とんでもない馬鹿が世界を巡るそうですよ?   作:命 翼

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多分今年最後の更新になります。お疲れ様です命です。
ここまで見てくださりありがとうございます。
来年を向かって今回も頑張ります。


皆さん!良いお年を!え?作品と関係ない?

「本当に強くなって帰ってきたなキョウスケ…」

 

「あんなにあの子に泣きべそをかいていた子がいつの間にかこんなにたくましく…」

 

「俺と戦っていたころの姿は見る影もないなキョウスケ!これは俺も真剣にならないとな!」

 

 レックウザのメガシンカを見て祖母と祖父はしみじみとした様子で語りだしそしてそれに対していた叔父は驚いた表情を見せつつもどこか楽しげに笑みを浮かべた。

 

 キョウスケは「全部アンタから始まった事だ」と叔父の言葉に堂々と返事しそれに叔父がニヤリとした笑みを浮かべてバクーダと共に身構え直す。

 

「どんな結果になっても後悔すんなよ!バクーダ、ボディプレス!」

 

「レックウザ、りゅうのはどう!」

 

 その場からバクーダが地面にヒビを入れながら飛ぶとそのままレックウザに向かって落ちていく中でレックウザはそんなバクーダに狙いを定めて波動を撃ち込む。バクーダに波動は直撃しながら渾身のプレスはギリギリのところでレックウザにかわされる。

 

 バクーダが地面に落ちそしてそれをレックウザが見据える中でキョウスケが次の指示を出す。

 

「レックウザ、なみのり!」

 

「こうする手もあるんだぜ!バクーダじしん!」

 

「じしん!?」

 

 ヒガナが思わず驚きの声を上げる中でレックウザが地面に急降下し地面を叩きつけて波を引き起こしたその時だった。バクーダも同じく地面を叩きつけて振動を巻き起こすと振動は波の水を吹き飛ばしていきレックウザに向かって返り討ちのように帰ってくる。

 

「ほう…やるね」

 

「レックウザ、りゅうのはどう!」

 

 叔父の取った指示に祖父が思わず感心の言葉を呟く中でキョウスケはそんなどころの騒ぎではない。レックウザに指示を出すとレックウザは戻ってきた波に向かって横一直線に波動を撃ち込み切断したが目の前に迫ってきていたのはバクーダの姿。

 

「バクーダ、ヒートスタンプ!」

 

「きあいだま!」

 

 バクーダの突進をレックウザは口から気合玉を撃ち込み迎撃しにかかるとバクーダは自身に纏っている熱で玉と衝突しそれを火花を散らしながらかき消すとそのままレックウザに体当たりをかましそのままレックウザを吹き飛ばす。

 

 レックウザは吹き飛ばされながらも尻尾で地面を叩きつけて一回転しそのまま態勢を立て直す。

 

「なみのり!」

 

「追撃するぞバクーダ!もう一度ヒートスタンプ!」

 

 レックウザが尻尾で地面を叩きつけて再び波を巻き上げるとバクーダは突進しながら熱を帯びると波を蒸発させそのまま波ごと消滅させるとそのままレックウザの元に向かって行ったその時だった。

 

 レックウザの姿が眼前にない。そのことについて驚いた叔父は空中を見ると…

 

「大技の後に気を付けろってな!レックウザ、ガリョウテンセイ!」

 

「言うようになったなこいつ…!バクーダ、空中に押し返してやれ!ヒートスタンプ!」

 

 レックウザが空中からオーラを纏いながら落下していく中でバクーダは地上から熱を帯びながらそれを迎え撃つ態勢に入る。全員が息を吞みながらその光景を見つめる中で両者の一撃が火花を散らしながらぶつかり合う。

 

 そしてその場一面に爆煙が立ち込め全員がレックウザとバクーダの衝突の果てが見えきれなくなる中でその煙が晴れるとそこにはメガシンカが解けたバクーダと同じくメガシンカが解けたレックウザの姿が。

 

 バクーダがその場に倒れこみそしてレックウザはゆっくりと地面に降り立ち咆哮を挙げた。

 

 そのバトルを見ていた全員が一斉に拍手を送る中でバクーダを戻した叔父は自分をあっさり超えていったキョウスケを嬉しそうながらもどこか寂し気に見つめた後にキョウスケに近づく。

 

「あんなに俺に対して叔父さん強すぎるよって泣いていた小僧がこんなに立派になりやがって!負けて悔しいのに何故か清々しいじゃねえかこの野郎!」

 

「言ったじゃねえか。俺のバトル人生は全部アンタから始まったんだぜ」

 

「言動も立派になりやがって…俺も年を取ったなぁ…」

 

 叔父と握手を交わすキョウスケ。ヒガナが驚く隣でその光景をスマホで撮影していたリナ。送り先はアローラで連絡先を交換していたキョウスケの家族。それを見たヒガナがリナに対して…

 

「あんたスマホ使えたの?」

 

「ううん、キョウスケのスマホロトム。もしホウエンで戦う事になったら送ってほしいって頼まれていて」

 

「おいリナ!勝手に動画取るんじゃねえ!恥ずかしいじゃねえか!」

 

「カッコよかったよお兄ちゃん!」

 

 リナに苦情を言った同時のタイミングでそのバトルを見ていたフエンタウンの市民達から拍手喝采となる。キョウスケは若干照れた反応となる中で叔父のスマホに一通の電話が入る。それに出るとそれはフエンタウンジムリーダーのアスナだった。

 

「ちょっとぉ!何勝手にジム使って熱いバトルしてんの!」

 

「おうアスナ!借りたぞジム!」

 

「借りたぞじゃないでしょ!呼んでよそんな大掛かりな勝負するんなら!羨ましいじゃん!」

 

「え何?最初から録画していたのこれ!?」

 

「勝手に借りるのも悪かったからな」

 

「俺に許可取れよ!」

 

 電話先でも羨ましいと言われ目の前のキョウスケからは叱られの叔父ではあったが笑ってごまかす始末。リナが撮っている姿を見てあることを思いついた祖母はリナにとあることを頼み込む。

 

「リナちゃん。もしできたらでいいけど。ここの全員を写真に収めてくれないかしら」

 

「いいけど…どうする気?」

 

「送りたい人がいるのよ。ほらキョウスケとアンタもこっち来て!」

 

「集合写真って奴か?」

 

「おいリナ!言っておくがそのスマホ俺のだからな!」

 

 観覧席にキョウスケと叔父を含めた全員で並ぶとリナがカメラの設定。設定を終えるとリナも祖母の隣に座り込み一緒に写真に写り込む。全員笑顔で映った写真を一人の人物に送りつける。その人物こそ先ほどリナが送っていたキョウスケの両親。

 

 祖母にとっては娘に当たるキョウスケの母だ。スマホのメッセージにてそれを送られているのに気が付いた母。たまたまキョウスケ宅を訪問していたカブに…

 

「息子さんからですか?」

 

「ええ…ホウエンについたというのはリナちゃんから聞いていたんですけど…本当にあの子が親孝行を考えるなんて思ってなくて」

 

「彼は義理堅いですよ。受けた恩は絶対に返すタイプですから」

 

「笑っていればそれでいいですよ。だってそれがキョウスケという子ですから」

 

「そうですね」

 

 一通の連絡に思わずその場に笑顔が弾ける。カブも母に送られてきた写真を見て思わず懐かしげにしていたがキョウスケの父が発した発言に同調した。そして場所はガラルから再びホウエンに戻りフエンタウン。

 

 そのジムをしっかりと清掃したキョウスケ達は再び自宅にへと戻っていた。実家から少しだけ離れた場所でキョウスケは一人の人物に通話を掛ける。

 

「珍しいじゃん。そっちから掛けるなんて」

 

「まあな…じいちゃんとばあちゃんの喜んでいる姿を見ると何かお前の声を聴きたくなった」

 

「何それ。まあいいけどお金は出ないよ?」

 

「誰が求めてんだよ。何も求めてねえよ」

 

 キョウスケが連絡を掛けたのは家族ではなく叔父や祖母たちから話題が上がったミリだった。少し驚いたようなそんな様子でキョウスケに語り掛けたがキョウスケも特に話題があって彼女にかけた訳ではなく…

 

「俺のポケモン達元気にしてっか?」

 

「元気も元気。地元かのようにふるまってるよ。ミツバさんがいるから助かってる」

 

「そっか。お前は無理してねえか?」

 

「何それ気持ち悪いんだけど」

 

「人の心配を何だと思ってんだお前」

 

「元カレに心配されるまでもないよ。楽しくて世話やってるし。…楽しいのは良いけど無茶すんなよ」

 

 ミリがふと零した一言にキョウスケが言葉にならない驚きの表情を見せたが一言だけ「ああ」とだけ呟き通話を切る。電話の時間にしてたった2分。長くない会話だったが普段聞いている声でも普段とは違う何か話しづらさのようなものを感じた。

 

 だが決して苦痛のような時間でもなかった。通話を切りキョウスケは軽く息を吐くと実家の方にへと戻っていく。

 

 するとその近くで待っていたのはリナだった。

 

「ヒガナは?」

 

「家で待ってる。キョウスケ今日はここで泊まるんだよね?」

 

「泊まるも何もバトルしてはいさよならって訳には行かないだろ。さっき泊まるって伝えたからな」

 

「私はちょっとキョウスケと話がしたい」

 

「告白か!?」

 

「鏡見ろ」

 

 思わずリナから飛んできた辛辣な言葉にニヤニヤとした笑みから真顔に変えられたキョウスケ。そんな中でリナは真剣な眼差しでキョウスケに語り掛け始めた。

 

「キョウスケ。さっき叔父さんがユウキについて話してた」

 

「なんて言ってた?」

 

「レックウザを連れたのは見たことあるって。でも逃がしたのは知らなかったって」

 

「傾向とかは?」

 

「特に何も。チャンピオン周りで挨拶しに来た時に見た程度って言ってた」

 

 リナが語り始めたのはユウキが行方不明になる前は何をしていたかという事。確かにレックウザを連れるそんな姿を見たという話だがフエンタウンにて姿を見せたのはチャンピオンが行う挨拶で訪れたきりという物。

 

 それ以外は姿も見てないしレックウザを捨てたという事も知らなかったという。キョウスケは静かになるほどなと呟いた。

 

 そもそも行方不明になっているほどの人物だ。一度見たとはいえ何かを語ってくれるはずもない。周りが何か知っているかと聞かれても可能性が低いのが答えだろう。

 

「トウカにユウキの親がいるって言ってた。そこに行った方が早いって」

 

「名前は?」

 

「センリ」

 

「…聞いてくれてサンキューな」

 

 軽く考え込んだような小さい無言を重ねてリナの頭を軽く撫でてからキョウスケは家に戻っていく。ユウキの親でフエンタウンにも名前が知られているという事は何かしらの役職についているのは間違いないだろう。

 

 渋い表情で戻ってきたキョウスケをいきなり叔父の蹴りが襲い掛かりキョウスケは思わず蹴りつけられる。

 

「いってぇ!何すんだよ叔父さん!」

 

「さあかかってこい!そんなしんみりした表情をしている奴にこの家の門は潜らせないぞ!」

 

「何言って…酒臭!おいヒガナ!どういうことだ!」

 

「私と語っているうちにどんどん飲んでいってキョウスケぶん殴ってくるって」

 

「俺の酒が飲めねえというのか!」

 

「酔っぱらいみたいな事言うなよ!」

 

 さっきまでの真剣にバトルしていた姿はどこへやら。叔父の堂々とした姿は消え失せただの酔っぱらいかのようにキョウスケに絡み始めた。キョウスケは若干そんな叔父に対してドン引きの表情を見せながらも対応しなければこれは収まりそうにない。

 

 そこでキョウスケは祖父と祖母がいないのを確認した後に謎に顎をしゃくれさせそして表情を引き締めると…

 

「来い!俺がぶっ飛ばしてやる!」

 

「さっきふざけないとかアンタ言ってなかった?」

 

「酔っぱらい相手だったらいいだろ行くぞヨクバリス!」

 

「おじいちゃんたちと遊んでるよ」

 

「あちゃー…これは一本取られた」

 

「お前が把握してなかっただけだよ」

 

 両手を前に出す謎のポーズをした後に叔父がもう一度キョウスケに向かって蹴りかかってくるが煽るかのような表情でこれをかわす。どこぞのアニメかのようなリアルファイトにヒガナとリナがもはや報告する気にならないと言わんばかりに真顔の表情を浮かべると…

 

「行くぞ!流派東方不敗の名の…」

 

「ダメダメダメ!家吹き飛ぶわやめんかい!」

 

「家丸ごと吹き飛ばしてみせろ!」

 

「酔っぱらった勢いで何言ってんのアンタ!」

 

 キョウスケが急に黄金に光始め手が光始めたその時。それを知っているヒガナは必死にキョウスケを止めるが酔っぱらっている叔父は無駄に表情を引き締めて挑発する。ヒガナは思わずツッコミを入れる中でキョウスケから技が打ち込まれようとしたその時。

 

 その場にやってきたヨクバリスが叔父とキョウスケをぶん殴り一度気絶させた。その後ろからゆっくりと祖父と祖母が歩いて来た。

 

「すいませんねこの子も酒に弱い割にはかなりお酒が好きで…」

 

「孫を蹴りつけるとは何事だお前!立ち上がれ!」

 

「一件落着?」

 

「悪化しているような気がするんだけど…」

 

 そんなヒガナの予感はしっかりと当たりこの後ふざけ倒した叔父とキョウスケはしっかりと怒られる始末。叔父に関しては祖父に徹底的に怒られそんな二人の孫であるキョウスケは軽い叱りだけで済むという扱いの違いを素人目でもバレバレなぐらいヒガナとリナに見せつけていたという。

 

 そんな3人は祖父たちの家で宿泊。その中でキョウスケは次の進路を決めつつあった…

 




見てくださりありがとうございます。
また来年!よいお年を!!
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