とんでもない馬鹿が世界を巡るそうですよ?   作:命 翼

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お疲れ様です。いつもありがとうございます。
久々にこういう物に触れるので文章がめちゃくちゃになってるかも。
一応よろしくお願いします。


あばよアローラ!!

 ザンスとのポ二島を大きく揺らす大決戦から二日の月日が流れた。キョウスケはレイカと共にメレメレ島にへと戻りリナとリャフレはエーテル財団が面倒を見る形となった。その仲裁役はニシノ。

 

彼もまたザンスの組織の残党を引き取りエーテル財団のメンバーとして活動を開始することが決まっていた。

 

キョウスケ自身はアローラ地方には元々旅行を楽しむ日々。決まっていく日常の中でふいと何も考えずに空を見上げていた。

 

「空が青いなあ…二日の間にとんでもなく時間が流れちまった…」

 

「なーにらしくないこと言ってんのよ。空が青いのはずっとじゃん」

 

「お前はもしかすると夜が無い世界で過ごしているのか?」

 

「物語みたいなことを真顔で言わないでくれる?」

 

 ブルルだけはウラウラ島に残り他のメンバーはキョウスケ達と共にバカンスを満喫している。

 

レイカがジュースを飲みながらキョウスケの言葉を鼻で笑う中で砂浜で寝ころんでいたキョウスケの顔面に不意と水がかけられる。

 

砂浜の水は当然海水に決まっている、あまりのしょっぱさにしんみりとしていた感情が吹き飛んだかのように周りを見渡す。

 

「おい!俺に今海水を掛けたのはどこのドイツだ!」

 

「何か国名みたいな名前混じっているけど」

 

「うるさい!海水の方が先だ!」

 

 周りを見渡しているとキョウスケの方をしてやったりで見つめているヨクバリスの姿。キョウスケは顎を突き出すとヨクバリスやその他のポケモン達の方に向かって行く。

 

ヨクバリスが指を鳴らすと隣にいたミロカロスが命令するなとばかりにヨクバリスの頭をしばいた後にキョウスケに思い切り水を吹っ掛ける。

 

キョウスケはその場でジャンプしていたが風船かのように撃ち落とされ砂浜に墜落した。

 

 ヤムチャみたいなポーズで倒れ込むキョウスケにヨクバリス達が近寄っていく。

 

「なーにしんみりしていやがる!今日がバカンス最終日じゃないですか!」

 

「しんみりなんてしてませんけど!?勘違いしないでもらえますぅ!?」

 

 ライチュウがミロカロスから言葉を受け取るとどこに隠していたスマホロトムを取り出しキョウスケに翻訳を聞かせる。キョウスケがライチュウに言われるがままイヤホンをすると機械音声で…

 

「くよくよしてんなカス」

 

「……俺一応お前の主人なんですけどぉ!?」

 

「馬鹿にされてやんの!」

 

「テメエリス!許さんぞお兄ちゃんは!」

 

 ヨクバリスとキョウスケが睨み合っているとガルーラから頭をしばかれそのまま倒れ込む。キョウスケのポケモン達がその光景を呆れるように見つめる中でレイカがその場にやってくる。

 

「ポケモン達と喧嘩している場合か。兄貴どうすんの。ここから帰ったらガラルでまたニートよ?」

 

「グウ?」

 

「ああ…テッカグヤ、ニートというのはね…」

 

「説明するなクソガキ!」

 

「私メスだからせめてメスガキって言ってくれる!?」

 

「メスって言い方するな思いこみ次第では卑猥だろうが!」

 

 ガラルでニートという言葉が突き刺さったのかキョウスケがしばらくうずくまって動けなかったがレイカが説明しようとしたその時にキョウスケが立ち上がりレイカに反論。

 

レイカも反論したがキョウスケは納得が行かないかのように首を横に振った。その後にキョウスケはその場で考え込むと夕方に差し掛かってきた時間帯で急に眼を開くと夕日に向かって…

 

「そうだ旅をしよう!」

 

「旅?そういえばイレイナさんからカントーで待っているって」

 

「あの大会大分後じゃねえか」

 

「カントーは良いの?」

 

「何か最後にした方がいい気がしてな。折角だし巡ったことがない地方の方がいいなあ…」

 

「いやガラルは出るんかい」

 

 夕日に向かって呟いた一言でレイカは兄貴らしいと思いながら笑みを若干浮かべたがふと思い出したイレイナの言葉をキョウスケに告げるとキョウスケはカントーは行かないと静かに首を横に振った。

 

だがガラルは出たい様子で目を瞑りながらにんまり笑みを浮かべながら想像を膨らませる。砂浜にいられる時間帯の終わりを告げるアラームが鳴り響く中で目標が決まったキョウスケ。

 

 決意をもとに夕日に向かって笑みを浮かべようとしたその時だった。こちらに何かが近づいてくる音がしてふと振り返るとそこにはニシノ達の姿があった。

 

「よう兄弟。こんな時間に来てわりいな」

 

「誰が兄弟だ!」

 

「見慣れたメンバーですな。この主人の顔から吐き気をするほどに」

 

「リスてめえ!」

 

「喧嘩するな!時間無くなる!」

 

 当たり前かのように睨み合うキョウスケとヨクバリスの姿を見てリナとリャフレが笑みを浮かべる中で変わらないなあと思わず呟いたのはニシノ。2日間だけだったがその記憶は随分昔に感じている様子だった。

 

感傷に浸っている間が無くニシノ達にも少々の時間制限があるのも事実。ニシノが後ろで待機しているロゼッタとタケルを見た後に…

 

「俺らも時間の制限があってな。簡潔に話するとな。リャフレが島めぐりすることとなった。その付き添いで俺がついて行く」

 

「島めぐりってチャンピオン目指す奴?凄いじゃん!」

 

「えへへ…」

 

「で…問題はリナの方だが…兄弟。次の進路みたいなのは決まっているのか?」

 

「俺はエベレストを目指す!」

 

「どこやねん!」

 

 レイカに頭を拳骨でしばかれた後にレイカがキョウスケの次の道について説明する。するとニシノがため息を吐きながら…

 

「やっぱりか…リナはな…兄弟の次の旅について行きたいそうや」

 

「はああ!?え?ちょっとリナちゃん?」

 

「おふざけで言ってるわけじゃない。私は本気」

 

「ほ、本気って言われてもなあ…」

 

「こんなパターン存在しなかった…」

 

「言ってる場合か!おい兄弟!何で説得しなかったんだ!」

 

 決してリナの表情がドッキリを仕掛けているかのように二やついている訳じゃない。彼女の表情は至って本気だった。キョウスケの次の道が旅というのが分かったかのような感じだった。

 

レイカが先にびっくりしたような声を上げた後にキョウスケが困惑したかのような感じでニシノに問いかけるとニシノ自体は「不透明だからアイツにくっついて行くのはやめろ」とここに来るまでに20回ほど言ったらしいが頑固な物で彼女の意思は一切動かないという形だった。

 

「無理を言っているのは分かっている。どこからアナタの真っすぐな感情が生まれたのか確かめたい。尊敬しているからこそ」

 

「ニシノおじちゃんが言ってもずっとこれを言っているんだ」

 

「分かった!弟子としてついて行くことを許そう!」

 

「勝手に弟子にすんな」

 

「分かったで済む話じゃないでしょ!ないよリナ分の飛行機のチケット!」

 

 謎に威張り散らかし腕を組みながら呟くキョウスケを前にして真顔でサラッとツッコミを入れるニシノ。

 

 リナの言葉にリャフレが付け加えた後の発言で思わずレイカもキョウスケを思い直すように呟く中で、リナが少しがっかりしたようなそんな表情を浮かべる中で話し合いが聞こえてきたのかそこにキョウスケの両親がやってきた。

 

「何やらにぎやかな声が聞こえてくるね」

 

「パピー!?マミー!?」

 

「普段そんな言い方してないだろ」

 

「リナさんと言ったね。キョウスケは表面はこのようにふざけているが根はとんでもなく真面目。だが君自体ついて行ってどうする。何を学ぶ気でいる?」

 

「真っすぐな感情と…ポケモン達がどうして信頼してくれるのか」

 

「なるほどな…これは随分敬愛を受けたなキョウスケ」

 

 父の厳しそうな発言にしっかりと言葉を紡いだリナ。その真っすぐな瞳と言葉は父もびっくりした様子で隣にいた母も笑っている。これは決して恋愛感情みたいな感じでついて行くのではない。

 

 彼女自身が成長したいと本気で思っているとそう理解した。父がそういうとキョウスケは理解してないかのように首を傾げる。それを見たミロカロスにキョウスケがしばかれる中で…

 

「急ぎにはなるがガラル行きの飛行機のチケットを取ろう」

 

「あらアナタ」

 

「息子をここまで信じているんだ。私も彼女がどこまでその意思が通用するか確かめたくなってきた。いいなキョウスケ」

 

「へい」

 

「もし本当にその意思が固まるなら明日航空にいらっしゃい」

 

 父親はそうリナに言い残しその場を母親と共に去っていった。リナは父親に対して頷くとキョウスケに対して本当に嬉しそうに笑みを浮かべる。リャフレもリナに「良かったね」と笑みで語り掛け執念が通じたのかとばかりにニシノとレイカが驚いたかのような息を吐く。

 

 一番驚いたのは人の旅路に勝手についてくることとなったキョウスケ。思わずそっぽを向いたかのように呟いた後にリャフレが…

 

「キョウスケ、私ねキョウスケと旅していた時はあまり何も出来なかったけど今度の島めぐりは思い切りキョウスケみたいに頑張ろうと思っているんだ」

 

「確かに何もしてなかったよなお前」

 

「言ってあげるな本人滅茶苦茶気にしてんだからよ」

 

「うす」

 

 笑みでキョウスケに語り掛けてきた言葉は彼女なりの決意表明だった。キョウスケとの旅の間で特に何も出来なかったという罪悪感もあったとニシノが話していたが今回の旅の中でずっと戦っていたキョウスケに対してリャフレは思い切り指を差して…

 

「私!アローラのチャンピオンになる!そしてキョウスケ。いつかカントーで行われる大会でアナタと戦う!それが今の私の目標なんだ」

 

「カントーの大会ってそれって今年だよ?」

 

「上等だ。そこのサングラスも越してカントーにやってこい。まだ行かねえけどな!」

 

「いや行かへんのかい!てか誰がサングラスや!」

 

 リャフレの言葉に疑問を抱いたレイカではあったがそれだけ今年のカントーの大会に間に合わすという気持ちが強いという証拠だとキョウスケは受け取った。堂々と頷き檄を飛ばしたキョウスケだったがその後の言葉に思わずニシノがこけかける。

 

 思わずツッコミを入れた後に呟いた一言に場が大いに盛り上がる中でそこに遠目で待機していたロゼッタとタケルがやってきた。

 

「ニシノ。急ぎとは言わないがこちらも詰まっているからなるべく早く頼む」

 

「お、もうそんな話しとったか。アンタらからも何か言うことないか。帰るらしいで」

 

「そうねえ…いたのがメレメレ島までだったからあんまり覚えていないかもしれないけど…」

 

「誰だお前ら」

 

「だと思った。リャフレちゃんのポケモントレーナーの素質は私達から見ても本物だと思っている。リナも若干焦っていた程度よ」

 

 ニシノに語り掛けたタケルとロゼッタがキョウスケに語り掛けるがメレメレ島でしか一緒じゃなかった二人。

 

 伝説のポケモンすら覚えていないキョウスケが覚えている筈がなく、キョウスケの一言に思わず呆れたというか思わず安心したかのような表情を浮かべたロゼッタがリャフレについて語る。そのロゼッタの言葉にリナも思わず頷いている。

 

「ちょっとでもその腕っぷしにお世話になったのも事実だ。またアローラ以外で会う機会があったらよろしくな」

 

「そうだな。そっちでも頑張れよ。カルボナーラ、タケシ!」

 

「タケルだ!」

 

「私に関しては一文字もかすってない!聞いたことないんだけどカルボナーラって!」

 

 がっちりと握手を交わしたキョウスケとタケルだったがキョウスケが名前を憶えていないせいか滅茶苦茶な名前で呟き思わずロゼッタとタケルがツッコミ返す。

 

 お互いの健闘を祈ってタケルとロゼッタがそろそろとニシノに告げ、ニシノ達がその場から去っていく。その場から去っていくニシノ達を見て…

 

「2日であんなに変わるんだねびっくりした」

 

「てか俺の旅に勝手についてくる感じって何よ!」

 

「一回ぐらいいいだろ我慢しろ。てかそんなに見下していると簡単に抜かれるかもよ?」

 

「俺がジジイになるまでリナに勝ったるわい!よしゃ!こうなったら修行じゃ!」

 

「ちょっと!もう明日帰るんだけどどこに行くのよ兄貴!」

 

 堂々と威張るかのように言い張ったキョウスケが無駄に気合が入ったのか鼻息を荒くしながら砂浜を走っていく。

 

 当然夜の海が危険という事を分かっているエーテル財団のメンバーが追いかけていくのだがそれを面白そうに追いかけていくキョウスケのポケモン達。レイカはそんなキョウスケの姿を見て…

 

「私も頑張ろうかな…」

 

「夜の海は危険だ君!デュエルで拘束せよ!」

 

「やめろ貴様ら!離せ!」

 

 レイカが静かに一言を呟く中でキョウスケ達はその翌日にアローラからガラルに帰還。その際にお見送りに来たニシノ達に混ざる形でリナがキョウスケ達のフライトに同行しそのままキョウスケ達とガラルへ。

 

 ガラルに帰還したキョウスケはリナと共に家族と別れて新たな旅に向かって行くのだった…




見てくださりありがとうございます。
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