とんでもない馬鹿が世界を巡るそうですよ?   作:命 翼

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明けましておめでとうございます。大分遅くなりましたが新年最初の文です。またぼちぼち頑張っていきますのでよろしくお願いします。


新年明けましておめでとうございます!作品は関係ないよなうん。

 事のきっかけはキョウスケ達が祖父と祖母の家に宿泊した夜だった。

 

「何?トウカシティに行くだと?あそこ観光するほど何もないぞ?」

 

「一人会いたい人物がいる。そもそもそいつも有名人だからもしかするとトウカに行っても会えない可能性だってある」

 

 祖父と祖母からフエンタウンから出た後にどこに訪れる気なのかという質問をされた際のキョウスケの回答。元々行方不明となっていたホウエンチャンピオンであるユウキについての情報を探しているとリナから聞いていた叔父はキョウスケのその回答を聞いてさほど驚いた様子は見せてなかった。

 

 寧ろやっぱりかというようなそんな表情でキョウスケの回答を聞いて一つ聞き返す。

 

「センリだろ?ユウキについて聞くならアイツが持って来いだ。だが問題はユウキについて聞きに行っても情報を吐いてくれるかどうかだ」

 

「え?そんなこともあるの?」

 

 ヒガナが思わず叔父に対して聞き返す。そんな彼女の問いかけにも叔父は一切躊躇することなく頷いた。そして縁側の方に腰かけているキョウスケの方を真っすぐ見つめながら一つ語り掛けた。

 

「センリはかなり義理堅い人物だ。息子についての情報を吐いてほしいと言ってそう簡単に吐いてくれるような人物じゃない。寧ろ発した一言目でバトルになるか追い出される可能性だってある訳だ」

 

「それじゃあトウカに行っても行き損じゃん…」

 

「ただこちらから語り掛けてみれば動いてくれるのも間違いない。俺に少し考えがある」

 

「協力する必要とかあるか?」

 

「いや…フエンタウンのジムリーダーが戻ってきてからじゃないと話は進まない。それまで若干の時間が必要となるがな。少し俺に任せてくれないか?」

 

 昼間は酔っぱらっていた叔父からの真剣な発言にキョウスケは疑いをかけることなく頷いた。フエンタウンのジムリーダーであるアスナは現在旅行中で明日に帰還予定ではある。彼女が出かけているからこそのジムを借りれた理由の一つ。

 

 そして時間は現在軸にまで戻る。祖父と祖母の家から出たキョウスケ達が身支度を済ませフエンタウンを出ようとしている目の前まで。

 

「それじゃあ元気でねキョウスケ。お前のお父さんとお母さんにもよろしくね」

 

「また会いに行ってやれよって二人にも言っておくよ」

 

「ヒガナさん、リナさん。わしらとアンタらもしかすると見せている顔は違うかもしれないが普段は優しいいい子だ。見捨てることなくその道筋を見届けてやって欲しい」

 

「真っすぐに言われると照れるな…ひとまず了解」

 

「私もそのつもり」

 

 フエンタウン総出でキョウスケ達の再出発を見送る構え。そして祖母からの語り掛けに笑顔で頷き答えたキョウスケと祖父からの願いに照れつつ答えたヒガナと真っすぐに頷いたリナ。

 

 キョウスケが「それじゃ行くよ」と言い振り返りキョウスケ達はフエンタウンから出ようとしたその時に彼らの背後から一斉に彼らを送る声が響いてくる。

 

 若干顔が熱くなり涙を拭う素振りを見せたキョウスケに対してヒガナはフエンタウンからかなり離れたのを確認し…

 

「何キョウスケ?泣くなんてざらにない事しないよね?」

 

「俺が泣くのはユウキをぶちのめした後にハナクソをぶつけてやった時だ」

 

「最低じゃねえか」

 

 キョウスケもフエンタウンからかなり離れたのを確認したのか。ヒガナの煽りに対して少し控えめに目を思い切り開いて鼻をほじりながら一言を言い放つ。

 

 ヒガナはそれを見て祖父と祖母に接していたような態度はどこへ行ったと言わんばかりに呆れの表情を浮かべそして軽蔑するかのように一言吐いた。

 

 そんな軽い会話がこなされた中でリナが二人の前に出て…

 

「ここからどうするの?カイナシティに戻るルートだったらもしかするとフエンタウンのジムリーダーが帰る時間までに間に合わないかもしれないよ?」

 

「そんな時はマリオみたいにスーパージャンプをだな…」

 

「そんなことやれる人間存在しないわ」

 

「だったらレックウザに乗れば済む話じゃねえか」

 

「真面目に言い返すなよ」

 

 リナの問いかけに我慢していたのかと言わんばかりに親指を立ててどや顔をするキョウスケ。その彼の後方にいたヒガナからは思わずバッサリとした一言が飛んでくる中でキョウスケは今度は真面目な表情でヒガナに言い返すと今度はヒガナから言い返すなと一言が。

 

 キョウスケは一瞬ヒガナに殴り掛かろうとしたそんな素振りを見せていたがリナが止める。

 

 そんな軽い小競り合いがされている間にヒガナがふと思いついたような表情で…

 

「だったらカイナシティに戻る方面じゃなくてさ。りゅうせいのたきの方面に行くってのはどう?」

 

「ホウセイマイフレンド?」

 

「りゅうせいだよキョウスケ」

 

「私の知り合いもいる場所なんだけどフエンタウンから円を書くように上に上がって曲がっていく。そんなルート。トウカシティにはその隣の場所のカナズミシティから向かって行く感じになるかな」

 

「本当に行けるのかなぁ?」

 

「たまには私を信用しろ!」

 

 散々ヒガナの方から煽っていたせいからかキョウスケが今度はヒガナを馬鹿にするようなそんな口調や声のトーンを見せ挑発。ヒガナは拳を握りしめながらキョウスケに言い返すが何故かそのタイミングでボールからヨクバリスが出てきて同じくヒガナを挑発。ヒガナは二人を殴りかかろうとする構えを取っていたがリナに止められる。

 

 ヒガナの様子を見ていたゴニョゴニョのシガナがキョウスケとヨクバリスに順番にタックルを食らわし気絶させる。

 

 だが二人は7秒で立ち上がった。

 

「この程度で死ぬと思ったのか!でりゅうせいのたきの方面に向かうんだな?」

 

「話進んでるし…まあいいや。ひとまずハツシゲタウンの方角に向かうから…ひとまず真っすぐだね。そこからハツシゲタウンに繋がる砂漠の方面に出られるから」

 

「カイナシティに戻る方面はどうなんだっけ」

 

「ダメだ。戻ってもハギ老人って奴が人をめちゃくちゃ見るらしくて。俺の感じから察するに俺が原因で通してもらえない可能性が高い」

 

「自分で言っちゃうんだ…」

 

 キョウスケの多少のふざけがありつつも目的が決まった3人はひとまずフエンタウンの方を抜け崖を降りて真っすぐ歩いて行く。111番道路は先程キョウスケ達が特に何のイベントも起きずにあっさり通り過ぎた場所。

 

 そしてヒガナがふと言い放った砂漠の方面という言葉をキョウスケは聞き返すことをしなかったことを後に公開する羽目となる。

 

 フエンタウン側の112番道路側から再び111番道路へ。そこからハツシゲタウンに向かう形になるのだが111番道路から111番道路北エリアに向かおうとしたキョウスケ達の眼前に立ちふさがったのが…

 

「いって!何!?砂!?」

 

「さっきヒガナが砂漠だよって言ってたよ?」

 

「はあ!?うっそ!?」

 

「やっぱ聞いてなかったんだ…珍しく聞き直してこないなって思ってたんだ…とりあえずこれ付けといて」

 

 砂嵐吹き荒れる111番道路の砂漠に入る前にキョウスケの一言を聞いてあきれる素振りを再度見せたヒガナ。キョウスケに聞こえるように堂々とため息を吐いた後にリナとキョウスケに対してゴーグルを投げる。リナは何の言葉も言うことなくゴーグルをつけたがキョウスケが…

 

「ちょっと待て!おい!こんなんで砂漠を潜り抜けられると思ってんのか!」

 

「大丈夫だよ意外と広くないし。砂嵐に巻き込まれてもレックウザがいるじゃん」

 

「それは…そうか」

 

「納得するんだ…」

 

 思わずヒガナに色々言おうとしたキョウスケだったがレックウザがいるという一言に論破されてしまい、何も言い返せずにその感情をヨクバリスにぶつけるかのようにヨクバリスをボールに戻す。若干不満気にするキョウスケに軽くリナが呟いたが不満気にしながらもキョウスケはゴーグルをつける。そしていざ砂漠の中へ。

 

 111番道路の砂漠の中は常に砂嵐が巻き上がり、歩けないほどではないが前がこれでもかと言わんばかりに見えない。

 

 ゴーグルを付けていてもぶつかってくる砂で痛みを感じてしまうほどだ。

 

「おい!普通にゴーグル付けていても砂が痛いじゃねえか!どうなってんだお前!」

 

「うるさいな…文句言うなら下着でトライアスロンみたいに走ればいいじゃん」

 

「下着でトライアスロンってどういう意味!?とんでもないこと言ってるよ!砂が服に当たって痛いって言っているのによ!」

 

 砂があまりに服に直撃するものだからついに飛び出したキョウスケからの文句。そんな事を気に留めないかのように一瞬キョウスケの方を向いたヒガナはため息を吐きながら一言呟く。

 

 普段はヒガナやリナをボケて困らせる側のキョウスケではあるが思わぬヒガナからの一言にドン引きを隠せないようなそんな表情で言い返す。

 

 ツッコミ方がアニメで出てきたキャラクターに似ているからかそんなヒガナとキョウスケの会話を聞いていたリナは微かに笑っていた。

 

「くそ…リナは笑うしヒガナには呆れられるし…このままじゃ埒が明かねえ!行くぞヨクバリス!砂漠の砂嵐を吹き飛ばし…」

 

 思い立ちヨクバリスのモンスターボールを握ったキョウスケ。すると明らかにヨクバリスのモンスターボールの中から出てきただろう紙がキョウスケの顔面に思い切りぶつけられる。キョウスケがその紙を見る。

 

 そこに書いてあったのは「砂嵐強すぎるんで外出たくありません、頑張ってね」というヨクバリス自身の写真まで貼られていた手紙。キョウスケは手紙を地面に思い切り捨てた後に手紙を踏みつけ…

 

「頑張ってねってなんだクソリス!何でテメェが決めんだよ!てか何で人間の文字分かってんだ!」

 

「落ち着いてキョウスケ。まずは正座して素数を…」

 

「何で砂が痛いって言ってるのに素数数えないと行けねえんだ!素数の前に服がプランクトンみたいにめちゃくちゃになるわ!」

 

「たった数メートルの話じゃない…騒ぐなっての。お、見えてきたよ砂漠の出口」

 

 ヒガナとリナの言葉に対して珍しくキョウスケがツッコミ倒していた中で言うている間に見えてきた砂漠地帯の出口。一言も文句言わなかったリナと文句を言い倒していたキョウスケを呆れながら見ていたヒガナ。そんな中でキョウスケは一息吐きながら砂漠地帯を2人と共に抜ける。

 

 ゴーグルを取り一息吐く。

 

「とりあえず砂漠での砂を払わないと行けないからそこの木あたりで休憩しようか」

 

「何で一部分だけ砂漠にしたんだ…バグじゃないのか…」

 

「キョウスケ、この世界バグじゃないよ」

 

「この世界って言ったら今いる場所がゲームみたいになっちゃうからやめような?」

 

 ヒガナが率先して眼前に見える一つの大木に向かって歩いていく3人。リナの言葉に思わずキョウスケが諭すように言い返す中で大木に近づくと大木をこれ見よがしに見つめているカウボーイのような格好をした人物が1人。

 

 ヒガナが足を止めたのをみてキョウスケがカウボーイの格好をした人物に向かって近づいていく。

 

「おいそこの西部劇に出てきそうなアンタ」

 

「イカした声のにいちゃん!だがちょっとだけ待ってくれ。今色々採寸していてな」

 

「大木相手に採寸?」

 

「ああ」

 

「行こうか」

 

「そうね」

 

 話しかけて早々にやばい奴と錯覚したキョウスケ達は一旦一呼吸をおき、その場から立ち去ろうとする。カウボーイの格好をした人物は大木を見て2回納得したかのように頷き、キョウスケ達の方に向いたのだがその肝心のキョウスケ達がいなくなっている事に気づき…

 

「ヘイ!そこの3人!このギリーのイカした話を聞いていかないか!」

 

「結構です時間ないんで」

 

「WHY!?話しかけてきたのは君たちだぜ!」

 

 ギリーと名乗った1人の人物はキョウスケ達に塩対応されながら改めてキョウスケ達の前に立ち塞がると…

 

「まあまあそう言わずに話ぐらい聞いていくといいぜ!それに…」

 

「それに?」

 

「俺はチャンピオンユウキについて知った情報がある!」

 

「話を聞こうじゃないか」

 

「対応すんのはっや!やめときなよ怪しいかもしれないじゃん!」

 

 ギリーの一言に思わず耳をとんでもなく大きくして話を聞く態勢に入ったキョウスケ。そんなキョウスケにヒガナは驚きを見せつつも諭すように呟くがキョウスケの顔面が急に真っ赤となり怒ったようなそんな表情を見せたのを見て、ヒガナはもう何か言うのを諦めた。

 

「話が分かるボーイ達でありがたいぜ。じゃあ俺たちが会った大木で色々話をしてやるぜ」

 

「大丈夫かなあ」

 

 思わずリナから溢れた一言。そんなギリー達の背についていくキョウスケの後ろから1人の人物が近づいてきている事をキョウスケ達は知らない…




ちょっと工夫してみたのですが…微々たる物やと思います。
またぼちぼち頑張っていきますので今年もよろしくお願いします。
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