とんでもない馬鹿が世界を巡るそうですよ?   作:命 翼

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見てくださりありがとうございます命です。
2月に間に合って良かった!という訳で書いたのが下の文です。


タイマンだこの野郎!てめぇをぶっ飛ばしてやる!

「ちょっと待ってちょっと待ってくれ。これは灰から作っているとされているビードロに関する説明だよな」

 

「だからさっきからそれを言っているだろ!聞き分けの悪い奴だな…」

 

「うるさ…一度黙れ!…やっぱ最初から説明してくれ」

 

「簡単なことしか言っていないけどこの職人さん…」

 

 111番道路にてハルカと対戦していたキョウスケ達は秘密基地やお節介焼のおばあさんの家にて一日宿泊してハツシゲタウンに向かっての道を再開していく。

 

その中で他にやりたいことがあると言ったハルカはハツシゲタウンに向かうことなく来た道を切り返してキョウスケ達と別れた形。それで今が何の会話がされているかというと。

 

キョウスケ達が現在いるのが113番道路。火山灰のようなものが降りしきる道路だ。

 

 そこには灰からビードロを作る凄腕の職人がいる。それがキョウスケの目の前にいる男性だ。

 

灰さえ渡してくれたらという職人からの言葉に何故かいつも以上に理解をしなくあろうことか言い返しているキョウスケ。その光景をヒガナとリナは若干呆れながら見つめていた。

 

「だからこの灰袋に灰を入れてくれたらそれに応じたビードロを作るって言っているんだ!」

 

「アナタが?」

 

「そうだ!だからこの説明15回目だぞ何回言わせれば気が済むんだ。後ろの二人も何か言ってやってくれ!」

 

「こうなったキョウスケは私たちが説明しても聞き分けがとんでもなく悪いから…」

 

「なるほど理解した!とりあえず灰を袋に入れたらいいんだな!」

 

 キョウスケの言葉にやっと理解したかとばかりにため息を吐きながら頷いた職人。この灰を袋に詰めて職人に持って行くだけの作業の工程の説明実に15回目。たったこれだけの工程なのにと思いながら職人に目をくれず走っていったキョウスケ。

 

 職人は必死にイライラを抑えた笑みでキョウスケを送り出したのだがヒガナとリナが去ろうとしたその時だった。

 

 音もたてずに急に職人の背後から現れたキョウスケが職人の顔を一舐め。これに驚いた職人がキョウスケの方に振り返ったその時だった。

 

「うわあ!な、なんだ!」

 

「この顔の灰は嘘を付いている味だぜ!」

 

「何の嘘だよ」

 

「いい加減にしてくれ!まだ説明がいるのか!」

 

「いや結構」

 

 遂にキョウスケに向かって怒鳴り込もうと声を張り上げた職人に対してキョウスケはそんな彼に目をくれることもなく一言だけ呟き拍子抜けした職人はリアクション芸人並みのこけ方を見せる。ヒガナはそれに溜息を吐きリナは職人に駆け寄ろうとするそんな仕草も。

 

 ヒガナとリナが職人にある程度謝り倒してハツシゲタウンに向かっての歩きを再開しようとしたがキョウスケが向かったのは逆の方角で…

 

「ちょっと待て待て。そっち逆!」

 

「何で逆なんだ!説明しろ!」

 

「あんたさっき散々説明受けてただろ!」

 

「それは灰袋を思い切りデビルマンにするって奴だろ」

 

「どっから出てきたデビルマン!どうやったらその灰袋がデビルマンになるんだ!」

 

 キョウスケからの思わぬ一言に頭を抱えたようなそんな素振りをヒガナが見せる中でリナはキョウスケから出た言葉を理解していない様子。そんな下らない喧嘩している場合じゃないとヒガナがキョウスケに切り出しキョウスケがヒガナが指さした元の方角に歩き始めたその時。

 

 空中が突如光り出しそしてその光った場所から一体のポケモンが急にキョウスケに向かってくる。元々狙っていたのか、キョウスケが持つカバンの方に向かって行ったが…

 

「甘いわ!ザワールド!時よ止まれ!」

 

 両手を思い切り上げてキョウスケがそう言葉を発した瞬間に何とその場の時が止まってしまいヒガナとリナも動いていない状況。当のキョウスケは本当に時を止められてしまったとばかりに照れたような表情を浮かべるがボールから出てきたヨクバリスに思い切り体当たりを食らわされ…

 

 そのタックルにより吹き飛んだことでポケモンからの一撃を回避した好都合にも。

 

「ポケモンの世界で時を止めるな馬鹿者!」

 

「ほ、本当に止められるなんて分からなかったんだもん」

 

「え?何?時止めたの!?そんなファンタジーみたいに…」

 

「今一瞬ポケモンが過ったような…」

 

 ヨクバリスに吹き飛ばされボロボロの状態で言い返すキョウスケに対して何が起きたのか全然分かっていないのがヒガナ達。その中でもリナは結局何が通ったのか気になって周りを見渡しているとこちらを向いてムキになっているエアームドの姿が。

 

 声を張り上げて再びキョウスケの方に向かって行ったその時にゴニョニョのシガナがエアームドに突進を食らわしエアームドが吹き飛ばされる。

 

「えー!?そのゴニョニョそんな強かったん!?」

 

「初耳なんですけどー!」

 

「お前ら…本当に…」

 

「キッ!」

 

「まだ向かってくるみたいだよ?」

 

 吹き飛ばされたエアームドはめげずにキョウスケ達に向かってきそうなそんな構え。その中でわざとらしく驚いていたキョウスケとヨクバリスを見て呆れていたヒガナ。

 

 リナの一言でエアームドの行動に気づいたキョウスケは腕をブンブンと回し荷物をヨクバリスに預けてエアームドに対して身構える。

 

「キッ!」

 

「よしゃ来い!俺が全て吹き飛ばしてやる!」

 

 エアームドが今にでも吹っ飛んできそうなそんな羽根の動かし方をしている中でキョウスケは謎の三角形を手で作り出す。リナは首を傾げたがヒガナは嫌な予感がした。謎にキョウスケから溢れ出して来る湯気に止めに入ろうとしたその時だった。

 

「気功砲!ハッ!」

 

 突如としてキョウスケから発せられた光がエアームドを包み込み辺りの灰が吹き飛ぶぐらいの爆発が起こったがエアームドはほぼ無傷でエアームドはそのままキョウスケに向かって突進しキョウスケに体当たりを食らわしそのままキョウスケを再び吹き飛ばした。

 

「よっわ!あんな派手な演出しといて無傷!?」

 

「お、俺の気力が足りないというのか…!」

 

「多分それ以外の問題でしょ」

 

「奴は四天王の中で一番最弱…」

 

 ヒガナがツッコミより先に声を出したのがキョウスケの一撃が予想以上に弱かったという事。リナの一言とヨクバリスのほら見てみろと言わんばかりの挑発の顔での言葉に対戦相手のエアームドにすら鼻で笑ったように馬鹿にされた顔で挑発される中でキョウスケはエアームドを指さし…

 

「この空条キョウスケが気にしていることはどんなどす黒い悪でもなく…!」

 

「誰だよ空条キョウスケって」

 

「俺が敵になんだコイツ弱いなって思われることだ!貴様は俺を侮辱した!」

 

「キッ!」

 

「お前の次のセリフは…貧弱な技より先に俺のドリルくちばしを…」

 

 指さしながら立ち上がったキョウスケに対してキョウスケの言葉を聞き入れることなくドリルのように回転しながら向かってきたエアームド。技を喰らうのかと思いきやキョウスケはリンボーダンスでもしたのかというぐらいに体をのけぞらせながらエアームドの攻撃を回避すると…

 

「キッ!?」

 

「驚いたか!これが俺の術式であるブギウギ!相手と俺の場所を入れ替える!」

 

「かわしただけだろ」

 

「キッ!?」

 

「信じちゃっているよこのエアームド!案外純粋なんだなぁ!」

 

 キョウスケはどや顔でエアームドの方に向きどや顔で言葉を放ったがキョウスケはかわしただけで何もしていない。かわしたのが凄いが。それに驚いているエアームドを見てヒガナが思わずツッコミを入れる中でさっきから押されているだけのキョウスケに加勢しようとするシガナ。

 

 だがちょっとおもろいから様子を見守りたいヒガナが出てきてしまいシガナを制止する。

 

 ちょっとへっぴり腰で身構えるキョウスケと再びキョウスケに身構え直すエアームド。謎のオーラが二人の方から発せられる中で…

 

「何であんなにへっぴり腰なん?」

 

「それはキョウスケしか分からない…」

 

「行くぞエアームド!喰らえ!飛鳥文化アタック!」

 

 ヒガナが呆れ気味にそしてリナが淡々と呟く中でキョウスケは急にジャンプするとその場で丸まりそのままエアームドに向かって突進。エアームドはそれをかわすどころか何にもないかのように受け止めキョウスケを弾き飛ばすとそのまま追撃して地面に叩きつけた。

 

 キョウスケはどこぞのヤムチャのような格好で倒れ込む中でエアームドが勝ち誇ったかのように鳴き声を上げる。

 

「エアームドはがねタイプだよね…」

 

「だからそもそもあんな技ポケモンには全く持って通用しないでしょ」

 

「キッ!」

 

 キョウスケが倒れたことで照準はバッグを持っているヨクバリスの方にへと向いたが気配なく急にキョウスケがエアームドの方に忍び寄るとそのままエアームドの翼を掴みそのままエアームドをそのまま地面に叩きつける。流石のエアームドも驚いたようで気絶したようだ。

 

「これぞレスリング技!キョウスケスープレックス!」

 

「パクリじゃねえか」

 

「パクリじゃない。オマージュだ!」

 

 だが気絶したのは数秒だけの事。エアームドは目を覚ますとキョウスケに再び向かって行こうとする。キョウスケは顎を突き出してエアームドに対して身構えるとそのまま…

 

「しぶとい奴…よしこうなったら必殺の技を食らわせてやる!」

 

 キョウスケが身構えた瞬間にデカい屁が飛び出し全員がずっこける中で一人だけ照れたような表情。その中で立ち上がったヒガナに思い切りしばかれ…

 

「真面目にやれっ!」

 

「うっす!」

 

「え、今の流れで真面目にやるの!?」

 

 普段は冷静なリナが思わず声を上げる中でキョウスケは体を光らせそして両手を合わせる。何が何だか分からないエアームドだったが表情を引き締め直すとそのままキョウスケに向かって突撃してくる。

 

「行くぞ流派空条の名のもとに石破天驚拳ッ!」

 

「だからもろパクリだっての!」

 

「キッ!」

 

 無防備にツッコんでいったエアームドはこれをかわし切ることが出来ずに直撃。その場が再び大爆発する中でヒガナとリナはもう呆れのような感情で見つめていた中で、キョウスケとエアームドがヤムチャのような姿で倒れ込んでいる。

 

 技を喰らったエアームドはともかく何故キョウスケまで倒れているのか。ヨクバリスがキョウスケを拳骨で叩き起こすと…

 

「痛い!何をするんだ!許さん!」

 

「キッ!」

 

「え?まさか…」

 

 ヨクバリスはエアームドの方を指さしそちらの方を向くとエアームドが憧れの表情でキョウスケの方を見つめている姿が。ヒガナが信じられないような表情で見つめる中でキョウスケはポケモンバトルでは無いバトルで何故か勝ち誇ったような表情でエアームドにボールを差し向けると…

 

「キッ!」

 

 そのままボールのボタンを押しエアームドがボールの中に入っていってしまった。

 

 あまりのあっさりとした事態にキョウスケ含め全員が驚く中であまりに下らないからか全く持ってこの騒動中ボールから出てこなかったレックウザが同じひこうタイプを捕まえたという事で抗議のような目つきでこちらを見つめる。

 

「何だレックウザ。まさかお前エアームドを捕まえたことを祝福しているのか!待てお前破壊光線を放とうとするなぁ!」

 

 どや顔でこちらに話しかけてきたことに腹が立ったのかレックウザはキョウスケに向かって思い切り破壊光線を放ちキョウスケをアフロの頭の黒焦げにする。そんな状態でキョウスケは前方の方を指さすと…

 

「よしお前ら!ハツシゲタウンはこの先だ!行くぞ!」

 

「ちょっとその状態で行くの!?」

 

「もう何でもありだね…」

 

 アフロの頭でハツシゲタウンに向かって行くキョウスケにそれについて行くヒガナとリナ。そうして一行はハツシゲタウンに到着する形となるのだが…ハツシゲタウンの前でキョウスケがふと足を止めた。

 

「何よ?急に足を止めて?」

 

「そう言えば俺ら灰集めしたっけ?」

 

「灰も何もキョウスケが吹き飛ばしたから何にもないけど…」

 

 冷や汗をかきながらキョウスケが止まった中でキョウスケ達の元に響き渡る巨人にも似た足音。先ほどのビードロの職人だ。完全に怒りの表情をしていることから自分達が灰を吹き飛ばしたのを理解しているのだろう。

 

 キョウスケがこの世の終わりのような表情をして逃げていく中でそれを追いかけていく職人。ヒガナとリナは一度顔を合わせた後に苦笑いをしながらキョウスケの後を追っていく。

 

 そのころキンセツシティ方面では一つの新聞が届けられ行方不明となっていたチャンピオンが一度発見されたことととんでもない快進撃を続ける少女が一度キョウスケと関わっていたことを記されていた。

 

 その少女がキンセツシティでキョウスケに負けたあの少女と世間が知ることになるのはもう少し後の話である…




見てくださりありがとうございます。
またよろしくお願いします。今回かなりふざける事が出来て自分的には気持ちよかったです。
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