ぼちぼちやって行くのでよろしくお願いします。
叩いて被って…え?前回のあらすじをしろって?うるせえその前にじゃんけんだ!叩いて被って…
「無限ループじゃねえか!いい加減にしろ!」
「無限ループだと…許さん…許さんぞ…レイカ」
「今私何にも発言してないんだけど…」
「雨なの元気だねえ…」
アーカラ島のハノハノリゾートを抜けたキョウスケ達はリナを追いかけるためにウラウラ島のマリエシティに上陸。
キョウスケ達の横にくっつくかのようについて来た船長達は現在マリエシティにて買い物を行っておりキョウスケ達はリナが向かったとされる痕跡を追いかけるためにマリエ庭園に足を運んでいた。
足跡など見つかればいいがあいにくの雨。痕跡すら水たまりで何も出来ないような状況だ。
そしてこのウラウラ島からは敵だったニシノがリナを助けるべくキョウスケ達に同行。その道中を教えている手筈なのだが…何回も言うように傘が無いとずぶ濡れになりそうなぐらいの雨。こんな雨では痕跡なんて見つかる筈もない。
「おいクロノ!痕跡なんてねえじゃねえか!」
「誰がクロノや!参ったな…雨降るとは予報で言ってたけどここまで降るとは思わなかったで」
「別の日とかに改めるとか…」
「そのリナって奴が何にもしてないならいいけどね…」
「手っ取り早く猫バスに聞けばいいんだよ」
「誰が別の世界線の奴出せって言うてん。てかアイツ喋れへんやないか」
これじゃあ痕跡探しどころではない。水たまりに顔面を近づけるリャフレの傍で真面目に語り合うニシノとレイカ。
キョウスケはリャフレを水たまりに付けてやろうとする動きをしていたがそれは流石にやめろとばかりにヨクバリスに妨害され、傘を差しながら乱闘しようとするキョウスケとヨクバリスに対してレイカが止めるように叫ぶ。
「ちょっとアンタら!いつもならいいけど雨なんだからね!晴れてるときにやりなよ!」
「貴様!そうやっていくつの喧嘩を止めてきた!」
「お前は今まで食ってきたパンの枚数を覚えているのか」
「ヨクバリスゥ!」
「何の会話してるんやあれ…」
「船内でジョジョめっちゃ見ていたから…」
「にぎやかだね」
リャフレがさらっと呟く中でレイカが口笛を鳴らすとミロカロスがキョウスケのボールから出てキョウスケとヨクバリスが濡れないぐらいに頭をしばく。
頭にデカいたんこぶが出来ている中で水たまりが溜まりぱなしのマリエ庭園での痕跡探しを断念することにしたキョウスケ達。マリエ庭園にて買い物明けの船長達と合流したキョウスケ達は近づいて来た船長にとあることを言われる。
「丁度ええ所に来たな」
「なんだちょび髭」
「何やその呼び方!まあええわ。ここの道の奴に何やサナ?」
「リナです」
「そうそう聞いてみたんや。そしたらやここは通ったのは間違いないが何か虚ろな目でそこら辺うろついていたって話や」
「お前ちょび髭のクセにやるな」
「何やちょび髭って…うう!」
キョウスケがずっと船長のことをいじっていると急に泣き始めその場から離れていく。レイカやリャフレが困惑した表情を浮かべた中でニシノは思わず無言で首を傾げる始末。
だが船長の隣にいた船員たちの話によればその後リナはマリエシティの外れの岬に向かってから消息を絶ったらしい。はずれの岬の人物なら何か知っているかもしれない。キョウスケ達は泣きじゃくっている船長を置いてマリエシティの岬に向かう事にした。
「こんなところに出向いてどうするつもりだったんだろ」
「決まってんだろ!そりゃお前!雨が止む動きをするためだぞ!」
「アイツが入った日雨降ってなかったぞ」
「うう!あんまりや…」
「何?流行ってんのこの泣く流れ…」
様々な建物に目もくれずに岬に向かって行くキョウスケ達。そこで堂々と言い張ったキョウスケに真顔でニシノが言い返したがさっきの船長と同じく泣き真似をするキョウスケ。
周りに少し通りかかった人物たちが引いたような目でキョウスケ達を見つめる中でキョウスケ達の目に入ったのはヘアサロンやブティックなど様々な施設。その中で岬への道が見えてきたところだった。ニシノがふと足を止めた。
「何やこのジムみたいな施設は」
「これジムなの?何かゾンビ精製施設だと」
「ジョジョじゃねえんだよこの作品は」
「ジムって何?」
「そうか嬢ちゃんは知らんかったな。アローラ地方には無いが俺が暮らしていたカントー地方とかにはこんなジムと呼ばれる施設があってな。そのジムのトレーナーがめちゃくちゃ強い奴ばかりなんや」
「お前関東地方出身だったのか」
「何か発音も漢字もちゃう!どこやねん関東って!」
懐かしいとばかりに見つめているニシノだったが顔を横に振ると足を止めて悪かったと呟き、再び岬に向かって歩を再開したその時だった。ジムの扉が開きそこから現れたのは赤い髪に赤い服を身に付けた人物。
片目は隠れ片目はしっかりと見えない。キョウスケが一息吐くとその場から何もなかったかのように通り過ぎようとしたその時だった。
「俺!リュウキ!いわゆるスター!」
「スター?」
「聞いちゃだめよリャフレ。ああいうの中二病というのよ」
「いかれとるな兄ちゃん…同情するで」
「何の話をしているか分からないが馬鹿扱いされるのは気に入らないな。だってパートナーはポケットモンスター!」
「俺はマリオのスーパースター!」
「対抗すんな!時間が無くなる!」
キョウスケ達の元に現れたのはリュウキ。自らをスターと言い張る人物だ。こんな大雨の中で何故出てきたのか分からないが言い張るリュウキに対してキョウスケも顎を突き出し対抗しようとしたがマジで時間が無くなると呟きキョウスケをリュウキから離そうとするレイカ。
そんな二人のやり取りを何か言いたげに笑っていたリュウキはキョウスケに指を差すと…
「貴様の用事はそう!このジムに挑戦すること!」
「違います」
「だったらなぜ来た」
「俺らとある嬢ちゃんを探していてな。人探しって奴や」
「このスマホがある時代に人探しとは…滑稽だな」
「難しい漢字使うなよ。弱く見えるだろ」
「弱く見えているのはお前の学力だよ」
ジムの目の前で話していたから興味が湧いて出てきたというリュウキだったがニシノから説明を受けるとあっさり引っ込んでいった。
リュウキが引っ込む際にキョウスケが彼に殴りかかろうとしたが「あいつちょっとした有名人だから後からめんどくさい」とレイカに告げられたキョウスケは何の抵抗もなしにその場から離れていく。その事情に詳しかったレイカにニシノが尋ねる。
「何やそういう事情詳しいんか妹さん」
「アイツミュージシャンでね…ガラルに来たことがあるの。そこで見たぐらいかな…見ていたはいいけど本当にあんな感じ。多分アイツ自体のキャラが変だから兄貴と喧嘩になったら嫌だし」
「兄貴の信用皆無かお前!」
「今更聞く?」
「えー!?」
「は、はっきり言ったぁ!」
何故アローラにいるか分からないがミュージシャンだったというリュウキ。ちょっとした有名人だったとのことでライブも見に行った経験もあったらしい。
そんなことはさておき雨が若干弱くなってきたタイミングでマリエシティの街を抜け岬にたどり着く。そこにはリサイクルプラントと若干の草むらがある程度。だがちょっとばかし荒らされた形跡がある。キョウスケ達が足を止めるとニシノが前へ。
壁が抉れた跡を発見し軽く触れた。
「やっぱりポケモンバトルの形跡やな」
「何で分かるの?」
「人間は壁なんて抉れへん。ポケモンの力で抉れたと考えた方が妥当や」
「何か知っている人居ないかな…」
「リサイクルに聞くか。ポンポコピーの…」
「リサイクルプラントな。どっから出てきてんポンポコピー」
何かがぶつかったような抉れ方ではなく何かの攻撃が当たったと見える傷跡。とりあえず近くにあるリサイクルプラントに話しを聞くためにその入り口付近に近づいたその瞬間だった。全員が屋根のような場所で傘を閉じているタイミングで一人の人物が話しかけてきた。
「そこの怪しい奴ら!止まれい!」
「あ、怪しい!?」
「知っているぞお前ら。私人警察って奴じゃな!今度という今度は許さん!」
「お!?やるかジジイ!俺はどんな奴でも容赦はしないぜ!おいヨクバリス!肌を切り刻んで身ぐるみはがしてしまいな!」
「ジョジョの読み過ぎだお前ら」
顎を突き出してヨクバリスと共に挑発したキョウスケだったが煽るとめんどくさくなるという事でレイカがキョウスケとヨクバリスに拳骨を食らわせ急に現れた褐色肌の人物に事情を説明する。するとその人物から…
「一人の女性?ここを通ったと言うのか?」
「バトルした形跡もあるんや爺さん。何か知っていることありまへんか?」
「そうじゃなぁ…怪しげに近づいて来た奴とプラントの奴がバトルしていたのは見たぞ。形跡とは多分そのことじゃろう」
「その女性!どこに行ったか分かる?」
「11番道路の方に向かいおった。それだけは確かじゃ」
「おいジジイ!本当の事言ってんだろうな!」
「アンタはだあっとれい!」
キョウスケをニシノが黙らせる中でバトルしていたという事を見ていたという褐色肌の人物。その人物が折角なのでバトルしていたというプラントの人物にも会わせてくれるらしい。褐色肌の男性が読んできたのは若い金髪の男性。男性が事情を話し始めた。
「急にボールを向けてきた?」
「はい…訳も分からずポケモンを使って応戦したんですが…とんでもない強さで…」
「他人には興味なかったように感じたけど…」
「違う…アナタはキョウスケではないって僕に勝った後に呟いてそのまま去っていきました」
「やはり狙いはキョウスケか…!てかアイツ区別も出来んくなってるんかいな…!」
「何か事情があるようじゃな」
「ちょっと手のかかるお嬢を探していてな」
男性の言葉にふざけ倒していたキョウスケがため息を吐きながら呟くと全員がキョウスケの方を見たと同時に傘を差さずに岬の崖の方に近づく。雨は完全に止み切り…
「狙いは俺なんだ」
「キョウスケってあなたの事…!?」
「そうともいう。人のことを知らんかった奴が変な感情に向かい合ってる」
「キョウスケ…」
「めんどくせえがそこのサングラスのダチに頼み込まれてな」
「誰がサングラスや」
淡々と話し始めたキョウスケ。キョウスケはキョウスケなりに向き合っていることを今リャフレとレイカは思い知ったが頭を掻きながらもう一回溜息を吐くと男性たちを見ながら少しばかり笑い…
「こんな晴れてきた空のような気持ちにさせてやりてえのよ」
「なるほど。じゃがとんでもなく強いぞ。それだけは見ていたワシでも言える」
「てかジジイ誰だよ!」
「今いい感じだったじゃんか!」
「わしはナリヤオーキドじゃ。キョウスケといったな。いつかお前にはカントーにいるオーキドにも会ってほしいもんじゃわい」
「カントーにいつか用事があるんでな。その時に会ってやるよ」
そう堂々と言い張ったキョウスケに対してではなくナリヤという人物から出てきた言葉に驚きを隠せないレイカ達。
リャフレは当然知らない表情だが驚いたのはレイカだけではなくニシノも驚いた反応をしている。急な反応で疑問を抱いたキョウスケがレイカにふと尋ねると…
「おい今の要素に何をそんなに驚く要素があるんだよ」
「兄貴もしかしてオーキド知らないの!?」
「あ?」
「カントーのオーキドって人はな!世界で初めてポケモン図鑑を作ったとんでもない有名人なんやで!」
「それってそんなに凄いのか?」
「凄いのかって兄貴…世間知らずに程があるよ…」
ニシノとレイカに言われてもキョトンとしているキョウスケに対して隣にいた男性も驚きを見せていたが流石にすごいと感じたのか。リャフレも驚いた様子。そのキョウスケの反応を見たナリヤは大きく笑いはじめ…
「すいませんナリヤさん…うちの兄貴世間知らずで…」
「いいや構わない。世間に目もくれずにこの堂々とした口ぶり…大物になる予感がするわい。主なんじゃろ。ガリュウを破った奴と言うのは」
「知っていたんですか!?」
「何となく察しただけじゃよ。オーキドが奴が敗れるとはと大騒ぎしておったからな」
「あのガリュウさんを!?」
「いやあそんなに褒められると照れますなあ…」
「照れんな気色悪い」
レイカのサラッとした一言にキョウスケがショックを受けてニシノとナリヤが大笑いする。
リャフレも驚いた反応を見せた中で大物感をキョウスケから感じたナリヤはこの後カントーのオーキドにもそのことを報告することになるのだがそのことを11番道路に向かっていたキョウスケ達は知る由もない…
今回はこんな感じ。重要なシナリオだから重ねて行くぞ!