とんでもない馬鹿が世界を巡るそうですよ?   作:命 翼

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お疲れ様です。命です。今回でアーカラ島ラストとなります。


来いよベネット!お前の全部受け止めてやる!

 さて今晩私が頂くのは前回のあらすじだった残骸です。可愛いでしょう。私自分の子供のように思っているの。フハハハハ。

 

「ちょっとアンタ。それ一歩間違えれば引っ掛かるんだからね。ネタには細心の注意を支払ってね!」

 

「何の話をしてるの?」

 

「お前にはまだ早い話だ。カカロット」

 

「リャフレだって」

 

 命の遺跡からカプテテフの導きによりウラウラ島に移る為にハノハノリゾートという場所に移ったキョウスケ達。

 

 そこにてキョウスケは謎の変顔から相変わらずリャフレ達を困らせていたのだが、その中で何故かボールから出ていたヨクバリスにリャフレが尋ねたが真顔で肩を励ますように叩かれたが。

 

 そもそも本人が納得いってなかったのは名前を間違えられたこと。リャフレが不満気にヨクバリスに表情を向ける。

 

「何を困惑しているベジータ。お前にはまだ早い話だって言っているだろ」

 

「だから私はリャフレだって!わざと間違えているでしょ!」

 

「やべえバレてる。逃げるぞヨクバリス!」

 

「逃げるのはお前だけだクソマスター!」

 

「何!?図った…図ったなクソリス!」

 

 不満そうにしていたリャフレから逃げるべくヨクバリスの肩を叩くがヨクバリスがまさかのニヤリとした表情でキョウスケの体を掴むと、本人が何も言っていないのにブンブンと振り回しハノハノリゾートの天井を突き破って謎の光線をキョウスケに打ち付ける。キョウスケがそのまま黒焦げで落下してくる中で…

 

「それはやり過ぎや」

 

「な、何をするんだ!許さん!」

 

「動けないデブなど必要ない!」

 

「誰がデブだ!私の名前は吉良吉影。80キロの体重で…」

 

「まあまあ重たいじゃねえか」

 

「私が何も言っていないのに話が進んでいる…」

 

 黒焦げの頭アフロで顎をしゃくれさせながら対応したキョウスケだったがヨクバリスも謎に顔をしゃっきとさせながらキョウスケに言い返す。

 

 するとキョウスケは急に真顔になりどこから取り出したか分からない紅茶を飲んでいく。

 

 どこから取り出したんだよと言いたげにレイカが呆れた反応を見せる中でリャフレはそのボケとツッコミの濃さに圧倒されている始末。するとそこにとある人物の姿が…

 

「相変わらずハチャメチャやな。キョウスケはん」

 

「あ、アンタあの時の組織の奴!」

 

「ツルノじゃねえか!」

 

「ニシノや。名前間違えてもらったら困るで」

 

「こないだの…」

 

「組織にいたら嬢ちゃんはかっこうの獲物やろうけどな。今回は嬢ちゃんが目的やないねん。キョウスケはん。アンタや」

 

「そんな話聞いてないぞ!」

 

「今言ったからな」

 

 そこに姿を見せたのはニシノ。リャフレに一度視線を向けたが目的はあくまでキョウスケらしい。

 

 変顔をしながらふざけ倒すキョウスケに冷静に対応していくニシノに対して、あまりに冷静過ぎると何かを察したレイカ。

 

 謎に変顔でニシノを威嚇するキョウスケに対してレイカはキョウスケの肩をポンポンと叩き対応するように促す。キョウスケはニシノを見た後にファイティングポーズをやめニシノに再度視線を向ける。

 

「悪いなお株を奪ってもうて。今回はわりかし真剣やねん」

 

「私が相手じゃなくても…?」

 

「嬢ちゃんはあくまで組織が相手や。ワイ個人に相手する理由はない。キョウスケはん。リナがあの後行方不明なん知っとるか?」

 

「いいや。知らん。何かあったんだろ」

 

「せや。ザンスがクビを宣告しよった」

 

「一大幹部じゃないの!?」

 

「理由はワイも疑っとる。然し今の状態のリナをほったらかしにしとくのはあまりに危険…然しザンスはあろうことか放牧を選択しよった」

 

 レイカが思わず驚きのあまり声を失う中でリャフレも息を吞む中でキョウスケが思わず拳を握りしめる。ニシノが思わず頭を下げ…

 

「キョウスケはん、リナを助けったって欲しい!身勝手な願いというのは分かっとる!失敗をしてあんなに苦しむ同僚をワイは見過ごすことが出来ん!」

 

「ちょ…ちょっと!今まで敵だったんだよ!?」

 

「いやいいレイカ」

 

「でも…!」

 

「相当な覚悟で俺に頭を下げたんだと思う。だが足りないな。まだ覚悟が」

 

「キョウスケ…」

 

「俺もな性格が悪くなったと思う。お前の覚悟をバトルで確かめないと気が済まない」

 

 ニシノは「バトルで納得させたらいいんやな」と小さな声で呟くとキョウスケの方を向いて「分かった」と大きな声を出す。その大きな声は周りにいたホテル客を驚かせたほどだった。

 

 キョウスケはニヤリとした笑みを浮かべるとバトルコートにニシノとレイカ達と共に移動。バトルコートに移動した二人。周りにいた人々がざわざわと驚いた反応を見せる中で向き合った二人。

 

「大会ルールで行こうじゃねえか。3対3。アイテムは自由だ。だが俺はアイテムを使わない」

 

「あい分かった。その条件飲もうやないか。妹さん審判頼めるか?」

 

「レイカ大丈夫?」

 

「真剣なのは伝わってくるから大丈夫。右にニシノ、左にキョウスケ!両者ボールを出してください!」

 

 二人共ボールを出す。正真正銘ホロじゃないモンスターボール。色でキョウスケは何となく察しがついた。ニシノは大きく息を吐くとボールを握りしめる。レイカが振り上げた両手を振り下ろすと両者がボールを前方に投げる。何か大会が始まるのか。周りが口笛とかを鳴らす中で両者で繰り出されたのはドククラゲとテッカグヤだった。

 

「こっちだって覚悟決めとる!後はアンタに見せるだけや!」

 

「上等だ!俺も覚悟を見せる!テッカグヤ、タネばくだん!」

 

「ドククラゲとける!」

 

 テッカグヤが腕から爆弾を放出していく中でドククラゲが液状化した後に鉄のように固くなり爆弾を防ぐとニシノが声を張り上げる。

 

「ドククラゲ、ハイドロポンプ!」

 

「ストーンエッジ!」

 

 ドククラゲが口元から水の一撃を打ち込んでいく中でテッカグヤが自身の前に岩の壁を張り込み、水を防ぐ。だがその壁は防ぎ切った後に粉砕されそして岩の壁の破壊された後の砂埃が舞い上がる中で、テッカグヤが何かを溜め込んでいることに気づいたニシノ。

 

「てっていこうせんっ!」

 

「この人がいる中で!?」

 

 テッカグヤから光線が打ち込まれていく中でドククラゲにそれが直撃。テッカグヤも傷を負う中でドククラゲも流石に半減ダメージとはいえただでは終わらない。ドククラゲが少しフラフラしながらもニシノが叫ぶ。

 

「まだや!まだ倒られへんよな!ドククラゲふぶき!」

 

「タネばくだん!」

 

 ドククラゲの吹雪とテッカグヤのタネばくだんがぶつかり合い、爆弾を吹雪が凍らせながらもドククラゲに爆弾が衝突。ドククラゲがその地点でフラフラとしていたのがトドメを刺された形で倒れ込む。

 

 そしてテッカグヤもその場に膝を付き戦闘不能に。キョウスケが歯を食いしばりそしてニシノも冷や汗を拭う。

 

「ねえ止めようよ…危険だって!」

 

「男が頭を下げて…男がその覚悟を問いかけた。止めに入られるなら私が責任を取る」

 

「レイカ…!!」

 

 あまりに白熱としたバトルにその場の全員が黙り込む中で2体目に両者が繰り出したのはライボルトとピカチュウ。だが相手の格の差というよりかはニシノは今この場を戦うのが精いっぱいだった。ニシノがライボルトに対し得鬼気迫る表情から叫ぶ。

 

「ライボルト、エレキフィールド!」

 

「エレキネット!」

 

 ライボルトが電気のフィールドを張り込んでいく中でピカチュウのエレキネットが勢いを増してライボルトにぶつかり電撃を飛ばしていく。だがこの電撃がライボルトに深いダメージを与えるわけでもなく平然とした様子から…

 

「ライボルト、10まんボルト!」

 

「ピカチュウ、まもる!」

 

 ライボルトがエレキフィールドの電気を身に纏ってピカチュウに向かって放たれていく中でピカチュウがまもるのバリアで防ぎ切る。そのバリアが割れたタイミングでキョウスケが声を張り上げる。

 

「スピードスター!」

 

「オーバーヒート!」

 

 ライボルトが放ってきた炎を切り裂いていくピカチュウのスピードスター。然し切り裂いても広範囲に放たれた炎はピカチュウを掠らせる。ライボルトから黒い煙が出てきたと同時にかなり息を切らした様子となったがそれでもピカチュウはライボルトの目の前に迫ると…

 

「かみなりパンチ!」

 

「10まんボルト!」

 

 ライボルトの目の前に迫ってきたピカチュウがエレキフィールドの効果で拳に纏わせた電気を強くしていく中でライボルトも自ら放った電気がフィールドの効果で強みが増す。

 

  両者の電気が火花を散らしながらぶつかり合っていく中で激しい爆煙をまき散らして周りが見えなくなる。周りにいたキョウスケ達以外の人々が退散していく中で戦闘不能となったのがピカチュウとライボルト。リャフレは思わず息を吞む。

 

「お互いに1対1や…ワイが勝ったら遠慮なく言うこと聞いてもらうで!」

 

「上等だ!俺を負かして見せろ!」

 

 両者が叫びながら戦闘不能となった2体を戻した後に繰り出したのはミロカロスとボーマンダ。お互いの思いは分かっている。

 

敵をいきなり信用できないキョウスケと壊れていく味方を見てられなく敵に助けを求めたニシノ。

 

ニシノはメガリングに手を触れるとボーマンダがメガボーマンダに進化を遂げる。リャフレは初めて見る進化に驚きを見せたがレイカは苦笑いを浮かべている。

 

「行くでミロカロス!ワイの全部受け止めろや!ドラゴンクロー!」

 

「れいとうビーム!」

 

 空中に飛んでいきそのまま地上にいるミロカロスに向かって落下していくボーマンダ。そのボーマンダに対してミロカロスは冷気を溜め込みボーマンダが迫ってきたそのタイミングで冷気を打ち込んでいく。

 

少し熱を帯びているボーマンダとミロカロスの冷気がぶつかり合い、激しい熱波がレイカ達を襲っていく中で霧のようになった水蒸気が晴れていくとそこには地上に落下しメガシンカが解けたボーマンダと、そのボーマンダを睨みつけるミロカロスの姿。

 

「ドラゴンクロー!」

 

「もう1回れいとうビーム!」

 

 ボーマンダが地面を蹴りだしてミロカロスに迫っていったがミロカロスの放った冷気がボーマンダに直撃。ボーマンダはミロカロスの目の前で爪が止まり、そのまま倒れ込んで戦闘不能となった。

 

 息を吐くキョウスケとやり切ったかのようにボールにボーマンダを戻すニシノ。コイツは勝てないなとばかりに首に横に振るニシノに対してキョウスケはミロカロスをボールに戻すとその近くに歩み寄り…

 

「どや…これがワイの覚悟や。メガシンカなんてさせんで普段は」

 

「いいじゃねえか。お前の覚悟に協力してやる」

 

「キョウスケ…」

 

「ただ変われるかどうかはアイツ次第だ。俺はナイフ向けられた立場だからな」

 

「まあそうやろな。ここまでやった甲斐があったってことや」

 

 手を差し伸べてきたキョウスケとがっちりと握手を交わすニシノ。かなり白熱していたからか息苦しさを感じていたリャフレだったが両者の様子を見て一安心した様子。レイカもため息を吐きながらも静かに微笑む。

 

 そうしてどことなくやり切った感が伝わってきたような雰囲気だったが、誰かが通報したのか。ホテルのオーナーたちがこちらに近づいて来た。

 

「ちょっと!アナタ達!やり過ぎですよ!コートが壊れたらどうするんですか!」

 

「え?バトルコートをそんな貧弱な感じの装備にしているんですか?」

 

「こらこら煽るな」

 

「ここまでの勝負すると思ってなくて…」

 

「そこは素直に認めるんだ…」

 

 怒る気満々だったホテルのオーナーたちだったが煽り顔からのキョウスケの指摘を受けてから言い訳することもなく素直に謝罪。リャフレが思わず言葉を漏らす中でニシノがキョウスケに…

 

「とりあえずウラウラ島から同行させてもらう。それでええな?」

 

「こんだけのバトルして拒否する方が失礼だろ。とりあえずリャフレの格下な」

 

「仲間の順番があるんかいな!?」

 

「気を付けた方がいいけどとりあえずキョウスケってずっとこんな感じだから」

 

「お兄ちゃんを呼び捨てとはどういう了見だ!」

 

「うるせえリゾートに埋めんぞ」

 

「それだけはご勘弁を…」

 

 ウラウラ島からの冒険からニシノが同行する流れとなりキョウスケのあまりの自由奔放ぶりにいきなり驚かせられたニシノ。

 

 レイカがさりげなく一言呟いたが顎をしゃくれさせながら叫んでくるキョウスケに対して真顔で言い返すレイカ。近くにいたホテルのオーナーは思わず本音を漏らす。

 

 舞台はリナを追いかけてウラウラ島へ。今回はちょび髭の船長の船ではなくウラウラ島への客船で向かう手筈となっていたのだが客船を思い切り船長の船が追いかけてきていたのはまた別のお話…




次回からウラウラ島に入りますー。
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