を放つこの男の名前はニシノ。ザンス、リナに次ぐ幹部的な位置におり、今回もリナが失態しないようにザンスから直々に参加するように命じられていた。

 

 リナより10も年上なだけにニシノはリーダーであるリナに対しても全く従うようなそんな態度を一切見せない。リナはそれが気に食わずにいたが、彼とも絡む機会がないという事で何も考えずにいた。

 

 ニシノはリナの隣に座り込むとタバコを吸いながら一言発する。

 

「で。リーダーさんに初めての任務失敗をもたらした男。どんな人物なんでっか」

 

「知ってどうする。奴と対するのは私だ」

 

「まあまあ。ええやないの教えてくれるぐらい。一人の人物教えられないほどひねくれている訳でもないんやろリーダーさんは」

 

「…ヨクバリスを使っていた。私の気配にはすぐに気づいていた。それ以外は知らん」

 

「ヨクバリスねえ。パルデアを救ったと言われているキョウスケという人物なんちゃいますか?」

 

「敵の事を知っても意味はない。ただこの失敗の落とし前は付けさせてもらうつもりだ」

 

 お堅いねえと口にしたのはニシノ。リナはその言葉に少しいらついたようなそんな目つきをしていた何も言わずにニシノから目を逸らす。隣でニシノが笑みを浮かべる中で息を吐いたリナ。そして時間軸は現在に戻る。

 

 リナたちが後方から迫ろうとする中でメレメレの花園に踏み入れたのはキョウスケ達。道中オニスズメとキョウスケがリアルファイトしたりなど色々あったが何とか出発した時間にたどり着くことに成功した。

 

 無数の花が咲き誇り空中にはポケモン達が飛び回っている。ロゼッタやタケルたちはそんな景色に息を吞む中でキョウスケは堂々と花に入り込む前の場所に立ち尽くすと…

 

「私が男塾塾長!江田島キョウスケである!」

 

「いや誰!?変な名前名乗らないでくれる!?」

 

「ありがとうございました!」

 

「ありがとうございましたじゃないよヨクバリス!テメエ大本山で何してくれてんだ!」

 

「これは映画のロケーションじゃ!」

 

「そんな言い訳があるか!」

 

 キョウスケの語り掛けに一斉に逃げ出していくのがポケモン達。そら静かにしていた中でいきなり叫ばれたら逃げ出すに決まっている。

 

 何故かボールから出て涙を流すヨクバリスの隣でロゼッタが呆れた表情を浮かべタケルが堂々とツッコみ返す。

 

 何故か顔がこわばっていたキョウスケが元の表情に戻す中で花園が静まり返ったタイミングでキョウスケがヨクバリスとともに花の中にツッコんでいく。

 

 大量の花びらが舞い散る中でロゼッタとタケルが慌てて追いかけるとキョウスケの叫び声が聞こえてきた。

 

「ちょっとキョウスケ!何があったの!」

 

「ここポケモンがいたのか!」

 

「びっくり!」

 

「ポケモンが元々いる場所だろうが!逃がしたのはお前らだよ!」

 

「何!?誰がそんなことやったんだ!許せん!」

 

「お前だよ!」

 

 キョウスケの前に姿を見せたのは一体のトランセル。アローラでもキョウスケがいたガラルでもトランセル自体の存在は珍しい存在ではなく、見慣れたようなもの。

 

 だがキョウスケの叫びからか逃げ遅れたのかと思いきやトランセルは眠っているのか、全く持ってその場から動かない。

 

 キョウスケがトランセルの近くで叫んでもトランセルは全く動かない。ロゼッタ達も不思議に思っていると…

 

 近くに歩み寄ってくる一つの足音。そこから声が聞こえてきた。

 

「あはは!やっぱりお兄さんポケモンに好かれやすいんだね!その子貴方を警戒していないみたいだよ!」

 

「も、もしかしてあなたが…!」

 

「私リャフレ!お仲間さんも一緒なんだね!」

 

「貴様がトマトか…」

 

「リャフレだって言ってんだろ…」

 

 ようやく姿を見せたのはカプの子であるリャフレ。本人自体人間を警戒することなく近寄ってきた。全く微動だにしないトランセルをボールから出てきたピチューがつつく中でタケルとロゼッタにとっては彼女の保護が目的となる。

 

 銀髪に白っぽいワンピースが特徴の彼女。然しワンピースはボロボロだ。ロゼッタとタケルは無理に彼女に歩み寄ることなく対処しようとしていたが…

 

「おいリャフレ。お前俺たちの仲間になれ!」

 

「急にぶっこむな馬鹿!」

 

「うん、いいよ!」

 

「軽く引き受けないで!」

 

「だってコケコさんにここにいてと10年間言われているけど暇なんだもん!お仲間さんたちは私の保護が目的なんだよね。何人か来たことあるから知ってるよ」

 

「何!?まさか貴様ニュータイプ!?」

 

 リャフレは笑顔を絶やさないままタケルとロゼッタに呟きキョウスケにそう言われると意味も分からずに笑顔で「うん!」と呟き返した。

 

 キョウスケとヨクバリスにはこれには驚かせられる中でロゼッタが「エスパーに似た能力があるって聞いていたよね!?」と思わずツッコミを入れた。

 

「ただ保護なら私お兄さんの旅について行きたいな!アローラ地方を巡ろうとしているんだよね!4つのうっわーって広いこの地方の!」

 

(ま、まずいぞロゼッタ。キョウスケとメレメレ島でさようなら出来そうだったのに俺達までコイツの旅に同伴することになりそうだぞ)

 

(さっさと保護してビッケさんに褒めてもらおうという算段を…)

 

「貴様ら何を話し合いしている!まさか18禁な事か!」

 

「違うわ!てかキョウスケ!リャフレが旅に同伴するんだったら俺達という人物も付いてくるんだぞ!」

 

「俺たちもう仲間だろ?」

 

 リャフレがキョトンとする中でタケルがそうキョウスケに言うとキョウスケは何も表情を変えずに呟き返し少し汚いことを考えていたロゼッタとタケルには眩しいように感じられた。

 

 リャフレがうずくまるロゼッタとタケルを無視してキョウスケに近づくと…

 

「お兄さんの旅に同伴すれば私を保護する理由無くなるもんね!」

 

「何を寝言言っている!同伴するんだったらまずは水浴びで体を綺麗にしてからにしろ!」

 

「じゃあお兄さんも入って!海水で水浴びすればいいじゃん!」

 

「そんなことするならこちとら鍋風呂だぞゴラ!」

 

「二人共変な言い争いしないでよ!」

 

「そうか。じゃあさようならだ」

 

 どこからか取り出した銃をロゼッタ達に向けて来ようとウするキョウスケをタケルが必死に止める中でリャフレはキョウスケを応援した素振りを見せる。そんな騒がしい状況を作り出していると…

 

「ならこっちで水浴びしてくれると助かるんだけどな。リャフレちゃん」

 

「何だこのおっさん!?」

 

「お前!この間のキョウスケにやられた奴!」

 

「今回は一人じゃない!?」

 

 キョウスケ達の前に現れたのはキョウスケ達を追っていたリナ率いる工作員たち。

 

 狙いは勿論リャフレでありその先頭にいたサングラスを付けたニシノがキョウスケの言葉に笑みを浮かべる中で、リャフレは後ろに隠れる。

 

 ピチューやヨクバリスが警戒の色を見せる中でキョウスケの指示を受けたヨクバリスがリャフレを抱きかかえるとそのまま花園から逃走し始める。

 

 そしてキョウスケは息を吸うと…

 

「あ!アローラチャンピオン!」

 

「え!?」

 

「何を安易なひっかけに騙されとんねんお前ら!

 

「待てヨクバリス!」

 

「ロゼッタ、タケル!最悪ヨクバリスに指示を出して対抗してくれ!」

 

「わ、分かった!」

 

 トランセルと絡むのをやめたピチューがキョウスケの前に陣取る。ニシノはこんなのが相手なのかとばかりにニヤリと笑みを浮かべる。

 

 ヨクバリスが工作員たちを持ち前の力で蹴散らしていく中でリナもヨクバリスを追いかけるほうに加わっている。ニシノは結果が分かりつつもキョウスケに尋ねた。

 

「そんなチンケなポケモンでどうしようってんだ兄ちゃんよ」

 

「私が男塾塾長江田島平八である!」

 

「名前は誤魔化さんくても知っているつもりや。もう一度だけ聞くで。そのポケモンでどうするつもりや」

 

「お前を殺す」

 

「強く出過ぎやろビビるわ。だったらその意思を見させてもらおか。行くでルギア!」

 

 いつも通りを呟くキョウスケに対して思わずニシノも首を傾げるがすぐにニヤリとした笑みに戻すとルギアを繰り出す。

 

 メレメレの花園に舞い降りた海の神は衝撃波すら伴う咆哮でキョウスケの服を大きく揺らしていく中で思わず息を吞むピチューを見たニシノが自信満々にもう一度言い放つ。

 

「逃げるなら今のうちやで。兄さんのポケモンさんよ。逃げるポケモンまで命は取らんわ」

 

「行ってこいピチュー」

 

「ピチュ?」

 

「あんなデカいやつがお前の初陣の相手をしてくれんだ。当たってこい。背中は押してやる」

 

「ピチュ!」

 

「逃げる気はなしか。後悔すんなや?行くで!」

 

 ニシノが声を張り上げたと同時にルギアも声を張り上げる。ピチューはキョウスケが語り掛けるまでは緊張した面持ちだったが自分の頬を2回ほど叩き気合を入れ直すとニシノがルギアに対して声を張り上げる。

 

「ルギア、ハイドロポンプ!」

 

「ピチュー!でんきショック!」

 

「ルギアにピチューで!?無謀だって!」

 

「アイツ…もしかして勝つ算段があるんじゃねえか?」

 

「え…?」

 

 空に飛び立ったルギアの口から水の一撃が放たれていく。一個の水流はピチューを飲み込んでいったと思いきやピチューはハイドロポンプを回避し電撃を水流に乗せる。

 

 感電した水流は直接ルギアに渡りルギアが感電しダメージを負った。ニシノはこれに驚かせられた中でキョウスケはしてやったりの表情。

 

「これが狙いか…!ルギアあまごいや!」

 

「ピチューでんきショック!電気を作り出すぞ!」

 

「ピチュ!」

 

 ピチューが腕を挙げて電気を手に纏い大きく何回も回していく。するとピチューに溜まっていた静電気が電気を纏った鞭のような形となっていき、地面に降り注ぐ雨粒を消滅させていく。

 

 キョウスケがルギアに指さすとピチューは鞭を思い切りルギアに放って行きルギアに再び直撃させる。

 

 この2発を受けて何と伝説のポケモンが地面に降り立たないと行けないほどに体力を持ってかれてしまい、ニシノはたった2発の攻撃に驚きを見せる。

 

(何やコイツの戦法…!真面目にポケモンバトルしとらんようやないか…!)

 

「ルギア!ハイドロポンプ!威力でぶっ飛ばせ!」

 

「ピチューでんこうせっか!」

 

 ルギアがハイドロポンプを放とうとしたその時にピチューはその場の地面を軽くえぐるぐらいの勢いで地面を蹴りだすとハイドロポンプをかわしながらルギアの真下へ。そして…

 

「でんきショック!ぶん殴れ!」

 

「エアロブラスト!」

 

 ルギアが風を翼から放とうとしたその時だった。拳に電気を纏わせたピチューがルギアの顔面近くに迫りルギアの顔面を思い切り殴りぬいて地面に着地。ルギアはそのまま前方に倒れ込み戦闘不能となった。

 

「凄いじゃんピチュー!こんなバトルが出来るなんて!」

 

「た、倒しやがった…!こんなコミックみたいな展開があるのか…?」

 

(俺は今ポケモンバトルをしてたんか…?あんな思うように行くバトル戦術があるんか…!?)

 

「さっきの余裕がねえようだな。サングラスのおっさん。コイツは世界を見てやがんだ。ポケモンの範囲なんて軽く超えてやらあ」

 

「えらい強気で出たな…恐れ入ったわ…」

 

 ニシノが苦戦しているのにもリナは全く持って気にすることなくヨクバリスをこないだ対したビリジオン、テラキオンとコバルオンで追い詰めていくがテラキオンとコバルオンは既に倒されているが流石に3対1。

 

 いくらタケルとロゼッタが指示していても反応できる範囲外だ。

 

「一番の厄介はアイツとお前だ。お前さえ消えればリャフレを守る盾は無くなる」

 

「3対1は流石にキツイな…」

 

「ヨクバ…」

 

「ヨクバリス!」

 

「おっと。ポケモンがいなくなっても邪魔だけはさせてもらうで」

 

「こんの…リアルファイトだテメエ!」

 

 追い詰められるヨクバリスと何故かボクシングの構えを取るニシノとキョウスケ。リャフレが息を吞む中でピチューは何故かトランセルの方に近寄ろうとしていた…




見てくださりありがとうございます。
江田島ネタがしょっちゅう…w
使いやすいので許してください。またお願いします。
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