とんでもない馬鹿が世界を巡るそうですよ?   作:命 翼

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お疲れ様です。久々になりましたが書いていきますねえ。


ここはただの道路なんだぞ!おーい!!ワシの話を聞いとるのか!

微かに雨上がりの虹がうっすらと見える119番道路。その中で鳴り響くは無数の爆音。突然の爆音に先ほどまでマグマ団に囲まれていた天気研究所の研究員ですら外の光景を追いかけ始める中で空中に鳴らす爆音の正体を目と耳で追いかけるのはキョウスケとハルカ。その中でハルカが声を張り上げる。

 

「ボーマンダ、ドラゴンクロー!」

 

「迎え撃つぞラティアス!りゅうのはどう!」

 

爪を光輝かせそして爆発したんじゃないかってぐらいの羽根音を周りに響かせながらラティアスに向かって滑空していくボーマンダ。

 

キョウスケのラティアスは口から波動を放ちボーマンダをけん制するが高速で動いて行くボーマンダを中々捉えることが出来ずに仕舞いには懐にまでの接近を許しそのまま爪をまともに喰らってしまい、空中から地面付近にまでラティアスが墜落していく。

 

だが地面付近で態勢を立て直しそして地面すれすれで滑空しているラティアスを見てハルカが指示を出す。

 

「追うよボーマンダ!ニトロチャージ!」

 

「ひきつけろラティアス!」

 

再び羽根音を響かせながら地面すれすれで滑空するラティアスを追いかけていくボーマンダ。近くの草むらが激しく揺れ動き、その中に隠れていた野生のポケモン達が飛び出してくる中で2匹は地面から道を逸れ119番道路にある滝の方へ。そこでボーマンダはスピードを上げラティアスに迫ったその時だった。

 

「ひやみず!」

 

「ひやみず!?」

 

懐に迫ることに気を取られていたボーマンダをあざ笑うかのようにラティアスはボーマンダの方に振り返るとひやみずを放射しボーマンダに浴びせる。大したダメージにはならなかったが直撃の驚きでその姿勢が大きく揺れる。そしてキョウスケが畳みかける。

 

「そのひやみずは囮よ!りゅうのはどう!」

 

「っ!りゅうのまい!」

 

 ボーマンダが竜巻のように回ろうとしたその時だった。ラティアスの波動がボーマンダに命中しボーマンダとラティアスを容易に隠せるほどの爆煙が発生する中でラティアスはその爆煙からスッと姿を現しそしてボーマンダもりゅうのまいで煙をかき消し、気合を入れ直すかのように少し唸り声を上げた。

 

「ドラゴンタイプに水タイプは効かないんじゃ…」

 

「いやひやみずは攻撃力を一定時間下げる力もある。さっきよりかはドラゴンクローを受けるのを半減できるわ」

 

「有利なのには変わりはない…!行くよボーマンダ!もう一度ドラゴンクロー!」

 

「ミストボール!」

 

水面を大きく揺らし一直線にラティアスの方に浮かび上がってくるボーマンダ。爪を再び光らせ臨戦態勢に入るボーマンダに対してラティアスは念力で球体を作り出しボーマンダの前で爆発させる。爆発物ではなく視界を余裕で隠せるほどの霧を発生させている。

 

「ちっ!りゅうのまい!」

 

「はどうだん!」

 

「はどうだん!?」

 

「ひこうタイプのボーマンダには相性が良くない…!」

 

竜巻のように回り出したボーマンダに対してラティアスはスッと目を瞑るとそのまま気弾を作り出してボーマンダに放出する。竜巻の間を正確に縫った一撃は確実にボーマンダに命中。

 

致命傷にはならなかったが驚かせることには成功した。そこで次キョウスケが打ったのが2の手。既にラティアスは次の技を放出する段階。

 

「りゅうのはどう!」

 

「はめられた…!ボーマンダ、ドラゴンクロー!」

 

「はどうだんは絶対にかわせない技…相手は回っている分次の行動に移すには時間がかかる…!」

 

ボーマンダの動きがワンテンポ遅れた。グッとラティアスの方に視線を向けたボーマンダだったがそこからラティアスのりゅうのはどうが直撃し再び爆煙が上がる。

 

そして一瞬はボーマンダがそれすら耐えきりラティアスに迫る姿までは見えたが蓄積されたダメージを覆すことが出来ずにラティアスの目の前まで飛んだ瞬間に気を失いそのっま地面に墜落した。

 

戦闘不能となったボーマンダをハルカは戻し労いの一言を掛けた彼女は何故か笑っていた。

 

「やっぱり強い…アナタとの試合は本当に心の底からワクワクさせられる!」

 

「へ…嬉しいことを言ってくれるじゃねえかよ」

 

「こうじゃなきゃ決意を込めた意味が無いという物!行くよレジアイス!」

 

「レジアイス!?」

 

ハルカの4体目は何と古代のポケモンであるレジアイス。ヒガナは一瞬驚かせられそしてリナも驚愕の表情を見せる中でレジアイスはラティアスにとっては不利な対面だ。一瞬交代もキョウスケは考えたがラティアスにはそれなりに削ってもらった方がいいと判断。削れない可能性だってある、これは賭けだ。

 

「やれるところまでって感じか…!ラティアス、はどうだん!」

 

「ゆきげしき!」

 

「ゆきげしき?」

 

ラティアスが放った波動がレジアイスに直撃したが抜群にも関わらず無傷に等しい。それもそのはずレジアイスは伝説系を除いても防御面と特防面はポケモンの中でも断トツを誇る硬さの持ち主だ。

 

その無傷のレジアイスが開いたのがゆきげしき。周りの気候を雪に変えた。思考がまるで読めないが攻撃を続けるしかない。

 

「もう一度はどうだん!」

 

「ゆきは氷タイプの防御を上げる…!これが見せる最大火力!レジアイス、ボディプレス!」

 

「レジアイスは防御力がポケモンの中で…」

 

「まさか!」

 

空中に思い切り飛び上がったレジアイスはそのまま隕石のように落ちていく。ラティアスが放ったはどうだんをあっさりかき消してしまいそのまま何の態勢を取らせることのないままラティアスに落下したレジアイス。

 

エスパータイプが入っているラティアスにかくとうタイプの技であるボディプレスは半減されるはずだが、結果はその相性なんて跳ね返す物だった。踏まれたラティアスは一撃で戦闘不能。この結果にはキョウスケも驚かせられた。

 

「相性を蹴飛ばしやがった…!」

 

「ボディプレス…防御力が相手より高ければ高いほど威力が倍増する技…!」

 

「という事は…?」

 

「今ラティアスが紙だったとしたらレジアイスは巨岩のようなもの…」

 

「そんな…!」

 

ラティアスを戻したキョウスケは少し考え込んだ。少し気になったのはまだ出て来たばかりでレジアイスの全てを知っていないという事。だがどう考えてもあのボディプレスは今後に向かって厄介な技にはなる。相手の胸の内を探っている場合ではない。

 

残るのはバクーダとレックウザ…そして。ボールを触ったキョウスケの手が止まった。厄介な相手だからこそ一撃で吹き飛ばせるそんな手段を。

 

一つのボールを握りしめてキョウスケは覚悟を決めヨクバリスをフィールドに出した。

 

「来ましたかヨクバリス…!」

 

「悪いな。そいつだけは遊んでいると崩壊させられる可能性があるからよ」

 

「上等…!レジアイス、ロックオン!」

 

「!」

 

「確実に捉えさせていただきますよボディプレス!」

 

「迎え撃つぞヨクバリス!カウンター!」

 

確実に視界に捉えたレジアイスはそのまま地面を蹴り出し空中に舞い上がるとそのまま隕石のようにヨクバリスに向かって落下していく。ヨクバリスは受け止めるそんな構えを取るとそのまま足元を少し抉りながらレジアイスのボディプレスを耐えきると大きな息を吐きそして拳を握りしめてレジアイスに一撃叩き込んだ。額でレジアイスが拳を受け止めたかに見えたその時だった。

 

ゆっくりとレジアイスが後方に倒れていきそのまま戦闘不能に。あまりにあっけない決着にハルカが驚かせられる中でキョウスケは心の中で小さなガッツポーズを上げながら小さく息を吐いた。そしてハルカはレジアイスをボールに戻すと5体目であるジバコイルを出した。

 

「まだまだ食らいつきますよ!こんな楽しい勝負終わらせてたまるもんですか!」

 

「上等だ…まだ行けるなヨクバリス」

 

「ヨクバ!」

 

「良し…じしん!」

 

「でんじふゆう!」

 

 ヨクバリスが地面を叩きつけそのまま衝撃波を発生させたその時だった。ジバコイルが軽く音波のようなものを発生させてヨクバリスの攻撃を回避。キョウスケが少し歯を食いしばる中でハルカがニヤリと笑みを浮かべる。でんじふゆう。一定時間の間じめんタイプの技が当たらないようになる技だ。

 

「参ったな…こんな手段も持っていたか…!」

 

「驚くのはまだ早いですよ!ジバコイル、エレキフィールド!」

 

ジバコイルが地面に電流を流し始めるとその電気は瞬く間にヨクバリスの足元にまで浸透していく。見ていたヒガナやリナですら触ったら危ないそんな電気が流れ始めた中で地面対策のでんじふゆうに電気技の威力を上げるフィールドを付けるエレキフィールド。それを見てキョウスケは小さく息を吞みそしてハルカは笑みを浮かべていた。

 

(ああ…まだ終わらないでくれ最高のライバル…!ここまで私の才能を引き出してくれたのはアナタだから…!)

 

「行きますよキョウスケさん!ボルトチェンジ!」

 

「戻れヨクバリス!」

 

「っ!?」

 

ジバコイルがエレキフィールドの特性で電気の力が増した状態でそのままヨクバリスに特攻していく中でキョウスケが選択したのは交代という決断。そして場に繰り出されたのはバクーダだった。ジバコイルの雷を纏っての一撃は確かにバクーダには命中したがバクーダはじめんタイプが入っておりジバコイルの技が無効化された。

 

「この場面で交代…!」

 

「これだったらうかつに攻められまい!バクーダ一気にツッコむぞやけっぱち!」

 

「ボルトチェンジ!」

 

足元を強く蹴り出したバクーダはそのままジバコイルに向かって行く中でジバコイルも再び電流を纏いながらバクーダに突進していく。バクーダとジバコイルが接触するその寸前でジバコイルが急に光を放つとバクーダは技を中断しそしてジバコイルはボールの中に戻っていた。

 

「ここでまさかのサイクル戦!?」

 

「サイクルなんてまた本気のトレーナーの作戦を…!」

 

「まだこの子には仕事をしてもらうので。先に切らせていただきます…バシャーモ!」

 

ハルカが繰り出したのはエースであるバシャーモ。その首には既にメガストーンが掛かったリングをしている。バクーダはやる気満々だったがキョウスケはあっさりとバクーダを引かせる。これに驚いたハルカだったがキョウスケが笑を浮かべながら…

 

「終わってくれるなよハルカ…!そこにたどり着くまでにも時間が掛かるんだからな…!」

 

「もちろん…!」

 

「行くぜレックウザ!」

 

「来るか…」

 

ヒガナが小さく呟き姿を見せたのがレックウザ。前回の対面ではほぼ敗戦にまで持ち込まれたレックウザ。だが今回は相手も違う。レックウザが出てきて雄たけびを上げた瞬間にハルカも笑みを浮かべる。

 

レックウザとキョウスケが目を合わせて同じタイミングで相槌を打つとキョウスケが大きく深呼吸をし目を瞑る。その場の風が物凄く強くなっていく中で雷も若干なり始める。

 

ヒガナとリナが若干天気研究所へ避難する中でレックウザが咆哮を上げるとその体が光り始めそして黒色に染まっていく。自分の周りに発生した竜巻をかき消しバシャーモに姿を見せたのがメガレックウザだ。そしてハルカもリボンに手をかけると…

 

「お互い全力で行きますよキョウスケさん!バシャーモメガシンカ!」

 

リボンが光り輝き始めそしてバシャーモに掛かったリングが光を放ちながらバシャーモを包んでいく。バシャーモの咆哮と共にこちらもメガバシャーモに進化し、軽い唸り声を上げながら身構える。

 

「メガ対メガ…!」

 

「やれやれ…こんな道路でやっていい対決ではないな…!」

 

「ドラゴンダイブ!」

 

「まもる!」

 

 目にもとまらぬ速さで草木をとんでもなく揺らすとあっという間にバシャーモの目の前にまで行ったレックウザ。だがバシャーモはバリアを張り込みレックウザの一撃を火花を散らしながら防ぎ切る。そしてレックウザが若干前のめりのタイミングを見て…

 

「ブレイズキック!」

 

「ビルドアップ!」

 

足に炎を纏わせそのまま足を振り上げていくバシャーモ。レックウザは筋肉を強張らせ少しでも威力を相殺したが空中にまで蹴り飛ばされた。

 

「10まんボルト!」

 

「ストーンエッジ!」

 

 空中から電撃を溜め込んでそのままバシャーモに向かって放出していく中でそんなレックウザの一撃をバシャーモは地面を叩きつけて岩を噴出させて威力をなくすとそのままバシャーモは噴出させた岩をレックウザの元にまで蹴り飛ばす。

 

「ツッコめレックウザ!そいつ事粉砕する!ガリョウテンセイ!」

 

「ブレイズキック!」

 

オーラを纏いながらレックウザは地面にいるバシャーモに向かって落下していく。その中でぶん投げられた岩を勢いで粉々にするとバシャーモも声を張り上げながらレックウザに向かって足を振り上げる。レックウザの頭にバシャーモの足が衝突したがそれを押し切るかのようにレックウザはバシャーモの腹部に頭突きを食わらせそのまま地面に叩きつけた。

 

爆煙が周りを覆いつくす中でもう一度姿を見えたその時にはバシャーモは戦闘不能そしてレックウザも力を使い果たし戦闘不能となっていた。だがこれで終わったわけではない。二人はポケモンを戻すとバクーダとジバコイルをフィールドに。その勝負に終止符が打たれようとしていた…




見てくださりありがとうございます。またよろしくお願いします。
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