キョウスケ達が天気研究所を見張っていたマグマ団を暴力にてぶっ飛ばしてそこから天気研究所に乗り込もうとしていたそのころ。天気研究所を乗っ取ったマグマ団幹部ホムラと天気研究所所長による言い争いが未だに繰り広げられつつあった。
「だから!我々は阪急線の電車の番号が知りたくてここにいるんですよ!さっさと教えなさい!」
「ここは九州線だからその番号は知らない!だからこそそれは機密事項なんだ!」
「うがー!」
「俺達って確かアスフィアの話聞きに来たんだよな…なんだ阪急線て…」
「かれこれアスフィアの話をするって言って向こうが嫌だって20分以上ごねているもんなぁ」
グラードンとカイオーガの問題が発生した時に発覚したアスフィアというポケモンがいるという事実。それを天気研究所が突き止め極秘でその存在を調べるべく研究を重ねていたのだが、どういうわけかそれがマグマ団にばれてしまいそれを尋問されているという状況。
だが所長が20分間アスフィアについては吐かないと頑固に貫き通している影響からか幹部のホムラから話は脱線。所長もそれに喰らいついてしまったため話はとんでもない方向にへと進んでいる。
机を叩きつけた後に怒りで体を震えだす幹部のホムラ。だが天気研究所の所長は一向に引き下がろうとはしない。そんな状況が続いている間に1階の方から団員たちの悲鳴が聞こえてきてふと2階にいる団員と幹部のホムラがそちらの方に振り返ると…
「正義のヒーロー見参!」
「うわああ!?変な色してるぅー!?」
謎に茶色に塗りたくられた体を持ちそのまま2階に乗り込んできた一人の男性。そうキョウスケである。2階にいた女性団員もこれを見た瞬間に気絶。男性団員も一気に表情を青ざめる。その後ろから連なるようにヒガナとリナが2階へ。緊急事態に感じたホムラは所長を睨みつけた後…
「おのれ援軍を呼んでいたとは!」
「呼んでない!彼らは一体…」
「そんな話はどうでもいい!」
「良くないわ!急に乗り込んできて誰なんですかアナタ達!てかなんで体が茶色なんだ!」
「これマント」
「マント!?」
ホムラが驚いた後にキョウスケが肩らへんを触ると本当に茶色い部分だけが取れ普通のキョウスケの姿が出てきた。急に来たもんだから所長も困り果てている中で丁度ストレスが溜まっていたホムラがキョウスケの方に振り返り…
「丁度いい…ストレスが溜まっていたんです…アナタで発散…」
「サンダークロススプリットアタック!」
「まさかの暴力だぁ!?」
ホムラが構えていたのがモンスターボールであったのだが小太りのホムラの腹部にポケモンとは無縁のパンチが炸裂し思わずホムラは悶絶しキョウスケは勝ち誇る。団員がまさかの事態に驚きを隠せない中で悶絶している幹部ホムラを横に所長である人物の所にヒガナとリナが近寄っていく。
「君たちはいったい…」
「通りかかった者です。そこの暴力をした人物について来た形で…」
「そ、そうだったのか…」
「この件に関しては通りかかりには何の脅しもしていないはず…なのに何故…」
「いいや違うね!俺達は悪の組織を許さない!そう!バルカンみたいな奴らがな!」
「どいつらだよ」
幹部のホムラが悶絶しながら言葉を発する中でキョウスケは軽く舌打ちをしながらそれを否定しホムラを指さしながら許さないと発言する。だがそこで発した言葉がよう分からなかったのでヒガナにツッコミはされていたのだが。所長にキョウスケについて来たとリナから説明があると何となくだが納得した様子。
ホムラだけに向かおうとしているキョウスケに対して周りの団員もモンスターボールを出して応戦しようとするのだが、キョウスケが団員たちに対して指を差して…
「おっとやめときな兄ちゃんたち。そこから先そのボールをぶん投げたら…お前の首を叩き切る!マッチみたいにな!」
「そこも暴力かよ!正々堂々ポケモンで戦え!」
「だが断る!」
「何でだよ」
格闘技のようなそんなポーズを作りボールからポケモンを出そうとしている団員たちを脅すようなそんな構えを作り出している中で痛みがマシになった幹部のホムラがゆっくりと立ち上がるとキョウスケの方を指さしながら…
「ええい!何なんですかアナタは!我々の邪魔をするという事は余程の覚悟があると見た!」
「俺には貴様を裁判に突き出す覚悟を持っている!刑務所にお前をぶち込んでやる!」
「キョウスケってこんな強気だったっけ」
「さあ…」
ポケモンを出さずに挑発を続けるキョウスケに対してホムラは我慢できずにバクーダをその場に繰り出すと所長が思わず慌ててその場から離れていく中で…
「いいでしょう!あなたを焼いて差し上げます!バクーダかえんほうしゃ!」
「ちょ、ちょっと生身の人間に対して…!」
ホムラのバクーダがキョウスケに向かってかえんほうしゃを撃ち込むとキョウスケは息を吸い始め火炎を吸いきってしまうとまさかのホムラに向かってそれを吐き出してきた。
団員が唖然と取られ思わずホムラも驚異の反射神経でしゃがむことでそれをかわし切ったが技を放ったバクーダでさえその光景には驚きを隠せずにいた。
「あ、あ、アナタ人間なのですか!ポケモンの技を吸いきるなど!」
「ふんこんな炎、スピアーに刺されたみたいなもんだぜ」
「それ結構痛いんじゃ…」
口から煙を吐きながらそう言い切ったキョウスケ。マグマ団の団員たちはその光景に思わずドン引きの色を隠しきれない中で再び階段の方から響き渡るマグマ団員の悲鳴と謎の爆発音。
キョウスケ達が後ろの方に振り返るとそこには先ほど強引に突破したカクレオンの姿が。飛びながら2階のフロアに入ってきたカクレオンは着地すると…
「バァーン!」
「いや自分で言うんかい!」
「ええい!こんなカオスな状況に付き合ってられるか!退却だ退却!この場から引き揚げますよ!」
「私の名前はカクレオン。レベル34…自宅は119番道路の一本しか通れない橋…酒は飲まない…なんだそれは…」
「ちょっと何か言い始めたよ…こんな奴だったっけこいつ」
この状況に耐えかねてマグマ団が撤退していく中で机の上に陣取ったカクレオンが腕を組みながら発言し始める。ヒガナとリナが思わず苦笑いしか出てこない状況で、キョウスケも急に表情を引き締めるとカクレオンに向かって行く。
「ほう…向かってくるのか…このカクレオンがゆっくりと自己紹介してやっているというのに…」
「近づかなきゃ…キサマヲムッコロスことが出来ないんでな」
「なんて?」
カクレオンが腕組みを解きそしてキョウスケの方に向かって行ったその時だった。
「あ!グラードン!」
「え!?」
「え!?」
「天気研究所の方も反応しちゃってる!?」
「かかったなあほが!行けヨクバリス、ギガインパクトだ!」
キョウスケがあらぬ方向に指さしてそれにカクレオンだけではなくて天気研究所の研究員ですら乗せられてしまう中でキョウスケはボールからヨクバリスを繰り出しそして技を指示。そしてカクレオンはヨクバリスの突進をまともに喰らった影響で天気研究所の屋根を突き破って吹き飛んでいき、カクレオンは星となった。
ヨクバリスとキョウスケがやり切ったぜと言わんばかりに親指を突き立てる中で…
ヒガナからは二人に対して拳骨が入る。
「正々堂々とやれやアンタら!」
「痛い!な、なにをするだー!許さん!」
「何をするだーじゃないの!てかこの壊した屋根どうする気なのよアンタ!」
「実に面白い」
「面白くないわ!」
カクレオンを吹き飛ばした二人がヒガナの拳骨に対して抗議をする中でカクレオンが突き破ってしまった屋根をどうするかという話になった時にキョウスケが指を鳴らすと何と屋根があっさり治りそれには研究員も所長も驚いたようなそんな様子。その中で再び2階のフロアに戻ってきたカクレオンの姿が。
相当走ってきたのだろう息がかなり切れている。キョウスケはそんなカクレオンに対して軽く拍手をした後に…
「ブラボー!君は様々な試練を突破して今俺の前にいる!さあお前の願いを言うがいい」
「ギャルのパンティーをくれ!」
「そんな下らない願いが聞き入れられて溜まるか!」
「たやすい願いだ」
キョウスケがカクレオンに語り掛けるとカクレオンが堂々と言いきりヒガナがツッコミを入れている間にキョウスケの口から何か出そうとしていたがあまりに汚すぎるのでキョウスケの隣にいたヨクバリスがキョウスケを思い切りぶん殴って吹き飛ばす。
「今お前口からパンツを出そうとしたな!?この汚い野郎め!」
「2度もぶった!親父にもぶたれたことが無いのに!」
「す、すまない。君たちはマグマ団を追い払うためにここに来たのではないのか?」
「いいや違うね!俺がここにいないと死ぬ!この全人類も!」
「いちいち本当に大げさだなこの人たち!」
殴り飛ばしたヨクバリスの元にキョウスケが物凄いスピードで迫っていき抗議を入れていくのだがその光景をずっと意味不明のまま見せ付けられていた所長は遂に問いかける。だが返ってきたのは相も変わらず意味不明なこと。レックウザがいる分何かのカギを握っているのは間違いない。
「マグマ団に話すぐらいなら…な、なあ君たち!これから私が話すことを聞いてくれないだろうか?」
「今度変なことを言うと口を縫い合わすぞ岩見のぼっちゃん」
「誰だよ!」
「あ、私たちが聞きます。とりあえずキョウスケはそのカクレオンと決着を付けといて」
勇気を振り絞りキョウスケ達に語り掛けた所長だったがキョウスケには相も変わらずの言葉で否定されたがヒガナとリナが話を聞くという事で所長はそれを納得した様子。キョウスケとヨクバリスは彼らを追ってきた形となるカクレオンと真剣な表情をして対峙。キョウスケが腕組みした後にカクレオンが向かってくるのを見て…
「ほう…向かってくるのか…逃げずにこのキョウスケに向かってくるというのか!」
「ちかづかなきゃお前をベロベロに舐め回すことができないからな」
「だったらかかってこい!行くぞヨクバリス!」
「お前が解決して来い」
「何ヨクバリス!図ったな貴様ぁ!ぐあああ!」
腕組みをして堂々とニヤリとした笑みを浮かべるキョウスケと真剣な表情で向かってくるカクレオン。謎の「ゴゴ」という文字が周りに充満している中でキョウスケが武闘家のようなポーズを取ったその時だった。隣にいたヨクバリスがキョウスケを思い切り殴り飛ばし、そのままカクレオンと衝突。
カクレオンは再び天気研究所の屋根を吹き飛ばして一旦星となった中で、キョウスケがヨクバリスに怒りを向けようとしたその時だった。
空中の星が光り出したかと思いきやカクレオンが熱を持ってそのままキョウスケの元にぶつかるように落下し研究所内で早くも3回目の爆発が起きる。
慌てる研究員たちをよそ眼に全く動じていないのは所長の話を聞いているヒガナとリナ。その様子に思わず研究員たちはドン引きしていたのだが…
「これこそ隕石型帰還!参ったか!…う、動けん!ば、馬鹿な!」
「俺が時を止めた…そしてその攻撃を回避することが出来た。お前気に入ったぞカクレオン!」
「何!?」
「お前俺の仲間となれ!」
カクレオンの後ろでキョウスケが堂々と立っているかと思いきやキョウスケからの発言はカクレオンも驚きを見せていたが、あまり考える感じでもなくグッドポーズ。ヨクバリスもこの一部始終の加入劇に驚きを隠せずにいたのだが、キョウスケのボールにカクレオンが収まったそのタイミングでヒガナとリナが戻ってきて…
「ねえねえキョウスケ。興味深い話があって…」
「おいヒガナ!カクレオンを捕まえたぞ!」
「ハイハイ…そんな話は良いからって…はあ!?捕まえたのアイツ!」
「気に入った!」
「捕まえる動機が凄い…」
キョウスケの言葉に思わず驚きを隠せずにいたヒガナとリナだったがボールから出てきたカクレオンを見て感心したようなそんな様子を見せていた。天気研究所にてキョウスケ達が極秘事項で進めていたというアスフィアについての話を聞いている最中でその天気研究所に一人の人物がびしょ濡れになりながら迫ろうとしていた。
「もうすぐだぁ…どんな成長しているのかなキョウスケさん達」
ヒマワキシティでずっと待機していたハルカ。まさかの待ちきれずにこちらから出向くような形を取った。話を聞くキョウスケ達に対してまた彼女がパワーアップした状態で迫ろうとは…この時は知る由もなくただ話を聞いていたそんな感じだった…
ちょっと渋った分序盤は調子良く書けました。
まあまあこちらもぼちぼち。よろしゅう。