今日も頑張るぞい。
ポ二島で響き渡る無数の破裂音と爆発音はポ二島の住民とポケモン達を不安にさせていた。だが現在ザンスの策略により島クイーンであるハプウが不在。
ザンスとキョウスケが戦っている場所はザンスが張ったバリアにより入り込めないという状況。
住民はただ祈る思いでこの戦いを見ていた。ザンスが地面を叩きつけミロカロスを攻撃しようとしたが、ミロカロスが地面をはいつくばってこの攻撃をかわすと…
「ハイドロポンプ!」
「そんな攻撃かわすまでもない!」
ミロカロスから放たれた水の一撃をザンスはまともに喰らいながらも地面を抉りながら押されていく始末。次第にザンスが前に前に進みだすとキョウスケはミロカロスに技を中断させ違う技を指示する。
「れいとうビーム!」
「キュウ!」
ザンスがその場からジャンプしたタイミングでミロカロスはザンスを見据えるとそのままこちらに向かって降りてきたのを見てビームを打ち込む。
ビームは体に直撃したがしもやけを作る程度に終わりそのままザンスの接近を許しミロカロスはパンチを浴び吹き飛ばされる。
「ミロカロス!」
「これで終わりにしてやる!」
「っ!ハイドロポンプ!地面に叩きつけろ!」
ザンスが電撃を溜め込み溜め込んだ電撃を地面に叩きつけようとしたその時だった。キョウスケはミロカロスが水面に吹き飛ばされたのを確認するとミロカロスに指示を出す。
ミロカロスは水面に水を叩きつけ大きく空中に浮上しザンスの攻撃を回避するとザンスが舌打ちしている間にキョウスケが空中のミロカロスに一つの指示を出す。
「アクアリング!」
「アクアリング!?」
「空中にいたら攻撃やないの!?」
空中にみずタイプのポケモンが野放しになっている中でこのキョウスケの決断は見守っていた船長達も驚かせそしてミロカロスはキョウスケの決断を理解したうえでリングを作り出した。空中から再び水面に落ちてくるミロカロスを見てザンスは…
「勝負を捨てたか…!今度は逃がさん!終わりにしてくれるわ!」
ザンスの言葉にニヤリと笑みを浮かべたのはキョウスケだった。ザンスが水面に向かうまでに無防備だったミロカロスの元に向かうのはお見通し。
そのタイミングでキョウスケはモンスターボールを構えるとミロカロスをザンスが迫ったタイミングで戻すと、標的を失ったザンスの拳は空振りで終わったが問題はそこで終わりではない。ザンスはハッとした表情をすると後ろからの光に驚かせられる。
そこに出てきたのはカプ・ブルルだった。ザンスの背後を取ったキョウスケはブルルに指示を出す。
「ブルル!ウッドホーン!」
「ミロカロスにアクアリングを出したのはこれが目的か!くっ!」
水面に足のジェットで浮いたザンスは何とか防御の構えを取ったが足場が不安定な水面では持ち前のパワーも発揮できない。ザンスの腕からも火花が散る中でブルルがザンスを押し切って吹き飛ばす。
ザンスは近くの海の岩に叩きつけられる中でザンスが反撃の構えに入れない間にキョウスケがさらに指示を出す。
「メガホーン!」
「調子に乗るなぁ!」
角を光らせて突進してくるブルルに対してザンスは思わず声を上げながら拳を握りしめるとブルルに向かって拳を突き出していく。角と拳がぶつかり合う中でザンスの腕にヒビが入っていきそのうちにザンスの片腕が破壊されブルルの角がザンスの体に突き刺さる。
だがそのタイミングで残った片腕でブルルを振りほどくかのように吹き飛ばしたが、一度突き刺された角の影響で爆発寸前にまで追い込まれた。
「よしゃ!奴は終わり寸前や!」
「ここで終わると言うのかっ!うおお!」
ブルルがキョウスケの元に戻っていく中でザンスの断末魔と共に大爆発が巻き起こる。あれほど苦戦させた男の末路…といいたいところだがバリアが消えてもなおキョウスケの表情は緩まない。
歓喜する住民たちの中でその表情を確認した船長達は一瞬気を抜いたが再び表情を引き締める。
「俺の兄貴の事は俺が良く知ってる…見え透いた芝居はよせ…ザンスッ!」
「そのまま騙されたら良かったのにな…」
キョウスケが声を張り上げるとザンスの笑い声とため息がポ二島に響き渡りそして異様な地響きと共にザンスが先ほど大爆発した場所から何かの触手のようなものが一斉にキョウスケの目の前にまで伸びてきたが、こちらを煽ってきた感じで元のザンスがいた位置に戻っていくと爆発したザンスの体の破片を触手が一つにまとめそのまま人間の形を作り出した。
「馬鹿な…!先ほど大爆発を起こしたはず…!」
「流石に小芝居ではイシジマの弟は誤魔化せないか…つまらない奴だ」
「ただのロボットならすぐに騒動が終わっていたはず…だったら兄貴が何故死刑囚にまでなったか。それが理由なんだよな」
「そう…私の体は人工的に作られたナノマシン。これによりどれほど体がバラバラになったとしても蘇生が可能となるのだ」
ブルルがテレパシー越しに思わず驚いた声を上げる中でザンスは何事も無かったかのように腕と体を動かす。ポ二島の住民たちが蘇生されたのを見て驚いた反応を見せるがキョウスケ自体これを見たのは初めてではなかった。
イシジマが作ったとされるロボットの映像を親に見せられていたからだ。本人もまさかその生き残りと対する形になるとは思ってなかったが一度破壊されたロボットは復活すると何となくながら記憶に残っていた。
知っているからこその厄介というのも感じてはいる。キョウスケは再び蘇ってきたザンスに対して一息吐くとブルルにボールを向ける。
(何の真似だ)
「全快に近い奴に対して一人で掛かっても勝ち目はかなり薄い。ここは任せろ。俺が他の奴と何とかする」
(心得た)
少し納得が行かなかったブルルに対してキョウスケが一言呟くとブルルは了承しボールの中へ。そして再び出てきたのはミロカロス。
映像を見ても厄介なのは知っている。だからこそ普段と違って相当余裕はない。顔を少しパンと叩き気を引き締めると拳を握りしめたザンスに対して…
「再び任せちまったな…行くぜ?」
「キュウ!」
「先ほど良いようにやられたからな!今度は逃がさん!」
「ミロカロス!れいとうビーム!地面に打ち付けろ!」
地面を抉れるぐらいに強く蹴り出したザンスに対してキョウスケはミロカロスにれいとうビームを地面に打ち付けるように指示。
ミロカロスは地面に打ち付け地面を凍らせるとザンスの態勢を少し崩しにかかるがそもそも体幹が人間ではないのでこけはせずそのまま向かってくる。キョウスケは歯を食いしばりながら…
「やっぱ通用しねえか!ミロカロスハイドロポンプ!」
「これで通用すると思っているのか!そのまま突っ切ってくれる!」
ミロカロスがハイドロポンプを放ったタイミングでザンスは歩みを止めると一歩前に足を踏み出し握りしめていた拳を突き出す。拳から放たれた波動は水を粉砕しその衝撃波は瞬く間にミロカロスに命中。
吹き飛ばされることなくそのまま傷ついていないがそのまま倒れ込み戦闘不能に。
「ミロカロス!」
「え!?何で?」
「気絶させたんか…!あの波動で…!」
「どうしたこれからが本番だ」
「なんてこった…傷つけずに倒してくるなんて聞いてねえぞ…!」
見ていた全員が驚きを見せる中で気絶したミロカロスをボールに戻し、キョウスケが次に繰り出したのはまたしてもカプ・ブルルだった。ザンスの腕が丸太のように太くなっており息もかなり荒くしている。それにキョウスケは危機感を感じつつもブルルに対して指示を出す。
「しぜんのいかり!」
「ポケモンの技なんて粉砕してくれる!」
ブルルが地面を叩きつけ衝撃波を流し込むとザンスもまたその場をまたしても踏みしめ衝撃波を向かわせてくる。お互いの衝撃波が激しい火花と共に耳が潰れてしまいそうな爆音とともにぶつかり合う中で一帯が包まれる煙が発生する中でザンスは見えないのをいいことに自分の周りの地面を渾身の力で叩きつける。
「来るぞブルル!ウッドホーンでかき消せ!」
煙を真っ二つにしながら向かってくる衝撃波をブルルが角で斬りつける中でブルルの位置を確認したザンスがこちらに向かってくる。
「メガホーン!」
「うおお!!」
ブルルの角と近くに迫ってきたザンスの拳がぶつかり合う中で再びの火花と共に今度は相打ち。だが態勢を崩さなかったザンスはそのままのけ反りの態勢から頭をブルルにぶつけこんだ。
ブルルは当然よろける中でそのままラリアットをブルルにぶつけこんで地面に倒し込む。地面が抉れていく中で…
「ブルル!」
「どうだッ!」
「!…ウッドホーン!」
「何!?」
意識があるのを分かったキョウスケはブルルに指示を出しザンスを驚かせるとザンスの体に角を思い切り突き刺したブルル。血は当然でなくロボットらしい機械の部品が飛び散る中でザンスが一旦ブルルを引き離して距離を取る。
ナノマシンの触手が部品を回収しザンスの体に戻っていく。だが少し息を乱している。
「ああ…!またしてもザンスの傷が元通りに…!これじゃあ何回攻撃したって一緒ですよ!」
「あのパワーとあの持久力…勝ち目があるのか…トレーナーさん…!」
(息を切らしているのは確か。だが力自体は落ちていない…となるとスタミナ面か。やれるか…ある程度…!)
地面を強く叩きつけ鼻息を荒くすると拳を再度握りしめる。そして地面を抉れるぐらいに強く蹴り出すとそのまま一度は自分が叩きつけたブルルの元に向かって行く。ブルルのその目の前までに迫ったタイミングでキョウスケがブルルに指示を出す。
「ブルル!しぜんのいかり!」
「無駄だぁ!」
ザンスの拳が向かってくる中でブルルは地面を叩きつけ衝撃波を周りに浸透させていく。その浸透によりザンスの拳の矛先がかなりずれ込み、そのまま衝撃波がザンスに命中する。多少よろけた素振りを見せたが全く持って疲れているという態度は見せない。
すぐにザンスは態勢を立て直すと一瞬にしてブルルの目の前に迫るとブルルの体を掴み振り回し、そのままとんでもない力で遠くの岩壁まで叩きつけた。
遠くにいるのに爆風がこちらにも来るほどで全員が息を吞む中でブルルは岩壁から起き上がろうとしたがその地点で戦闘不能となっていた。
「ブルル!」
「少し苦戦させられたが…こんな物か!」
「くッ!」
ブルルを戻した途端にザンスがこちらに向かうそぶりを見せたその瞬間だった。キョウスケは口笛を鳴らすと口笛からヨクバリスが出現しザンスが差し向けてきた拳をありったけの力で握りしめる。
「ぐ!こいつはまさか…!」
「そいつ放すなよヨクバリス!ギガインパクト!」
近くでオーラを纏いそのままザンスに向かって突撃していくヨクバリス。ザンスに体当たりをかましそのままザンスを吹き飛ばしたが、ザンスは地面を抉りながらある程度の踏ん張りで済んだようだ。キョウスケが歯を食いしばる中でザンスはニヤリと笑いながら…
「今の痛み…直接返してくれる!」
「ヨクバリス、10まんばりき!」
ザンスは両腕を前にやるとそのままヨクバリスに向かって走ってきた。ヨクバリスは地面を叩きつけ土壁を作り出したが、目くらましぐらいで済むもの土壁の先にヨクバリスがいないことをザンスは驚いていたがその先。ヨクバリスがザンスの横から出現し殴り掛かる。
「貴様ァ!」
お互いの拳がお互いに衝突した中で先に悲鳴を上げたのは…ヨクバリスだった。ザンスも相当フラフラしていたがヨクバリスは先ほどのミロカロスとほぼ同じパターンなのだろうか。そのまま倒れ込み戦闘不能となった。
「ヨクバリス!クソ…!」
「終わりにしてやろう…そしてその命も持って行く!」
ヨクバリスを戻したタイミングで迫ってきたザンス。するとキョウスケのボールが光り出したかと思えばボールから出てきたのはピカチュウだった。
「お前!何してんだよ!」
「まさかこんな貧相なポケモンではないだろうな」
「ピカァ…!」
「いいだろう…終わりにしてやる!」
「ピカチュウ!逃げろ!」
出てきたピカチュウにザンスが見下したかのような表情で笑う中、ピカチュウがそのままザンスの元に突進しようとしたのを見てキョウスケが止めに入ろうとしたがザンスの腕がピカチュウに腕が振り下ろされそうになったその時だった。ピカチュウが突如どことなく持っていた石を取り出しザンスに見せた。
「!?」
「ピカァ!!」
「お前…!」
ピカチュウが石の光によって体が光だしまさかのこのタイミングで進化を成し遂げる。自由なトレーナーに育てられた自由なポケモン。広い世界を見せると言われてついて行ったピチューが今最終進化を遂げる。まばゆい光が無くなるとそこから現れたのはライチュウだった。
尻尾に体を乗せている。ザンスがニヤリと笑いライチュウもニヤリと笑う。住民全員が息を吞む中でザンス対キョウスケの最終部始まろうとしていた…
見てくださりありがとうございます。
また頑張るのでよろぴくぴく。