という事で新年一発目の作品となります。
前回のあらすじ!新年あけましておめでとうございます!今年もアーカラ島をよろしくお願いします!
「アーカラ島は今私たちがいる島でしょうが」
「すっごい!ハウオリシティみたい!島が違っても似てるんだね!」
「おいてめえら!新年あけましておめでとうございますだろうが!挨拶しなくて本編進んでいくな!」
「元々ちゃんと進んでないでしょうが」
「うるさい!今チームええ感じやねん」
「何のだよ」
サングラスを付けた船長達に別れを告げキョウスケ達がたどり着いたのは船着き場があるカンタイシティ。メレメレ島にあったハウオリシティに外見が似ており、リャフレが思わずはしゃぎ気味に声を出す。
キョウスケが顎を突き出しながらレイカに一言呟いたがレイカはほぼ真顔でツッコミ返した。
キョウスケとレイカの目的はリャフレをアーカラ島の守り神がいる遺跡にへと向かわせること。3人で地図を確認しキョウスケが少しめんどくさそうな表情になる。
「おい!遺跡がある場所!カンタイシティのほぼ反対側じゃねえか!どうすんだよ!一周しろと言うのか!」
「そこに洞穴みたいな場所があるけど…」
「ああ。ダメダメ。あそこ今工事中で1日かかるらしいから素直に迂回した方がいいと思う」
「ええ!?参ったなあ!」
「どっかで聞いたような声で不満を口にするな」
「工事中…行けないじゃん…遺跡…」
カンタイシティから一応ディグダトンネルという場所に通じているが工事中のため少しの封鎖中。
遺跡はディグダトンネルを通った先にあるのだが、遠くから見ても分かる通りに工事の音が響き渡っているため通れないのが確かだろう。
地図によれば一応ディグダトンネルが通れない場合はヴェラ火山公園に行けばその管理している者からライド用のリザードンを貸してもらえると書いてある。
ライド以外の空を飛ぶはアーカラ島では危険を伴うので禁止と書かれている。カンタイシティからヴェラ火山公園はほぼ反対の位置。ほぼ一周しないといけないことになる。
いきなり来て前途多難。冷静なレイカの周りで目を輝かせるリャフレとめんどそうな表情しているヨクバリスとキョウスケ。
「仕方ないでしょ。ディグダトンネル封鎖中なんだから」
「だったら工事中の奴をぶん殴ればいい!」
「犯罪者の発想だぞお前」
「ぶん殴れー!」
「ぶん殴れー!」
「この旅馬鹿しかいねえな!」
まず向かうべき場所はオハナタウンに通ずる4番道路。カンタイシティでどこにいても見えるホテルしおさいの前を通り過ぎる形となる。
ぶん殴れと言っていたヨクバリスとキョウスケだけをぶん殴り、リャフレはデコピンだけで済ませたレイカは率先してホテルしおさいに足を向かわせていく。
全てが初めての冒険であるリャフレは元気にレイカの前を走っていくがその保護者には元気がないもの。
キョウスケが凄くめんどくさそうに足取りゆっくりでホテルしおさいにヨクバリスと共に向かって行く。そんな中でキョウスケの前を歩いていたレイカとリャフレの足が止まる。
キョウスケが目を向けるとそこにいたのは黒肌の女性とサングラスを付けた男女。3人はこちらが足を止めたのに気づき、まず黒肌の女性がキョウスケ達に近づいてくる。
「こちらを見て何か用事でもあるかしら?」
「あ、いえ…特殊な組み合わせだなと思っただけで…」
「道の真ん中だものね失礼したわ。アナタ達…観光客?」
「アーカラ島を粉砕しに来た!」
「あらそれはアナタを粉々にしないと行けないわね」
「笑顔でとんでもないこと言ってるよこの人!」
「お前がとんでもないこと言い始めたんだろうが」
キョウスケに笑顔でどす黒いことを言っていたのはアーカラ島島クイーンであるライチ。気になったついでとして名前を語ってくれた。
そしてライチがこちらで話し始めたタイミングでこちらに近づいて来たのは先ほどサングラスの格好をしていた男女。
片方はツインテールのような髪型で片方は黄色の髪をしている。ライチの隣に立ったツインテールの女性はキョウスケとリャフレを見て…
「そこの少女はもしかしてリャフレさん?」
「え?何で私の名前を知っているの?」
「先ほどライチさんから話がありましてね。申し遅れました…麗しい私の名前はジーナ!以後お見知りおきを」
「何だその取って付けた名前口上!何かずるいぞ!」
「彼女の特権みたいなものでして…ちなみに僕はデクシオ。道を塞ぐ形ですいません。ちょっとお話をしておりまして」
「お前には用がない!消えろ!」
「初対面でそんなん言われます?」
リャフレについてはククイからそちらにリャフレという人物が行くという言葉をライチが聞いておりそれをジーナから伝えられた形だ。そしてジーナが改めてキョウスケの方を見ると…
「アナタは有名人ですわよキョウスケさん。そこのレイカさんや40年間無敗だったガリュウを破る大金星を挙げたポケモン界の彗星。何やらアナタパルデアでも色々やったそうではありませんか」
「え?何やったの?セクハラ?」
「お前は俺を何だと思ってんだ!」
「噂というのは簡単には消えないものでね。町では無ければ勝負を申し込みたいところだけど…今回は何もしないでおくわ。それにこの先のオハナタウンで何やら怪しい連中が徘徊しているみたいでね」
「アンタじゃん」
「一回ぶん殴られたいみたいねアンタ」
ライチの話によればオハナタウン周辺で話にも合った通り少し半ぐれのようなそんな連中が徘徊しており、行く先々で「リャフレ」そして「キョウスケ」の存在を訪ねているという。
意外と有名人なんだと誤解するリャフレと何故か自慢気のキョウスケ。ライチが若干呆れた反応を見せる中でデクシオが3人に語り掛ける。
「例の連中はアナタ達を探しています。くれぐれもオハナタウンを通りかかる際は気を付けてくださいね」
「例の連中ってキョウスケに何回も倒された連中だったんじゃないの?」
「ああ…アイツらか。だったら心配ねえな。俺が全員ぶっ飛ばしてやる!」
「調子に乗んなよクソ人間!」
「何だとこのくそリス!」
「喧嘩しないの!」
本当にこんな掛け合いをする奴がガリュウを打倒したんだろうかと疑問を抱くライチだったが街中で煽っても仕方ないので一言注意喚起みたいな言葉を呟き送り出すことにした。
彼らはリャフレという人物の旅の道中で旅のサポートをしているに過ぎないからだ。
ライチたちに別れを告げたキョウスケ達が4番道路に向かって行く最中でその背中を見つめていたライチにジーナとデクシオが語り掛ける。
「本当に彼で合っているの?ガリュウを破ったという人物って」
「同じヨクバリスの使いとしてはイレイナがいますが…彼女のヨクバリスとはまた気配が違います。あのふざけた態度も記述通りと言いますか」
「まさかあそこまで人を舐めたようなそんな態度をしているとは思いませんでしたけども。本人で間違いないと思いますわ」
「ふぅん…この先にいるキャプテンたちが変な目に遭わなければいいけど…ね」
背中が見えなくなるまでキョウスケ達を見つめていたライチの目には不安という言葉が充満しているようにも見えた。ふざけていると言ってもあそこまでだなんて誰も想像なんてしない。
報告を聞いていたジーナとデクシオも驚いていたようなそんな様子でいた。ライチが工事しているといディグダトンネルの方にジーナとデクシオに別れを告げて向かって行く中で一息吐いたジーナはその目をオハナタウンの方に向けていた。
そんな不安そうな表情をされているとは知らずにキョウスケ達は足を4番道路に入れていた。
非常に段差が多く陣取っているポケモントレーナーも多い。だが全員戦闘態勢というわけではなくただポケモンと談笑している者も何人かいる。そんな彼らを見てリャフレは目を輝かせながらトレーナーの方に向かって行く。
「おいコラ、クソガキ!勝手にトレーナーに突っ込んでいくんじゃねえ!」
「そこのトレーナーさん!私とポケモンバトルしようよ!」
「勝手にバトルしようとしているし…とんでもないの連れて来たよね兄貴…」
「とりあえず連れ戻しに…」
「ん?どうしたの?行かないの?」
「ちょっとレイカ、リャフレの所に行っておいてくれ。すぐに追いかける」
「…?分かった」
リャフレの所に追いかけようとしたその時だった。近くにいたエリートトレーナーにリャフレが絡みに行ったその時にキョウスケの目がとある方向を見つめたところで止まった。
レイカが疑問を抱き彼に声を掛けたが真剣な声で呟いて来たキョウスケに対して、レイカは疑問を抱きながらも単身リャフレの所に向かって行く。そんな最中にキョウスケはヨクバリスに石を渡すと…
ヨクバリスは思い切り振りかぶりとある所に石をぶん投げる。するとがサッとという音と共に岩らしいものが削れていきそこに現れたのはシルクハットの男性。
投げられた石を受け止めていた素振りを見せ、石を捨てると息を吐きながらキョウスケに拍手を送る。
「よく俺の存在が分かったな。何も音を立てていないのに」
「何かめくれるようなそんな岩があるか?ねえだろ」
「なるほど…勘も相当鋭いようだ。アイツがお前に憎しみを抱く感情もよくわかる」
「アンタ…俺達がカンタイシティに到着した時から視線送っていただろ。わざとらしいようにキャモメまで飛ばしていて」
「さあ…何のことかな。何も知らない罪を言われても困るという物だ」
偶然シルクハットの男性とキョウスケが対している場所は誰もいないような場所。だがその場が凍り付くような空気が流れ込んでいる。変なことを言い出せないようなそんな空気だ。
シルクハットの男性が浮かべた笑みが余裕から来ている笑みだというのがよくわかる。キョウスケが来ないのを疑問を抱きレイカのポケモンであるルカリオがキョウスケを見に来たが、知らない人物と話しているのを見て戻っていく。
シルクハットの男性は息を整えると自分の名前を語り始めた。
「申し遅れた。私の名前はザンス。君とは何度も遭遇しているリナそしてニシノの上司に当たる人物さ」
「隊長とか言っていたな。アンタの事だったんだな。アンタと組んだエーテル財団の奴。アンタなら名前を知ってんだろ」
「それは誰からの差し金だ?君と組んでいたエーテル財団の男女か?」
「個人的に気になっただけだ。ストーカーしていたのをチャラにする交換条件だ。話してもらおうか」
「生憎私はふざけながらも芯はしっかりしている君とは違くて、契約内容は話さないような卑怯な人物でね。話してほしければ…ポケモンバトルをしてもらおうか」
「上等だ。自分からポケモンバトルを切り出したという事は相当自信があるという事だよな。蹴散らしてやるぜ」
ザンスはモンスターボールを出しニヤリと笑いながらキョウスケに対して身構える。キョウスケは同じくモンスターボールを構えると場に出したのはヨクバリスではなく先ほどキョウスケのパーティメンバーとなったミロカロス。
ザンスは笑うと繰り出してきたのは伝説のポケモンであるミュウツーだ。キョウスケはポケモンについてはバトル以外は相当疎いため、ミュウツーの存在自体知らない感じだ。
身構える両者とルカリオから報告を受けたレイカがトレーナーとリャフレの近くに行くとリャフレの肩を掴み…
「ごめんリャフレ。ちょっとバトルしておいて。兄貴を連れてくる」
「レイカ?」
「ちょっとだけでもいいので。トレーナーさんもよろしくお願いします」
「え?え…ええ…分かった」
見ず知らずのトレーナー女性に頭を下げてレイカはルカリオを戻してキョウスケの元に向かって行く。トレーナーも流石に緊急事態性が分かったのか。勢いのまま了承。
リャフレがバタフリーを出したのを見て女性はミルタンクを繰り出してバトルしていく。
レイカの頭の中で良からぬ感情が働く。冷静を保ちつつもその心の中はパニックに近いほどに焦りが積もっていた。
「例の連中だよね…何でアーカラ島を踏み出したこの時に…!」
響き渡る技が放たれる音と技を防がれる音でいらない不安的な感情を押し殺すかのようにレイカはため息を吐きながら頭を掻く。
アーカラ島にたどり着くまでに保っていた冷静な感情は間違いなく一瞬で変化していた。拳を握りしめていたその時にルカリオが再びボールの中から出てきてレイカを止める。
「ルカリオ?」
「グルゥ」
レイカの目の前で繰り広げられているバトル。ルカリオは彼女が冷静じゃないというのを察して止めに入ったのだろう。レイカは息を吐きながら頷くと焦る気持ちを抑えながらキョウスケの姿を視線に捉えていた…
見てくださりありがとうございます。
またこんな感じで今年一年よろしくお願いします。