とんでもない馬鹿が世界を巡るそうですよ?   作:命 翼

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こんばんは隣の朝ごはんです。え?真面目にやれ?
はいという事でホウエン地方編第2話です。


ここは伝説のキンセツ…スロット遊べねえの!?

 前回のあらすじ!スロットが無くなったってマジっすか!?

 

「本編のネタバレをいきなりするなするな」

 

「おじさん本当にここのゲームコーナーで遊べないの?」

 

「店じまいしたばっかりでね…スロットとかの電源ももう抜いてあるんだよ」

 

「嘘だ!シンオウ地方ではまだ遊べるぞ!」

 

「シンオウ行ったことあるの?」

 

「ない!」

 

 カイナシティの上の方であるキンセツシティ。110番道路を抜けた先にあるこのシティはジムリーダーテッセンの改革が進められ迷路のようになりながらもマンション施設やフードコートなど様々な場所が入れ混じる一大都市となった。

 

 その中でキョウスケ達が訪問したのはキンセツシティにあるゲームコーナー。閉店したばかりだと店主は言っていたが快く店の中を開けてくれそこでキョウスケ達は一息ついていた。

 

「しっかし悪いねえこんななんもない場所でくつろいで貰っちゃって」

 

「野宿よりは明らかに平気だけど…」

 

「これ電源入れたらまだ遊べるんじゃねえか?」

 

「でもコンセントないよ?」

 

「ほらあのバリバリダーというドラゴンで…」

 

「何企んでるか知らないけど触ったら感電するかもしれないから気を付けてね」

 

 ヒガナが店主の言葉に気にするなとばかり話している中でキョウスケとリナは実はスロットを見るのが初めてで興味津々にそれを見ている。

 

 何かニヤリとする二人にくぎを刺すかのように店主が一言言うとキョウスケが信じられないというような表情で店主の方角を見る。近くのショップで買ったお茶を飲みながらヒガナがキョウスケに呟く。

 

「ねえキョウスケ。もう行こうよ。店の人にも迷惑だよ」

 

「うるせえ!そこの先にスロット出来る未来が…ギャー!イッタイメガー!」

 

「言ったじゃないか感電するって…」

 

「あれ?電気喰らったのキョウスケだけ?」

 

「このスロット何にも出てないよ?」

 

「おかしいなぁ…」

 

 キョウスケの目に電気が発せられキョウスケが顔を塞ぎこみ何故か頭がアフロになっていく中で隣にいたリナは何も喰らっていない様子。

 

 ヒガナも不思議がりそして店主も気になって見に来た中で確かに店主が見てもスロットから異常が出た訳でもない。ヒガナの表情が一気に青ざめる。

 

「もしかしてお、お化け!?」

 

「そこまで落ちぶれては…」

 

「あ、電気落ちた」

 

「ギャー!」

 

「おいここ!何か住んでるんじゃねえかおっさん!」

 

 ヒガナとキョウスケが怯えの色を見せる中でその犯人は楽しんでいるかのようにゲームコーナー内の電気を停電させる。停電はすぐに復旧し店主も不思議がる中でその犯人はキョウスケの後ろにいた。

 

 浮遊する形でキョウスケに攻撃しようとしていた何かをボールから出てきたヨクバリスが捕まえる。

 

「俺に攻撃するとはいい度胸だ!俺のズームパンチを喰ら…」

 

「ズームパンチ!」

 

「ぐはぁ!」

 

「吹き飛ばしてどうすんの話進まないじゃない!」

 

「コイルだね…おかしいな。野生のポケモンは基本的にやってはこないんだけど」

 

 コイルを鷲掴みにしながら店主たちに見せるヨクバリスは振り返りざまに攻撃しようとしてきたキョウスケの顔面に拳を浴びせて吹き飛ばす。コイルは抵抗せずにずっと下を見ている。

 

 リナがコイルの方を見てもコイルは動かない。店の外から吹き飛ばされたキョウスケがヨクバリスにドロップキックをかましヨクバリスが吹き飛ばされたと同時にコイルが解放された。

 

 犯人がコイルだったことよりもキョウスケとヨクバリスにとっては殴られたか、殴られてないかが全てのように感じる。

 

「な、何をするんだ!許さん!」

 

「次パンチしてみろ!俺の丸太が君の股間を潰す!」

 

「どこだよ」

 

「ジジ…」

 

 キョウスケとヨクバリスがジリジリと迫っていく中でスロットに電気を送ったコイル。するとスロットが起動し懐かしのゲーム音を響かせる。キョウスケとヨクバリスはそれを確認した後に謎の握手を交わしそしてスロットに向かって行く。

 

「良しヨクバリス!このスロットで勝った方が決着だ!」

 

「異論なし!」

 

「遊ぶな、日が暮れるって!」

 

「はッ!しまった宿を取らないといけないんだった!」

 

「声合わせた」

 

 コイルが折角起動してくれたスロットを使ってニヤニヤとしながら遊び始めたキョウスケとヨクバリス。だがヒガナの呆れからの一言で我に返りその様子を見た店主は笑みを浮かべる。

 

 リナも真顔で一言を呟く程度で何にも景品が出てこない中でキョウスケとヨクバリスは真剣にスロットを打ち合う。だがどんだけ大当たりしても景品は一切出てこない。

 

「おいどうなってんだ!当たりから出てくるんじゃないのかキュインキュイン!」

 

「なんだそれ。そら当然でしょ、本来もう閉まってんだから」

 

「面白い人たちだね本当に。笑ったのも久々だよ」

 

「コイル君は何を訴えたかったんだろ」

 

「ジジ…」

 

「まだやめるなってことかな…そらこんな風に楽しんでいたのならやめてほしくないのも私の思いではあるが…」

 

 やがてコイルが起こした電気からスロットを打ち合っていたが引き分けのような状態で電源が切れた。

 

 キョウスケとヨクバリスはしんみりしたような状態でその椅子から離れる中で店主も少し寂しそうな表情でため息を吐いた中でこのゲームコーナーの扉を叩くものが。店主が扉を開けて出ると…

 

「ああ…すまない。ここから光が出ているって町の人から通報があってね。見に来たんだが…」

 

「誰だお前!」

 

「んあ?主もしかしてガリュウを倒したという小童か!」

 

「キョウスケって有名人なんだ」

 

「いやあそれほどでもぉ」

 

「キョウスケ…そうか君が。こちらはこのキンセツシティのジムリーダーのテッセンさんだ。時々パトロールもしてくれているんだよ」

 

 話によればこのゲームコーナーに迷い込んでいたコイルはテッセンの元のポケモンであることが判明。コイルは主の元に戻っていったのだがテッセンはキョウスケの手を掴んで笑みで握手をすると…

 

「そうかよくこのキンセツシティに来たな!だが残念ながらここは閉まっていてな…」

 

「おもしろいよ」

 

「残念ながらそうもいかんのだ。実はスロットは禁止している地方が多くてな。ホウエンはしていないのだがその地方の目を気にしてぱったり人の足が遠のいてな」

 

「マジで!?」

 

「おおマジだよ。これも時代って奴かねぇ…一時はパンパンに人が通っていたんだよ」

 

 面白いんだけどなあ…とテッセンが名残惜しそうにつぶやく中で残念そうな表情をしながら謎にヒガナの方を向くキョウスケとヨクバリス。ヒガナはため息を吐きながら…

 

「私の方みんなし」

 

「何はともあれ。久々に笑わせてもらった。前向きに頑張ってみるよ。ありがとう」

 

「ほら行くよ二人共!これ以上迷惑かけないの!」

 

「うーん…スロット…」

 

「スロットォ…」

 

「ガキみたいな事言わないの!ほら早く!」

 

 キョウスケとヨクバリスが唇を尖がらせる中でヒガナとリナが強引にその場から去らさせる。強引に引っ張られたキョウスケとヨクバリスを店主は感謝するかのように最後まで見届けた。その場から去ったキョウスケはヒガナに文句を言いながら…

 

「強引にすることねえじゃん!鬼!悪魔!」

 

「よう言うわ店主さんたち困惑していたのに」

 

「おいマスター俺は腹が減った。飯を食わせろ」

 

「はい残飯」

 

「おい待てその残飯どこから出した」

 

「俺の10年越しのポケ…」

 

 ヨクバリスの方を見ずにキョウスケはポケットから取り出したおにぎりを渡そうとしたが流石に匂ったのか。リナとヒガナでさえ鼻をつまみそしてヨクバリスもキョウスケの発言からキョウスケの後頭部を殴り飛ばしそのままキョウスケは星となった。

 

 ヒガナとリナが唖然とする中でキョウスケは地面から生えて周りの人物たちを驚かせる。

 

「な、何をするんだ!許さん!」

 

「誰がてめぇの10年越しのおにぎり食うか!舐めとんのかポケモンを!」

 

「じ、地面から生えてる…」

 

「いつもだよ?」

 

「いつもなの!?」

 

 リナの言葉に驚くヒガナをよそにディグダのように地面から生えてきたキョウスケは人間のような反論をしてきたヨクバリスに対して地面から出てきて顎を突き出しながら謎のファイティングポーズを取る。

 

 ヨクバリスも唇を尖がらせながら謎ファイティングポーズを見せる中でそんな彼らに迫ってくる一つの存在が。ヒガナとリナの注目を集めながらその二人の間に入ってきた一人の少年は息を整えると…

 

「君たち!今腹が減ったと言っていたね!?」

 

「誰だてめぇ!」

 

「俺たちのガンダムファイトを理解できない奴は馬に蹴られろ!」

 

「そのガンダムファイトをとある場所でやってみないか!」

 

「いらん。俺達はガンダムファイトがしたいんだ!」

 

「話しぐらい聞いてやりなよ…」

 

 舌打ちをした後に少年の話を聞く構えを取ったキョウスケとヨクバリスに少年は眼鏡を軽く動かした後に語り掛ける。ニヤリとした表情しながら語り掛けようとした少年に全く興味無さそうな表情を向けるキョウスケとヨクバリス。

 

 そんな二人の頭を思い切りヒガナが叩きつける。デカいタンコブが出来上がりながら…

 

「ここから戻ってキンセツジムの逆側にフードコートがある!そこは料理が食べられるが少し特殊な仕組みがある!」

 

「何!?特殊だと?」

 

「やっと食いついた」

 

「君たちを取った席を他のトレーナーが取りに来るのだ!」

 

「な、何ィ!?」

 

「そこで君たちのガンダムファイトの出番だ!そのトレーナーたちを君たちがポケモンバトルで倒すんだ!後は料理がたどり着くまで待つだけ!簡単だろ!?」

 

「よっしゃ!上等じゃねえか!俺の得意のパーティが蹴散らしてやる!行くぞヨクバリス!」

 

 少年の話にまんまと乗せられたキョウスケはヨクバリスと共にフードコートに向かって行く。当然ヒガナ達も若干空腹だったが宿を取らないとキンセツシティの中で野宿する羽目となるためヒガナが先に宿を取るといいホテルの所に向かって行く。

 

 リナはキョウスケの監視を任されてキョウスケが向かったフードコートへ。そしてリナが辺りを見渡すとキョウスケはキンセツチャンポンの看板がされている列に並んでいた。

 

「キンセツチャンポンを3人前…」

 

「ほう…キンセツチャンポン3人前で良いんだな?」

 

 注文するキョウスケの前にはハゲで刺青をしている男性がいた。キョウスケを強く睨みつけそしてキョウスケ自体も男性を睨みつけながら思い切り問いかけに対して頷く。腕を組んでいた男性が腕を解くと…

 

「はぁーい!分かりました!厨房!キンセツチャンポン3人前!」

 

「わ、分かりました!」

 

「こちらのベルを持ってお待ちください」

 

 威圧的な言葉から一転し笑みを見せながら厨房に指示した男性はキョウスケにベルを渡してキョウスケが並んでいる姿を見ていたリナをキョウスケが手招きで招く。

 

 リナがキョウスケの近くの席に座りその隣の席はヒガナ用に荷物を置いてある。然し席占領などこのフードコートではあってはならないこと。容赦なくその席にトレーナーが近づいてくる。

 

「そこの席…譲っていただけませんか?」

 

「早速来たね」

 

「嫌だと言ったら?」

 

「ポケモンバトルで奪い取るだけです」

 

「キョウスケ。レックウザは無しね。皆驚いちゃう」

 

「分かってらあ」

 

 キョウスケに近づいて来たのはリボンを付けたツインテールの少女。リナが若干驚いた反応をする中でキョウスケニヤリとした表情でモンスターボールを取り出す。少し離れた距離から睨み合う両者。

 

 その場の視線がその場に注がれる。そんな中でモンスターボールを構えて少女がキョウスケに語り掛ける。

 

「私ハルカって言います!ここで当たれるのは光栄です。キョウスケ」

 

「キョウスケ…嘘だろ?ガリュウを倒したっていう…!」

 

「随分ハードル上げてくれるじゃねえか」

 

「やっぱり有名人なんだねキョウスケ」

 

「ここまでとは知らねえよ」

 

 ハルカと名乗った少女は深呼吸をした後にボールを投げようと身構える。彼女が発した言葉が周りの騒々しさを招く中でキョウスケはハードルが挙げられたと苦笑いを浮かべる。

 

 キョウスケも近くに構えていたヨクバリスを前に出す。リナやその場にゆっくりとやってきたヒガナが注目する中でハルカは大きく息を吐き…

 

「行くよワカシャモ!」

 

「グルゥ!」

 

「今の私があなたにどこまで食い下がれるか…!」

 

「そう緊張すんなよ」

 

「行きます!ワカシャモ!スカイアッパー!」

 

「もうくんのかよ!?」

 

 強く地面を蹴りだしヨクバリスに向かって行ったワカシャモがヨクバリスの下に潜りこみ拳を思い切りぶつける。だが防御態勢を取っていないヨクバリスは容易にこれを耐えて見せハルカは大きく驚く。そんな中でキョウスケはニヤリと笑みを浮かべていた…




見てくださりありがとうございます。
また頑張って行くのでよろしくお願いします。
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