着いたぞホウエン!!磯がしょっぺえ!!
キョウスケ達がアローラ地方への家族旅行から帰国してから数日が流れた。ガラル地方に一旦帰還したキョウスケをガラルメディアがいきなり取材を申し込んだがガラルに滞在していた記者キラの計らいによりこれを回避。
キョウスケはたった数日でガラルを旅立ち自分の旅についてくると明言したリナと共に一便の飛行機に乗り込んでいた。この飛行機のチケットはキラから受け取ったものであるが向かった場所はキョウスケにとって思い入れの強い地域でもある。
「ご搭乗頂きありがとうございます。当機はまもなくホウエン地方カイナシティに到着いたします」
「キョウスケ。そろそろ着くって」
「そんな揺らさんくても起きてるわい。てか隣が迷惑しているから揺らすのはよせ」
キョウスケとリナが降り立つ予定なのはホウエン地方カイナシティ。ホウエン地方全体から物流が通っているホウエン地方中心都市。
キョウスケにとっては幼少以来となるホウエン地方への到着に表情を一切変えないながらも内心ワクワクしながら外の景色を眺めていたが隣のリナに思い切り揺らされ、思わず反論する。
リナの隣が若干迷惑しているのを確認したキョウスケはそのことを彼女に伝えるとリナは隣に一礼して座り込む。
カイナ空港から降り立ちカイナシティに降り立ったキョウスケはリナが隣にいるのにも関わらず急に息を吸い始め…
「俺は帰ってきたぞ!ホウエン地方!」
「びっくりした。黙ってって言ったのそっちじゃん」
「俺は黙ってとは言っていない。揺らすのはよせと言ったんだ。フハハ!我が世の春が来た!」
「それギンガナム」
「実名出すんじゃない。おじさんが驚くじゃないか」
急に息を吸った後に大声を出したことで周りが驚いた反応を見せる中でリナはちょっとびっくりしながらキョウスケのボケにすんなり対応したのだが、実名が出てきたことにより驚いた反応を見せる。
当然飛行機の中ではヨクバリスはボールの中。そしてアローラ地方で一緒だったポケモン達はまたしても鎧の孤島にいるミリに預けてきている。リナは自分のポケモン達をアローラに預けてきた形となっている。
歩き始めたキョウスケに急に掛かってくる電話。キョウスケは急にサングラスを付けて電話に出ると…
「俺だ」
「誰だよ。やっと電話出た。ってことは今ホウエンにいるのね」
「俺だ」
「それから離れろっての。キョウスケ。レックウザを連れてくる話なんだけど…」
「ああ。そこらへんで待ってる。だったらアイツは降りてくるだろう」
「伝説のポケモンって待てるんだ」
電話主はキョウスケがポケモンを預けているミリ。キョウスケがリナと旅をするというのは彼女の了承済み。主にリナに対しての心配ではなくキョウスケがリナに対して無礼を働かないかの見込みでの了承。
リナのさりげない言葉にミリが苦笑いを浮かべる中でミリがキョウスケに語り掛ける。
「だったら109番水道で待ってあげたら?そこならレックウザも通ったことあるでしょう」
「何だそこは」
「アンタホウエン行ったことあるんでしょう?」
「とりあえず直進!話はそこから」
「真っすぐ…男ってことか!?」
「お前は何を言っているんだ。とりあえずリナちゃん。その馬鹿よろしくね」
「分かった。強引にでも連れて行く」
キョウスケに思わず呆れの言葉をぶつけるミリではあるが隣のリナに語り掛けリナが頷く。そんな感じで電話が切れキョウスケはカイナシティの目の前である砂浜である109番水道に向かって行く。
109番水道には海水浴を楽しんでいる子供や大人がおりキョウスケはそのど真ん中…ではないが丁度人が歩いてくる階段のど真ん中の方に待機している。
「邪魔じゃない?」
「大丈夫だ。俺を誰だと思っている」
「おいおっさん邪魔だよ真ん中居るなボケ!」
「私の事は!!お兄さんと呼びなさい!」
リナが階段から降りた先で待機している中でキョウスケは自分を罵ってきたヤンキーの体を掴むとハンマー投げかのように振り回し、声を上げながら海に吹き飛ばす。呆れるリナの隣でガッツポーズをするキョウスケ。
だがそんなやり切ったかのような表情をしているキョウスケの後ろでモンスターボールから出てきた音が聞こえたかと思えば…キョウスケが振り返ると…
「俺抜きで何面白いことやっとるんじゃクソ野郎!」
「コブラ!」
「コブラ?」
出てきたのはヨクバリスだった。そしてメリメリと音を響かせながらキョウスケの顔面をぶん殴ると地平線の彼方にキョウスケを星としてぶっ飛ばす。リナが驚く中で空が一瞬キラリと光った後にキョウスケが隕石となってその場に降り注ぐ。
悲鳴が若干響く中で地面に突き刺さるキョウスケを前にヨクバリスが親指だけを立ててガッツポーズ。
「いや…やった倒したじゃないのよ」
「何故わかったんだ!?」
「何となく分かるよ」
「クソリス!何をするんだ!許さん!」
「起き上がるんだ…というか後ろにレックウザ居るよ?」
「何を言ってんだお前…ここから入れる保険は…」
地面から抜け出したキョウスケとにらみ合うヨクバリスに対して既に到着していたレックウザが破壊光線を打つ構え。リナは既にレックウザの後ろに退避する中でレックウザを落ち着けさせようとするキョウスケとヨクバリスに容赦なく破壊光線が落とされる。何故か消し炭にならずにアフロ頭でレックウザに対して…
「いやあ久々だなぁレックウザ。その破壊光線も久々だなあ」
「あの時より火力上がっているんじゃないか同士!すいません、もう一回構えないでください」
「本当に来るんだ…レックウザ」
「グウ」
キョウスケが何故ホウエンにレックウザを連れてきた理由としてはレックウザがいないと割かしグラードンとカイオーガを収められるポケモンがいないからである。後トレーナーに捕まっていたことにより冬眠の時期をとっくに通り越しておりミリ曰く若干イライラしがちだったと報告もあった。
「レックウザにとっては出身地なんだよね」
「でも会ったのガラル地方なんだよな」
「とりあえず我々の目的は一旦そらのはしらに帰して冬眠につかせることにことにありますぞ。そうせなレックウザが更に暴れっぽくなる」
「グウア!」
「なるほど。でも冬眠って言っても今冬じゃないけど…」
「リナ…今度余計なことを言うと口を縫いあわ…」
リナを攻撃しようとしたキョウスケに対して思い切り破壊光線を浴びせるレックウザ。再び取れていたアフロがキョウスケに装着される。流石に見境なく攻撃するほどイライラしていないみたいだ。
レックウザが出てきたことにより周りが少し騒めき始める中で、そんなキョウスケ達に近づいて行く一人の人物。その隣にいたポケモンがキョウスケにタックルをかまし、キョウスケは倒れ込む。
「決まったー!華麗なタックル!さてキョウスケ選手起き上がれるのか!」
「自分のマスターだよね…」
「一時は行方不明になったレックウザ。まさかこんなところにいるなんてね」
「お、お前はまさか!聞いた事がある!ホウエンの民!ハナクソ!」
「どっからそんな失礼な名前を出してんじゃお前ぇ!」
タックルしてきたのはホウエン地方のポケモンであるゴニョニョ。そして隣の女性はリナと同じそうな身長に見えながらも少し破れかけのマントとタンクトップと半ズボンを着ている褐色肌の人物。キョウスケに容赦なくツッコミをかました後に自分を落ち着けさせると、少し睨んだような目つきで…
「アンタ。何でレックウザなんて連れているのよ。コイツは一人のトレーナーに預けたはずだけど?」
「そのトレーナーが見捨てた!」
「そうか見捨てたのか…仕方ないか…仕方なくねえだろ!?なんだよ見捨てたって!」
「それが真実だ」
「受け入れられるか!」
キョウスケの直球で放ってくる一言に女性はそんなわけないだろうという感じで納得できないように首を横に振る。だが何故彼女がレックウザに対してこだわるのか、そしてこのゴニョニョは彼女のポケモンだろうか。2つの疑問が生まれた中でリナが女性に問いかける。
「ねえ…レックウザと深いかかわりでもあるの?」
「あった…と言えばあった感じかな。そのレックウザは元はこのホウエン地方のチャンピオンが仲間にしていたのよ」
「チャンピオン…一番強い人だったっけ」
「という事!でなんで見知らぬアンタが何でレックウザを持っているのよ!然も何故こんな普通の水道ど真ん中に!」
「だから言っているだろう!前チャンピオンがレックウザを見捨て、そのまま手持ちになった。俺からは以上だ」
「簡潔なんだけど納得いかないぃ…!」
「てかお前は誰だ!レックウザの話の前にその話をさせてもらう!」
リナからの語り掛けにキョウスケに見せていた口調をなくし冷静に呟いて行く女性。その中でキョウスケが若干呆れのような表情を浮かべながら女性に対して呟くとキョウスケは女性を思い切り指さして話をし始める。女性はその場が若干騒めいている中でため息を吐くと、一旦その浜辺から離れ近くの海の家の席に腰かける。
「私ヒガナそしてこの子はゴニョニョのシガナ。ちょっと熱くなってね…ごめんね」
「焦らないといけないような案件だったの?」
「伝説のポケモンは一体しかいない。私は確かに空の柱でレックウザを一人のトレーナーが捕獲したのを目に入れていた」
「幻!圧倒的幻!」
「この目で見たって言ってんだろ!」
「そっか。それは残念だったな。それじゃ俺達ここから予定があるから真相探し頑張れ!」
海の家から立ち上がろうとしたキョウスケとそれについて行くリナ。その後方でヒガナが立ち上がるとキョウスケに向かって語り掛ける。
「アンタどこ向かうのよ」
「ちょっとホウエンにいるばあちゃんの家にな」
「場所は?」
「フエン…って何?ついてくる気?」
「当たり前じゃない!レックウザについて色々知っている奴。逃すもんですか」
「リナ。こうやって警察に…」
「連絡しようとすんなっ!」
キョウスケ達の目的はホウエン地方のフエンシティに暮らしている祖父・祖母に再開しに行くことが目標。のんびりと行こうとした瞬間のこれに思わずキョウスケから呆れの声が出てくる中で…
「いいじゃん旅は道連れって言うし!ね!連れて言ってよ!レックウザがそこにいるってことは空の柱に帰す予定だと思うしその時力になるよ?」
「どうするキョウスケ?」
「しゃあねえなあ…変なことするんじゃねえぞ」
「よっしゃ!これからよろしく!そしてアンタらは…」
「私はリナ、そして隣がキョウスケ」
「旅中は仲間だ!よろしくねん」
「分かった!バカナ!」
「誰がバカナじゃゴラァ!」
キョウスケの一言に思わず拳を突き上げようとするヒガナ。その隣のシガナも鼻息を荒くさせる。騒めく要因にもなり兼ねないのでレックウザはミリがわざわざ用意してくれたモンスターボールに待機させる。
そしてレックウザとの合流兼変なのが付いてくることとなったキョウスケ達はカイナシティ内にへと入り込んでいくのだった。
「広いよね…ホウエンでは一番広い場所だったっけ」
「そ!そしてあそこ遠くにあるのがコンテスト会場。中心都市ではあるんだけどあそこが最もメインの地域じゃないかな」
「コンテストなら俺の男塾ダンスを…!」
「そもそもポケモンじゃないからアウトだろアンタ」
ヒガナの一言に対してキョウスケとボールに入っていたはずのヨクバリスが急に出現しヒガナを煽っていく中でリナはその隣で笑うだけ。だが珍しく過ぎ去ろうとしたコンテスト会場に向かって行く人が多く、キョウスケが思わず目線を向けてみるとそこにはテレビのカメラを持っている人物がいる。そのカメラが誰を捉えているのかが全く持って分からない。
「コンテストってテレビスターみたいに人気なのかな」
「ホウエン地方の中ではそうらしいね。ごめんね私もかなり疎くて。ほらキョウスケなら…」
「ああ知っているぞ」
「お!どんな感じの内容?」
「あの場所で護摩行をする大会の事だ…」
「お前は向かって行った人々の何を見ていたんだよ!」
ヒガナのツッコミに対してリナが少し大きめに笑みを浮かべる中でキョウスケ達は集まっているコンテスト会場を無視しして110番道路に入っていく。
そんな110番道路に入っていく背中を取材の前の観衆を前にして対応していた一人の人物がチラ見していた。そし手静かに聞こえないようなレベルの声で舌打ちをしていたという。そして大体が分散したタイミングで…
「以上!ミラクルルチアの!コンテストスカウトでした!まったねえ!」
(ああいう素通りする人をいつか絶対振りむかせてやる…)
知らないところで向けられた熱。キョウスケ達はまだそれがいつどうなるかを分かっていない。にぎやかなメンバーと共にキョウスケはホウエンの地を進んでいくこととなる…
見てくださりありがとうございます。
ぼちぼちホウエン地方やっていきますのでよろしくお願いします。