前回のあらすじ!前回につきましては前回のシナリオをご覧の上このシナリオをご覧ください。え?当たり前のことを言うなって?うるさいぞバーカ!
「元グリーンベレーの俺に勝てるもんか」
「試してみるか俺だって元コマンドーだ」
「キョウスケはそこの幹部と何してんの!早く助けに来てって!」
ニシノとキョウスケがボクシングのような構えからお互いに殴り合うべく拳をお互いに向けていくがお互いに謎に身体能力が高く、パンチが当たらない。
そんなことはどうでもよく既に疲労困憊のヨクバリスがビリジオンに攻撃されるところだけがタケルとロゼッタが見る形に。
加勢したいところだが二人共ポケモンを持っていなく生身じゃとてもポケモンには敵わない。歯を食いしばりながらその光景を見ていると…
「やめてよ!何でこんなひどい事…!」
「お前がこちらに来れば済む話だ」
「っ…!」
「くそ…いい加減どきやがれこのヤクザ!」
「ヤクザよりは乱暴なことはしてへんと思うで」
お互いにボクシングの構えを作っているニシノとキョウスケの両者が一行にパンチを当てない中でリャフレが発した必死の訴えもバッサリと呟き返したリナ。
反撃する体力が全くなくなっているヨクバリスだが技を受けきる力だけは残っており、効果抜群のせいなるつるぎも傷だらけになりながらもその場からピクリとも動くことなく耐えきっている。
するとピチューがニシノに近づき電撃を浴びせる。急な不意打ちには流石のニシノも頭をアフロにしながら耐えきると…
「急な電撃は卑怯やで…!」
「今だぁ!ロケットパンチ!」
ニシノの顔面に思い切りキョウスケが拳を浴びせニシノを吹き飛ばす。
リアルファイトをしているポケモントレーナーなんて前代未聞だが…ともかくニシノを突破したキョウスケはピチューにトランセルを連れていくように話しかけられ頷くとトランセルを抱きかかえ、その場で振り回しトランセルをヨクバリスに攻撃しているビリジオンにぶつけた。
急な攻撃にビリジオンが吹き飛びリナも思わず「はあ!?」という声を挙げた。
「よし!ナイス命中!」
「ポケモン投げつけんな!然もトランセルを!」
「いいじゃねえか。さなぎならこれで出してやれるだろ!」
「閉じ込められている訳じゃないのよトランセルは!」
「何なのアイツ…ホント…!」
ビリジオンに当てられたトランセルは目だけでリャフレを見つめるなど平然とした様子。驚くリナの所に駆けつけた先ほどまでリアルファイトをしていたキョウスケとピチュー。
流石のピチューもかなり驚いた様子をしていたが平然としているトランセルを見て「良くやった」と言わんばかりに親指を立てている。リナがキョウスケを睨みつけながら…
「こないだの借りを返させてもらう…!ビリジオン!リーフブレード!」
「よっしゃ!行くぞピチュー!まもる!」
「ピチュ!」
ビリジオンがヨクバリスから標的を変えると顔横のトサカを光らせ足元を蹴りだしキョウスケに向かっていく。ピチューはそんなキョウスケの前に出るとバリアを張り込み、ビリジオンの攻撃を防ぐと…
「スピードスター!」
「せいなるつるぎ!」
ピチューが星の形をした気弾を召喚しビリジオンに投げつけていく。ビリジオンはスピードスターをかわしていくとピチューの目の前に迫り、突進をかましていく。
ピチューはビリジオンの突進をまともに喰らい吹き飛ばされると先ほどの圧倒ぶりとは比べ物にならないぐらいにあっさりと戦闘不能に。
リナが口ほどにもないと言わんばかりに鼻で笑った中で、トランセルに向かってリャフレが語り掛ける。
「このままじゃお兄さんが…!お願い!お兄さんを助けて!」
「ヨクバリスじゃなかったらただのトレーナー…お前を傷つけてこの借りは返す!」
「元グリーンベレーの俺に勝てるもんか」
「バカ言うなお前!ポケモン相手に勝てるというのか!」
「これで終わりだ!ビリジオン!シザークロス!」
ビリジオンがキョウスケの方に向かっていこうとしたその時だった。リナの後方から発せられた光に全員が驚く中でリャフレの語り掛けに応じたのか。
光り出したトランセルのさなぎから出てきたのは蝶姿のバタフリー。バタフリーは糸を吐きビリジオンの動きを封じるとそのままキョウスケの目の前にへと陣取る。
「お前…アイツの語り掛けで進化したのか…!?」
「フリ!」
「加勢感謝するぜ…!」
「進化したてのバタフリーなど…!ビリジオンせいなるつるぎ!」
「エアスラッシュ!」
ビリジオンがバタフリーに向かって突進していく中でバタフリーが風の刃を起こしビリジオンに直撃する。ビリジオンは地面を抉りながらもある程度で耐えきると、ビリジオンはバタフリーを睨みつける。
リャフレはバタフリーの健闘ぶりを期待するかのように笑みを浮かべている。リナは歯を食いしばりながら…
「何故お前ばかり有利になることが…!シザークロス!」
「いとをはく!自分の周りに吐きつけろ!」
バタフリーは自分の周りに糸を大量に吹き付けるとビリジオンのトサカでの切り付けを糸で防ぎ切る。切り付けられた後の糸の粘り気がビリジオンの動きを鈍くしている間にキョウスケがバタフリーに指示を出す。
「バタフリー!サイケこうせん!」
バタフリーの触角から放たれた光線がビリジオンに命中しビリジオンはそのまま壁に叩きつけられる。そのままビリジオンは壁から地面に倒れ込み戦闘不能となった。
またしても敗北にリナが言葉が出なく黙って拳を握りしめる中でキョウスケを睨みつけたリナがまたしてもボールを溶かし煙玉を放ちその場から去っていく。
リナの姿が無かった中で倒れていたニシノにリャフレ以外の3人が近づく。
ニシノはため息を吐きながら立ち上がると…
「そんな取り囲もうとしても何もせえへん」
「少なくともリャフレをさらう気だったんだろ?」
「それが任務やからな。それもアンタら二人のお偉いさんからの指示やで」
「な…!?」
「今日は降参や。何もせえへんからまた会おか」
ニシノはその一言だけ言い残すとその場から去っていく。ロゼッタが言葉を失いタケルはキョウスケに「少しリャフレを見ていてくれないか」と告げると二人は一旦その場で話し込み始めた。
キョウスケはヨクバリスを治療しているリャフレに近づくとキョウスケのポケモンとして戦ってくれていたバタフリーをリャフレの元へ。
「ポケモントレーナーってすごいね。あんなにこの子が強いと思わなかった」
「ヨクバリスの事か?」
「うん…」
「こいつはちょっと特別でな。俺と常に殴り合っているからじゃねえか?」
「殴り合ってるの?」
「少なくともお前が意識しているトレーナーの師弟関係ではないぞ」
ヨクバリスがリャフレの方を見ながら頷く中でそんな彼女の近くにバタフリーが飛び回る。
キョウスケがそんなバタフリーを見て少し笑った瞬間にリャフレの治療により元気となったヨクバリスからのパンチが飛んできて、顔面にまともに喰らい一回星になる距離まで飛んで行ったが地面から頭だけ出して帰ってきた。
「ひゃあ!?」
「おいクソリス!何しやがる!」
「丁度サンドバッグがあってなあ…」
「え!?喋れるのこの子!?」
「真剣な時は喋らねえ」
「それでも凄いんだけど…」
リャフレがヨクバリスとキョウスケの会話に呆気を取られる中でキョウスケが地面から出てきて何事もなかったかのようにふるまう姿を見て、思わずリャフレは驚いたが同時に何故か尊敬の感情が出てきたのか目を輝かせて…
「私にもこれ出来る!?」
「出来ない」
「えー!?何でよ!」
「何でって言ってもこれは主人公補正だ」
「じゃあ私も主人公になる!」
「これは俺の特権だこの野郎!」
明らかに不満そうにするリャフレと主人公補正だと言い張るキョウスケ。顎を突き出しながら反論するキョウスケと一歩も引かないリャフレ。
そんな謎のオーラを発したところで何かと話し合いを終えたロゼッタとタケルが戻ってきた。
二人は少し神妙な面持ちでキョウスケに話しかけようとしていたが、発せられているオーラをみて二人が思わず立ち止まり驚いた反応をしている。
「え…何これ」
「おいキョウスケ。お前より10ぐらい年下の奴といがみ合っても意味ないだろ」
「え!?お前10も俺より年下なのか!?」
「10もというか私今年10歳だよ」
「何だと…それを早く言え!」
「知らなかったんかい!てか身長で見れば分かるだろ!」
タケルの言葉に思わずキョウスケがいがみ合いをやめてリャフレに語り掛けるがリャフレは真顔で返答すると八つ当たりするかのようにロゼッタとタケルの方を見て反論する。
タケルは思わず突っ込み返したがそれを見たキョウスケが「ホントだちっさ!」と本当に知らなかったかのように反応したところで、ロゼッタが思わず呆れたような反応を見せる。タケルもため息を吐くとキョウスケに…
「そのバタフリーどうすんだよ。お前の指示を聞いていたみたいだが…」
「ああ…こいつか。リャフレに預かってもらおうかなと思っている」
「私に?」
「お前の言う事を聞いて加勢してくれたんだぜ?だったら俺のポケモンになるよりお前のポケモンになった方がいい」
「フリャ」
「本当だ…リャフレの近くから離れない…」
普段ならボールに入ってくれるか頼むキョウスケではあるが元々リャフレのいた地域にバタフリーの前の姿だったトランセルがいたという事実。それなら信頼できるリャフレにボールを渡した方がいい。キョウスケはモンスターボールをリャフレに渡す。そして…
「コイツの意思次第だがお前のポケモンでいいぜ」
「…ありがとう」
リャフレのボールに収まっていくバタフリーを見て思わず一息吐いたキョウスケ。そこを解決した地点でタケルとロゼッタがキョウスケに語り掛ける。
「キョウスケ…俺たちの目的はリャフレの保護で…」
「何!?そんな話聞いてねえぞ!」
「さっき言ってたわ!」
「私、保護されるならお兄さんと旅がしたい」
「リャフレ…俺の名前はキョウスケだ!」
「あ…そこ気にしていたんだ…」
リャフレの呟きに思わずしんみりしていたキョウスケが自分の名前を叫ぶ。
ずっとお兄さんだったのを気にしていたんだとタケルは思わず苦笑いを浮かべる。リャフレが何か呟こうとキョウスケに口を開きかけたその時だった。
「うるせえ!行こぉ!」
「何にも言ってねえだろ今リャフレちゃん!」
「分かったぁ!」
「良かったの!?今の言い方で良かったの!?」
何か言おうとしていたリャフレに対してキョウスケはその言葉を封じるかのように声を張り上げる。
思わず周りにいたタケルがツッコミを入れる中でリャフレも何事もないかのように返事したものだからロゼッタもそれで良かったのとばかりにリャフレに言葉を入れる。
リャフレが頷いたところをみればそれで良かったのだろう。ロゼッタは思わず驚いたようなそんな声を小さく漏らした。
ため息を吐きながらタケルが思わず呟いた。
「キョウスケ。今上司の方と話して今俺たちが戦っていた奴らと通じている奴を探すために俺達はメレメレ島で離れることとなった」
「まさか…!その裏切り者がお前らだったというのか!」
「え!?そうだったの!?」
「裏切られたぁ…」
「変な疑い方やめてくれる…?緊急事態だから一旦全職員から事情聴取したいって言ってた」
タケルとロゼッタからの話で驚いた反応をしたキョウスケと既に仲間の気分となっているリャフレとここまで一言も発さなかったヨクバリス。ロゼッタが思わず呆れた反応をしたがそれにめげることなく上司から受けた伝言を話す。
「俺達エーテル財団がリャフレを保護する代わりにキョウスケ。リャフレがしたいという旅を同行してほしい。勝手な願いというのが分かっているが…」
「やだね!」
「この流れで断る奴初めて見た!」
「俺たちの旅はリャフレで終わりなんだ。だからこの旅はここで終わりだ。なあリャフレ」
「私が動けばそれって保護の対象が動いたってことになるんじゃないの?」
「そう言うことだ。分かったかお前ら」
リャフレからの言葉に思わずキョウスケはそう言い返したが何の反論もなっていないことに花園に来て何回吐いたか分からないため息を吐く。堂々と言い張ったキョウスケだがヨクバリスにしばかれて一度気絶してから何か目を覚ましたかのようにハッとすると…
「お前…頭いいんだなぁ…」
「間合い空き過ぎだよ!すぐ言いなよ!」
メレメレの花園にてタケルたちが船着き場で一旦分かれるという事とキョウスケの旅にリャフレが同行することが明らかとなった現状。
リャフレまでの旅を終えたキョウスケ達は一旦ハウオリシティの方にへと戻っていくのだが…メレメレでまだイベントがあることをキョウスケは知らない…
見てくださりありがとうございます。
メレメレ編は後もうちょい続くんじゃ。