とんでもない馬鹿が世界を巡るそうですよ?   作:命 翼

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お疲れ様です命です。
今回もやっていきますよおー。


俺と勝負するってのか!上等だマソップ!

 散々コケにしやがって…許さん…許さんぞ…殺してやるぞ…前回のあらすじ!

 

「そのネタ分かる人が少なくなってきているんだからネタの出し方には気を付けてよ」

 

「その言葉が一番この小説に出してはいけない言葉だろうが!」

 

「何の会話しているか一切分からない…」

 

 カキのリザードンを借りる形でヴェラ火山公園から旅立ったキョウスケ達はまず工事中のディグダトンネルを抜けた先にあるコニコシティにへと足を運んでいた。

 

 コ二コシティは現在アーカラ島にてキャプテンを務めているスイレンそして島クイーンであるライチの居住宅がある場所である。スイレンとはこのアーカラ島にて出くわしていないのでそのことはマオとカキからは告げられていない。

 

 代わりに彼らに告げられたのはライチが現在コ二コシティに帰宅しているという事。そんな彼女の家があるジュエリーショップに彼らの姿はあった。

 

「人の店で騒がしいわねどういう案件?」

 

「おい聞いたぞ黒人!遺跡の名前命の遺跡ってどういうことだ!」

 

「どうも何も元々命の遺跡という名前よ」

 

「マップには戦の遺跡って…」

 

「それだけのために来たの?」

 

「本人たちが納得いかないみたいで…」

 

 冒頭の前回のあらすじで騒ぎ倒したキョウスケ達を不満そうな姿で顔を見せた島クイーンライチ。先ほどカンタイシティにて遭遇しており初見ではない。

 

 だが自分達が間違えた遺跡の名前を島クイーンに問いただすのは流石にレイカもおかしいとは思っていた。少し不満げのキョウスケとリャフレを黙らせレイカは命の遺跡の主である守り神は特に凶暴だという話が真実かどうかを問いただす。

 

「その話はカキから?」

 

「はい」

 

「そうね…正解といえば正解よ。縄張りを汚されるのが嫌みたいで。前回も変な奴が入って大暴れしたんだから」

 

「選ばれたのはなっちゃん!でした」

 

「話違うから黙ってろ」

 

「このキョウスケに向かって今黙れと言ったな!殺してやる…」

 

 ライチのダイノーズにキョウスケが踏みつぶされている間にライチは何事もなかったかのように前回も自分がいてやっと静まったことを告げる。そして不安そうにしたリャフレを見てライチは何かを確信したかのように微笑むと…

 

「確かアンタカプの子だったよね。そしてカプに用があると」

 

「え?あ、うん」

 

「カプの子なら手を出せないかもね。私と一緒に行けばカプも話を聞いてくれるかもしれない。来る?」

 

「ぜ、是非!」

 

「おいコラ!何で主人公の俺がダメなんだコラ!」

 

「アンタ銀魂の銀さんみたいな存在じゃん」

 

「他作品のキャラ出すな、銀魂さんが迷惑こうむるだろうが!」

 

「こっちじゃないのね…」

 

 ライチからも連れて行きたいのは山々だが数は少ない方がいいという事でライチとリャフレ二人だけで命の遺跡に赴くことになった。

 

 ライチのダイノーズがライチと共に出かけようとした際に謎にキョウスケを何回も煽るようにチラ見し、キョウスケが苛立ちを見せた中でレイカがそれをさりげなく抑える。ライチは店を出る前に足を止め…

 

「そうだ。マオとカキにあったんだよね」

 

「おう」

 

「返事軽っ」

 

「だったらスイレンにも会ってきたら。丁度いるみたいだし。私から話し通しておくよ」

 

「初対面だけど…」

 

「あの子人見知りじゃないから大丈夫よ」

 

 ライチとリャフレがいない間にキョウスケとレイカはアーカラ島で唯一会っていないキャプテンスイレンと対面することに。ライチが街から出るまで同行しスイレン宅にライチが顔を出す。

 

 そこでライチに対応したのが青色の髪をした女性。キャプテンは少し小柄と聞いていたが…

 

「あれがスイレン…デカい」

 

「どこみてデカいって言ってんのよ」

 

「身長だが?え?変なこと妄想しましたか?プププ!」

 

「アンタをコニコの残骸にしてもいいのよ」

 

「やれるもんならやってみやがれ。お兄ちゃんの貫禄見せてやるわい」

 

「ちょっと待ってこっち来た」

 

 ライチからちょっと離れ気味で小言で会話していた二人だったがつい女性が近づいて来た瞬間に姿勢が固まる。

 

 何故なら女性は二人より身長が大きかったからだ。少し見上げ気味で軽く口を開ける二人に対して女性が笑顔で挨拶をする。

 

「アマチュア大会で優勝者とベスト4の方よね。名前はキョウスケとレイカ」

 

「う、ういっす」

 

「そうです」

 

「そんな緊張しなくていいのよ。スイレンの母です。娘に会わせたいところだけど…丁度釣りしに行ったのよ」

 

「はあ!?おいどういうことだ黒人!」

 

「ライチだ!」

 

「まあまあ。あの子にも来ること連絡しているしそれまで家でゆっくりしていって」

 

 キョウスケ達に顔を合わせてくれたのはスイレンの母。ライチが言っていた丁度5分前に出てしまいコ二コシティから少し離れた場所に行ったという。

 

 母から連絡したと言うが納得いかないキョウスケはライチに突っかかったがライチはスイレン母に止められ、キョウスケはレイカにしばかれ事なきを得る。

 

 そしてスイレン母はキョウスケとレイカを家に招き入れると、遭遇したスイレンの父親そして何故かキョウスケに二人でぶつかってきた謎の姉妹。

 

 キョウスケは白目となって立ちながら気絶したがすぐに意識を取り戻し…

 

「な、なんて奴らだ!俺の意識を奪って行きやがった!」

 

「急に突進したらダメよ!」

 

「お兄ちゃんとお姉ちゃんどこから来たの?」

 

「俺はキョウスケ!マサラタウンの…」

 

「違うでしょ」

 

「私ホウ!」

 

「私スイ!スイレンねえねの妹だよ!よろしくね!」

 

 キョウスケに強烈な挨拶をかましたのがホウとスイ。スイレンの妹である。人見知りのしなさに驚いたレイカだったがスイレンの父親から「いつもこんな感じだから気にしないで」と言われ、レイカはアローラって凄いと思いながら見ていた。そんな二人から思わぬ言葉が飛び出す。

 

「ねえねえお兄ちゃん強いんでしょ!ねえね言ってたよ。ものすごく強い人倒してるって」

 

「うん、クソ雑魚だった」

 

「適当な事吹っ掛けんな」

 

「アマチュア大会ね。ガリュウさんが出ているからって全国放送されていて…当時は大騒ぎだったのよ」

 

「スイレンさんも見ていたんですか?」

 

「もう必死にね。ポケモントレーナーの頂点みたいな人だから。ポケモンバトルも見られないからって言ってたわ」

 

 白目向きながらの笑みを浮かべながら照れるキョウスケに対して失礼な表情をするなとばかりにしばくレイカ。キョウスケはレイカに顎を突き出して反抗しようとしたが、ホウとスイがじっと見つめているのを見て行動をやめた。

 

 改めてガリュウという存在がとんでもなかったというのを思い知らされたレイカだったがそれを倒した本人であるキョウスケは何とも思っていなさそうな表情をしている。

 

 自分の兄が馬鹿なのか大物なのか若干分からずにいた。

 

「凄い人倒したんだからお兄ちゃんチャンピオンなんだよね!」

 

「お、おう…そうだな…俺は世界一!」

 

「えぇ!凄い!」

 

「冷や汗かきながらこっち見ないでくれる?」

 

 純粋な目を向けてくるホウとスイに対して嘘を付くたびに心が痛くなるキョウスケ。耐えきれずにレイカの方を向いていたが真顔で言い返されたのを見て心の中で鉄柱に頭を打ち付けているような気分になっていた。

 

 しばらくホウとスイに質問されること5分。スイレン宅の扉が急に開いた。息を切らしながら帰ってきた小柄の少女。ホウとスイが座っていた所を立ち上がったが…

 

「ねえ!アナタキョウスケだよね!」

 

「俺こそがドグマチール…」

 

「真面目に言え」

 

「私スイレン!私とポケモンバトルしてくれない?」

 

「急じゃね?いいけど」

 

「いいんだ」

 

 本来悪戯っぽい所もあると言われているスイレンだったがガリュウと戦っていた人物が目の前にいるという事を知り居ても経ってもいられなくなったらしい。

 

 落ち着くようにスイレン母は言おうとしたが父が止める。外に出た二人はポケモンバトルが出来る場所に足を運び、その場所は今リャフレ達が向かっている命の遺跡の目の前の場所。お互いに向き合ったスイレンとキョウスケは…

 

「ルールは1対1!そうすれば出すポケモンも分かっているから」

 

「へえ。おれの手持ちを分かっているみたいな言い方だな」

 

「あの子ある程度キョウスケさんの戦い方を洗い直したらしくて」

 

「そうなんですね…」

 

「ねえね頑張れ!」

 

 スイレンから若干の緊張の色が伝わってくる。それもそうの筈。キョウスケの実力を洗い直したという事はある程度キョウスケの繰り出す戦術とかを知っているという事。それでも断定できなかったのがその時にどんな戦術をするか。

 

 ポケモントレーナーは一旦必勝パターンがあるのに対してキョウスケはその場の帳尻合わせ。分からないというのが正直な答えだった。スイレンはアシレーヌを繰り出しキョウスケが繰り出したのはヨクバリスだった。

 

 今ガリュウと対した時のパーティでキョウスケの手持ちにいるのはヨクバリスのみ。ヨクバリスが出てきたという事でスイレンにも冷や汗がこぼれ落ちる。

 

「アシレーヌはお前のエースだろ。だったら応えてやらねえとだめだよな」

 

「随分余裕ですね…では行きます!アシレーヌ、リフレクター!」

 

「いきなりリフレクター!?」

 

「ツッコめヨクバリス!10まんばりき!」

 

 スイレンがバトル開始早々に放った技はリフレクターだった。アシレーヌが目の前にバリアを張り込む中でヨクバリスは足場を蹴りだし、アシレーヌに迫ると思い切りバリアごと体当たりをかます。

 

 それだけ強力な威力なんだろう。アシレーヌが吹き飛ばされたのを見て驚いたのはスイレン。その状況を見守っていたホウとスイも驚きを見せる。

 

「ねえねのポケモンも強いのに!」

 

「吹き飛ばされた!」

 

(やっぱり強い…!ケンタロスの攻撃を受けても平然としていただけはある…!)

 

「ギガインパクト!」

 

「つぶらなひとみ!」

 

「技変更!こおりのキバ!」

 

 アシレーヌの瞳にヨクバリスは一瞬攻撃の手を緩めそうになったがすぐに噛みつきにかかる。驚くスイレン一家に対してレイカは慣れているからか冷静な表情。アシレーヌはヨクバリスのこおりのキバをかわすとすぐに反撃の態勢に入る。

 

「うたかたのアリア!」

 

「やるぞヨクバリス!ギガインパクト!」

 

 アシレーヌが腕を広げ水の弾丸をヨクバリスに放って行く中でヨクバリスは足元を蹴りだし、水の弾丸を直撃しながらアシレーヌの目の前に迫り、オーラを纏いながら体当たりをかます。リフレクターも貼っていたが真っ二つに砕け散るとそのままアシレーヌは近くの壁に叩きつけられた。

 

「アシレーヌ!」

 

 スイレンが呼びかけたがアシレーヌは戦闘不能。この瞬殺劇にスイレンは息を吞みスイレン一家も言葉を失った。衝撃過ぎて苦笑いしか出てこないスイレン父がレイカに尋ねた。

 

「いつも彼はあんな感じなのか?」

 

「まあ…そうとも言えますしそうとも言えません。然しスイレンさんのリフレクターとつぶらなひとみのコンボは兄貴も迷ったと思います。でも基本戦術なんて考えない奴なんで」

 

「ひゃあ…急にリフレクターなんてびっくりすることしやがって」

 

「アナタを倒すにはこれしかないと思ったんだけどなあ…ここまで力の差があるのはキツイなあ…」

 

「力の差なんてポケモントレーナーほぼないんだぜ?あるのは本番で力だせるかどうかだ」

 

「…そうですね」

 

 スイレンがキョウスケとバトルしたかったのはガリュウを破る実力者がどれほどの者だったのかを知りたかったという事。あまりに瞬殺だったのでその実力の一端しか感じることが出来なかった。アシレーヌをボールに戻しキョウスケと握手を交わすスイレン。そんなスイレンに母が近寄り…

 

「これも勉強ね」

 

「お母さん」

 

「全力で当たってくれてありがとうキョウスケさん。娘もいい経験になったと思います」

 

「やめてくれよ経験だなんて。俺はただバトルしただけさ」

 

 母がスイレンに語り掛けた後にキョウスケが苦笑いで応じる。レイカ達がキョウスケ達に近寄ったその瞬間だった。命の遺跡に行った後だと思われるライチとリャフレが戻ってきた。そこにいたことに二人は驚いている様子だ。

 

「あれそこにいたんだ」

 

「ちょっとバトルしてもらってまして」

 

「え!?そうなの!?結果は?」

 

「完敗。ダメージすら与えられなかった」

 

「スイレンも強いんだけどね…やっぱり強いねアンタ」

 

 リャフレが興味津々で結果を聞いたがそれを横から聞いたライチがニヤリとした笑みを浮かべる。キョウスケが気持ち悪い笑みで照れたものだからレイカに再びしばかれたがそのタイミングでリャフレがキョウスケ達に…

 

「守り神に会ってきた」

 

「会えたんだな。でなんて?」

 

「ウラウラ島で邪悪なものを感じるって。ウラウラ島に行って欲しいって」

 

「ガキのおつかいかよ俺達は」

 

「まあいいじゃん。ウラウラ島にも色々ありそうだし」

 

 守り神の言葉にキョウスケ達は従う形でこの後ウラウラ島に向かう事に。そこでキョウスケは一つの決着を付けることになるのだが…今の彼らは知らない。




見てくださりありがとうございます。
次回からウラウラ島に入ります。
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