とんでもない馬鹿が世界を巡るそうですよ?   作:命 翼

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はいネタ切れです。という事でこんにちは。
よろしくお願いします。


ネタ切れだと?それはいつもの事ではないか!

「おい!ずっと雨が降っているじゃねえか!どうなってんねん!」

 

「仕方ないでしょ。雨が多い道路なんだから。ほれ傘」

 

 ラティアスとカガリとの邂逅を終えたキョウスケ達が118番道路を抜けてやってきたのは119番道路。ホウエン地方の中でも屈指の広さを誇りそして雨が尋常じゃなく降りしきる地域。

 

 あまりの雨っぷりに傘を持っていなかったキョウスケ達は設けられている休憩所に一時避難し118番道路に入る前に購入していた折り畳み傘を開く形で再び休憩所を出て外へ。

 

「雨が多いんだったらなんで118番道路は雨が降らないんだよ!お隣じゃねえか!いつも雨降ってますねえとか言ってんのか!」

 

「ちょっと何言ってるか分からないわね」

 

「何で分かんねえんだよ」

 

「この先に橋みたいなのがあるんだって」

 

「おい今の拾うところだぞこのボケを!」

 

 キョウスケの傘を渡されたのに敢えて差さずに両手を広げてヒガナ達に叫んでいたのだがヒガナは苦笑いを浮かべて首を傾げてキョウスケが真顔でツッコむという一瞬の流れだったのだが。

 

 地図を見ていたリナはそれをシカトしキョウスケに指を差されたのだがリナはキョウスケに指を差されて初めて気が付いた様子。そこでヒガナがキョウスケの指を掴み…

 

「おいその汚ねぇ指しまえ。私が切れる」

 

「いたたた!既に怒ってる!怒ってる!」

 

「ほらリナちゃん!ここは思い切り笑ってあげるところだよ!」

 

「おい何教え込んでるんだそこのクソリス!」

 

 リナは言われるがままキョウスケを見つめる中でヨクバリスは勝手にキョウスケのボールから飛び出すとエアームドとレックウザそしてラティアスと共に明らかにキョウスケを馬鹿にしたようなそんな表情で笑い始める。

 

バクーダはとんでもない大雨のためボールから出ていないが明らかにボールが揺れているためバクーダも笑っていると思われる。笑われている中でヒガナは血走った表情でキョウスケを見つめている。

 

 埒が明かないと思ったキョウスケはヒガナの肩を叩き…

 

「あ!デオキシス!」

 

「え!?嘘!?」

 

「かかったなアホが!」

 

 あらぬ方向を指さしてヒガナの気を逸らすと掴まれていたキョウスケの指がすんなりと離されてキョウスケは前方に逃走。

 

 然しそこでかかってこいとばかりに待ち構えていたヨクバリスが立ちふさがりキョウスケの突進を体であっさり受け止める。そしてそのままキョウスケの両腕を掴むと…

 

「凄い勢いでキョウスケを投げ飛ばしてやる!」

 

「ぬわー!」

 

 そのままハンマー投げかのように振り回してキョウスケを上空に吹き飛ばす。雨雲ばかりが広がっていた雲はキョウスケが貫通したことにより謎に晴れ空になり、雨があっさりと止んだ。

 

 その横でレックウザたちが10点と書かれた棒を持ち始めた中でキョウスケは隕石みたいに元居た位置に落下し地面に足だけが出ている状態で埋まった。

 

「その棒どこから出したの?」

 

「いや…それ以外にも言うところあるでしょ…」

 

「俺の勝ち!何で負けたか明日まで考えといてください」

 

「明日って今さ!」

 

 落ち着かぬままキョウスケが自力で地面から脱出すると自分を煽ってきたヨクバリスの腹にパンチを炸裂させてヨクバリスをそのままどこかにへと吹き飛ばす。

 

 散々束になってキョウスケを煽っていたレックウザだったがこの時は助けに行かずにヨクバリスは先程のキョウスケと同じく元居た位置に落下しそのまま足だけを出す全く持って同じような形で地面に埋まった。

 

 そんなヨクバリスを見たキョウスケは思い切りヨクバリスを煽るかのように勝ち誇り、その様子を見ていたヒガナとリナは真顔でキョウスケを見つめていた。

 

「僕の勝ちだ僕の勝ちだ!お前の負けだ!」

 

「相変わらずだねぇキョウスケとヨクバリスの関係って」

 

「いやあれもう殴り合いどころじゃないような気がする…何でヨクバリスはキョウスケの言う事従ってるんだ…」

 

 ヒガナがキョウスケのヨクバリスの扱いを見て真剣にヨクバリスが何故キョウスケに従っているんだろうと疑問に思う中で晴れたことにより視界が晴れて先ほどリナが言っていた橋が見えてきた。

 

 レックウザたちがヨクバリスを引っ張り上げた中でキョウスケ達はその橋にへと足を踏み出す。歩いていてもお互い顔を合わせて睨み合うヨクバリスとキョウスケ。

 

 いつもの事だがぶつかり合いが毎度のごとく真剣過ぎてヒガナは若干不安げな顔。その隣で慣れているのか知らないがリナは見向きもしていない。

 

「おいクソリス!今日という今日は許さねぇ!俺はお前をギッタンギッタンにして油みそにして食ってやる!」

 

「上等だやれるもんならやってみやがれ!」

 

「ヤバくない?」

 

「いつも通りじゃないの?」

 

 キョウスケは顎を突き出しヨクバリスに向かって拳を握り始めたと思いきやヨクバリスも拳を握りしめてお互いに身構え始める。お互いが一気に殴ろうと向かい合おうとしたその時。

 

 全く見向きもしてなかったリナがレックウザに相槌を打ちレックウザがそれを了承すると、レックウザが二人に向かって破壊光線を放つ。周りが爆発した後にキョウスケとヨクバリスともにアフロ頭でその場に倒れ込んでいた。

 

「ここの先に天気研究所というところがあるんだって行ってみようよ」

 

「何!?何故それを早く言わない!早速テンロットを征伐しに出かける!後に続けヨクバリス!」

 

「闇雲に出かけるのは危険です!もっと情報を集めてからでも!」

 

「臆病者はついてこなくてもよい!ラティアス、早くしろ」

 

「ひゅわん!?」

 

 アフロ頭のままリナの言葉を聞いたキョウスケはすんなりと立ち上がるとアフロ頭をワックスを塗ったかのように真っすぐに整え始めた後に謎のテンロットという言葉と共に前に向かって歩き始める。ヨクバリスはそこで反論したのだがキョウスケが拒否しラティアスへ。

 

 急に話を振られたものだからラティアスは驚いたが結局全員で天気研究所に向かって歩いて行く。

 

 だが問題は大きな橋を歩いた後の小さな橋だった。キョウスケが前を見ずに歩いていたからか何かにぶつかってそのまま押し返されたのだが、そもそも小さな橋自体にぶつかるものも押し返されるものも無くふざけ切っていたキョウスケの表情は疑問に満ちたものとなった。

 

「何してるのキョウスケ。そこ何かある?」

 

「え…何かぶつかった気がしたんだけど」

 

「そこまで性根が弱気だったとは…消え失せろ!二度とその面見せるな!」

 

 疑問だらけで足を止めてしまったキョウスケに対してヨクバリスが煽るかのように言葉を言い放つと今度はヨクバリスが突進し橋を渡ろうとしたのだが、ヨクバリスも何かにぶつかった後に元居た位置に吹き飛ばされてしまった。その瞬間にヨクバリスとキョウスケが初めて真顔で顔を見合わせた後に…

 

「え…今何かあったよな?壁みたいな…」

 

「あった…確かに50mの壁並みの破壊力とその破壊力からの衝撃波を感じ取ったぜ」

 

「吹き飛ばされたけど姿が見えない…何かにぶつかった感触…多分そこにポケモンがいるんだよ。多分一歩もそこから動いてない」

 

「な、なんだってー!」

 

 ヒガナは何か困ったようなそんな表情で前方を見つめると試しにポケモンフードをその橋に向かって投げつけてみるとその投げられたポケモンフードが咀嚼音と共に姿を消した。これに驚いたのはキョウスケとヨクバリス。

 

 そしてここの段階でニヤリと笑みを浮かべたキョウスケはどこから取り出したのかTVを持って橋の前に置くとボタンを押してTVを付ける。何をしているんだとヒガナ達が疑問に思っていると…

 

「喰らえ必殺ホラー映画の…」

 

そのホラー映画の場面が流れる前にキョウスケとTVが吹き飛ばされ倒れ込んだキョウスケの頭にTVが落下しキョウスケの頭にたんこぶが出来る。ヒガナが何やってんだと言わんばかりに呆れた表情を浮かべると一歩前に出て…

 

「その橋の上に隠れているのはカクレオンという擬態が得意なポケモン。然もノーマルタイプだからゴーストみたいな脅しは通用しない」

 

「おいてめえ!何で分かっているならそいつを退治しねぇ!」

 

「本来ならデボンスコープというスコープで姿を見つけて対処するという方法があるんだけど…今手元にないんだわ」

 

「ポンポコスコープ?」

 

「お前の頭をボコボコにしてやろうか」

 

 小さい橋に透明になって擬態しているのはカクレオンというポケモンだという。居るのは分かったのだが姿が見えない以上キョウスケ達にはどうしようもできない。

 

 頭を悩ませているとヒガナの相棒であるゴニョニョのシガナが前方に向かって思い切り突進していき、そのまま橋に向かって体当たりをかます。すると何かにぶつかった音と共に鳴き声が響き渡り、擬態していたカクレオンが姿を見せた。

 

 あまりの衝撃だったのだろうか。その体当たりをされたままの状態でその場から全く動けずに気絶しており口を思い切り開けそしてキョウスケが軽くつねってみても全然動かない。

 

「だめだこりゃ気絶してるわ」

 

「すごいねシガナちゃん」

 

「ニョニョ!」

 

「うんさすがだ。このシリーズに入ってシガナが初めて活躍を…しまむら!」

 

 リナに褒められ上機嫌になっているところでキョウスケの頷きながらの一言に余程不満を抱いたのか、シガナがキョウスケに体当たりをかまし謎の言葉を発しながらキョウスケも気絶。驚きなのはカクレオン、キョウスケ共にその場から一ミリも動かずに気絶しているという事。

 

 とりあえずヨクバリスにキョウスケを担がせてカクレオンの橋を渡り切る。一番驚いたのは主であるヒガナらしく…

 

「あ、あんな力があるなんて…ちょっとびっくりしたよシガナ」

 

「然もその場から一ミリも動いていないよね」

 

「だあ!ここはどこ!?俺はアルソック!」

 

「落ち着けマスター」

 

「………」

 

「うわあ急に落ち着くな!」

 

 小さい橋を渡り切りそしてそのままキョウスケ達一行は天気研究所にへと差し掛かる。本来ならただの研究所ぽいが何やら研究員が外にいるなど騒々しい様子だ。キョウスケがヨクバリスから降りた後にそのままあたふたしている研究員に尋ねようとしたのだが、語り掛けてもこちらに振り向く様子が無い。 

 キョウスケが研究員の頬を軽くしばくとヒガナからの拳骨が後ろから頭に飛んできた。

 

「何やってんじゃ!」

 

「だって反応しなかったから…」

 

「だからって殴ることはないでしょ!」

 

「ねえおじさん。何があったの?」

 

「いてて…あ、ああ…」

 

 リナが冷静に問いかけるとマグマ団なるものがこの研究所を占拠したとの事らしく今所長らしき人物とマグマ団の幹部が言い合いを繰り広げているらしい。

 

 そして今キョウスケにぶん殴られた職員は助けを求めようと通話を掛けようとしたのだが近くに電波が繋がっているような場所が無く、あたふたしていて周りが見えなかったと思ったらキョウスケにしばかれたという感じだったらしい。

 

「マグマ団…アクア団が問題を起こしてから黙り込んでいたのだが…っておい君どこに行く!」

 

「すいません。後の行動の責任は私が取ります!ちょっとキョウスケ!どこ行くのよ!」

 

 職員の言葉を無視してキョウスケは無言でマグマ団が陣取っているという研究所にへと近づいて行く。案の定占拠されているからか門番らしきマグマ団団員が近くに陣取っている中で腕をぶん回しながら…

 

「喰らえ…必殺!破壊光線ッ!」

 

「ぐふお!」

 

「暴力じゃねえか!」

 

 キョウスケは団員の前に立つといきなり叫びながらマグマ団団員二人を思い切り殴りつけそのまま倒れさせて気絶させる。ヒガナからの思わぬツッコミがあった中で謎のグッドポーズを作り出したキョウスケはヒガナとリナを置いてきぼりで中に入っていく。ヒガナはそれを見て呆れながら頭を掻く中でリナに…

 

「とりあえずいこっか」

 

「あ、うん」

 

 いつの間にかキョウスケのポケモン達が一斉にボールの中に戻っていた中でヒガナとリナも遅れる形で天気研究所の中へ入っていく。研究員が唖然とした様子でその場を見ていた中で後ろから響き渡る足音。研究員が後ろに振り返るとそこには血走った眼で走ってきたカクレオンの姿。

 

 何を隠さずともさっきゴニョニョによって気絶させられたカクレオン当人である。そのまま研究員が止める隙も持たせぬままにカクレオンも研究所にへと踏み込んでいく。

 

「あ、あんな足速く走ってるカクレオン…初めて見た…」

 

ヒマワキシティを目の前にして迫るとんでもないカオスな状況。マグマ団の幹部と天気研究所の所長はそんな事態が起きようとは言い合っているその状況で読めるはずが無かった…




見てくださりありがとうございます。
多忙な中ですがこれからも良かったら見てやってください。
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